秋の蚊
10月6日付 朝日俳壇より
秋の蚊の叩いてみれば小さかり:(京都市)山崎貴子
手鏡やうろちよろ秋の蚊が一つ:(鎌倉市)石渡テル子
「九月蚊」と書いて、「うるさい」とか、「しつこい」とか、「かゆい」と読ませたいと、少し前に書きました。
十月に入って、庭に出るとやはり蚊が肌にやってきますが、九月の蚊よりパワーダウンした感じがします。九月の蚊は、皮膚についた途端に吸血していて、猛烈にかゆかったのですが、今はそのパワーは衰えてきました。寒いのですね。ヒトスジシマカは卵で越冬します。最後の産卵のために、蚊も必死です。
秋は深まりゆきます。
ところで、アカイエカから派生したのかなぁ、チカイエカという蚊がいます。成虫で越冬するのですが、建物が暖かいので冬でも活動できるのがいます。そのうえ、普通は吸血しないと産卵できないのですが、このチカイエカは、一回だけは吸血なしで産卵できるのです。暖かい住居環境が生み出した、新手の蚊です。冬に蚊を見たら思い出してください。
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