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2008年3月 4日 (火)

東京の春一番

2月23日(土)でした。午後2時少し前から3時過ぎにかけてです。

0223sajin1 窓の外が何だか暗くなってきたなぁ、まだ夕方でもないのに、と外を見たら、茶色い煙のようなものがもくもくとわきあがっていました。多摩川の河原のほうです。

河原で火事でもあるまいに。何だろう?黄砂か?それにしては変だ・・・。

砂塵のようです。

テレビアンテナの左下に、うっすらと建物が見えていますね。これは、多摩川の向こう側、川崎側に建った高層マンションです。普段はくっきり見えるのにかすんできました。

0223sajin2

マンションがもうほとんど見えなくなりました。

視程が約1km程度かそれ以下、ということです。

0223sajin3

妻を呼んできて二人で部屋の中から眺めていました。右のほうの茶色い砂塵を撮ってみました。とんでもない風と砂塵の最中ですから、窓は閉め切って室内からの撮影ですので、部屋の天井の蛍光灯が写りこんでしまいましたがご勘弁ください。外に出られる状況じゃない。

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砂塵「朦朦(もうもう)」という感じがお分かりいただけるでしょうか。

           

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3時を回って、少し落ち着いてきました。切れ目から向こう側の明るい光が差し込むようになってきました。

0223sajin6

やがて、明るさが増して、風も落ち着いていったのでした。

しっかしまぁ、すごかった。あとで、これが春一番だった、かなりの被害が出ていたということをニュースで知ったのでした。

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/jma-magazine/0302/
から引用します。

春一番について
 冬も終わり頃になると冬型の気圧配置は長続きせず、東シナ海から日本列島の南岸を低気圧が通るようになります。この低気圧は西日本から東日本の各地に雨を降らせ、関東や内陸部では雪になることもあります。更に季節が進むと、低気圧の進路はもっと北に移り、日本海を北東に進むコースをとるようになります。そして、この低気圧に向かって温かい南風が吹き込むような気圧配置になります。このような冬から春へ移り変わる時季に、初めて吹く南よりの強い風を、気象庁では、「春一番」として発表しています。
 「春一番」は、この現象が発生する、関東甲信・北陸地方から九州地方で発表されており、発表の目安は各地で少しずつ違いますが、関東地方では次のとおりです。
  ① 発表する期間は立春から春分までのあいだ
  ② 日本海に低気圧があること
  ③ 強い南寄りの風(風向は東南東から西南西まで、風速8m/s以上)が吹き
  ④ 気温が上昇すること

 このような条件が整わずに「春一番」は吹かなかったという年もあります。
 すでに気象の用語となっている「春一番」ですが、その語源については、石川県能登地方や三重県志摩地方から西の各地で昔から使われていたということなどさまざまです。その中で、長崎県郷ノ浦町では、安政6年(1859年)旧暦2月13日(新暦3月17日)に長崎県五島沖に出漁した漁師53人が、春の強い突風にあい全員遭難しました。このときから郷ノ浦の元居地区では、春の初めの強い南風を「春一」または「春一番」と呼ぶようになったそうで、いまでは町内の岬に「春一番の塔」が建てられています。
 「春一番」が吹くのは、日本海で低気圧が発達しながら北東に進むときなどで、強い南風の後には強い北風が吹いて、突風を伴うこともめずらしくありません。このため、「春一番」のお知らせは季節の便りであると共に災害予防の情報でもあります。

今度は新聞記事↓

朝日新聞2008年02月24日(日)付   
関東、春一番大暴れ 15人が重軽傷 東北新幹線3時間不通

 発達した低気圧の影響で23日、全国的に強風が吹き、荒れた天気になった。東京都心では最大瞬間風速27・9メートルを観測。気象庁は、関東地方で「春一番が吹いた」と発表した。24日も強風が吹き、日本海側では大雪になる見込みで、気象庁は警戒を呼びかけている。
 同庁によると、最大瞬間風速は青森県深浦町で32・2メートル、津市で25・8メートル、和歌山県串本町潮岬で28・7メートル、宮崎市で23・1メートルを観測するなど各地で突風が吹いた。
 寒冷前線が通過した関東地方では午後3時前に10分間平均の南風が風速8メートルを超え、昨年より9日遅い「春一番」となった。寒冷前線の通過後は強い北風に転じた。
 暖かい南風によって気温も上昇。東京都心では午後1時過ぎに4月上旬にあたる17・0度を観測。寒冷前線が通過した午後3時には6・8度と10度余り下がるなど激しく変化した。関東地方は乾燥していたため、土ぼこりが舞い上がり、視界が悪くなるなど荒れた天気となった。
 この強風で各地で被害が相次いだ。千葉と神奈川、栃木の3県で合計15人が重軽傷を負った。
 このうち千葉県松戸市では、女性(76)が強風にあおられて転倒、太ももを骨折する重傷。神奈川県横須賀市ではサッカーのゴールが倒れ、女子中学生(13)が頭に軽傷を負った。栃木県佐野市の東北道下り佐野サービスエリアでは、催し用のテントが飛ばされ、支柱が同県都賀町の女性(26)の額に当たり軽傷を負った。
 東京都新宿区市谷八幡町では午後2時50分ごろ、9階建てビル屋上から広告板の撤去工事用の足場に使われていた鉄板(縦1・8メートル、横0・5メートル)約80枚、鉄パイプ(長さ1・8メートル)50本が落下。ビル目前を走る靖国通りを覆った。
 東京都国分寺市のマンション建設工事現場では午後4時10分ごろ、クレーン車(16トン)が強風にあおられ横向きに倒れた。クレーン車の先端が隣のマンション3階部分に衝突し、壁が破損したがけが人はなかった。
 交通機関も乱れた。JR東北新幹線は午後3時50分ごろ、宇都宮―新白河駅間でトタンが架線に引っかかり停電、全線で運転を見合わせた。その後、宇都宮―那須塩原駅間で倒木が架線に引っかかっているのが見つかった。午後6時40分に運転を再開したが、上越、長野新幹線も含めて上下線26本が運休、66本に最大約3時間半の遅れが出て、計4万1千人に影響した。停電区間には東京発八戸・秋田行き「はやて・こまち23号」と、東京発盛岡行き「やまびこ57号」の2本が取り残され、乗客計1240人が約2時間50分間、車内に閉じこめられた。
 東海道新幹線も下り線11本に最大31分の遅れが出て、計約1万人に影響した。
 首都圏の鉄道各線も運転見合わせが相次いだ。JRでは山手線や埼京線を除くほとんどの路線が一時、止まった。東京メトロ東西線、都営地下鉄三田線も地上区間で強風の影響を受け、止まった。

「春一番」というとなんだか、ほんわかした、春めいた、のどかな気分がしますが、実際はそうではないわけで、気をつけましょう。

オマケ:今日3月4日、川向うのマンションを望遠レンズで撮影してみました。

0304mansion こんな風にちゃんと見えるんです。

これがかすんで見えなくなってしまったのですから、すごい砂塵だったことがお分かりいただけると思います。

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