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2008年7月31日 (木)

年間気温の頂上へ

◆暑中お見舞い申し上げます。

◆もう7月も終わりです。30年間の平均である平年気温で見ると、東京の気温のピークは、最高気温が8月2日~8月9日の31.2℃で、最低気温が7月31日~8月15日の24.4℃です。

立秋は8月7日です。

Temperature これが年間の気温変化のグラフです。

このグラフは以前にもご紹介したと思います。

立秋というのはまさに季節の替わり目に建てられた「標識」なのです。

◆ところで、ある日の平年気温が前日の値からどう変わったか、という差をとってみましょうか。そうすると、気温の変化の速さのデータが得られます。グラフの傾き具合を数値化したものです。

Velocity1 それをそのままグラフにしたのがこれです。

「速さ」ですから、プラスなら気温が前日より上昇した、マイナスなら気温は降下した、ゼロなら変化なし、ということになります。

7月の終りからしばらくゼロが続きますね。ピークでは前日と変わらない値が続くからです。

・立春を過ぎたころから気温は上昇に転じています。

・春分を過ぎると上昇スピードが増します。

・夏至のころに上昇スピードが落ちるのは、東京という地域の「梅雨」という気候の特性かもしれません。

・立秋を過ぎると、気温は降下を始めます。

・秋分を過ぎて冬至まで、下降速度が速いのが分かります。

・そして、寒さの谷底でまた変化しなくなって速度ゼロが来て、立春へ。

◆上では、「変化量=当日値-前日値」をそのままグラフにしましたが、移動平均という方法でグラフを滑らかにしてみました。

Velocity2 立春と立秋が季節の境目なのだということがきれいにわかると思います。

二十四節気というのは、太陽の位置を示す言葉なので、(もちろん太陽を回る地球の位置を示す言葉でもあります)、太陽暦に属する刻み目なのですね。

◆まだまだ暑い日が続きますが、長い目で見ると、まもなく気温のピークに達し、やがて低下が始まります。

立秋を過ぎたら、体も少しずつ楽になってきます。もうしばらく頑張りましょう。

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自然」カテゴリの記事

コメント

本当に毎日暑いですね。立秋を過ぎれば涼しくなって行くのですね。楽しみに待ちたいです(笑)。物干し竿のクモはアシナガグモでした。いろゝありがとうございました。物干し場のそばに外の水道があって水が溜めてあるのでそのせいだと思います。何かあると体をたたむみたいなふりをして棒のようになるんですよ。面白いです。

アシナガグモで決まり、でよかったです。ほんとに「私は棒」という形になりますものね。いろいろなクモがいます。
あとで「ボク、ヒコーキ」というクモをご紹介できると思います。お楽しみに。

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