ヒゴクサ
見慣れぬ花を妻が発見。池のほとり。今年初めてやってきたもののようです。鳥が連れてくるのでしょうか?風が連れてくるのでしょうか?
この写真は4月27日の撮影です。
さて、初めて見る草とて、名前が分かりません。なんとなく「カヤツリグサ」の仲間ではないか、と雑草図鑑をひっくり返してアタリをつけ、ネットで検索して確認が取れました。
カヤツリグサ科( スゲ属 )ヒゴクサ:学名Carex japonica だそうです。
和名は肥後で採集されたとか、細い茎が竹ひごに似るから籤草とかいわれるのだそうです。
花は穂のように立った部分と、その下に綿毛のようなぽやぽやがあるのが特徴です。
翌28日、花の様子に少し変化がありました。直立した穂のような部分が「開花」したのです。
この直立した部分は「雄性の頂小穂」といって、淡い黄色ですね。
下の綿毛のようなのは「雌性の側小穂」といって、白い繊維状のものはメシベの柱頭らしいです。中には淡い緑色の部分があります。
この姿を覚えればヒゴクサは大丈夫だと思います。
さて、しばらくするとまた変化が起きました。
雄花が完全に開ききって、そろそろ花の時期が終わりに近づきました。
この後は、花としては何となくしょぼしょぼした雰囲気になり、終わりました。
この2枚の写真は4月30日の状態です。
さて、しばらくたって、5月5日。どうなったかなと見たら、面白い姿が観察できました。
妻に言わせると、「虫みたい」なイメージだそうです。実がみのってきたのですが、なかなか面白い姿です。
なんかこう、虫の脚が連なっているような感じを連想させるのですね。
ぽわぽわした感じの柱頭が残っていて、実の集合を網のようにくるんでいます。
見れば見るほど、きれいに編んだネットにくるまれているようです。
不思議なものですね。
地下茎(ランナー)を伸ばして増えるとありました。
我が家ではこれからどうなるのでしょうか?
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