スイカズラ(忍冬)
スイカズラです。と、堂々と言えるような状況ではないのでして・・・。
去年もこの花を六郷用水跡の水路脇で見かけて、何だろうなぁ、と思いつつ花の名前は分からずにいたのです。
今年、「花からたねへ」という本を買って、楽しんでおりましたところ、動物による被食散布というやり方で種を広く散布してもらう植物として紹介されている写真を見て、「アーッこれかぁ」と思わず叫んでしまったのでした。
特徴的な花ですよね。一度見て、一度名を覚えてしまえば忘れようもない花です。
上記の本によると「結実率が悪い。果実には種子が3~5個できる」とありました。
動物が食べると、種の外側が消化されて、発芽率が上がるものが多いのではなかったでしょうか。
すい‐かずら【忍冬】スヒカヅラ:スイカズラ科の常緑蔓性木本。山野に自生。全株に褐色の細軟毛を密生。初夏、芳香のある白色または淡紅色の唇形花を開き、のち黄色に変る。黒色の液果を結ぶ。茎・葉を乾したものは生薬の忍冬(ニンドウ)で、利尿・健胃・解熱薬、花を乾して吹出物などの洗浄用とする。葉が冬でもしぼまないので、忍冬の名がある。金銀花。<季語:夏>。[広辞苑第五版]
花のパーツをよく見ようと接近したら、メシベに何かが見えます。
初めこれがこの花のめしべの特徴なのかな?と他の花と見比べたらそうではないみたい。
よくみれば、何かのタネの羽毛がくっついているのではないでしょうか?いや、面白いものを見ました。
基本的には二つ並んでペアのようです。
ちょっと面白いつぼみです。
黄色い方が少しだけ時を経た花ですね。
これ「金銀花」という状態でしょうか。
◆じつは、「スイカズラ」という花の名だけはもう20年以上も前に知っていたのです。
因幡晃さんの歌ですね。ご存じの方も多いと思います。「忍冬」です。
・・・
忍という字は難しい
心に刃を乗せるのね
時々心が痛むのは
刃が暴れるせいなのね
・・・
いとしい花なら忍冬
・・・
全部書いたら著作権に触れるでしょう。印象深いところだけ。
因幡さんの高い声で歌いあげられるこの歌、1985年ですか?フォークというにはちょっと湿っぽいけれど、結構好きでした。
当時の学級通信にも、何かの時に真崎守の劇画のコマとセットにして使った覚えがあります。(3年間で600号を超える学級通信を出したときだったな、思い出深い。)
ですから、スイカズラの名前だけ知っていて、実物を知らないというアンバランスな状況を20年以上も抱え込んだまま生きてきて、今年、やっと名前と実物が一致したのでした。お恥ずかしい思い出話でした。乞御容赦。
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