エニシダ
池上本門寺植木市 Part3
エニシダのようだけれど、こんな色のもあったのかな?
まいったな。
聞いてみたらやっぱり買い込んできたエニシダ。
初めて見ました。
エニシダ【金雀枝・金雀児】(ラテン語のゲニスタ(genista)が転訛したスペイン語のイニエスタ(hiniesta)から) マメ科の落葉低木。南欧原産の観賞植物。高さ約1.5メートル。茎は深緑色で縦稜がある。5月頃、葉腋に黄金色の蝶形花をつけ、両縁に毛のある莢サヤを生ずる。紅斑のある花や白花などの園芸品種が多い。<季語:夏>[広辞苑第五版]
なるほど、園芸種はさっぱりわからない私でした。(園芸種でなくったって、わからないくせにね。)
ところで、黄色い方の、普通に見かけるエニシダもあるのです。
さて、結構なじみ深い花ですが、授粉の仕組みがユニークなようです。
朝日新聞の日曜日にbe on Sundayという版がありますが、そこで見つけた記事です。
2008/03/30 朝日新聞 be onSundayから
[花と虫の物語]④蜜出さず強引に:エニシダ
日本の初夏をいろどるエニシダ。その受粉戦略はあくどく、強引だ。
黄色い花はただでもよくめだち、においがあまりなくても昆虫が集まる。ところが、蜜のありかを示す蜜標はちゃんとあるのに、何とこの花は蜜を出さない。そうとも知らずに訪れたミツバチなどは、蜜標を頼りに左右に広がる花弁(翼弁)と手前下側にある花弁(舟弁)に足をかけ、幻の蜜を求めて踏んばる。
次の瞬間、舟弁の間からオシベがいきおいよく飛び出して、花粉をまきちらしながらハチの体に巻きつく。直後、今度はメシベが飛び出してハチの背中をたたく。そこには、他の花の花粉も付いているから、これで無事受粉したはず。巧妙な作戦のかいあって、実を結ぶ確率が非常に高い。
珍しい花の話は「へぇ、そうなんだ」だけですが、身近な花の話となると興味深いですね。
今度この花を見かけたら思い出してください。
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