ナズナ(ペンペングサ)
やはりアブラナ科です。
なずな【薺】ナヅナ:アブラナ科の越年草。路傍や田畑にごく普通に自生。春の七草の一。高さ約30センチメートル。春、白色の小十字花を総状につけ、果実は扁平で三角形。早春若芽を食用。利尿・解熱・止血作用がある。ペンペングサ。<季語:新年>[広辞苑第五版]
花が終わりかかる頃には、子房が厚い板状になってきているのが分かります。
これが三味線のバチにたとえられる実ですね。
たくさん実のったら、先端から根本方向へゆるくかるくしごいてやると、このバチのついた茎が立ちますので、耳元でくるくる回すと、ぱちぱち音がします。子どものころよく遊びました。
「雑草のはなし」によると
「撫ぜたいほどかわいい」という気持ちを込めて「撫菜(なぜな)」と呼ばれて、そこから変化したとか、夏に枯れてなくなるので、「夏無」といい、それが変化したとも言われているそうです。
家が荒れ果てると「ペンペングサが生える」といいますが、ペンペングサも生えないというと、もっとすさまじい荒れ果て方のようですね。
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