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2008年6月23日 (月)

アオスジアゲハ終齢幼虫

0616aosuji1 立派な姿でしょ。

この写真でなら頭を下向きにぐっと曲げている様子もはっきり見えますね。

前の方、「胸」に3対の胸脚があって、これがまぁ昆虫にとっての本当の脚です。

腹部には写真では3対、本当は4対の腹脚があります。貝殻みたいで毛が生えていて、これがなかなかかわいいのです。歩くところを見ていると「ギュッとしがみつく」ようで、このかわいさはたまりません。

写真では腹部の先端の「尾脚」が写っていません。腹脚と尾脚は幼虫時代特有の脚です。

蛹時代を経て胸脚が成虫での脚になります。

0616aosuji2 頭の部分だけを拡大してみました。

写真に書きこんだように、側単眼というものがあります。

左右それぞれ6個ずつあります。

これが、幼虫時代に外界の様子を光で知る唯一の窓です。

「昆虫はスーパー脳」山口恒夫 監修、技術評論社、平成20年2月刊

この本から、少し引用します。

・・・

 それぞれの単眼の視野は比較的狭く、瞬間的には空間のごく一部しか見えないので、頭を動かして大きな空間をカバーします。また、非常に視野が狭いぶん、分解能が高い視細胞もあるので、対象物の縁などはかなりの精度で検出できているはずです。

 実際、幼虫に大きな葉っぱを提示すると、頭部を左右に振りながら葉の縁に向かって進みます。進む途中で葉を大きく移動すると、立ち止まって頭と胸部を振って葉を見つけ、再び頭部を振りながら進みます。彼らの見る世界は、ちょうど私たちが細い筒を目に当て、頭をいろいろな方向に向けて見ているようなものではないでしょうか。ゆっくりした幼虫の生活にとってはその程度の視覚能力でも十分なのでしょう。

・・・

ということです。アゲハやアオスジアゲハなどを飼育していると、幼虫が頭を振りながら歩くのを見ますが、こういうわけだったのですね。

幼虫が葉っぱを探して枝を歩いていて、枝の先端まで来てしまったとき、幼虫は胸から乗り出して、頭を大きく振りまわし葉を探します。単眼での明暗変化を使って、葉の有無をチェックしているのですね。

このとき、アゲハの幼虫は何度も何度も頭を振り、もうわかったでしょ、といってあげたくなるほど、葉の探索を長く続けます。

それに対して、アオスジアゲハの幼虫は2、3回頭を振って、ここには葉はない、とすぐに見切りをつけてサッサと向きを転換し、別の枝へと葉を探しに行きます。決断の速さは抜群です。

成虫のアオスジアゲハの直線的で高速な飛翔にも似て、幼虫の行動もなかなかにスマートなのです。飼ってみて分かりました。

アオスジアゲハのファンです。アゲハももちろん大好きです。パセリにやってくるキアゲハも大好きです。

http://puh.web.infoseek.co.jp/geochoashi.htm
このサイトなどもご覧ください。脚の話が詳しく載っています。

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