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2008年6月 3日 (火)

アワフキムシ(シロオビアワフキか?)

0527awahuki1 5月27日。ビヨウヤナギで珍しくアワフキムシの泡を見ました。

世田谷に住んでいたころよく見かけた覚えがあるのですが、大田区に来てからは見たという記憶がありません。ところが最近、娘が目黒の自然教育園へ行ってアワフキムシの写真を撮ってきたばかりだったのです。

偶然というのか、私のイメージ処理能力の中に、昔見たアワフキムシのイメージが復活したために「見れども見えず」状態から脱却したのか、よくわかりませんが、とにかく、イマシタヨ。

低い位置にあったので、枝を手で押さえて、息を吹きつけて泡を吹き飛ばしてみました。(ゴメン)

0527awahuki2 こんな幼虫が出てきました。

赤い腹部が透きとおっていて、内臓が透けています。

顔はまるで「セミ」です。そりゃそうだ。

目 : カメムシ目(半翅目) Hemiptera
亜目 : 頚吻亜目 Auchenorrhyncha
下目 : セミ型下目 Cicadomorpha
上科 : アワフキムシ上科

とかいうので、セミとは仲間ですものね。

ところで、何というアワフキムシか、ということについては確証がありませんが、検索して調べたイメージでは「シロオビアワフキ」だろうと思います。

http://members.jcom.home.ne.jp/fukumitu_mura/hanshimoku_.html
シロオビアワフキ幼虫写真

http://www.ne.jp/asahi/rhyncha/index/sam/aphrsam.html
アワフキムシ一覧

↑これらのサイトを調べた結果です。

0527awahuki3 体表面が濡れているせいでしょうか、光ってしまって、うまくピントが合いません。申し訳ない。虫はかなり焦っています。(オジサンギャグ:アワフキムシが泡を吹き飛ばされて、泡を食っています。)

逃げられそうになったので、待ってくれ~、としばらく手の上を歩いてもらって撮影。

0527awahuki4

この指は左手の人差し指です。幼虫の大きさがわかるでしょう。

0527awahuki5

腹部が透きとおっているのがよくわかるでしょう。

面白い動作をします。腹部の先端をひょっと伸ばすんです。これが虫の大きさからするとかなり長く伸びます。多分、泡のなかでのシュノーケルみたいなものだろうな、と想像しました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AF%E3%83%95%E3%82%AD%E3%83%A0%E3%82%B7

↑ウィキペディアです。

  アワフキムシの幼虫は多年生の植物にしがみついて口針を維管束に刺し、そこの道管を流れる液にわずかに溶け込んだアミノ酸やミネラル分を栄養としてほとんど移動せずに暮らす。その際、道管には大量の水分にわずかにしか栄養分が溶け込んでいないため、消化管の一部が変化した濾過室で栄養分を濃縮しつつ吸収し、大量の水分を排泄する。道管には篩管のように多量の糖分は流れていないため、排泄物に余剰の糖分は排泄されず、アブラムシやカイガラムシのような甘露とはならない。この道管液を餌とし、多量の水分を排泄する性質は、セミの幼虫やオオヨコバイ亜科のヨコバイ(成虫・幼虫)と共通する
  このほとんど水だけのような排泄物の中には、虫の代謝で生じた窒素排泄物がマルピーギ管から排泄されてわずかに溶け込んでいるが、アワフキムシの場合には、これはアンモニアであることが知られている。幼虫が植物に寄生して摂食を行うとき、多量の排泄液はセミの幼虫のように周囲の土壌に吸い込まれたり、オオヨコバイ類のように遠くまで水鉄砲のように跳ね飛ばして処理されたりせず、虫体と宿主植物の間に保持されて溜まっていく。
  このとき溜まった排泄液の中には、さらに虫体の分泌腺から分泌された蝋(ワックスエステル)と繊維状のタンパク質が溶け込む。蝋は排泄液中のアンモニアと反応してケン化反応を起こし、アンモニウム石鹸を生じるアワフキムシの幼虫の腹面は樋状に陥没していて気門はこの内面に開口し、その先は尾端でシュノーケル状になって液体中に虫体が沈んでいても呼吸することができる。さらに腹部を伸縮させることによって、空気をスポイトのように吸い込んだり吐き出したりすることができるようになっている。排泄液が界面活性剤であるアンモニウム石鹸によってあわ立ちやすくなると、幼虫は尾端を液面の外に突き出して空気を吸い込んでから液中に尾端を引き込んで空気の粒を吐き出すという運動を繰り返し、排泄液を泡立てていく。最終的に排泄液は白く泡立った粘度の高い泡の塊となる。泡は分泌された繊維状のタンパク質によっても強化されており、高い安定性と強度を保つ。アワフキムシの中でアワフキムシ類やコガシラアワフキ類の幼虫は、この泡の塊を巣としてこの中で生活するが、トゲアワフキ類の幼虫の場合には泡巣の表面が硬化して貝殻状の巣となり、この内部をさらに泡と液体が満たす。巣が完成するともはや巣を補修するとき以外は排泄液にワックスエステルや繊維状タンパク質を分泌することはなく、中に幼虫が生活している泡巣の下端からは、常に粘性のない水様の排泄液が滴っている。
  界面活性剤の水溶液でできた泡巣は気門と気管で呼吸する昆虫にとっては通常致死的であるため捕食性の昆虫に対して高い防御性を発揮し、アリなどが巣の中の幼虫を捕食するのは溺死してしまうため不可能に近い。しかし、アワフキムシの幼虫の捕食者として特殊化したいくつかのアトキリゴミムシ亜科のゴミムシは、成虫も幼虫も溺れることなく泡巣の中に進入して捕食することができるし、それ以外のゴミムシの中に長く伸張した首を持ち、これだけを泡巣の中に突っ込んで幼虫を捕食する種類も知られている。

◆なるほどねぇ。普通、腹部の脇にあって外を向いている気門が、シュノーケルの中へ向って開いているのですか。さすが、それなら窒息しませんね。そのシュノーケルを使って泡を立てているんですねぇ。

知らなかったことを知る、って楽しいですね。こういうのを「無上の喜び」というのでしょう。何の得にもならない知識ですが、そうだからこそ、余計に楽しいのです。役に立つ知識なんて、さほどおもしろくもありません。

◆普通の「油脂」は脂肪酸とグリセリンのエステルですが、ロウは鎖の長いアルコールと鎖の長い脂肪酸のエステルです。これが、アルカリ性で加水分解されると、アルコールと、脂肪酸ができますが、その脂肪酸がアンモニアと反応すれば「アンモニウムせっけん」になるわけです。R-COO-NH+ でしょう。

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