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2008年6月 6日 (金)

アオスジアゲハ孵化・蛹化

0601aosuji1 ◆この丸いものは一体なんでしょう?

実はアオスジアゲハの卵です。孵化して中身の幼虫が出て行ったあとなんです。半透明で、きれいでしょ。向こうが透けて見えています。

0601aosuji2 この卵の中で成長して生まれたのがコレ。

左側、葉の裏についているのがそうです。さっきまで、卵の中にいたのが、とうとう外界での「虫生」へと一歩を踏み出したところです。がんばろうね。

0601aosuji3 ◆こちらは、すでに幼虫段階を終えて、蛹になったばかりのところです。

きれいな緑でしょ。これがたまらなく好きです。

蛹の体の模様と、蛹が乗っている葉の葉脈の模様と、見比べてください。

蛹はクスの葉に擬態しているのですね。

◆蛹の体内で起こること。

幼虫のときにはなくて、成虫になって現れる、複眼や翅、肢、生殖器などは、幼虫期に「原基」という形で準備していたものをもとにして、新たに作り上げます。

神経系は幼虫のときにも基本はもちろんありますが、行動のスケールやスピードがまるっきり違いますので、大々的に作り変えているはずです。

葉っぱの上を歩く神経系や筋肉と、空を素早く飛び回る成虫の蝶の神経系や筋肉が同じであるわけがありません。幼虫では単眼だけでしたが、成虫では複眼が主たる眼になりますしね。単眼は個数も少ないのに、複眼の個眼は1万以上でしょう。画像処理の仕組みも全然違うはずですね。

◆「子供の科学」という雑誌は侮りがたい雑誌でして、時々ものすごい最新情報を掲載します。

2008年5月号「コカ・トピ!」というコーナーで昆虫の記憶の話が載っていました。

変態前の記憶は残る?残らない?

・・・。変態の間には神経系なども変化するため、「変態前の記憶が変態後も保たれるか」については、研究者の間でも意見が分かれています。

 アメリカの研究チームがタバコスズメガの幼虫に特定の匂いをかがせて電気ショックを与えたところ、①脳がかなり発達した段階で電気ショックを受けた幼虫は、成虫になった後もその匂いを避けるが、②脳が未発達な段階で電気ショックを受けた幼虫は、成虫になった後にその匂いを避けない、ということがわかりました。

今後、変態という「大改造」の後まで残るのは脳のどの部分かを突き止めるため、さらなる研究が必要でしょう。

ということです。出典が示されていないのが残念です。昆虫関係の原論文を読むチャンスがある方は教えてください。

◆初めに戻って。

今、アオスジアゲハの蛹の中で起こっていることを想像してみましょう。外見は静かですが、内部ではヒトという生き方からは想像もつかないような激変が起こっています。

どうか、すべてを無事成し遂げて、羽化に至ってくれますように。

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