ヒメジャノメ
翅が大きく欠けています。
何があったのでしょう?
左右両方ともほぼ同じ形に失われています。鳥のくちばしから逃れたのかな?
でもまだ元気に飛べます。おそらく飛行姿勢の制御など、かなりやりにくくなってはいるのでしょう。でも、飛べます。
長年、チョウの飼育をやってきましたが、羽化したチョウを放してやるときはいつも「翅がボロボロになるまで思いっきり飛んで、飛んで、子孫を増やしてね」と内心で声をかけてしまいます。
このチョウも、そう寿命は長くはないでしょう。でも、一生懸命飛びました。交尾をして子孫を残したでしょう。その結果、今、翅はボロボロです。でも、一生懸命生きたこの姿は、美しいと思います。
私は、このチョウに心打たれました。
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小学校低学年の頃、たくさんの蟻にアゲハが背負われて運ばれていくのを見ました。
アゲハは、まだ生きていました。
蟻さんには悪かったのですが、私はアゲハをうちに持って帰りました。(お詫びにお砂糖を後で撒きにいきましたが)
アゲハは、その夜、タマゴを一個だけ生んで、死にました。
母が、柑橘系の葉っぱを取ってくるように言いましたので、どこから取ってきたかは忘れましたが、蛹になるまで、ずっと葉っぱを取ってきました。
蛹になってからは、母がフタを開けた状態でベランダに放置しました。(当時、社宅住まいでした)
小さかったので、蛹になってからは、すっかり忘れていましたら、いつのまにかいなくなりました。
恩知らずめ!とか思いました。
でも、ボロボロの羽になったアゲハが、しばらくしてから、ベランダに来ました。
なんだか、私が育てたアゲハのような気がしました。死ぬ前に、お礼にきたのかな?と。
もっと大きくなってから、三好達治の詩を読み、アゲハのことを思い出しました。
そして、記憶に定着しました。
このジャノメチョウは、かかし先生にお礼を言いにきたのかもしれない、または、安心できる場所に死に場所を探しにきたのか・・・・。
私には、そう思われるのです。
投稿: みみこ | 2008年6月20日 (金) 00時43分
みみこさんにどうしても読んでほしい本があります。
澤口たまみ 著「昆虫楽園」山と渓谷社刊、今年の4月5日に初版発行です。
人には「聞き耳」を持つ人とそうでない人がいます。(聞き耳というのは「聞き耳頭巾」の聞き耳です。)
澤口さんの本には、冬になって最後の力を振り絞って産卵したカマキリの話、も載っています。
澤口さんは昆虫学を学んだ絵本作家で、幼い子やそのお母さん、保育者やその卵の若い人などに、昆虫の観察会や講演や短大での講義などをしていらっしゃる方です。
みみこさんなら、この本を読んで、絶対損した気にはならない本だと思います。
是非お読みください。
投稿: かかし | 2008年6月20日 (金) 16時19分