シオヤアブ
3cmを超えるくらいの大型のアブです。肉食性ですが、人を刺すとは思っていません。(後で、ウシアブに刺された話をしようと思っていますが。)
なんていうのかなぁ、こういう大型の肉食性昆虫って独特の雰囲気を漂わせますね。悠然というのでしょうか、泰然というのでしょうか。
自分と同じくらいの大きさの虫でも、とらえて抱え込んで、体液を吸います。
多分この個体、羽化して間もないんじゃないかな。
細かい毛とか、全く乱れがありません。
これはメスだと思います。オスは腹端に白い毛が生えているはずですので。
この直後、さすがにうるさかったのか飛び立っていきました。
あまりにも美しいので、縮小率を少しでも小さくしたいと、写真を横倒しにしてお目にかけます。(サムネイルをクリックして大きな写真を見ていただくとき、大きすぎると、ダウンロードしないと全体を見ることができなくなる恐れがありますね。で、いつも、一画面に収まるように、トリミングと縮小をかけて、お目にかけています。)
いかがでしょう。
泰然として、こういうアップをとらせてくれました。
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◆ところで、人を刺すのはウシアブです。
私の母の実家は、白神山地が海に迫るという場所でしたので、子育て中は毎夏ここで、水泳、虫捕りに明け暮れたものです。
ここでは、よくウシアブが家にも入ってきました。さすがに刺されるのは嫌で、皮膚につくとすぐ叩こうとするのですが、なかなかすばしこくて叩けません。
それを見ていた従弟がいうには。皮膚にとまってから、実際に刺すまでには時間がある。しばらくとまらせて、刺す準備が整った時に叩くと、飛びあがれないので簡単に叩けるよ、と教えてくれました。
しかしなぁ、心穏やかじゃないですよね。で、それからも、ひたすら叩いて、時々成功していました。
その家の近くに、小さな滝があり、8月の夏の祭りには神輿を担いで滝に入るというのがちょっと有名なのです。
祭りも終わって、お盆の前、何気なく家族でその滝のそばまで車で行って、車を出たら、ブワ~ンとウシアブの集団に襲われました。泡食って、車の中に逃げ込み、何百メートルか遠ざかり、すべての窓やドアを開け放って車の中のアブを追いだしたことがあります。いまだに家族の間では笑い話です。
ほんの何日かで、とんでもない違いになっていました。お盆前にいっせいに羽化したんですね。
ウシアブは苦手だ。
◆ついでに、蚊を叩くときも、吸血を開始する頃まで待ってから叩くと成功率が高いですよ。
普後 一 著「人が学ぶ 昆虫の知恵」という本では、蚊は吸血するとき、血液が固まらないように、また、麻酔作用で血管の筋肉を緩ませておくために、唾液を注入します。この唾液に対するアレルギー反応が「かゆい」ということなのです。
本来蚊の唾液は、吸血終了とともに蚊の体内に戻ります。そのため必要な血液を吸引し終われば、蚊に刺された箇所のかゆみはさほど感じることはありません。ところが吸血の中断や蚊を叩き潰すと、唾液は体内に残されたままになってかゆみが出ます。蚊の気が済むまで血を吸わせるか、途中で叩き潰すか、悩ましいところです。
とありました。西ナイル熱が上陸したらこんな悠長なことは言っていられませんが、今のうちなら「考慮に値する?」でしょうか。
◆脱線ついでに、ゴキブリの叩き方。
素早く走るゴキブリを一発で叩くのは難しいかもしれません。そこで、とにかく一発、ゴキブリの近くを叩いてください。音、振動、などに反応してゴキブリは1~2秒動かなく(動けなく)なります。その間に人間側としては、体勢を立て直し、狙いを定めて叩いてください。成功率がアップしますよ。
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