クモのぬけがら(ササグモ??)
風に吹かれて揺れているので、写真はブレています。
そこで、壊さないように注意して糸を切り、室内に持ち込んでじっくり撮影しました。
これは腹側からの写真です。
4対の脚と大きな触肢がはっきり見えます。
クモの頭胸部(前体)は六つの体節からなっていますので、各体節に1対の付属肢があるのですから、付属肢の総数は12本なのです。そのうち、4対8本がいわゆる脚です。
後ろから4対が脚。その次の1対が触肢です。最前方の1対は鋏角(上顎)になっているのです。
上顎までは見えませんね。
もうひとつ、普段忘れていることがあります。クモの頭胸部(前体)と腹部(後体)は一体になっていて、太いままつながっているような気がしませんか?
実は、前体と後体は、アリやハチなどで見られるような、細い「腹柄」でつながっているのです。
抜けがらの写真をよく見ていただくと、細い腹柄が分かります。
これは、茶色い紙の上に抜けがらを立たせた状態で撮った写真です。
腹柄がはっきり分かります。
前体の背中側が、カパッと取れたようになっています。ここから抜け出していったのでしょう。
背中が開いているのがよくわかると思います。
口のようなのが、鋏角でしょう。
餌の昆虫を殺す毒が出る場所でもありますが、ヒトは巨大な生物ですから、普通はクモの毒が皮膚を破って注入されることはありません。
◆さて、この抜けがらを残したクモは何というクモなのでしょう?
私に分かるのは、脚にトゲがいっぱいあることです。その点ではササグモかな、とも思うのですが、全く確証はありません。
クモのぬけがらを見ること自体とても珍しいので、とっくりとご覧ください。
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