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2008年5月31日 (土)

メダカが孵化しました

0525medaka1 ヤゴが食べてもかまわない、というつもりで、池で飼っているメダカですが、生まれたての子どもはやはりかわいい。

しばらく、室内で飼育しようと思います。

体に少し色素がありますが、それ以外で目立つのはやはり「眼」ですね。

眼は「光を吸収」して、吸収した光のエネルギーを利用して外界の情報を得る器官ですから、「入って行った光が出てこない」=「黒い」のですね。透明人間のはなしもしましたっけ。

カクレエビのような透明なエビでも、眼だけは隠しようもなく黒く見えるのです。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~palaemon/palaemon.htm

↑このサイトの「カクレエビの仲間」というようなところをクリックしてみてください。

「入って行った光が出てこない」=「黒い」。この原則をいつも頭の隅に入れておくと、何かと「ああそうか」というように理解できるようになりますよ。

0525medaka3 ここでは、内臓が銀色ですね。

眼球も光がはいっていく「瞳」は黒く、眼球の外側は銀色に光を反射しています。

 瞳から入った光から情報を得るためには、当然、眼球内部に余分な光が外界から入ってはいけないので、眼球それ自体は光を通しません。ですから、基本的に眼球を照らす光は全て反射されますので「白い」のです。

これは人間の目でも全く同じですね。

0525medaka2

この写真を拡大してみてください。赤く見えるのが心臓です。

心臓は体の左にあります。当たり前のようでいて、どうやって発生の過程で体の左右を決めるのかという問題は重大なことなのです。

内臓逆位ということがヒトでも起こりますが、それは左右を決めそこなってしまったということなのです。

ほとんどすべての人は(メダカも)、発生途中のどこかで体の左右をちゃんと決め、心臓は左側に作るのです。

このことに関しては、少しだらだらしそうなので、私のHPの方に「体の左右」という文章を書いておきましたので、興味のある方は是非お読みください。↓

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/biology/essay/L-R.html

また、メダカの卵を低倍率の顕微鏡で観察したときに、卵のなかで拍動する心臓の動画を撮ったことがあります。これも、HPの方で見られますので、ぜひご覧ください。↓

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/Movies.htm

では、終わりに、もう一回。全体像をじっくり見てあげてください。

0525medaka4

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