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2008年3月

2008年3月31日 (月)

「こでまり」と・・・

0329kodemari1 ベランダの小さな鉢にこでまりが植わっています。

【小手毬】バラ科の落葉小低木。中国原産で、古くから日本で観賞用に栽培。高さ約1.5メートル。葉は広披針状で鋸歯を有し、互生。春、枝先にユキヤナギに似た白色5弁の小花を多数球状につける。スズカケ。<季語:春>[広辞苑第五版]

花芽が成長してきたな、と思って写真を撮ったら、ナント・・・

0329kodemari2

アブラムシ(アリマキ)がいっぱい。

あぶら‐むし【油虫】 (「○虫」とも書く) カメムシ目アブラムシ科の昆虫の総称。一般に小形で、農作物などの汁液を吸収して発育を害し、種類によりウイルスを媒介。夏、単為生殖で増殖し、秋に雌雄を生じ、多数の卵を産む。多くは腹端から蜜を分泌するので、蟻が好んで保護する。アリマキ。[広辞苑第五版]{註:○は「虫」偏に「牙」を書く字}

その周辺を撮りまくって、パソコンで見たらこんな光景がありました。

0329kodemari3 これはなんでしょう?(左のやつですが)

脱皮でしょうか?ピントが甘くて、かといって撮り直しのきくものじゃなし。

お尻の先端に脱皮殻がついているように見えるのですが。こんなシーンを見るのは初めてです。

虫好きとしては、殺しまくりたくないしなぁ。テントウムシさん、早くおいで~。待ってま~す。

ベニカナメモチ

0329benikanamemoti1 先日、レッドロビンだろうという赤い芽を載せましたが、今回はベニカナメモチです。

東光院から密蔵院の方へ小さな六郷用水跡の水路を歩いていたらありました。

大田区が言うんですから正しいと思います。

0329benikanamemoti2 レッドロビンだろうというものの方が「真っ赤」だという気がします。

いかがなものでしょうか?

間違っていたらご教示ください。

ところで、ベニカナメモチの説明板の下で、「私はベニカナメモチではない!」と頑張っているのがいましたよ。ハナニラさんがこんなところで自己主張しています。

ぼけ

白山神社のすぐ近くのお家が花盛り。失礼とは思いましたが、門の中を撮らせていただきました。

0328boke ぼけですね。

【木瓜】バラ科の落葉低木。中国原産の観賞植物。高さ1~2メートル。枝にはとげがあり、葉は長楕円形。春、紅色・淡紅色・白色または絞りなどの五弁花を開き、リンゴに似た硬い果実を結ぶ。もけ。「木瓜の花」は 季語:春 。「木瓜の実」は季語: 秋 [広辞苑第五版]

0328hanamomo 花桃ですよね。

満開でした。豪華な花です。

白山神社にて

ここは大田区の白山神社。

0328hakusanjinja1 鳥居にかぶさる桜ですが、正面からは撮れなくて、境内に入って中から撮りました。

この季節、どこでも桜だらけなので、桜特集はこのあたりで打ち止めにしたいと思います。

0328hakusanjinja2 上を見れば桜。

下を見れば・・・

0328hakusanjinja3

こんな素敵な花見もいいですよね。

お稲荷さんにて

0330daimyoujin1 以前から気にしていたお稲荷さんです。

【稲荷信仰】 稲荷神社の祭神として祀られる倉稲魂神(ウカノミタマノカミ)への信仰。農耕神信仰から商業神・屋敷神など多岐の信仰に拡大し、全国的に広まった。伏見稲荷大社を中心とし、各地に稲荷社が勧請される。狐を神使とする。
【稲荷神社】京都市伏見区稲荷山の西麓にある元官幣大社。倉稲魂神・佐田彦神・大宮女命(オオミヤノメノミコト)を祀る。711年(和銅4)秦公伊呂具(ハタノキミイロク)が鎮守神として創始。全国稲荷神社の総本社。二十二社の一。近世以来、各種産業の守護神として一般の信仰を集めた。今は伏見稲荷大社と称。[広辞苑第五版]

鳥居もたくさん寄進されていますし、現在も「生きている」お稲荷さんです。今回は、桜の花がかぶさって、とてもいい雰囲気だったので、一方通行の端へ車を目いっぱい寄せて停車し、写真を撮ってきました。

0330daimyoujin2 0330daimyoujin3                        

最初の写真から順に中へ入りながら撮ったものです。

にぎやかでしょ。

桜がかぶさってきて、なかなかにいい雰囲気でした。

ところで、このお稲荷さんは古墳の端っこにあるようなのです。

大田区のホームページを調べたら

http://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/rekishi/minemachi_denenchoufu/unokiootsuka_kofun/index.html

「鵜木大塚古墳」

所在地 :大田区雪谷大塚町

概要:荏原古墳群のうち、最も東側にある古墳です。旧鵜の木村の飛び地にあったので、「鵜の木大塚古墳」と名付けられました。古墳の一部は稲荷神社になっています。都指定文化財。

こうなっていました。わかりにくいところにあります。かえってその方が人があまり来なくていい気もします(さくら坂みたいになっては面白味がない)ので、詳しくは紹介しません。

地元の方々の心と一緒に生きるのがお稲荷さんらしくていいと思います。

六郷用水にて

沼部駅前からさくら坂のほうへ少し歩くと、六郷用水跡にぶつかります。右へ行くと密蔵院の方へ行きます。こちらの水路は浅くてせまくて、あまり立派とは言えません。

左は東光院から中原街道の下あたりまで、こちらは深くて水量も多く、用水という感じがします。この用水を整備したときに、桜の若木が植えられました。20何年かまえのことです。当時は細くて頼りない若木だったのですが、今は木としての青年期か壮年期にさしかかったように思えます。

      0329rokugou1           

右に見える青い(緑青風の)屋根は東光院です。

花がもっこりついて、パワフルですね。さくら坂の桜がかなり透けすけになってきたのとは様子が違います。

さくら坂の桜は昭和5年ころに植えられたと聞きます。ですからもう、約80歳くらいでしょうか。ソメイヨシノとしては老木になってきているのでしょう。

0329rokugou2

このような桜が、六郷用水沿いにず~っと続いていますので、桜の花の観賞ならば、桜坂よりは六郷用水の方がよいのではないでしょうか。

ただ、ここの散策路も狭いんです。自転車同士のすれ違いもきついくらい。車いすで散策路に入るのはためらわれるような感じ。もっと心豊かな道づくりをしてほしいなぁ。

3月29日密蔵院にて

0329sidarezakura1 3月29日(土)再び密蔵院の桜を見てきました。

もうピークですね。

天気もよく、散策する人がたくさんいらっしゃいました。

散策路がもう少し広いと歩きやすくていいのになぁ。この広さだと例えば電動車いすで花見に来ても、自転車などとのすれ違いがこわいから散策路には入りにくいですね。ゆったりとした散策路がほしかったです。

0329sidarezakura2 0329sidarezakura3                  

少々無粋かな、とは思いましたが、下がった枝の先端を左手で捕まえて、右手を重ねてぶれないようにし、花の拡大を試みました。

いかがでしょう?ソメイヨシノとはずいぶん違う雰囲気でしょう?

3月28日、密蔵院にて

0328sidarezakura1 ここは多摩川線沼部駅からほど近く。密蔵院というお寺の前です。

ここの「枝垂れ桜」はそれなりに有名なのだそうです。

密蔵院前には、六郷用水跡に小さな流れを人工的に流しています。大田区の事業です。

その水路にさしかかるように枝垂れています。

0328sidarezakura2 下へ行って、見上げてみましょう。

きれいです。

ここで写真を撮っていると、記念写真を自分のカメラで撮ってほしいという方にもよく巡り合います。

0328sidarezakura3 どこにピントが合っているのかよくわからないような写真になりましたが、この「ボケ味」をお楽しみください。

0328sidarezakura4

お気づきと思いますが、この枝垂れ桜の花は、花弁が細いのです。

細い花弁が5枚一重咲き。

ソメイヨシノより、花ひとつひとつは華奢な感じですが、勢いのある花の咲き競いは力強いですね。

0328sidarezakura5

ピンクと白が混ざっている場所があるのです。

あえて、重なり合うように撮ってみました。

結構豪勢でしょ。

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0328sakura1 0328sakura2                

枝垂れ桜ばかりでは他の桜に申し訳ない。

境内にもどっしりと大きな桜があります。

枝ぶりも見事。

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0328tubaki

桜の花越しに撮った椿。ふっくら愛らしいですね。

こういうのも見てあげないとかわいそうですよね。

0328hukurinasebi

フクリンアセビというのだと思います。

六郷用水の小さな水路の水面にさしかかっていました。

水面を背景にして撮ってみました。

去年もこれを見て、少し悩んだのです。葉に縁取りあるとか、斑入りの葉だとか書かれているのですが、なんだか該当しないような気もして。

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/frends/frnds_37.htm

ここに、去年の写真があります。ご覧ください。

さくら坂

0328sakurazaka1 これは3月28日(金)のさくら坂の様子。

ほぼ、満開ですね。

桜橋に人がいっぱい。

0328sakurazaka2 地元民の目から見ると、ここの桜は勢いが落ちてきています。

ほぼ満開なのに、なんとなく透けすけな感じがします。(私の頭みたいで少々寂しい。)

今から20数年前でしょうか、ここの桜はもっと濃密でした。こってり咲いて薄暗くなるほど。

散るときには、本当に花吹雪で前も見えないくらいにすごいものでした。

今は、樹勢も落ち、そろそろ世代交代の準備にかからないといけないのではないか、と思いながら見ております。樹木って長寿なものが多いのに、ソメイヨシノは人間の寿命にパラレルなくらいの寿命しかないのでしょうか?なぜだろう?なにか、無理して生きているのかなぁ?

