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2008年2月

2008年2月20日 (水)

架線の張り方

電車の話が続きます。(結構、電車好きですね、ワタクシ。)

電車は可能な限り直線に走りたいものなのです。では、レールがまっすぐになっているときに、頭上の架線もまっすぐでしょうか?

実は違うんですね。パンタグラフの1か所だけが架線と接触して摩耗してしまいますので、広く「擦り当たる」(変な言葉で済みません)ように架線は中心線から20cmくらいでしょうか左右に「ジグザグに張ってある」のです。

0218zigzag1 沼部駅です。向こうの陸橋は新幹線などの線路です。その向こうを見てください。カメラを構えた位置は右の架線の真下です。

どうでしょう?陸橋の向こう、曲がっているのが見えるでしょうか?

ズームアップしてみますね。

0218zigzag2

いかですか?曲がってますでしょ。

架線はジグザグに張ってあるのです。

こういう写真を撮れる場所は少ないし、踏切の中に立っての撮影ですから、多摩川線のようなローカル線で、次の電車までの時間が完全に把握できて、絶対安全な状態で撮影しなければなりません。

あまり真似をしないでください。

運転席の後ろで電車の中心線上に立って、電車の中から架線を見てもらった方がわかりやすいですよ。写真を撮るのは難しいけれど、安全だし、角度的にもわかりやすくなります。

2008年2月19日 (火)

やっと乗れました

0216newtrain1 膝や腰にガタがきていて外出が減っていたり、また、新型車両の方も毎日多摩川線を走っているとも限らず、自分でこの車両に乗るチャンスが今までありませんでした。

2/16(土)蒲田へ買い物に行って帰ろうと駅へ降りてきたら、イマシタヨ!

早速、これから乗る車両のスナップを一枚とって、ウキウキと乗り込みました。

「当然」最後尾に乗ります。まずは運転席がどうなっているのか知りたいのです。で、運転手さんのいる先頭に乗ったら、写真が撮りにくい。で、最後尾、です。

0216newtrain2 運転席の後ろのガラスが今までより小さく、少しスモークガラス風で暗くなっていて、写真を撮るのはきつかった。(いいわけ)

で、ぶれています。ごめんなさい。

↑この写真でほぼ全体のイメージ。運転手さんの座る場所が今までより中央寄りです。

0216newtrain3 左のメーターの上は電流計。黒い側が消費電流、赤い側は回生ブレーキの発電電流です。

下はブレーキの空気圧計です。

モニタが2画面ありますね。この映り具合はまだ知りませんが、ホームのカメラの画像が映るはずです。今までの車両では、車掌さんのいる時代からワンマン運転に切り替わって、その時に新たにモニタを取り付けたのですが、今回は最初から組み込みです。

0216newtrain4

T型のレバーの前は速度計。右の液晶画面に何が表示されているのかはよく見えませんでした。多目的表示画面でしょうか。

0216newtrain5

よく使うスイッチ類がはっきり映りました。ワンマンですから、モニタを見ながら、乗降促進したり、大変なのです。

0216newtrain6

緊急用の非常梯子でしょうか。右端にあります。もし、通常のドアから出られないときは、ここから、この梯子で降りることになるのでしょう。

0216newtrain7

乗客の方を写すわけにはいきませんので、車内は少しだけ。

案内表示です。英語のアナウンスまでつきました。東横線みたい。多摩川線も少し進化しました。

0216newtrain8

ちゃんと「2007年製造」プレートが貼ってありました。

あまり車内のようすなど観察する間もなく、もう私の降りる駅に来てしまいました。シートが広いとか、いろいろあるようなのですが、今回はここまで。

0216newtrain9

降りて「さようなら」

ホームドアはありませんが、固定の柵がありまして、その間にちゃんとドアが来るように停車します。目の不自由な人には親切です。ホームの案内放送も、多摩川方向と蒲田方向で、男声・女声と変えてありますので、声を聞くだけでどちらの電車の案内かもわかります。

一方、電光掲示で「まもなく電車が来ます」という表示も出ますから、耳の不自由な方にもわかりやすいと思います。

また、最近、中国語とハングルの表示も併記されるようになりました。東京ローカル線ですがきめ細かくなってきました。

駅を出て、ちょっと余分な写真を撮っていたら、多摩川駅から折り返してきた同じ電車がやってきました。

0216newtrain10

やあ、またお会いしましたねぇ。

なのでした。

2008年2月18日 (月)

梅にメジロ

0215mejiro1 梅に鶯というのは、とりあわせのよいことのたとえ、だそうです。(広辞苑第五版による。)

まぎらわしい(などといっては鳥さんに失礼ですけど)のがメジロ。

体色は「鶯色」ですよね。梅に来て蜜を吸う姿、どうも鶯のような気がして、長らく混乱していたものです。

上の写真、下からの仰ぎ撮りなのではっきりはしませんが、目の周りの白いリング状の模様が見えると思います。というわけで、メジロさんなのでした。

0215mejiro2 一生懸命、蜜を吸っています。

この梅の木と歩道をはさんでエンジュがあり、そちらの実にはヒヨドリが来ています。互いに、好みがあるのでしょうね、メジロはエンジュのほうに行かないし、ヒヨドリは梅の花には見向きもしないようです。

0215mejiro3 このとき、梅に来ていたのはたぶんペアだと思いますが2羽のメジロでした。

せっかくですから、2羽一緒に写った写真も載せておきましょう。

ふと、視線を移すと、赤い実が目に入ってきました。

0215karasuuri ピンボケで写っているのは梅の花。

木の幹や枝が写っているのはサルスベリ。

枯れたつるにぶら下がっているのはカラスウリでしょう。

1個だけ、ぶら下がっていました。青い空に赤い実が映えていました。

月に梅

0215moonume1 2月15日。上弦の月を1日過ぎた月です。

「梅に鶯」はつきものですが、「梅に月」はそういうものではないですね。

たまたま、ふと見たら、月が出ていて、うまく重ねて撮れないかなとアングルを工夫してみました。

0215moonume2 最大限のズームで月を引き寄せると、手前の枝はおおぼけですが、まあ、それなりの味わいは出たのではないでしょうか?

