草遊び
おおば‐こ【大葉子・車前】オオバコ科の多年草。アジア各地に広く分布。踏まれても強く、原野・路傍に普通の雑草。葉は根生。
夏、花茎上に白色の小花を穂状につけ、サク果を結ぶ。葉は利尿剤・胃薬、種子は生薬の車前子(シヤゼンシ)として利尿・鎮咳剤。また、トウオオバコ、高山性のハクサンオオバコ、帰化植物のヘラオオバコなどの総称。カエルバ。オバコ。オンバコ。<季語:秋> 。「車前草オオバコの花」は<季語:夏> [広辞苑第五版]
◆オオバコの花の茎で「草相撲」遊びをしたことはありませんか?たがいにひっかけあって、両手で持ち、引っ張ったり、こすったり、ゆっくり引いて相手を切ったり、勢いよくひいて相手を切ったり、「技の限りを尽くして」相手の持つ茎を切るんですよね。
ところで、私の子供の頃にはもうひとつ「草相撲」があったのですが、ご存じでしょうか?
◆カタバミの葉の茎でする「草相撲」なんですが。
緑の葉のカタバミでやりましたっけ。大きな葉のものを一本ぬきます。
このように、1本、根本から抜きます。
すると、中から芯が出てくるのです。
この芯をそっと引っ張ると、茎は裂け、ず~っと葉の近くまで芯だけを出していくことができます。(これ言葉で書けば一言ですが、指先のテクニックが必要な作業なんですよ。)
葉のところまで到達したら、茎の外側の部分を切り捨て(爪で)、芯だけを残します。
芯を持ってみましょう。
こんな風に、葉がぶら下がります。
相手も同じように、葉を芯でぶら下げたものを作ります。
そうしておいてから、互いにぶら下げた葉をひっかけて引っ張り合うんですね。すると、どちらかの芯が切れます。切れた方が負け、切った方が勝ちです。
◆いかがでしょう?ご記憶にありませんか?
私は関東育ち、妻は関西育ちですが、妻はこのカタバミの草相撲は知らなかったそうです。
50年以上も昔の記憶を再現してみました。
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コメント
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オオバコでの草相撲はよくやりましたよ。私も関東(埼玉)出身ですがカタバミでのは初めて知りました。細かい手作業で大変なのですね。それから悪いことですが、伸びた草を結んで人を転ばせる事をしていた人たちもいました。もちろん私はしません、引っかかる方でしたね。私は専られんげ草を長くつないで川に流して遊んでいました。今はれんげ畑も見かけなくなりましたね。
投稿: 桔梗 | 2008年5月 1日 (木) 09時31分
今は草を結ぶ悪さをするほどの草っ原もありません。さびしいことです。
手入れをしないぼうぼうの草っ原が虫などと遊ぶにも最適なのですが。
投稿: かかし | 2008年5月 2日 (金) 14時19分