歌のせいで「さくら坂」は有名になってしまって、狭い道、短い距離しかないのに、混雑が激しくなります。

昨日、30日(日)にちょっと車で外出したところ、坂の下から上まで車がつながって動きが取れなくなっていました。地元民としては少々鬱陶しい事態です。さくら坂を迂回して、混雑の少ない大回りをして買い物などを済ませてきました。

次の日曜にはもう多分この人だかりも起きないことでしょう。

2008年3月28日 (金)

アリさんの仕事

0318workofants_2 アリが巣をつくっても気にするような私ではないのですが・・・。

これだけ、仕事の成果を見せつけられると、ひょっとしてアリさん、落とし穴を掘ってんじゃないだろうなぁ、と足で踏んでみて、落っこちないかどうか確かめたくなります。

レッドロビン

0313humei これって、レッドロビンっていうんですよねぇ。

よく見かけるのですが、名前が分からなくて。困った。

間違ってないと思うんだけだな。

2008年3月26日 (水)

直立猿人

ジャズの音が脳細胞の奥深く蠢き我は直立猿人

                         (本庄市)福島良光

                          朝日歌壇(2008.1.21)より

この歌は、高野公彦さんが選んでおられます。評を読んで、あれっ、という感じがしました。

ジャズを聴く時によみがえる原始的な感覚を詠む。

こうあったのです。どうやら高野さんご自身はジャズをお聞きになる方ではないらしいですね。

ジャズはオープンな音楽ですから、クラシックのような「構え」は何も要りません。演奏を聴いていて興が乗ったら手をたたくなり、体を揺らすなり、叫ぶなり・・・演奏中でもかまいません。それがプレーヤーにフィードバックされてさらに演奏が発展していくことになります。

でもなぁ、「原始的な感覚」というにはちょっと違う気がする。「原始的な感覚」に近いのはむしろ太鼓の演奏でしょう。体の奥まで響きこんでくる振動は確かに「原始的な感覚」かもしれません。それに比べれば、ジャズはずいぶんソフィスティケイトされた音楽ですよ。

「直立猿人」というのは、原題「Pithecanthropus Erectus」で、ベーシストのチャールズ・ミンガスが、1956年に発表したアルバムの名前であり、そこに収録されている曲の題名です。

多くのジャズファンはご存じでしょう。伝説的な演奏です。私も大学時代、ジャズ喫茶に入り浸っていた時代に聞きました。

「Evolution(進化)」「Superiority Complex(優越感)」「Decline(衰退)」「Destruction(滅亡)」の4部構成の組曲なのだそうですが、そんな事を知ったのはずいぶん後のことです。

ただひたすら、聞き入っていただけです。

考古学上のピテカントロプス・エレクトスはジャワ原人という名でも知られていますね。100万年くらい前の原人です。

というわけでした。

0315tyokurituenjin

これは、多摩川線・池上線の電車が蒲田駅に入っていく直前にある看板です。

この看板を見れば、ははぁ~、ここのマスターは結構古いところから聞いてきた人だな、とジャズファンは思うわけです。(この写真を撮ったらこの記事を書こうと思っていて、忘れたり、腰痛起こしたりで、今日まで延び延びになってしまいました。)

2008年3月25日 (火)

恋をせんとや生まれけむ

0312neko2

遊びをせんとや生れけむ

朝日俳壇(2008.3.10)より

猫の子は恋をせんとや生まれけむ   

                (今治市 藤原 守幸)

0312neko1_2

恋の予感でしょうか?

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もちろんこの句は「梁塵秘抄」の有名な歌

遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん、遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそ動がるれ。

を踏んだものですね。

高校生の頃でしたでしょうか。背伸びして、岩波文庫で原文を読んで感動しましたっけ。

舞え舞え蝸牛、舞はぬものならば、馬の子や牛の子に蹴させてん、踏破せてん、真に美しく舞うたらば、華の園まで遊ばせん。

童謡によく含まれる、結構穏やかならざる表現にドキドキしましたっけ。

ナズナ(ペンペングサ)

0325nazuna1 こちらがナズナ。

やはりアブラナ科です。

なずな【薺】ナヅナ:アブラナ科の越年草。路傍や田畑にごく普通に自生。春の七草の一。高さ約30センチメートル。春、白色の小十字花を総状につけ、果実は扁平で三角形。早春若芽を食用。利尿・解熱・止血作用がある。ペンペングサ。<季語:新年>[広辞苑第五版]

花が終わりかかる頃には、子房が厚い板状になってきているのが分かります。

0325nazuna2

これが三味線のバチにたとえられる実ですね。

たくさん実のったら、先端から根本方向へゆるくかるくしごいてやると、このバチのついた茎が立ちますので、耳元でくるくる回すと、ぱちぱち音がします。子どものころよく遊びました。

「雑草のはなし」によると

「撫ぜたいほどかわいい」という気持ちを込めて「撫菜(なぜな)」と呼ばれて、そこから変化したとか、夏に枯れてなくなるので、「夏無」といい、それが変化したとも言われているそうです。

家が荒れ果てると「ペンペングサが生える」といいますが、ペンペングサも生えないというと、もっとすさまじい荒れ果て方のようですね。

タネツケバナ

0322tanetukebana1 混乱していまして。

初めこれはナズナの成熟していないやつかな?と思ってしまったのですが、違いました。花はすこしぼけていますが、姿としてはこれが分かりやすい。

これはタネツケバナ(アブラナ科)です。

花だけ拡大するとこうなります。

0322tanetukebana2 花びら4枚、オシベが6本です。

田中修 著、「雑草のはなし」中公新書、1890によりますと

花が咲いたあと、細長い実ができ、中にタネが並んでいる。実は何本もでき、莢のような果実の中にタネを数個含んでいる。だから、多くのタネをつけるという意味で「タネツケバナ」と思っていたが、そうではないらしい。田植えの準備に種籾を水につける頃に花を咲かすので、「タネツケバナ(種漬花)」といわれる。

そうなんだぁ。

ところで、また、お客さんがいました。

0322tanetukebana3 だぁれかな~。

お尻しか見えませんでした。アブラムシでしょうねきっと。

生長中の種のさやから、汁を吸っているのでしょう。

0325tanetukebana 3日ほどたって、大分成長した莢です。

タネが並んでいるのがよくわかります。

2008年3月24日 (月)

クンシラン

0318kunsiran1 君子蘭の花芽なんです。

ただね、大人の葉っぱにはさまれて、窮屈なんでしょうねぇ。

最初はぺったんこの姿で出てきます。

0318kunsiran2 0318kunsiran3                   

伸びるに従って、だんだん、ぺったんこから解放されて、丸くなってきます。

ふと気づいてしまいました。

くんし‐らん【君子蘭】ヒガンバナ科の観賞用多年草。南アフリカ原産。葉は数枚叢生して広線形、長さ50センチメートル内外。春、散形花序に赤橙色、筒状の花を下向きにつけるものと、上向きにつけるものとがある。クリビア。<季語:春>

カタバミ

0318katabami マクロが面白くって。

ここまで接近すると、なんだかわかりにくくありません?

これ、あのかわいい小さなカタバミの花です。

いくら小さくても花の基本構造をちゃんと備えています。楽しいですね。

スイセン(ですよね)

0318hana1 0318hana2          

ご近所に咲いていました。

もちろん水仙ですよね。

黄水仙というのかな、黄色いから、とも思ったのですが、よくわかりません。

http://www48.tok2.com/home/bulb/Narcissus/

ここで調べたらひょっとして「キクラミネウス水仙」というのかなぁ。わかりません。

0318hana3    

水仙らしい、端正な姿ではあります。

ところで、こんな花も見かけたのですが。

0318hana4

これも水仙ですよねぇ。

もう自信がありません。

なんという名前なのか、トホホです。

キタテハ ルリタテハ

3月17日にキタテハを載せました。3月22日、ガレージの前の日溜まりで、キタテハが日向ぼっこしていました。多分同じ個体だと思います。

0322kitateha1 0322kitateha2           

なかなかダイナミックな姿でしょ。

ゆったりと羽を閉じたり開いたり。影の様子でわかると思いますが、背中をちょうど太陽の方向へ向けているます。効率よく太陽光を浴びるためでしょう。

立てて半開きにした羽からの反射光が体に集中して体温を上げるのに役立つとも聞いています。

0322kitateha3 0322kitateha4           

驚かせて、無理やり飛び立たせることのないように、慎重に、自分が風景になったようなつもりで、そっと回り込んで、

左右からのショットを何とか収めました。

少し、枯葉風の模様です。渋いですね。

3月23日、今度はルリタテハを見かけました。

0323ruritateha1 0323ruritateha2           

きれいでしょ。

外側は樹皮風の模様。

春なんですね。

どちらも成虫で越冬したのです。寒い冬の間は、代謝活動を低下させて、生き延びてきたのでしょう。

暖かくなって、いのちが活動再開、生殖行動へ向けて準備中でしょうか。すごいなぁ、こんな小さな体で、冬を乗り切ってきたのです。無事子孫を残せますように。鳥さんなんかに食べられませんように。祈らずにはいられません。

ところで、一度だけ、ルリタテハを飼育したことがあるのです。派手派手しいというかにぎやかな恰好の幼虫でしてね、さらに、蛹が羽化するときの蛹便という液体が血のように真っ赤でね、ずいぶんあれやこれや驚かされたものでした。食草を植えてあるんだけどな~。この頃来てくれません。ぜひご来宅願いたいものです。

パンジー+ & アジサイ+

0322pansy_plus まるで蝶のように見えるパンジーです。これは前にもご紹介しましたので、特に何の気もなくシャッターを切ったのです。

で、あとで、パソコン上で見てみたら・・・

なんと、アリマキ(アブラムシ)さんがお仕事中でありました。失礼しました。

パンジーを撮って振り向いたあたりに、墨田の花火という品種のアジサイがありまして、去年は元気がなかったのですが、今年はきれいな新芽を伸ばしています。そこで、ふとシャッターを切ったら・・・

322ajisaiplus

露出はちょっと失敗です。オーバーですね。

ところがなんと、てっぺんにハエさんが止まっていましたよ。全然気づかずにいました。私の眼は何を見ていたのでしょうね?

口のところに液滴がついているような感じですが。

何か食べたところだったのでしょうか。

続けざまに、意図せざる写真を撮ってしまいました。

ユキヤナギ+

0316yukiyanagi 写真としてはユキヤナギを撮影したつもりなのです。

ところが、パソコンに取り込んで眺めていたら。

おや、なんだろう?

