カルガモの母子
ここは品川区のとある弁天様の池です。
鳥居の向こうが池で、橋がかかっています。この池で素敵なことが起こっています。
カルガモが子育てをしている、と妻が教えてくれたので、見に行ってきました。5月5日でした。
母親しか見えなくて、どうしちゃったんだろう?ヒナを失ってぼんやりしているのかなぁ、と心配しました。ところが、実はこの時、羽の下にヒナを包んでいたのです。
しばらく待つうちに、お散歩タイムにでもなったのでしょうか、羽の下から雛たちが出てきました。
ニュース映像などで見たことはあったのですが、実際に目の前で歩くヒナのなんとかわいいこと。
この写真で、一番右にいて水面をのぞいているヒナは、この後、チャポンと水に飛び込みました。
このくらいの段差でも、決断が要るようですね。
ヒナもかわいいし、親の表情も決然としていてとても素敵。
ここでは5羽しか見えませんが・・・
この写真でなら確認できますね。
(5月10日にこの池を見に行った妻の話では、ちゃんと6羽いたそうです。ヒナには敵が多いからなぁ。心配ですね。)
なかなかいい表情してるでしょ。
嬉しいですね。
ところで、似たような写真なんですが、もう一枚。
ヒナが動くと波が立ちます。波を立てながら泳ぐと、自分が作った波を追いかけながら次の波が立ちますので、前方では波が詰まった状態になり、後方では波の隙間があきます。
親鳥が泳ぐと、自分が作った波を追い越していくスピードがありますので、その場合、鳥の後ろにV字型の波が広がります。(船やモーターボートでも見られますね。)
ところが、ヒナの場合、一生懸命泳いでも、自分が作った波を追い越せません。ですから写真のような前で密、後ろで疎な状態ができるのです。
この出来事が、水面の波ではなく、音で起こった場合、ヒナの状況は「サイレンを鳴らしながら走る救急車」の状態です。前方で音の波が密になり、高音に聞こえ、後ろで波が疎になって音程が下がります。
親鳥のようなV字型の波の場合は「超音速のカルガモ(いえジェット機)」なんですね。
このあたりのことは、私のホームページでも扱いましたのでご覧ください。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/117th/sci_117.htm
このページの後半の方にあります。
ヒナが一生懸命泳いでも自分の波が追い越せない、というのは実際に見て初めて知ったことです。ニュースなどではそういうシーンは見られませんので。
実に楽しい時間でした。「目が幸せ」になりました。(眼福、眼福というのでしょうが、ちょと古いかな。)
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