やさしい家族
2008.10.27付 朝日俳壇より
吾が禿に家族やさしき秋の鳥:(神戸市)豊原清明
金子兜太 評:やさしい秋の鳥たちのような家族に囲まれた禿頭の青年と受け取る。使徒のようだ。
私も自分が「とうぶ戦線撤退中」であることを自覚しているものですから思うのですが、青年という感じはしないなぁ。
やっぱり中高年男性で、妻と娘が、軽いからかいを含みながらも、慰めてくれるのではないですか?
まだまだ大丈夫よ・・・自分で思うほどじゃないわよ・・・。
10月25日付 朝日新聞の「男のひといき」という投稿欄にこんな話がありました。社会人の娘さんのシャンプーやリンスを使って楽しんでいるお父さんの投稿です。
「娘のシャンプー 」(前中略)
そんなある日、会社へ出かけようとしたところで娘に呼び止められた。
「使ってるでしょ」「何を?」「お風呂で」「あははは、ばれたか」
しかし、娘は意外なことを言った。
「ま、しょうがないか、髪のあるうちは。せいぜい頑張ってね」
私は思わず頭髪に手をやった。そして、思った。あと10年は使い続けてやる、と。
やさしいお嬢さんですよねっ。
◆ところで、金子先生の評の最後、「使徒のようだ」というのが分からなくて・・・。
し‐と【使徒】① (Apostles) イエス=キリストが福音を伝えるために特に選んだ12人の弟子。ペテロ(シモン)・アンデレ・ヤコブ・ヨハネ・フィリポ・バルトロマイ・トマス・マタイ・アルパヨの子ヤコブ・タダイ・熱心党(者)のシモン・イスカリオテのユダ。ユダは後に裏切って除かれ、マッテヤがこれに代った。後にはパウロ・バルナバ・イエスの兄弟ヤコブらも同格者として加えられた。十二使徒。
②転じて、神聖な事業に献身する人をたたえて呼ぶ称。「平和の―」[広辞苑第五版]
②の意味ですかねぇ?しっくりこないんですが。
「天使のようだ」のおつもりでしょうか?
なんだか、すっきりしないままです。
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
コメント