ショウジョウバエ
高校で生物をとった方なら、必ず名前だけは聞いたことのある昆虫。ショウジョウバエ。
遺伝の話には欠かせない昆虫です。体長3~4mmで、たったの2週間くらいで世代交代が進んでいきます。ですから、遺伝の研究には欠かせない昆虫です。
さて、名前だけは有名なのですが、身近にもいますよ、といわれるとエッそうなの?と戸惑う方も多いかもしれません。
カマキリの幼虫のところでお話ししましたように、小さなカマキリの餌として、アブラムシの次あたりにショウジョウバエを与えると食べやすいようです。
そこで、ショウジョウバエの飼育ですが・・・。何ということはありません。バナナでもメロンでも、適当な果物の皮や屑を瓶にでも入れて屋外に置いておけば、必ずやってきて繁殖します。
台所の三角コーナーあたりで、小さなハエを見かけたら、実はそれがショウジョウバエなのです。それを、育てておいて、インスタントコーヒーの瓶を逆さに乗せてハエを瓶の中に移し、そこへカマキリちゃんを入れてやればよいということなのです。
では、ショウジョウバエをお目にかけますが、苦手な人は拡大しない方がいいかもしれません。
フラッシュを浴びせたら一挙にほとんど全部飛び上ってしまいましたので、これ一枚にします。
いっぱいおりましょ。苦手な人は見たくもないでしょうね。でも、これがかの有名なショウジョウバエなのです。
見てすぐわかることですが、眼が赤い。だからこそ「猩猩」蝿なのです。
しょうじょう‐ばえ【猩猩蠅】ショウジョウバエ科のハエの総称。小形で、複眼は赤く、体は黄褐ないし黒褐色で種類が多い。体長2~2.5ミリメートル。家の中、台所、倉庫などで味噌・酒やいたんだ果実などにあつまる。ほとんど全世界に見られ、遺伝学の実験材料に用いる。[広辞苑第五版]
しょう‐じょう【猩猩】①(ア)中国で、想像上の怪獣。体は狗イヌや猿の如く、声は小児の如く、毛は長く朱紅色で、面貌人に類し、よく人語を解し、酒を好む。(イ)オラン‐ウータンのこと。
②よく酒を飲む人。大酒家。日葡辞書「アレハシャウジャウヂャ」
③酒・酢などの上に集まる虫。[広辞苑第五版]
ショウジョウバエの和名は、代表的な種が赤い目を持つことや酒に好んで集まることから、顔の赤い酒飲みの妖怪「猩々」にちなんで名付けられた。
というわけです。
◆カマキリの子の餌としてショウジョウバエを準備中です。そのショウジョウバエを増やす容器にメロンの皮を入れておいたら、ショウジョウバエも増えましたが、ヒメジャノメもやってきて、うっとりと液を吸っていったのでした。
これで、3つがつながったのでした。メデタイ。
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