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2008年5月15日 (木)

ササグモの食事

0507sasagumo1 庭へ出てふと見るとササグモがアリを捕まえたようです。

アリの頭の方を抱え込んでいます。

抱え込んで消化液を注入し、自分の体内ではなく、相手の体内で消化して、それを吸いこむのです。外部消化といいます。

しばらくぶらぶらと歩き回って、戻ってきたらまだ同じ場所で、アリを抱えていました。何気なく再度写真を撮っておきました。

0507sasagumo2 0507sasagumo3 部屋に戻ってパソコンに取り込んでチェックしていたら「おや、アリの向きが反転している」

同じ場所で同じ恰好、ずっとそのままだったのかと思いきや、獲物のアリを逆さまに持ち替えて、今度は腹の方についています。

とらえた獲物を余すことなく吸収するには当然こうするしかないですね。とはいえ、実際に、ここまで見届けたのは初めてです。

肉食性のカマキリや、クモを「残酷だ」といって嫌う方もいらっしゃるでしょうが、これが動物が「生きるということそのもの」なのです。

他者の命の一部や全部をもらうことによって自分の命を保つのです。

生きるということは命をいただくということです。

ヒトも例外ではありません。スーパーに並ぶ食材は「工場産品」ではありません。元をたどれば、みな生きていたものです。植物だって命です。豚や牛や鶏は殺して食べるのです。そのことを忘れてはいけないと思います。

せっかく命をいただくのですから、その分、よく生きなければなりますまい。それが相手の命を引き受けるということでしょう。

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