アズチグモ
初め、モンシロチョウがブルーサルビアの花で蜜を吸っているのだと思いました。
でも、近づいてみると、なんだか変な姿勢です。
チョウのものではない脚が見えます。
あれっ、どうなっているのかな?
そ~っと花の角度をかえてみたら、白いクモがモンシロチョウを捕獲して、食事中でした。
初めて見るクモでした。調べてみたら「アズチグモ」というクモでした。
カニグモ科・アズチグモ属・アズチグモ です。
「日本のクモ」によりますと
平地~山地まで広く生息。草原、河原、樹林地の周辺、林道などの草や樹木の花の中や葉蔭に潜んで、シジミチョウや小型の飛翔性昆虫を捕える。色彩、斑紋には変異が多く、白色、黄白色、黄色、白色の地に褐色の点斑などがある。オスは非常に小型で、成体になるとメスの腹部に乗っていることが多い。頭胸部先端の三角形の褐色斑が特徴。
とありました。
仮装舞踏会のマスクみたいな印象もあります。
この三角の部分に4対の単眼があるようです。
この写真を撮ったときにはチョウの胸近くを抱えていました。消化液を注入して、体外で消化して吸入するのでしょう。
このあと外出して、2時間くらい経ってからでしょうか、見たら、まだ同じ場所にいましたが、チョウの腹部を抱えているように見えました。胸部から消化液を注入しても腹部まではなかなか消化しきれないのかな、と思いました。
クモが残酷だ、チョウがかわいそうだ、といわないでくださいね。こういう生き方しかできないのです。人類なんか出現する前からこうやって生きてきたのです。クモの生き方であり、チョウの死に方でもあります。人間のちっぽけな感傷や倫理観や好みを投影してはいけません。
生きるということのあり方を見つめましょう。それが自分自身の生き方にも多分はね返ってくることでしょう。
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