ナガミヒナゲシの実・種
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上で、「ナガミヒナゲシ」の話をしました。その最後では、まだ熟していない実の写真を載せました。
花の季節がほぼ終わって、充分に実は熟しましたので、一つ取ってきて写真に収めました。
フタ付ですね。さてどんな種が入っているのか?
「芥子粒」といえば、極めて微細なもののたとえですが、どの程度に小さいのか?ちゃんと見たことがなかったのです。(マツバボタンの種が砂粒のように細かい、というのはよく覚えていますが。)
確かに小さな種がいっぱい出てきましたよ。
ケースを物差しの上に乗せて撮影しましたので、1mmの目盛が一緒に写っています。
およそ、0.3mmくらいといっていいでしょうか。真ん丸くはありません。その上、ある種「カゴ状」の構造を持っているようですね。知らなかったぁ。
中身が「充実」して黒っぽいのと、光が透けているのとあります。どうなのでしょう?透けている方は中身がないのかな?よくわかりませんでした。これだけいっぱいあれば、繁殖しますね。すごいパワーです。
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ところで、仏典からの用語なのかな、「芥子劫」という「長い時間」を表す言葉があります。
40里立方の箱があって、そこに芥子の種が一杯詰まっています。百年に一度、ここから芥子粒を一つ取り出します。そうやって、すべての芥子粒を取り出すのに必要な時間を「芥子劫」というのです。
見積もりをやる気はありませんが、長そうですね。
「大きな入れ物に、小さな芥子粒」という組み合わせの発想力がすごいですね。
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落語に「寿限無」という噺がありますね、そこに「五劫の擦り切れ(ず)」という語句が出てきます。(私の記憶では「擦り切れず」なのですが、最近は「擦り切れ」のほうがポピュラーかな)
ここに出てくる「劫」は多分、「磐石劫」のほうではないでしょうか。
磐石劫は、40里立方の岩があって、3年に1度天女が舞い降りてきて羽衣でこの岩を撫でるのです。そうやって、この岩がすり減ってなくなるまでの時間を「磐石劫」というのだそうです。
ですから、「五劫たっても擦り切れず」なのではないかと思うのですが。
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