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2008年8月12日 (火)

蜘蛛の囲

オニグモをご紹介したついでといってはなんですが、朝日俳壇から三句ほど、クモの巣がらみの句を。

2008/07/07付
近径をきて蜘蛛の囲にかかりけり:(荒尾市)鶴田幾美

 以前、庭でクモの巣に気づかずに突っ込みまして。顔に張りついた網は払ったのですが、しばらくして、目の前が何だか乱反射。私は近視・乱視の眼鏡をしていますから、メガネが汚れたのかなぁ、とはずしてみたら、なんと見事にクモの網の中心付近の縦糸・横糸がレンズに転写されており、クモの巣の標本にでもしたいほどの美しさでした。もちろん拭き取りましたが、ガラス板を使ってクモの網を転写する方法もありうるんだなぁ、と感じ入ったことがあります。

2008/07/13
掛るもの雨粒ばかり蜘蛛の糸:(松原市)加藤あや
 稲畑汀子 評:獲物を捕るために張った蜘蛛の囲に雨の一日となった。

 クモは網が振動したときに、それが風によるものか獲物によるものかを識別できます。おそらくは雨粒がかかる振動も識別できると思います。でないと、疲れてしまうものなぁ。ただ、どういうときの動作なのか確定できませんが、外からの振動に対して、自分でゆさゆさと網を揺さぶって反応を待つ、という動作もあるように見えます。(オニグモの巣に触ってしまったら、そういう動作をしました。)獲物なら特段の応答はないでしょうが、もしオスグモなら、その振動に対して応答して、自分は獲物ではない、交尾を求める、というような信号を送り返すのではないかなどと想像しています。

2008/07/28
これはもう投網ぞ蜘蛛の囲に入りぬ:(柏市)塩田淳文

頭から顔面からクモの巣にかかってしまったのでしょうね。確かに、投網にかかった獲物の気分ですね。ところで、ナゲナワグモというのをご存じでしょうか。これは俗称ですが、日本では正式名「マメイタイセキグモ」と「ムツトゲイセキグモ」が、このナゲナワグモになります。「日本のクモ」から引用します。どちらのクモも

夕方から活動を始め、第2脚先端より粘球を吊す。粘球は時々回転させて獲物であるガ類を誘引し、ガ類が近付くと粘球を回転させぶつけて捕える。

イセキグモの和名は最初の発見者・井関尊二に因む。

とありました。

ウィキペディアにもよい解説がありますので関心がおありでしたらお読みください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%B2%E3%83%8A%E3%83%AF%E3%82%B0%E3%83%A2

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