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2008年6月13日 (金)

クロスジギンヤンマの羽化

◆大事件なのです。6月12日、夕方5時50分ころ、妻が「羽化してるわよっ」と知らせてくれました。「なにが?」「クロスジギンヤンマよ」。あわててゆっくり、飛びだしてみました。

0612kurosujiginyanma1 この日は、午前中はかなり強い雨でした。午後に入ってもかなり遅くまで降り続いていたのですが、いつ羽化したのでしょう?

翅をよく見ると、雨の水滴がついています。雨の中での羽化は危険なのに、もう時間切れで体内の動きにせっつかれて羽化したのでしょうか?

無事羽化できて、本当によかった。これまで、ヤゴを見、羽化後のぬけがらを見、ああ羽化していったんだなぁ、と、何度も見送ってきたのですが、成虫を見ることはできずにいました。

今回、初めて我が家の庭でクロスジギンヤンマの羽化した姿を見て、さすがに大感激です。

美しい姿ですね。うっとり見とれてしまいます。もう夕方で暗くて、望遠レンズで1mくらいの距離からなんとか一応のショットをものしてから、最後に2回、フラッシュをたかせてもらいました。驚かせて羽化の最後の仕上げを失敗させてはいけないので、我慢していたのですが、2回だけ。その1枚がこれです。

暗いせいか、羽化からの時間経過のポジションのせいか、緑っぽい色が主に見えていて、クロスジギンヤンマの青っぽい色が見えないようです。また、背側からしか撮れなかったので、「クロスジ」の名前のもとになる、胸の部分の黒い筋が見えません。

クロスジギンヤンマだろうというのは、ヤゴの抜けがらの、アゴの形の微妙なカーブを眺めて、多分ギンヤンマではない、クロスジギンヤンマだ、と判断したものでしたから、できれば成虫の姿・色・形で確定したかったのですが、この写真からは完全確定とはいきませんでした。

でもまぁ、一安心。この時、池の中には別のヤゴの姿が見えていて、「あれももうすぐ羽化するんだろうね」と妻と二人で話をしました。

◆翌13日、快晴。朝8時ころ、庭へ出て、昨日の羽化現場を見に行きました。

0613kurosujiginyanma2_2 これが、昨日羽化したトンボのヤゴです。池に落ちてしまっています。

でもおぼれたわけではないですから、大丈夫。

と、思って、ふと脇を見ると、何と、また別のクロスジギンヤンマが羽化しているではありませんか!っ

0613kurosujiginyanma3 今度は横からのショットが撮りやすい位置です。

見てください。胸に黒い筋が2本。これぞクロスジギンヤンマの証です。

腰のあたりに青い色が見えています。正直のところ、ホッとしましたね。間違ってはいなかった、と。

フラッシュはたいていませんが、胸の下に細かい毛が生えているところまで写りました。朝の日光はさすがに明るいですね。

棒の向こう側に、この成虫が出てきたヤゴの抜けがらが見えています。

いやぁ、ギンヤンマほどの派手さはないけれど、美しいですね。感動のショットです。

0613kurosujiginyanma4 0613kurosujiginyanma5 ほとんど同じ写真に見えるでしょ。

微妙に角度が違うのと、ピントのあった位置がまた微妙に違うせいで、触覚が見えるとか見えないとか、翅脈がくっきり見えるとか見えないとか、選別しかねてしまったので両方ともお目にかけます。

ため息の出るほどパーフェクトなフォルムですね。よいものを見ました。嬉しいです。

昼ごろ、また見に行ったら、成虫はもう飛び去っていましたので、抜けがらを撮影しておきました。

0613kurosujiginyanma6

頭の下に大きな顎がありますでしょ。右のところで折れ曲がっていて、先端は再度頭の直下のところにあるのです。その部分に、左右から「牙」のような顎が出ているのも見えています。ここの部分のカーブでクロスジかどうかを判断していた部分です。

無事、羽化できて、よかったねぇ。

◆実は、こういう写真を用意していたのです。

0606yago1 0606yago2 これは2枚とも同じヤゴです。水面近くに上がってきていたので、羽化も間近だなとは思っていたわけです。

昨日・今日に羽化したうちのどちらがこのヤゴかは分かりませんが、このヤゴが成虫になってくれたのは間違いないでしょう。

小さな池ですが、ずいぶんたくさんのクロスジギンヤンマを生み出してくれたようです。

生きものが生まれ育っていくのを見るのは、楽しいですね。

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コメント

はじめまして。僕も現在クロスジギンヤンマのヤゴを4頭飼育中です。この6月の終わりに山すその棚田を利用して造られたハス田で採集しました。段々に連なるハス田の一番山陰になる5×3m・水深10㎝程度の小さな場所の藻の中に1㎝程のヤゴが集まっていました。現在は3㎝程に成長しています。生息環境のためか鮮やかな黄緑色をしています。エサは最初は乾燥ミジンコ→ボウフラでしたが、ギンヤンマとクロスジギンヤンマのヤゴに冷凍エビの薄切りを与えて、ギンは生きた動物しか食べないがクロギンはそうでなくても食べる。という実験をインターネットで見て試したところ、確かに食べました。現在は冷凍アカムシに変えましたが、かなりの大食いなので驚いています。

クロスジギンヤンマのヤゴのような大型のヤゴの食欲はすごいですね。我が家の小さな池のメダカが全滅状態に追い込まれそうになりました。
飼育下でしたら、えさを与えることもできるのでしょうね。無事羽化できますように。

返信ありがとうございます。写真を拝見した限りで想像すると、お庭の池は樹や植物の陰が多い感じがしますが・・、クロスジギンはこういった感じの小さな浅い水辺を好んで繁殖する傾向があるようで、私も投稿しているヤゴ・トンボ専門サイト「ヤゴの世界」では小さい池に数十頭単位で集団発生する場合も多い。とのことで、メダカが全滅しそうになるのも「確かに・・」という気がします。我が家のクロギンヤゴたちは脱皮毎に体長・頭幅を測定して観察記録に書き込んでいます。羽化は翌年の5-6月なので長丁場ですが頑張ります。

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