ミント
我が家の庭は、どっちかというと虫さんの方が主役に近いので、基本は「無手入れ」。こういう家は少なくて、やはりみなさんちゃんと手入れをしていらっしゃる。
マンションの植栽とか、お庭の花とか、園芸種が多いですから、よくわからないことも多いのです。
さて、これはミントとはいっても、何ミントなのか?よくわかりません。ホワイトミントというのではないかと思います。
桔梗さんからコメント頂きました。ペパーミントだそうですので、訂正します。
はっ‐か【薄荷】①シソ科の多年草。山地に自生するが、香料植物として大規模に栽培。夏・秋に葉腋に淡紅紫色の唇形花を叢生。茎・葉共に薄荷油の原料となり、香料および矯味矯臭薬となる。メグサ。ミント。〈日葡〉
②広くは、 のほか薄荷脳を含む同属植物数種の総称。セイヨウハッカ(英語名ペパーミント)、オランダハッカ(英語名スペアミント)がある。
③薄荷精・薄荷脳の略。[広辞苑第五版]
◆ふと疑問。?。
「樟脳」「龍脳」「薄荷脳」など「脳」という字のつく物質がいくつかありますね。この「脳」はどんな意味なんでしょう?
のう【脳】①(brain) 中枢神経系の主要部。脊椎動物では脊髄の上端に連なり、脳膜に包まれて頭蓋腔内にある。かすかに紅い灰白色。大脳(終脳)・間脳・中脳・小脳および橋(後脳)・延髄(髄脳)に分けられ、特に大脳は人の意識活動の中心で、一般に脳といえば大脳を指すことが多い。人の脳の全重量は平均約
1300グラム。脳髄ノウズイ。徒然草「鼻より入りて―を食むといへり」。「脳腫瘍」
②頭や精神の働き。「脳裏・洗脳」
③主要なものや人。「髄脳・首脳」[広辞苑第五版]
③の意味でしょうか。そうすると「エッセンス」ということかもしれません。液体だったら「エッセンシャル・オイル=精油」というところでしょうが、固体では「油」とよべなかったのでしょね。
植物由来の「エッセンス」は、分子量が大きくて、通常の蒸留という方法では高温になってしまい、せっかくのエッセンスが熱分解してしまいます。
そこで、水蒸気蒸留という方法で抽出します。理論や正式な方法は面倒なので、ごく簡単に言ってしまうと、「蒸す」んですね。
たとえば、クスノキの葉や枝を細かくして、容器に入れ、水蒸気で蒸します。温度が高くなって、その容器からも水蒸気が出るようになったら、出てきた気体を水や氷で冷やしてやると、樟脳がとれます。水蒸気と樟脳蒸気が一緒になって出てくることが可能になるのです。
この水蒸気蒸留で、植物の花の香り成分を抽出して香水に使うことも昔からよく行われています。バラの香りのエッセンス、ラベンダーの香りのエッセンス・・・。
◆最近は「超臨界二酸化炭素による抽出」というのも行われます。
気体の二酸化炭素を、31℃・72.8気圧以上の状態にしてやると、液体でも気体でもない不思議な状態になります。これを「超臨界二酸化炭素」といいます。
この超臨界二酸化炭素は、液体のようにいろいろな物質を溶かしこむことができます。物質を溶かしこんだ超臨界二酸化炭素の圧力を下げていくと、「沸騰という激しい現象」をへずに、二酸化炭素が気体になってしまいます。
ですから、かなり低い温度で、穏やかに抽出ができるので、複雑な有機化合物をこわさずに抽出できるのです。
カフェインの入っていないインスタントコーヒーでは、この超臨界二酸化炭素によってカフェインを抽出していると聞きます。
以前、日本酸素という会社の工場を見学に行ったときに、いろいろな食品から超臨界二酸化炭素によって抽出した香りのエッセンス、というのをかがせてもらったことがあります。
◆「脳」→「抽出」と、私の「脳」で思考が飛びまわってしまいました。ミントの香りでもかいで、くつろいでください。
このミントは別名ペパーミント(西洋薄荷)で、薄荷とは違うお花のようです。わが心の友「赤毛のアン」の最後のページに「風はそよ吹き、はっかの香がただよっていた」とあったので、ずっとどういう香りなのか知りたかったのですが、どちらなのでしょうね。カナダですからやはり西洋薄荷なのでしょうか。
ご近所のおうちのミントは香りがありましたか?
投稿: 桔梗 | 2008年8月18日 (月) 14時43分
そうでしたか。ペパーミントかぁ。実は撮影時には、ミント系の花とは意識していませんでしたので、通りすがりに撮ってきただけで、香りまでかいでいませんでした。ついでの時に、香りはどんなものか、寄ってみることにしましょう。
投稿: かかし | 2008年8月18日 (月) 15時32分