どきどき
2008/07/07付 朝日歌壇より
誕生日プレゼントする口実にノートを借りて過去分子訊く
(作者は高校生ですので、新聞紙上に名前が掲載されることは承知の上として、ネット上に名前が出ることについては控えた方がいいかな、と思い名前は書きませんでした。)
な~るほど、そういう戦術があったのか、きっともう、どきどきしているだろうな。そういう感覚って「遠くなってしまったな」などと思いつつ、妻にも読み聞かせて、二人でニコニコしてしまいました。
で、私のまだ整わない俳歌倉用データベースですが、名前を検索してみたら、もっとありましたので、ご紹介します。
2008/06/23
ノート裂き解き方教えてくれる君その優しさを独り占めしたい
2008/06/02
顔を上げぼんやりしたふりしてる時あなたが視界に入るこの位置
2008/05/26
ダムダムとドリブルの音君がいる体育館わき歩み緩める
初々しい。同級生なんですね、察するに。私は男子高校の出身ですので、高校生の頃にこういう感情はあまり味わわなかったな。抽象的な「恋へのあこがれ」という観念の中に埋没していたように思います。
みのるかどうかはわかりません。でも、正面衝突なさい。すべての事態に正面衝突すること、それがあなたを大きく深くします。
とは、じいちゃんの感懐。
◆青春時代が夢なんて、あとからほのぼの思うもの、青春時代の真ん中は、道に迷っているばかり。
この歌好きだなぁ。60歳という「前期高齢者入口」にきてみたら、やっぱり先は見えず、「道に迷っているばかり」であることが分かりました。
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
コメント