孤独のメダカ
2008.10.27付 朝日歌壇より
ひとすじの雲従えて機は西へ青空泳ぐ孤独のメダカ:(平塚市)徳光礼子
飛行機雲をつくった飛行機をメダカにしましたか、なんだかすごいイメージだなぁ。
メダカとは・・・すごいイメージ構成力です。他の魚ではだめかもしれない。せいぜい、上から見たタナゴの鋭いイメージくらいが匹敵するかなぁ。でもタナゴは横から見ると小判形だし。
昆虫ならトンボでしょうが、面白味が減りますね。
鳥なら鋭いツバメか、あるいは優美なアホウドリ。でももともと空を飛ぶものだしなぁ。
ここにメダカを据えたこと、これで世界が見事に構築された。詩というもののすごさでしょう。
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