テントウムシかなぁ。なにか小さな甲虫が写っていました。

こういうことって多いですね。主観的に見ているもの以外は見えないんですね。

みれどもみえず、なのでした。でも、こういう写真は楽しいです。

オニタビラコ

0316onitabirako1 0316onitabirako2              

大分、マクロレンズの扱いに慣れてきました。ただ、一眼レフの機能は全部ユーザーに解放されているので、どれだけの機能があるのかまだつかめていません。

しょうがないから、まずはカメラ任せ、シャッター優先や絞り優先などを少しずつ試みています。

マニュアルフォーカスが最高。レンズのリングを回してフォーカシングする感覚は久しぶりです。気持ちいいですね。

普段はオートフォーカスで十分ですが、接写するにはマニュアルフォーカスが欠かせません。

低倍率の顕微鏡を持ち歩いているようで、楽しくて仕方ありません。

2008年3月22日 (土)

梅にヒヨドリ

0316hakubai 0316koubai                 

線路向こうの家の梅の花。

望遠レンズの具合はどんなものか、撮っていたら

ヒヨドリがやってきました。

頭の具合が独特ですね。

0316hiyodori1 0316hiyodori2              

なかなか鳥の写真はうまく撮れません。

難しい被写体です。

シコンノボタン

0311sikonnobotan シコンノボタンの芽を、夕方の逆光の中で撮ってみました。

細かい毛が輝いてきれいでしょ。

もしチャンスがあったら、自分の掌を、天井の照明や空などにかざして、逆光で眺めてみてください。黒い指の影の先端に光り輝く爪が見えたりします。お試しあれ。

心強い

0314chako ある日、帰宅したら、我が家の外猫「チャコちゃん」が玄関で留守を守っていました。

心強い限りです。

幼いころにでもちょっと辛いことがあったのかな、体に触らせてはくれませんが、今は、我が家をほぼテリトリーの中心にして暮らしています。

2008年3月21日 (金)

ハコベ

0317hakobe1 はこべ【繁縷】ナデシコ科の越年草。山野・路傍に自生。高さ15~50センチメートル、下部は地に臥す。葉は広卵形で柔らか
い。春、白色の小五弁花を開く。鳥餌または食用に供し、利尿剤ともする。春の七草の一。あさしらげ。はこべら。[広辞苑第五版]

0317hakobe2

なんだかこう、やたらと毛の多いつぼみです。

なんとなく粘液でも出していそうな感じの毛ですが、別にべたつくわけではありません。

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◆上の写真を貼り付けて、書き始めたのは3月17日でした。で、参考に、田中修 著「雑草の話」中公新書 1890 から引用しようと思って読み始めたら・・・

茎には、なぜか、片側だけに毛が生えている。小鳥やひよこの餌に利用されるので、「ヒヨコグサ」という名もある。英名も、「chick weed(ひよこ くさ)」である。

花は春に咲くが、日当たりのよい場所では、真冬に咲くこともある。白色の花びらは五枚だが、一枚の花びらの中央が基部近くまで深く裂けているので、一見、花びらが10枚のように見える。

◆さあ、びっくり。「片側」というのは「半円周」だろうか、どんなのだろうか、と気になって、書きかけのまま写真を撮りに走って、写真は撮ったのですが、書きかけのまま今日に至ってしまいました。

0317hakobe3 これが茎の写真です。

写真の茎の左上側の部分に毛が生えているのが分かります。

0317hakobe4 これを見ると、「片側」の意味がはっきりします。

半円周ではなくて、「一筋に」なんですね。

たとえて言えば馬のたてがみ。「馬の首の片側だけに生えて」いますよね。

◆さらによく見ると、面白いことが分かりました。

0317hakobe5 葉と葉の間の部分に注目してください。この写真ではそういう部分が三つあります。

いちばん左、茎の先端に近い方ですが、ここでは毛は写真の上の方に向って生えています。

中央の部分では、毛は写真の奥から手前への向きに生えています。

右の部分では、毛は写真の下のほうに向って生えています。

つまり、葉の生えたところを境にして、90度ずつ向きを変えながら生えているのですね。

ということは、想像するに葉序と関連しているのでしょう。ハコベの葉は「十字対生」という葉序です。葉の向きが直交しているということです。

でも、この毛の生え方と関連付けると、90度ずつ回転しているというべきなのでしょうね。見かけ上は単に直交ですが、90度回転なのでしょう。

葉序を決める遺伝子と、毛の生え方の遺伝子が関連してしまったのでしょうか?これは私の想像です。

不思議だなぁ。

◆最後にもう一回、花をどうぞ。

0317hakobe6 つぼみの時の外側の毛が、花が開いてからもきれいに見えています。

小さな花なんですが、見れば見るほど不思議です。

お楽しみください。

2008年3月19日 (水)

シジュウカラ

0318sijukara1 ここも都立雪谷高校のそば。写真を撮っていたら

頭の上で、ツーペ、ツーペというのか、ツーピ、チーペというのか、大きな声がしていましたので見上げたらシジュウカラ。

0318sijukara2 しじゅう‐から【四十雀】 スズメ目シジュウカラ科の鳥。小形で、頭頂・のどなどは黒、背は緑黄、頬と胸腹とは白。胸腹の中央に縦の黒色帯が1本ある。日本の林地の鳥の代表。ユーラシア大陸に広く分布。<季:夏>

季語が夏、というのがまたまた私には気に入らない。だって今は3月、さえずりが目立って聞こえる季節です。今、シジュウカラを俳句に詠んじゃいけないんですか?

カメラにつけてあったレンズではここまでが精いっぱいでした。

何枚か取っているうちに飛び去りましたが、こんなのが写っていました。

0318sijukara3 弾丸になっています。

羽ばたき飛行で自分の体がどう移動するか、もちろん完全に把握して飛んでいるのですが、羽ばたきをやめて、重力に身をまかせて弾道飛行をすると、現在の速さと向きで、この後どう自分の体が移動していくのかも完全に把握しています。当たり前かもしれませんが、すごい運動能力ですね。

はえ

桜、梅など都立雪谷高校のそばで写真を撮っていましたら、目の前のコンクリートの上に大きなはえが飛んできて止まりました。写真撮って、と言わんばかりです。

0318hae みごとなはえです。

私にとっては、花が美しいと同様に、このはえも美しいと感じます。

ヒトなどとは関わりもなく、ひたすらに生きる力の発露は美しい。

花は美しいが、はえは嫌い、というのは単にヒトの身勝手。

いのちは美しいのです。

名残の梅

0318ume1 0318ume2              季節は移りゆきます。

桜の開花までもう十日くらいでしょうか。

じっくり見届けましょう。

浮かれていては「いのち」たちに失礼だ。

桜便り

0318sakurazaka 福山雅治の「桜坂」で一躍有名になってしまった桜坂です。

♪ 頬に くちづけ 染まる桜坂 ♪

というその坂ですが、今のところまだ開花は先です。

でも、なんだか少し全体的にピンクっぽくなってきました。桜が咲き始めてしまったら、花見客でいっぱいになってしまって、少々(かなり)うっとうしいことになりますので、事前報告だけにいたします。もし、車で通りかかって信号待ちにでもなったら、写真も撮れるかもしれませんが・・・。

0318sakura1 0318sakura2                  

こちらは都立雪谷高校の桜。

芽はまだ固そうですね。でも予感を漂わせていました。

2008年3月18日 (火)

アブ

0312abu1 アブのホバリングのぼんやりした写真をご紹介しましたが、今回は静止した姿が撮れました。

こんなアブです。ヒラタアブの仲間だとは思うのですが、正確な名前まで同定する気もなくてスミマセン。

0312abu2

アブはハエと仲間ですから、翅は1対です。

後翅は「平均棍」という短い棒になっています。

0312abu3_2 これは上の写真の拡大なのですが、赤い色の矢印を描きこんであります。

この矢印が指しているところが多分、平均棍だろうと思います。

翅と同期しながら震わせるのですが、おそらく姿勢制御用のジャイロコンパスとして使っているのです。飛翔の完成度という点ではハエ・アブの飛翔は最高に優れたものです。ホバリングからすっと上下左右どちらへでも移動し、捕まえるのはなかなかに大変です。

高速飛翔のトンボとは違った意味で、すごい飛翔能力です。

目の前でホバリングしていたので、試みにストロボを発光させてシャッターを切ってみたら

0312abu4

結構いい瞬間が写りました。これで、上の方まで切れずに入っていれば最高。芸術的になったのですが、そこは素人のかなしさでした。

頭部の下に「舌」というか、「舐める口」が伸びているようです。

飛びながらこんな口出してたのかなぁ、初めて見ました。カメラってすごいものです。

名前を知りません

0315hana1 きれいな花です。かざぐるまのよう。

でも名前を知りません。

花弁の対称性が花弁内で完結していなくて、5枚で回転対称。

だからかざぐるまのような感じになるのでしょう。

0315hana2_2 こちらは蕾。

姿のよいつぼみです。

花弁は中央付近でくっついていて、中央にくぼみがあり、その中にオシベ・メシベがあるはずなんですが・・・。

0318hana3 かなり、むくむくとしていまして。

黄色いのがメシベの頭かな?

そうするとオシベは?

ちょっと分かりませんでした。

アブラムシの一種なのか、別の何かの幼虫なのか、もう花の中で仕事をしていましたよ。

スノードロップ

0312snowdrop1 スノードロップが咲いています。

スズランよりはおおぶりですが、同じように可憐な花ですね。

スノー‐ドロップ【snowdrop】ヒガンバナ科の観賞用植物。地中海西部からコーカサスに約20種分布。葉は線形でうすく白粉を帯びる。20センチメートルほどの花茎を出し、先端に数個の白色花を下向きにつける。花被は6弁、早春に開花。秋植の球根類として栽培。ユキノハナ。マツユキソウ。[広辞苑第五版]

0312snowdrop2 ヒガンバナ科でしたか。

俯いてばかりなので、ちょっと上を向いてもらいました。

0317snowdrop3 オシベがちょっと面白い形をしています。

花たちが凝らす工夫はすごいですね。

花を眺めて美しい、というよりも、花が見せてくれる生き方の工夫が美しいと感じるかかしさんです。

ツマグロオオヨコバイ

0317tumaguroooyokobai1 オリンパスE-510+マクロレンズの組み合わせを、手になじませようと、いろいろ練習中です。

昆虫の季節にはまだ少し早いので、ヨコバイ君がまた登場。今年は、いろいろマクロ撮影にチャレンジしたいと考えています。

屋外でのマクロ撮影はかなりつらいですね。腰が不安定な私としてはしんどい。

おとなしいヨコバイ君でこんな感じ。

0317tumaguroooyokobai2 リングフラッシュは買ってませんので、カメラ上部のフラッシュによるレンズの影が入ってしまいました。

ここでの見どころは、3対目の脚の「トゲトゲ」でしょうか。

頭部の両側にある複眼の間の中央部は模様ですが、それをはさんだ黒い点二つは単眼でしょう。

虫嫌いの方がかかしさんの窓から遠ざかりはしないかと心配ですが、どうか、腰を引きながら、お付き合いください。

2008年3月17日 (月)

オオイヌノフグリ

0316ooinunohuguri 0317ooinunohuguri                 

オオイヌノフグリの花です。

おお‐いぬのふぐり【大犬の陰嚢】ゴマノハグサ科の二年草。ヨーロッパ原産。明治初期からの帰化植物。畑や道端に普通に見られる。イヌノフグリよりやや大きく、高さ15~30センチメートル。早春に、4弁淡青色の小花をつける。[広辞苑第五版]

かわいそうな名前をもらってしまって・・・。

瑠璃色というべき色の可憐な花ですよね。英語では、この花の色と姿にちなんで Bird's Eye とか Cat's Eye という名が付いています。

和名のオオイヌノフグリは、実が犬の陰嚢に似ているという命名をされてしまいました。まぁねぇ、という形の実です。

キタテハ

0317kitateha3月17日昼、線路脇の陽だまりに、キタテハがいました。

成虫で越冬してきたはずです。

特に右の前翅がボロボロですが、これこそ、この冬を生き抜いてきた証です。

私は形の良い蝶を愛でる気はないのです。生命の力の限りを生き抜く姿を愛でます。

春の陽だまりに、命の姿を見て、ジ~ンとするかかしさんでした。生きるもののそばでずっと立ち会っていきたい。

2008年3月12日 (水)

「透明色」ってどんな色?

また朝日新聞の記事から。

ドラッグストアで販売の咳止め薬に液体混入? 和歌山
2008年03月09日14時11分

 8日午後3時ごろ、和歌山市善明寺のドラッグストアで、瓶入りのせき止め薬(120ミリリットル)を購入した女性(31)が「薬がおかしい」と同店に訴えた。同店が調べたところ、本来濃い茶色の液体薬が透明だったため、和歌山北署に届けた。同署が調べたところ、中身が別の液体と入れ替えられていた。女性に異常はなく、薬から毒物などは検出されなかった。同署は、いたずらとみて、偽計業務妨害容疑で調べている。
 同署によると、女性は7日午前11時ごろ薬を購入。薬の味と色に違和感を感じ、翌8日に店に申し出た。瓶が入っていた箱の底が開けられた形跡があったという。購入当時、店には同じ薬が約10本ほど陳列されており、うち数本が透明色の液体に替わっていた。女性は「甘い味でちょっとしょうがのような腐ったにおいがした」と話しているという。

困ったな。「透明か不透明か」ということと「無色か有色か」ということは、独立で無関係なことなんです。ですから

 無色透明、有色透明、無色不透明、有色不透明と4つのことがありうるんですよ。

せき止め薬を詳しく知りませんが、たぶん、褐色透明が普通なのに、無色透明だったのでしょ。

透明というのは色ではありません。向こうが透けて見えれば「透明」です。色があっても向こうが透けて見えれば透明です。

朝日の記者さん、基本的なことはお間違えのないように。

高校生でもね、「無色透明の溶液」を「白い」と形容する生徒がいて、理解させるのが難しい。

「白~灰色~黒」は色ではありません。入射光が全部返ってくるとき「白」、入射光が全く返ってこないとき「黒」、その中間が「灰色」です。

入射した白色光のうち、ある波長が吸収されて残った波長の光が返ってくるとき「色」がついて見えるのです。

これは基本的な概念です。これ「理科」の専用概念じゃないですよ。美術で色彩を論じるときには絶対必要な概念でしょ。

理科なんて嫌いだ、理科なんて何の役に立つの?といってはいけません。理科は芸術をも支えているのですから。

酸欠(?)

朝日新聞にこんな短信が載っていました。

泰葉20年ぶりに歌い酸欠で倒れる
2008年03月10日

 タレント泰葉(47)が9日、倒れ込むハプニングがあった。母の海老名香葉子さん(74)が呼びかけ人となって東京大空襲の犠牲者を鎮魂する集いが東京・上野公園の「時忘れじの塔」前で行われ、泰葉はメモリアルソング「蓮花」を歌った。人前で歌うのは昨年離婚した春風亭小朝との結婚前以来約20年ぶりで、歌い終わった直後に「お母さん、ダメ~」と崩れるように倒れた。

 腕にすり傷を負っただけで回復したものの「気持ちを込めて歌い、酸欠状態になって足元をとられた。初めてのことでびっくりしました。秋の再デビューまでに鍛えなくては」と反省しきり。(後略)

 悪いけど、違うと思いますよ。普通の人がオープン・エアの中で酸欠になるというのはまずないことでしょう。主観的に「いくら息を吸っても空気が入ってこない」というような感じになったのだろうとは拝察しますが。

 おそらくこれは、過換気症候群でしょう。新聞記者さんも、そういう基礎知識は持った方がいいですね。久しぶりに歌って、緊張なさったのではないでしょうか。泰葉さんの若いころの歌はとても張りのある、気持ちの良い歌でした。年齢を重ねて、じっくりとよい歌を歌いこんでほしいと願っています。

http://www.asahi.com/health/soudan/jhealth/TKY200503090383.html から引用します。

 (前略) この過換気症候群とは、精神的不安や緊張、興奮などの心理的背景によって発作的に「息が苦しい」「空気が飲み込めない」「胸が苦しい」などの空気飢餓感を訴える病気です。しかしながら、実際には呼吸数と深さが増加しており、より不安が増大して呼吸困難感が増悪すると、四肢のしびれ感、めまい、さらにひどくなると意識消失発作(失神)をきたします。
 私たちは通常1分間あたり450ml程度の空気を12~14回呼吸しています。専門用語でこれを換気といいますが、これにより、動脈血中の酸素と二酸化炭素量を一定に保っています。換気が多くなると酸素を多く含んだ新鮮な空気をたくさんとり込むほかに、血液中の二酸化炭素分圧は逆に体外へ放出され低下します。
 すなわち、過換気症候群では心理的な不安による呼吸困難感により換気の亢進がおこり、その結果、動脈血の酸素は通常以上に増加し、一方、動脈血中の二酸化炭素は通常以上に低下することになります。
 動脈血中の二酸化炭素の低下は、血液のアルカリ化を招き、四肢や顔面のしびれ感、筋肉の硬直やテタニーと呼ばれる細かい痙攣などが発生します。
 さらにすすむと血管が収縮し、一時的な脳血流の欠乏のためにめまいや失神などの悪循環に陥る場合もあります。過換気症候群の発作時の治療として、呼吸困難という自覚症状の改善を目的に空気を含んだ紙袋を鼻と口にあてて呼吸をしていただきます。
 この紙袋の中の空気には吐きだした空気の中の二酸化炭素が蓄積しますから、結果的に血液中の炭酸ガスはもとにもどることになり、しびれ感などは改善されます。その程度では決して酸素欠乏をおこすことはありませんので、不安を抱かないことが重要です。
 (後略)

 高校の体育関係のクラブで、合宿中に新人がこの過換気症候群で倒れて、あわてて病院へ運びこんだ、というような事例が結構あったものです。

 はたで見ていると大事(おおごと)で、大変なことになってしまうのではないかと不安になるのですが、落ち着かせればそうたいしたことはなかった、というのが実態です。

 はじめての合宿が不安でで、体力にも自信がなくて、というような人に起こりやすいようです。

 特別、心理的ストレスなんかなくても起きますよ。風船を膨らまそうと何度も息を大きく擦っては吹き込み、吸っては吹き込み、を繰り返していると、頭がくらくらしてきませんか?

 なれない管楽器を鳴らそうと息を吹きすぎたとか、空き瓶をボーっと鳴らすのが面白くてやりすぎて、くらくらしたとか。

 息の吸いすぎなのです。

 落ち着いて、口に手を当てて呼気を再度吸うようにして、呼吸を整えてください。治りますから。自分はどうなっちゃうんだろうと、あせってぜーぜーするのはまずいです。

 ゆっくりゆっくり、おちついて。

2008年3月11日 (火)

3月11日昼の散歩 Part2

 花もいいけれど、昆虫とかクモがいるといいなぁ、と呟きながらあちこち見ておりましたら、カメムシがいたわよ、と妻が連れてきました。

0311minamitogeherikamemusi1

去年、時々見かけたクサギカメムシではありません。クサギカメムシはもっと丸っこい。こいつはかなり細長い。

2cm近くありましょうかね。

調べてみたら、おそらく「ミナミトゲヘリカメムシ」でしょう。

http://www.insects.jp/kon-kameminamitoge.htm から引用します。

ミナミトゲヘリカメムシ
カメムシ目 カメムシ亜目 ヘリカメムシ科
Paradasynus spinosus大きさ 16-23mm
時期:4-10月
分布:本州・四国・九州・沖縄

緑がかった褐色で、体の周縁部と脚は緑色の、大きなカメムシ。
南方系の種類で、紀伊半島や四国、九州、南西諸島で見られる。
クスノキ、シロモジなどに付く。ミカンの果実を食害することもある。

クスノキもあるし、ミカンもなっているし、「南方系」というのが少し気にはなるけれど、おそらく間違っていないと思います。

0311minamitogeherikamemusi2 0311minamitogeherikamemusi3               

なかなか全体にうまくピントが合いません。

この直後、翅を開いて飛び立っていきました。

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0311abu アブがホバリングしていました。

全然停止してくれず、あてずっぽうでシャッターを切ったら、こんな風に写っていました。

影のほうがわかりやすいくらいです。

拙い写真ですが、ご容赦を。

予報では東京の最高気温は19℃にもなろうかという、春の日の昼、でした。

3月11日昼の散歩 Part1

0311jintyouge1 ジンチョウゲが咲き始めましたよ。

白いジンチョウゲです。

これから強い香りが庭に漂うことになるでしょう。

0311jintyouge2 かわいい花ですね。

今のところ、メシベが見当たりません。

たくさん咲いたら、ちょっと中をのぞかせてもらおうかな。

お向かいの家のユキヤナギ。

0311yukiyanagi ゆき‐やなぎ【雪柳】バラ科の落葉低木。河岸の岩上などに自生。茎の高さ1.5メートルに達し、葉は披針形。春、葉とともに、雪白・5弁の多数の小花をつける。観賞用に栽培。コゴメバナ。コゴメヤナギ。コゴメザクラ。漢名、噴雪花。<季:春>[広辞苑第五版]

白い花って、写真撮りたくって何度もレンズを向けるのですが、露出がうまくいかず、飛んでしまうことが多くて、難しいですね。

2008年3月10日 (月)

天使の(逆さ)梯子

0225sora とある夕方、西の空を見たら夕陽の光線が雲の向こうから上へ向かって開くように投じられていました。

普通、雲間から陽がさして上がすぼまっていて下に広がる「末広がり」なかんじの光線が「天使の梯子」ですよね。

これは、下から上へ開いていました。なかなかに美しかったですよ。これで電線とかがなければなぁ、「芸術」なんだけどなぁ。

つくし?

0229tokusa これは何でしょう?

つくしのような雰囲気もありますが・・・。

実はこれトクサです。

とくさ【木賊】(砥草(トクサ)の意) トクサ科の常緑シダ植物。根茎は横走し、地上茎は高さ約50センチメートル、円筒形で分枝しない。葉は小さく黒褐色で節に輪生し、集まって鞘サヤを形成する。子嚢穂は土筆(ツクシ)に似、茎の先端に1個をつける。茎は珪酸を含み堅く、茎の充実している秋に刈り、物を砥ぎ磨くのに用いる。<季:秋 >。

以前住んでいた家では「高さ約50cm」のトクサがありました。恐竜のスケールモデルを置くとリアルでいいねぇ、などといって楽しんだものでした。結構好きな植物です。

今の家に引っ越してから、トクサを玄関先に植えたくて、種苗会社の通販で買ったトクサなんですが、高さ1mを超えるトクサなんです。なかなかいいですよ。気に入っています。

広辞苑でトクサの季語が秋となっていますがなぜかなぁ。春のトクサは命を感じさせ、夏のトクサは青々と伸びやかです。どういう季節感なのかなぁ・

季語は便利ですけれど、季語に頼ると句が陳腐になります。5・7・5のリズムは大切にしたいですが、季語は無理に使う必要はないし頼るべきではない、と昔から思っております。

大学の教養学部時代に「俳句ゼミ」をとって、句会にも参加したり、主宰の先生に「季語論争」を仕掛けてみたり、楽しいゼミでした。大学院を受験に行ったら、その俳句ゼミ主宰の先生が試験官でいらして、面接試験の際に、「最近は句をものしておられますか」などという論議になったりしたのもなつかしいことではあります。

当時の俳号が「崩彦(くえびこ)」だったのでした。

階段の補助

0223iin1 0223iin2            ここは個人病院でして、私もかかりつけです。

最近お世話になっていなくて気付かずにいたのですが、ふと見たら見慣れないものが。

この場所は半地下になっていまして、まるまるワンフロア分の落差はないのですが、階段があるのです。

医者というのは健康な時に行くものじゃないですからね(健康診断は別として)。何か体に不都合があっていくわけです。そういうときの階段はつらい。年配者もたくさん訪れる医者ですから、そういう注文でもあったのでしょう。

多分、椅子型昇降機ではないかと想像します。カバーに覆われていて中身が見えませんけれど。

大病院では手術後の部屋にも土足で入れるのに、こういう個人病院はたいてい、一段の段差があって、靴を脱いでスリッパに履き替えさせられますね。普段は何ともないのです。

でもねぇ、腰が痛い時は辛い。たった一段がしんどくて、段差のない病院はないかなぁ、と探し回ってしまいます。

この病院のような「階段」も辛い。

なるべく平らに行きたいですよね。

というわけで、昇降機はとてもありがたいと思います。

ねずみさん

0218nezumi おかめ・ひょっとこと同じショーケースの中。

杯の中にねずみをみつけました。

今年の干支は子ですからちょうどいいやというので、ご紹介します。

もうひとつ、冬のものですが

0218yukitarou 雪太郎くんです。

手前は鶴です。

このお店、いろいろコレクションがあるようで、時々見に行ってみることにしましょう。お酒とは全く縁がないのでお客になることはないけれど。

おかめ・ひょっとこ

0218okamehyottoko1 近所の料理屋さんのショーケース。

お銚子と猪口のセットです。お調子におかめ・ひょっとこ。

猪口に手拭い柄。

おや、と思って写真を撮りました。この時点では、後ろが鏡になっていてお銚子の裏側が写っていることに気づいていませんでした。アングルを変えたりしているうちに、アレッ、後ろが写ってるんだ、と気付きました。

ひょっとこの裏側はおかめです。

0218okamehyottoko2 ということは~

おかめの裏側はひょっとこなんでしょうね。

これがアングルがきつくって

0218okamehyottoko3 かなり回り込んで撮ってみました。

確かにおかめの裏側はひょっとこでした。

こういう踊りがありましたよね。おかめとひょっとこのお面を顔の前後にかぶって、踊りながらひょいと後ろを向くと、入れ替わる、というのが。なんという踊りだったかは忘れましたが。

お‐かめ【お亀・阿亀】お多福の仮面。[広辞苑第五版]

お‐たふく【お多福】おたふく面。[広辞苑第五版]

おたふく‐めん【お多福面】丸顔で、額が高く、頬がふくれ、鼻の低い女の仮面。お福。おかめ。[広辞苑第五版]

ひょっとこ (ヒヲトコ(火男)の転という。火を吹くときの顔つきからか)片目が小さく口のとがった男の滑稽な仮面。潮吹面。また、その仮面をかぶって踊る滑稽な踊り。浮世床初「赤熊(シヤグマ)で面をかぶつて、―を踊つて貰はあす」[広辞苑第五版]

美男・美女ではないところがいいところでして。まったくの庶民の似合いの連れ合い、ということでしょう。

昔、火吹き竹で風呂のかまの火を吹いて、風呂をたてたことのあるかかしさんには「ひょっとこ」という意味がよくわかります。

もういっちょ、思い出話。小学校の図工かなぁ、金属製のざるを変形させて、新聞紙で作った紙粘土を張り付けて、彩色して「おかめの面」をつくったことがあります。50年もむかしだぁ。トホ。

0308shiitake1 オマケ。

これ、シイタケです。

傘が変でしょ。

で、おかめの顔に見えませんか?

0308shiitake2 2本のシイタケがくっついたのか、1本が二つに分かれてから傘だけくっついたのか。

詳しい経過はわかりませんが、珍しいことです。

味は普通でした。

2008年3月 7日 (金)

街路灯の上

0223gairotou1 前に雪谷の東急ストア前で「環天頂アーク」の写真を撮ったときに気づいてはいたのですが、今回ちゃんと撮ってみました。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_2e1b.html

ここを見てください。写真の中に「とり」がいますヨ。

さて今回の写真。街路灯の上に「とり」がいます。

これ「鳳凰」ですよねぇ。

拡大してみますね。

0223gairotou2 こんな感じ。

トサカがあります。蹴爪があります。

け‐づめ【蹴爪・距】キジ・ニワトリなどの脚のやや上部に後向きに生えた鋭い突起。表皮の角質化したもので闘争用の武器。[広辞苑第五版]

ほう‐おう【鳳凰】古来中国で、麒麟(キリン)・亀・竜と共に四瑞として尊ばれた想像上の瑞鳥。形は前は麒麟、後は鹿、頸は蛇、尾は魚、背は亀、頷アゴは燕、嘴は鶏に似、五色絢爛(ケンラン)、声は五音にあたり、梧桐に宿り、竹実を食い、醴泉(レイセン)を飲むといい、聖徳の天子の兆として現れると伝え、雄を鳳、雌を凰という。鳳鳥。[広辞苑第五版]

あれまぁ。一羽の場合「鳳凰」とは言えないのかな。写真ではトサカがデザインされているようですから、雄ですかね、ということは「鳳」なんでしょうか。

0223gairotou3

街路灯の柱にはこのように表示されていましたから、たぶんここの商店街で企画して建てたものなのでしょう。

宇治平等院の屋根の上の鳳凰は有名です。これはあまりに有名ですから、グーグルかなんかでイメージ検索でもかけてください。すぐ見られます。

0228houou 私がお目にかけるとしたらこれ。

これは、十円玉に刻まれた宇治平等院の屋根のところを、マクロレンズで写したものです。鳳凰がいます。丸っこいですね。

ヘッドライト

0222oldmarchheadlight これは私がもう10年以上乗っているマーチのヘッドライトです。

光を散乱させる溝が刻まれたカバーなので、中はよく見えません。

ところが、先日、このマーチを車検に出して、代車として新しいマーチを借りました。そうしたら、ヘッドライトカバーが無色透明で、中まではっきり見えるのですね。そうなると好奇心が活動し始めるかかしさん。さっそく写真を撮ってみました。

0220headlight1_2 上にぼけて写っている丸いのがマインビームのランプなのですが、前向きには光が出ないようにしている覆いが写っているのです。変ですね。前を照らす「前照灯」なのに光は後ろ向きに出るようになっていますよ。

下に見えている透明なのがアッパービーム用の電球です。これはむき出しで付いています。

0220headlight3 暗闇で点灯してみるとこんな感じ。

メインビームもアッパービームも点いている状態です。

   

0220headlight4 メインビームだけを点灯させた状態。

電球にカバーがかかっていて、電球の光は直接車の前方には出てきません。カバーも鏡になっているのでしょう、電球の光は全て電球の後ろの鏡を照らしています。

後ろの鏡は放物面鏡になっているはずです。そうして、電球はその放物面の焦点の位置にあるのです。

Parabora 放物面に対して平行に入射した光はすべて焦点に集まります。逆に、焦点から出た光はすべて平行光線となって出ていくのです。

この図は、「http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~tomodak/paper/q_ref.html」からお借りしました。大阪教育大学のページです。

というわけで、車のヘッドライトにこの放物面の性質が使われているのです。

自転車のライトでも(発光ダイオードでなく)豆電球が深めのお椀の中にあるようなのがありますね。あれは、やはり、放物面鏡の焦点に電球をおいて、平行な光線を作っているのです。

知ってはいましたし、また授業でも何度もこの話はしましたが、こうはっきり見事に観察できたのでうれしくなってしまいました。

もう、教師を完全リタイアして3年が経とうとしているのに「教師眼」は消えませんね。(授業に)「使える!」というような感覚がうずいてしまいます。何を見ても「教材・教具」に見えてしまうのが理科や数学の教師の習性なのですよ。なかなかに抜けきれるものではありません。日常生活でも旅行などでも、すべて教材を見る「眼」が働き続けるのです。同じ内容の授業を毎年やっても、絶対二度と同じ授業はできない、ということの一つの原因でもあるのです。なにせ、毎日毎年、私の「眼」は変化していくのですから。

0220headlight5

最後に、これはアッパービームだけを点灯させたもの。

これはまぶしいです。

最近、白色発光ダイオードをヘッドライトに使った車があるようですが、あれには反対します。まぶしすぎて、すれ違う時正面を見ていられません。目をそらしてしまいます。これは安全上問題があるように思います。明るく照らすことは必要ですが、対向車がまぶしくて目をそらすようなヘッドライトはやめてほしいものです。

私が加齢による白内障に近付いていることも一因ではあります。水晶体に濁りが生じてきていますので、脇から強い光を当てられると、正面からの光も散乱によって見えづらくなってきているのです。

すだれというものは、暗い側から明るい側を見ることはできますが、逆は見づらいですね。原理としてあれとおなじです。自分の目に生じてきた加齢を観察してしまうというのも、理科教師だった者の「教師眼」です。

なんとまあ。なんでも好奇心で見て回るかかしさんなのでした。

ツマグロオオヨコバイ

0220tumaguroooyokobai 2月の20日でした。

こんな季節に成虫でいるのですね。

日向のタイルの上で温まっていました。

春へ向かっての歩みは始まっています。

クロッカス

0224kurokkasu クロッカスです。

クロッカス【Crocusラテン】アヤメ科サフラン属の秋植球根類。高さ約10センチメートル。葉は松葉状。春に白・黄・紫などの美花を開く。園芸品種が多い。また、広くはアヤメ科サフラン属植物(その学名)をいい、ヨーロッパ・地中海沿岸・西アジアに約75種が分布。クローカス。ハナサフラン。[広辞苑第五版]

アヤメ科なのか。うっかりが多いなぁ。

濃い黄色がとてもきれいです。

メジロ

0220mejiro いつもピンボケばかりで申し訳ありません。

我が家の狭い庭の庭木にもメジロが来ています。

鳥というのは不思議なもので、カメラを向けると、ぱっと飛び去ります。

ずーっと三脚にカメラを固定して「風景」になりきっていればよいのかもしれませんが、なかなかそうもいかず、「あ、メジロだ」とカメラを用意して向けた瞬間の撮影です。

川向こうでマンション群が建ち始めたせいかどうか、鳥がやたらと増えた気がします。

生息場所が減ったのではないでしょうか。昆虫好きの私としては、別に鳥は嫌いじゃないけれど、あまり好ましいことではありません。あんまりわがもの顔に来てほしくはないのですけれど・・・。

まぁ、仕方のないことでしょう。

2008年3月 6日 (木)

ジャノメエリカ

0301janomeerika1 ジャノメエリカの接写を試みました。

この場所はマンションの下で、ビル風の吹き抜けるところなので、風のない日だと思っても、このあたりではいつも風が吹いています。(先に言い訳)。

で、ピンボケでゴメンナサイ。

0301janomeerika2 

かわいい花弁と真中から傘の柄のような棒、という認識で全体しか見ていなかったのですが、こうやってみると、真ん中の棒はめしべですね。

めしべが出てくる黒いところは、おしべの葯が集まっているのですね。今時になって気づきました。

そのつもりでもう一回ご覧ください。

0301janomeerika3_2

なるほど。そうなんだ。

さて、ということは、いままで考えていなかったけれど、ジャノメエリカにも実がなるんでしょうね。観察できるかどうかわかりませんが、心にとめておくことにしましょう。

(物忘れがひどくって、保証はできません。気づいたときにまた見てみます。また、先に言い訳。ずるくなったことです。)

反転するコイル

ハヤトウリのつるが、途中で反転するコイルを巻いている写真を以前に載せました。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_b065.html 

↑ここです。まずはご覧ください。その上で、次の記事の最後にあるカラスウリの写真もご覧ください。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_fbed.html

この記事を書いたときは気づいていなかったのですが、あとからよくよく写真を眺めていたら、カラスウリの実の周辺に残っている枯れたつるのコイルにハヤトウリのつるの反転と同じ現象があることに気づきました。

何回か写真を撮りに行ってたまった写真をお目に掛けます。同じものが写っているかもしれませんがご容赦を。

0215turu1

あちこちにつるのコイルが残っていますね。この写真のかなり左上の方に反転が見えます。

0215turu2_2 

その部分だけ切り出してみました。

中央付近に左上から右下へ。

ちょっとピンボケなのですが、3回巻いて、反転して、さらに3回巻いています。

つるをぐるぐる回して接触する相手を探し、先端が何かに触れて、そこに固定できると、つるの中央部分をコイルにして本体を引き寄せるというようなことをやった結果だと思います。植物は「筋肉」のように長さを縮める、という装置は持っていません。伸びるだけです。伸びることによって長さを縮めるためには「コイルを巻く」しかありませんね。

0222turu1

この写真でカラスウリのすぐ右上のあたりにやはり反転するコイルがあるようです。

0222turu2

ここには2回巻いて反転し、2回巻くという状態が写っています。

よく見ると、あちこちにあるようです。

ただ、遠くから撮っていますので、何枚も写真を撮ってきて、いろんなところにピントが合ったもののなかから、偶然写っていたものを抜き出していますので、効率は悪いし、「狙った写真」ではないのが残念です。

0301turu1 0301turu2               

このくらい撮りためればまあいいでしょう。

          

                  

カラスウリのつるは反転するコイルをつくって本体を支え、引き寄せる、ということは納得していただけたと思います。

0305hariganecoil1 そこで、こんな実験をしてみました。

教師時代に使っていた「指示棒」というやつです。そこに、長さ40cmくらいの細い針金の両端をセロテープで固定しました。固定場所の間隔は15cmくらいですから、針金自体は長さが余って、たるんでいます。

この両端固定状態で片側から針金をコイルに巻こうとしても、これはほとんど無理です。コイルを巻くと、反対側も固定されていますからねじれが解消できずに動きがとれません。

そこで、たわんだ針金の中央付近をゆるく折りまげ、この部分を指示棒に巻きつけていく、という形でコイルを巻いてみました。それが上の写真です。

自然と反転するコイルの対が出来上がっていくのです。「右巻き」とか「左巻き」ということばは、あいまいさを含むので使わないことにして。

たとえば上の写真のコイルに、左から右へ電流を流したらどう流れるでしょうか。

ステンレスの棒の手前にあらわれている針金の部分で考えると、中央より左では電流は下から上に流れ、中央より右では、上から下へ流れることがわかると思います。

つまりコイルの巻き方が反対なのですね。

芯のステンレス棒を抜いてしまいました。

0305hariganecoil2 0305hariganecoil3             

いかがでしょうか?

ハヤトウリやカラスウリのつるの巻き方そっくりですよね。

実際に観察したらどうなるのかよくわかりませんが、この実験でわかるのはこんなことです。

植物はつるを伸ばして何かに先端を固定します。次に、そのつるの中央付近で、茎の片側を生長させて、「くの字型」をつくります。そうして、このくの字型がぐるぐる回るように茎の半面だけを成長させてコイルを巻いていきます。すると、自動的に反転するコイルが両側にできていくと同時に、つるの全長は短くなり、本体を引き寄せることになります。

こんなストーリーを考えてみました。誰か、微速度撮影か何かで、つるの成長とコイルの巻き方を「早送り」で撮影して見せてくれないかなぁ。

0305yabugarasituru

こんなことが頭の中にあると、「見え方」が変わってくるのですね。

これは自宅前にあった、たぶんヤブガラシの枯れたつるです。

反転コイルなのではないでしょうか?

ちょっと自信はありません。

0305coil

これは電話の受話器のコード。

コイルがさらにねじれてしまっています。

ねじれを解消するには、受話器をぐるぐる回さなければならないのはご存じでしょう。

ということは、コイルを巻くときにはねじれを作ることになることもお分かりいただけますね。

白熱電球の中のフィラメントは、細いタングステン線をまずコイルに巻き、そのコイルをもう一回コイルに巻いた「二重コイル」になっています。こうすると、フィラメントの実効的な断面積が大きくなるのです。   

          

昨年、小学生のU君とモーター作ったり、手回し発電機を作ったりしました。その時、長い銅線でコイルを巻くのですが、これが最初のうちは大変なのです。

銅線を引き出しながらコイルを巻くのですから、当然そのよじれがたまっていくのですね。

これをうまく解消しながら巻かないと

0306yojire1

こんなことが起きます。

これに気づかず強くひいてしまうと

0306yojire2 こうなります。

「こぶ」のようなものです。

いったんこれを作ってしまうと、これをもとのまっすぐな状態に戻すことは非常に難しい。

そういうわけで、すこし電気に慣れてくると、こういうこぶを作ってしまうことはとても恥ずかしくなります。

異常な発熱をしたり、機械的に弱くなったり、ろくなことはありません。

コイルを巻くというのは、それなりに大変な技なのです。

★植物のつるの知恵には脱帽します。

自転車

昨日のニュースについての、今朝の天声人語です。

2008年03月06日(木)付

 江戸中ごろに始まる金魚売りは涼しげな商売で、夏の季語でもある。とはいえ、品物が泳ぐ水桶(みずおけ)を運んで売り歩くのは重労働だ。炎天下、よろけることもあった。〈金魚売り己(おの)れの影へ水零(こぼ)す〉中村苑子。

 明治までの金魚売りには天秤棒(てんびんぼう)が欠かせない。両端に桶を下げ、真ん中を肩に担ぐ。昔の旅姿にある振り分け荷物のように、前後に等しく荷を下げ安定させた。同じことをすると、がぜん不安定になるのが自転車だ。

 転ぶと命にかかわるから、前後に幼児を乗せれば交通違反となる。黙認してきた警察が「禁止」を強く打ち出すと、母親らから「送り迎えができない」「買い物に困る」と悲鳴が上がった。

 警察庁は、安定して走れる自転車なら3人乗りを認める方針に転じ、メーカー団体に試作を要請したという。安定の工夫とは、低い重心や三輪化だろうか。ともあれ、母の声が行政と産業界を動かし、交通ルールを変えようとしている。

 細腕に力を込め、よろよろと進む3人乗りは「子育て奮戦中」の見えない旗を掲げている。老いる日本が子を欲する時に、国が四角四面に育児の足を奪っては時代感覚を問われよう。かといって、危険な習慣を放ってはおけない。3人用の開発とともに、数年しか使わない「特殊車」の負担を軽くする道も皆で考えたい。

 幼子を事故から守り、子育ての現実にも気を配る。どちらも譲れぬ安全と利便とを、社会の天秤棒にどうぶら下げるか。「金魚え~金魚~」の声に群がった人々のように、関係者総出でワイワイやれないか。

無茶苦茶な乗り方をしていても、若い男性は緊急時の反応が素早いのですが・・・。

前後に子どもを乗せたお母さんの自転車は、自動車側から見て、本当に怖いです。

両足が地面に着くようにサドルの高さを調整するのが基本だと思いますが、なかなかそうはなっていないですね。子どもが動いてバランスが崩れた時など、足をさっと両側に出して支えられない状態の方がたくさんいらっしゃいます。

一人で乗っているときはまだいいとして、子どもの体重が加わるととても危険です。

ところで、私は自転車に乗れない身ですので完全なことはよくわからないのですが、天声人語の「安定の工夫とは、低い重心や三輪化だろうか」というところに疑問を抱きます。

棒や箒やモップを指先や手のひらにに立ててバランスをとって遊んだことはありませんか?ああいう「不安定の安定」といった状態を作り出すときは、重心は高い方がいいですよね。短い棒や、重心の低い棒は、すぐ倒れます。

自転車ではどうなのですか?車輪の大きくて重心の高めの自転車と、折りたたんで車に積み込めるような、車輪が小さくて重心の低い自転車と。

どちらが運転しやすいのですか?想像するに、重心は高い方がバランスがとりやすいのでしょう?

子どもを乗せる自転車なら、両足が地面に着く範囲で重心は高い方が良いのではないでしょうか?

それとも、天声人語の「低い重心」というのは、私が言っている「両足が地面に着く」という意味なのかな?

「重心が低い方が安定だ」という考え方は、「不安定の安定」では通用しません。ちょっと疑問に感じたので、言葉にまとめてみました。

お考えください。

3輪車か、子育て車専用補助輪か、がおそらく可能な対処法だとおもうのですが、いかがでしょう。

2008年3月 5日 (水)

啓蟄

今日(3/5)は二十四節気の一つ「啓蟄」。太陽の黄道上の角度があと15度で春分です。二十四節気は太陽の運行を示しています。

じゃあ、虫さんでもいないかな?と外に出てみると、いました

0305ari1

0305ari2 

働き者のアリさんです。走り回っているのでピントが合いませんでした。ゴメンナサイ。

0305namitentou1 0305namitentou2               

テントウムシさんです。

これはナミテントウでしょう。これもピンボケですみません。

体の砂を払ってあげたいけれど、そんな事をしてはかえって迷惑でしょうしね、そのまま撮影。

0305namitentou3 黒い翅に太陽が当たって輝いていますね。ひどくピンボケした写真でそこを見たら、「虹色」に分光されていました。

よくみると、縞模様もあります。これは、干渉縞のような気がします。

カメラのレンズ側で生じた現象ではなく、テントウムシの翅の表面で干渉を起こしているのではないかと想像します。

0305jintyouge

ジンチョウゲのつぼみです。

私ののメモ日記では、去年は3月1日に「ジンチョウゲが咲いた」とありましたので、少し去年よりは遅れているようです。

白い花が咲きます。素敵ですよ。

0305ajisai

アジサイの芽です。

「墨田の花火」とかいう品種だったと思います。

0305tubaki

椿も咲き誇っています。

全体としては曇りがちの日でしたが、昼のひと時、日差しに恵まれた「啓蟄」でした。

東京の黄砂

朝日新聞の記事です。

黄砂 かすむ東京(2008/3/4)
 東アジアの砂漠地帯で発生した黄砂が3日、西日本から東日本の広い範囲で観測された。気象庁によると、東京や宮城など36都府県に及んだ。4日も西日本を中心に黄砂が予測されている。黄砂は2日に長崎県内で今年初めて観測され、3日は西日本の全域や福島、長野県などでも観測された。

この日3月3日、私も写真を撮ったのですが・・・

0303kousa 肉眼ではかなり空がかすんでいるように思いましたが、写真に撮ってみるとさほどではありませんでした。

例の、多摩川の川向うの高層マンションが、かすんでいるといえばかすんでいます。

あとで、妻が、部屋の中が砂埃っぽいにおいでいっぱいだ、と嘆いておりました。写真を撮るために窓をしばらく開けていたのがいけなかったのでしょう。

0305kousa

3月5日、ちょっと外出。目の前にジャガーです。立派な車が埃だらけというか泥まみれというか・・・。

4日の夜雨が降りましたから、黄砂と雨でこうなったのだろうと、推察いたします。

(私の車は、ずぼらなせいで、年がら年中埃だらけですが、こんな立派な車は違うだろうと思うわけです。)

そんなこんなで、埃っぽい春が来ました。

2008年3月 4日 (火)

東京の春一番

2月23日(土)でした。午後2時少し前から3時過ぎにかけてです。

0223sajin1 窓の外が何だか暗くなってきたなぁ、まだ夕方でもないのに、と外を見たら、茶色い煙のようなものがもくもくとわきあがっていました。多摩川の河原のほうです。

河原で火事でもあるまいに。何だろう?黄砂か?それにしては変だ・・・。

砂塵のようです。

テレビアンテナの左下に、うっすらと建物が見えていますね。これは、多摩川の向こう側、川崎側に建った高層マンションです。普段はくっきり見えるのにかすんできました。

0223sajin2

マンションがもうほとんど見えなくなりました。

視程が約1km程度かそれ以下、ということです。

0223sajin3

妻を呼んできて二人で部屋の中から眺めていました。右のほうの茶色い砂塵を撮ってみました。とんでもない風と砂塵の最中ですから、窓は閉め切って室内からの撮影ですので、部屋の天井の蛍光灯が写りこんでしまいましたがご勘弁ください。外に出られる状況じゃない。

0223sajin4

砂塵「朦朦(もうもう)」という感じがお分かりいただけるでしょうか。

           

0223sajin5

3時を回って、少し落ち着いてきました。切れ目から向こう側の明るい光が差し込むようになってきました。

0223sajin6

やがて、明るさが増して、風も落ち着いていったのでした。

しっかしまぁ、すごかった。あとで、これが春一番だった、かなりの被害が出ていたということをニュースで知ったのでした。

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/jma-magazine/0302/
から引用します。

春一番について
 冬も終わり頃になると冬型の気圧配置は長続きせず、東シナ海から日本列島の南岸を低気圧が通るようになります。この低気圧は西日本から東日本の各地に雨を降らせ、関東や内陸部では雪になることもあります。更に季節が進むと、低気圧の進路はもっと北に移り、日本海を北東に進むコースをとるようになります。そして、この低気圧に向かって温かい南風が吹き込むような気圧配置になります。このような冬から春へ移り変わる時季に、初めて吹く南よりの強い風を、気象庁では、「春一番」として発表しています。
 「春一番」は、この現象が発生する、関東甲信・北陸地方から九州地方で発表されており、発表の目安は各地で少しずつ違いますが、関東地方では次のとおりです。
  ① 発表する期間は立春から春分までのあいだ
  ② 日本海に低気圧があること
  ③ 強い南寄りの風(風向は東南東から西南西まで、風速8m/s以上)が吹き
  ④ 気温が上昇すること

 このような条件が整わずに「春一番」は吹かなかったという年もあります。
 すでに気象の用語となっている「春一番」ですが、その語源については、石川県能登地方や三重県志摩地方から西の各地で昔から使われていたということなどさまざまです。その中で、長崎県郷ノ浦町では、安政6年(1859年)旧暦2月13日(新暦3月17日)に長崎県五島沖に出漁した漁師53人が、春の強い突風にあい全員遭難しました。このときから郷ノ浦の元居地区では、春の初めの強い南風を「春一」または「春一番」と呼ぶようになったそうで、いまでは町内の岬に「春一番の塔」が建てられています。
 「春一番」が吹くのは、日本海で低気圧が発達しながら北東に進むときなどで、強い南風の後には強い北風が吹いて、突風を伴うこともめずらしくありません。このため、「春一番」のお知らせは季節の便りであると共に災害予防の情報でもあります。

今度は新聞記事↓

朝日新聞2008年02月24日(日)付   
関東、春一番大暴れ 15人が重軽傷 東北新幹線3時間不通

 発達した低気圧の影響で23日、全国的に強風が吹き、荒れた天気になった。東京都心では最大瞬間風速27・9メートルを観測。気象庁は、関東地方で「春一番が吹いた」と発表した。24日も強風が吹き、日本海側では大雪になる見込みで、気象庁は警戒を呼びかけている。
 同庁によると、最大瞬間風速は青森県深浦町で32・2メートル、津市で25・8メートル、和歌山県串本町潮岬で28・7メートル、宮崎市で23・1メートルを観測するなど各地で突風が吹いた。
 寒冷前線が通過した関東地方では午後3時前に10分間平均の南風が風速8メートルを超え、昨年より9日遅い「春一番」となった。寒冷前線の通過後は強い北風に転じた。
 暖かい南風によって気温も上昇。東京都心では午後1時過ぎに4月上旬にあたる17・0度を観測。寒冷前線が通過した午後3時には6・8度と10度余り下がるなど激しく変化した。関東地方は乾燥していたため、土ぼこりが舞い上がり、視界が悪くなるなど荒れた天気となった。
 この強風で各地で被害が相次いだ。千葉と神奈川、栃木の3県で合計15人が重軽傷を負った。
 このうち千葉県松戸市では、女性(76)が強風にあおられて転倒、太ももを骨折する重傷。神奈川県横須賀市ではサッカーのゴールが倒れ、女子中学生(13)が頭に軽傷を負った。栃木県佐野市の東北道下り佐野サービスエリアでは、催し用のテントが飛ばされ、支柱が同県都賀町の女性(26)の額に当たり軽傷を負った。
 東京都新宿区市谷八幡町では午後2時50分ごろ、9階建てビル屋上から広告板の撤去工事用の足場に使われていた鉄板(縦1・8メートル、横0・5メートル)約80枚、鉄パイプ(長さ1・8メートル)50本が落下。ビル目前を走る靖国通りを覆った。
 東京都国分寺市のマンション建設工事現場では午後4時10分ごろ、クレーン車(16トン)が強風にあおられ横向きに倒れた。クレーン車の先端が隣のマンション3階部分に衝突し、壁が破損したがけが人はなかった。
 交通機関も乱れた。JR東北新幹線は午後3時50分ごろ、宇都宮―新白河駅間でトタンが架線に引っかかり停電、全線で運転を見合わせた。その後、宇都宮―那須塩原駅間で倒木が架線に引っかかっているのが見つかった。午後6時40分に運転を再開したが、上越、長野新幹線も含めて上下線26本が運休、66本に最大約3時間半の遅れが出て、計4万1千人に影響した。停電区間には東京発八戸・秋田行き「はやて・こまち23号」と、東京発盛岡行き「やまびこ57号」の2本が取り残され、乗客計1240人が約2時間50分間、車内に閉じこめられた。
 東海道新幹線も下り線11本に最大31分の遅れが出て、計約1万人に影響した。
 首都圏の鉄道各線も運転見合わせが相次いだ。JRでは山手線や埼京線を除くほとんどの路線が一時、止まった。東京メトロ東西線、都営地下鉄三田線も地上区間で強風の影響を受け、止まった。

「春一番」というとなんだか、ほんわかした、春めいた、のどかな気分がしますが、実際はそうではないわけで、気をつけましょう。

オマケ:今日3月4日、川向うのマンションを望遠レンズで撮影してみました。

0304mansion こんな風にちゃんと見えるんです。

これがかすんで見えなくなってしまったのですから、すごい砂塵だったことがお分かりいただけると思います。

尺取猫

0304neko1

   

    

   おもむろに尺取猫になりてのち居場所定まりまるくまるまる

       (川崎市)真家 希沙   朝日歌壇(08/03/03)より

0304neko2

というわけで、二猫(ふたり)の共演でした。   

なんだか春めいてきましたね。    

   

0304neko3

   

   

  

2008年3月 3日 (月)

エコドライブ

0219ecodrive 用事で車を走らせていて信号停止で前のタクシーを見たら、なんだか肉眼では読み切れないステッカーが貼ってあったので、パチリ。

「八都県市」でした。関東地方は「一都六県」ですので「一都六県+一市」かなと思ったら違って、「埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市」の「八都県市」だそうです。ふーん。

真ん中のバッタは3対の車輪が描かれているようですが、先頭のタマムシさんが2対の車輪というのは不満だなぁ。カタツムリさんの足は2対か?

虫好きのかつての理科教師かかしさんとしては、このイラストには大いに不満です。まぁ、別に目くじら立てるほどでもないけれど。

(「めくじら」って「目鯨」じゃないですよ~。目の「角」のことです。)

2月29日

先日、2月29日がありました。(変な言い回しですねぇ)。

0229leap デジタル時計というやつは、どうもこういうことをやりたくなります。

「11月11日11時11分11秒」というのも撮ろうと思って、未だ果たせず、ですが。

2008年02月29日(金)付朝日新聞の「天声人語」から一部引用しますと

 地球が太陽の周りを回りきるには、365日と6時間弱かかる。端数が4年分たまって「きょう」になる。1日もうけたと思える人は充実した毎日を送っているのだろう。積み立て満期のような閏(うるう)の日に顧みる2月の言葉から。(後略)

2008年版の理科年表によりますと

1太陽年=365.24219日

だそうです。この0.24219日を時・分・秒に直しますと

5時間48分45.22秒になるようです。

「アレッ、46秒じゃなかったっけ?」

実はかかしさんは、小学校6年生のころ、担任にいろいろなことの「丸暗記」を教わったのです。世界中の国の名前、五大湖の名前、円周率の小数点以下30桁などなど・・・。

(3.141592653589793238462643383279 = ひよいちい、くにろごさごやこなくさに、みやしろにむしささやみになく。こう覚えているのです。)

で、「一年は5時間48分46秒」と覚えています。「今夜(こんよ)は読(よ)む=5 48 46」です。

およそ何の役にも立たないことですが、暗記力旺盛な頃ですから別に「脳に負担」を感じたわけでもなし、たくさんため込んでおくと、それなりに面白いですよ。金儲けなんかには全然つながりませんから、今のご時世ではバカにされるだけなんでしょうねぇ。

さて、話を戻して。1987年版の理科年表が本棚の隅にあったので開いてみたら、

1太陽年=365.2422日 とありました。これを時分秒に直すと、5時間48分46秒です。なるほどねぇ、精度が上がったのですね。

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さて、うるう年ルールをご存じですか?「4で割り切れる年はうるう年、100で割り切れる年はうるう年ではない、400で割り切れる年はうるう年」というやつです。「2000年問題」を覚えていらっしゃるかたもおられるでしょう。プログラマーが、400で割り切れる2000年を、100年ルールの方で「うるう年ではない」にしてしまったのでした。グレゴリオ歴になって「初めての400年ルールの適用」でしたから、仕方ないともいえますが、やはりちょっとお粗末な騒ぎでした。次に400年ルールが適用されるのは2400年ということになりますが、はて?そのとき「暦はあるのだろうか?」。別の暦がどうこうというのではありません。人類がそのころまだ存続しているかいな?という疑念です。地球にやさしく、とか大騒ぎですが、実は一番危険な状態にあって絶滅が危惧されるのはヒトという動物種なのですよ。人類に25世紀があるかどうか、危ういものだなぁ、とかかしさんは危ぶんでいます。

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0.24219日/年という端数を4倍してみましょう。

0.24219[day/year]×4[year]=0.96876[day] 

ですから、ほぼ1日になりました。これが4年に1回うるう年として、2月に「29日」という日ををはさむ、というルールですね。これが「4年ルール」

0.24219×100=24.219 

ということは、100年間では24日のうるう日を入れればよいのです。ところが4年ルールでは、100年で25回のうるう日が入ります。1日多いですね。ですから、100で割り切れる年はうるう年ではない、として「100年で24日のうるう日」にしているのです。これが「100年ルール」

0.24219×400=96.876

400年いきますと、ほぼ97日のうるう日を入れればいいのです。ところが、100年ルールで400年いくと、96日しかうるう日が入りません。そこで、400で割り切れる年には、うるう日を入れることにして、400年で97日のうるう日にするわけです。これが「400年ルール」です。

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同じことなんですけれど、ちょっと考え方を変えてみましょう。

「m年間にn日のうるう日を入れる」とします。このm年間の総日数は(365m+n)日です。この日数をmで割れば、m年間について、1年あたりの日数が求まります。

(365m+n)/m=365+n/m

このn/mが先ほどの「0.24219」という端数に近くなるようにすればよいのです。

「4年に1日」とすると、n/m=0.25 ですので、まあ近い。これが4年ルール。

この4年ルールを100年続けると、「100年で25日」のうるう日が入りますが、1日減らして「100年で24日」にすれば

n/m=0.24 ですから、よりよい近似になります。これが100年ルール。

これを400年続けると、「400年で96日」のうるう日を入れることになりますが、ここでは1日増やして、「400年で97日」にすれば

n/m=97/400=0.2425 となってさらによい近似となります。これが400年ルールですね。

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朝日新聞の記事です

うるう年忘れた? NTTの映像受信装置に不具合
2008年02月29日19時25分

 NTT東日本と西日本は29日、インターネットを使った映像サービス「フォースメディア」をテレビで受信する装置「ピクチャーメイト300」に不具合があった、と発表した。主電源を切った場合、29日午前0時以降は再起動ができなくなった。ソフトウエアのうるう年の設定を誤ったためで、1日になって電源を入れれば起動し直せるという。

 この装置はNTT東西が販売や貸し出しで提供。全国で約6万台が利用されている。29日夜までに246件の不具合の連絡があった。

ああ恥ずかしい。2000年問題を経験しただろうに、単純なルールの書き込みミスをやらかしてしまって。少しはプログラムを書いて遊んだことのあるかかしさんとしては人ごとですが恥ずかしいや。

プログラムがほんの数行増えるだけでしょうにねぇ。

3月3日ですね

0218nekobina

雛祭りですね。

我が家には猫グッズがいろいろありまして、こんなお雛様もいらっしゃいます。

ところで、「お雛様」って誰でしょう?

「お内裏様にお雛様♪」という歌がありますから、お雛様とは女雛のことですか?

どうも、語感がしっくりこないのですが・・・。

「お雛様」って、雛人形セット全体をさすこともありますね。

私の語感では、「女雛と男雛の1対がお内裏様」じゃないかという気がします。

0212hina

こちらは、オーソドックスな方で。(ミニ雛です。)

並び方もまぁ、どっちでもいいでしょう。

0303tamabina

こちらは「玉雛」なんですが、見事に丸くて、転がりやすくて、男雛さんはちょっと、やんちゃに冒険に転げだして「怪我」をしました。

で、ちょっと手当てをした跡が残ってしまいました。最近は穏やかになられました。

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だいり‐びな【内裏雛】雛人形の一種。天皇・皇后の姿をかたどって作った男女1対の人形。3月の雛の節句に飾る。大内雛(オオウチビナ)。だいりさま。おだいさま。<季語>春 [広辞苑第五版]

やっぱりなぁ、男女一対で内裏雛なんだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%9B%E7%A5%AD%E3%82%8A
ウィキペディアから引用しますと

本来「内裏雛」とは雛人形の男雛と女雛の一対を指すが、男雛を「お内裏様」、女雛を「お雛様」と呼ぶ誤りは「うれしいひなまつり」の歌詞から一般化している。

だそうです。

 「うれしいひな祭り」 を調べてみたら、「 山野三郎 作詞」と書いたものもありましたが、これは「サトウ・ハチロー」の昭和11年当時のペンネームだそうです。曲は「河村光陽 作曲」で、昭和11年(1936)の発表です。

んでもって、サトウ・ハチローさんのせいで、「男雛が内裏様、女雛がお雛様」という誤解が広まってしまったのですね。

なんかこう、語感にざらつきを覚えるのでした。

「親王飾り」という言葉もありますが、内裏雛=親王・内親王の一対だけを飾るものですね。

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朝日新聞の記事にこんなのがありました。

ひな祭りを前にハマグリ出荷最盛期 三重県四日市市
2008年03月01日08時01分

 畜養ハマグリで全国有数の出荷量を誇る三重県四日市市楠町で、ひな祭りのお吸い物などに使われるハマグリの出荷が最盛期を迎えている。(後略)

○六日の菖蒲(アヤメ):(5月5日の節句の翌日の菖蒲の意) 時機におくれて役に立たない物事のたとえ。「十日の菊」に同じ。六菖十菊。むいかのしょうぶ。平家物語11「今はなんのようにか逢ふべき。会(エ)にあはぬ花、六日の菖蒲(シヨウブ)」[広辞苑第五版]

○十日の菊:(菊は9月9日の節句のものだからいう) 時機に遅れて役立たないもののたとえ。「六日の菖蒲アヤメ」と同意。[広辞苑第五版]

五月五日は「端午の節句」、九月九日は「重陽」(「九」は陽の数だそうで、それが二つですから「重陽」)というわけで。

では、

「四日のはまぐり」というのはいかがですか?賞味期限が翌日に迫った食品をスーパーでは5割引などにして売り切ろうとしますが、四日のはまぐりだって、おいしいと思いますけど。ついでに割引してくれると「もっとおいしい」ですねぇ。

「八日の笹」なんてのはどうですか?

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