ドクダミ
どく‐だみ【○草】(毒を矯める・止める、の意。江戸時代中頃からの名称) ドクダミ科の多年草。雑草として各地に分布。茎は高さ15~35センチメートル。地下茎を延ばして広がる。葉は心臓形で悪臭をもつ。初夏、茎頂に、4枚の白色の苞ホウのある棒状の花序に淡黄色の小花を密生。全草を乾したものは生薬の 菜シユウサイで、消炎・利尿剤などとして用い、葉は腫物に貼布して有効という。ドクダメ。十薬ジユウヤク。古名シブキ。<季語:夏> [広辞苑第五版]
○は「蕺」という字です。MS-IMEの手書きで出しましたがIEで表示できるのかなぁ。
何気なく、白い花、と思っていましたが、そう単純ではないようです。
白い4枚の花弁のようなのは「苞」です。通常の花の作りでいいますと、下から、苞があって、萼があって、その上に花弁という順序になります。
そうすると、真ん中に立っているのはなんでしょう?
小さな花の集合体なのですね。この小さな花には萼も花弁もなく、オシベが3、メシベが1という構成だそうです。そのメシベの頭(柱頭)は3つに分かれるとありました。
下の方から順に開花していくのでしょうか。オシベが3というところまでは見てとるのは難しそうですが、メシベの柱頭が3つに分かれているというのは見えると思います。なるほどなぁ。マクロ撮影ができるおかげで、なんでも拡大してみようという気が起きた結果、いろいろなものに出会うことができます。楽しいなぁ。
ところで、4枚の白い苞が開いた状態を普通にドクダミの花として認識していますが、今回、眺めていたら、なんだか変!
3枚が開いていて、1枚は立って花の集合を包んだようになった状態の花を、何個かみつけました。
まるで、ミズバショウの、白い仏焔苞に包まれた黄緑色の花穂のようなイメージです。
もちろん、このあと4枚とも開いた状態になるのでしょうが、どの花もこのような状態を経ているのでしょうか?よくわかりません。ドクダミを見かけられましたら、そのあたりを観察してみてください。
最後に
一所懸命花を見ていたら、おや、ササグモさんが登場。花のそばにいると餌と遭遇するチャンスが多いのですね。たいしたものです。ホントにあちこちででくわします。
ササグモの足元には、すでに吸収の終わった獲物があるように見えます。お元気で!
「植物」カテゴリの記事
- 珍しい花の記事を書きました(2023.06.06)
- 奇数は対称性がいい(2022.07.11)
- てきちょく(2022.06.13)
- ガザニア(2022.05.30)
- ネギ坊主(2022.05.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント