ムラサキカタバミの花 夕方
ちょっと幻想的でいいでしょ。
田中修著「雑草のはなし」中公新書、に面白い話が載っていました。
ムラサキカタバミの花は、タンポポの花と同じように、三日間連続して、「朝に開き夕方に閉じる」という開閉運動をする。ところが、ムラサキカタバミの花が開いたあとに、極端に低い温度の場所に移す。すると、花は開きっぱなしになり、夕方になっても閉じない。・・・
この実験は、花が開いたり閉じたりするしくみを示唆している。花が開くときには、花びらの内側がよく伸び、閉じるときには花びらの外側がよく伸びるのだ。だから、開花したあと、低い温度の場所に移すと温度が低いために、花びらの外側の細胞が伸びずに、開いたままになる。
開閉運動が(このような)しくみでおこるのならば、花は、開閉運動をするたびに、大きくなるはずである。・・・。ムラサキカタバミでもタンポポでも、実際に、開閉運動をする花を観察すれば、確実にそうなっている。もっとわかりやすいのは、朝に開き夕方に閉じる開閉運動を約10日間繰り返すチューリップの花である。はじめて開いたチューリップの花と比べると、10日間も開閉を繰り返した花は、2倍くらいの大きさになるのも珍しいことではない。花は、開閉運動をしながら成長しているのだ。・・・
知りませんでした。根気強く見てなかったなぁ。
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