秋日和
2008.10.20日付 朝日俳壇より
母さんと娘を呼んで秋日和:(群馬県)岡部いずみ
稲畑汀子 評:娘一家と生活している作者の日常が描けた。娘を母さんと呼ぶ親しい雰囲気が伝わってくるのを秋日和という季題が語っている。
自分の子育て中は当然「母さん」と呼ばれたわけで、今、自分の娘を「母さん」と呼ぶことに軽い違和感を感じながら、いそいそと嬉しいのは、そこに「孫」がいるからですね。
「親しい雰囲気」というのはなんだかかえってよそよそしい。孫があればこそ、母と娘の言葉の逆転が生じるわけで、孫の存在に触れていない評に、ちょっぴり物足りなさを感じました。
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
コメント