月のウサギさんの耳のあたりが見えています。

木の芽

0214bougasi 木の芽まで紹介し始めるときりがないのですが、暖かさに誘われてプラプラ、とぼとぼ歩いていると、視線の高さ付近の芽が目に入ります。

とぼとぼじいさんだからこそ、目に入りやすいともいえます。

これはボウガシの葉芽。ちょっと面白い模様が見えたのでご紹介します。

0214sazanka

これはサザンカの葉芽。

幼いものは、やわらかでしなやかです。

年取ると、しなやかさがなくなってなぁ。身にしみます。

もうひとつついでに。

0210jintyouge これは白い花の咲くジンチョウゲです。

もうすぐ良い香りが漂うようになるでしょう。

富士山

0213fuji 2月13日、風の強い日でした。

珍しくくっきりと富士山が見えました。

ここは、その名も「美富士橋」です。川をまたいでいるのではなく、新幹線や横須賀線の線路が下を通る陸橋です。

このとき持っていたのはコンパクトデジカメ。この日、もう一回ここを通る用事があって、その時はディマージュZ3を持って行きました。

0213mtfuji 時刻は4時ころ。

もう、昼の時のような空気の透明感がなくなっていました。

それでも、なんとかズームの威力を発揮してもらって、こんな写真が撮れました。

丹沢の山塊の向こうに見えているので、新幹線などで静岡県内から見たりする姿とはちょっと違っています。

(富士が見える、という出来事自体は「自然」のカテゴリーだと思いますが、人為的な環境汚染で昔より見えにくくなっているという点を強調すればカテゴリーは「人事」のほうが適切なのかもしれません。)

2008年2月13日 (水)

松山容子さん

 びっくりしました。今日(2/13)インターネットで朝日新聞や毎日新聞を見たら、ナント「松山容子」さんの写真が出ているではありませんか。昨日、崩彦俳歌倉で「雑貨屋が取り壊されて馴染んでた松山容子の看板も消ゆ」という歌をご紹介して、「ボンカレーでしたかね」と書いたばかり。あまりのタイミングの良さに驚きました。

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 毎日新聞 2008年2月12日 から部分引用しますと

・・・
 ボンカレー発売から40周年にあたる12日、大塚食品が2月12日を「レトルトカレーの日」として、日本記念日協会に正式登録したことを発表した。発表会には2代目イメージキャラクターの松坂慶子さんも駆けつけ「カレーは日本の食卓に欠かせません。今後もさらに50年、100年とボンカレーがみなさんに愛されるように、私もお手伝いします」と国民食の長寿を祝った。
・・・
 また初代イメージキャラクターの松山容子さんもビデオ出演し「ボンカレーのお姉さんと呼ばれたことがうれしかった。松坂さんもボンカレーを大切に育ててください」とメッセージを寄せると、松坂さんも「先輩の名に恥じないよう、ボンカレーのイメージを受け継いでいきたい」と返した。
・・・
 「ボンカレー」は、「お湯で温めるだけで、だれでも簡単にできる」国内初のレトルト食品として、1968年2月12日に全国発売。これまでに25億食を売り上げた。発売当時は、レストランのカレーが100円だったのに対し、ボンカレーが80円。最初のうちは「手抜き料理」などと評され、販売が伸びず、今でも目にする松山容子さんのホーローの看板は、営業マンが自ら各地で取り付けてまわったという。
・・・
 同社では40周年を記念し、現在は沖縄だけで販売されている初代ボンカレーを他の46都道府県でも13日から100万食限定で出荷する。

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朝日新聞 2008年02月12日 ではこうなっています。

初代ボンカレー、今年も復活 100万食限定で
 大塚食品は13日から、初代「ボンカレー」を100万食限定で全国販売する。昨年5月に限定50万食で復活させたところ、1カ月でほぼ完売と人気を集め、今年で発売40周年を迎えたこともあって再度売り出す。あめ色にいためたタマネギの風味が特徴的。180g入りで辛口、中辛、甘口の3タイプ。希望小売価格は税込み168円。女優の松山容子さんがパッケージでほほえむ。

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 1968年は私が20歳の年。この年あたりから大学闘争が全国に拡大していったのでした。ご多分に漏れず、私もその中にいて、「全共闘 ノンセクト・ラジカルズ」という日々を過ごすことになったのです。(妻と出会ったのもこの年だ!)

 そうかぁ。あの年に発売だったのですねぇ。これまたびっくりです。

 俳歌倉でご紹介した「看板」はホーロー製、営業マンが自ら取り付けてまわったのだそうで・・・。

 それが、とうとう消えてしまったのですね。40年の歳月が、40年間意識の隅に目の隅にあったものが、ふと目の前から消える、感慨深いものがありますね。

 いやぁ、年とっちまったい。

2008年2月12日 (火)

崩彦俳歌倉

 せっかく、カテゴリーを立てながら、なかなか書けません。「コメントつけなきゃ」という思いが書きづらくしているようです。今回は、2月11日の朝日歌壇・俳壇から、私が選んだ歌や句を一挙に並べてしまいましょう。「選ぶという行為」自体が「私の眼」を提示しております。コメントしたいものには小さな字でコメントをつけておきます。

[朝日歌壇から]

大寒の亀孤独なり飼い主の六年生は中学受験日:(四万十市)島村 宣暢

 亀との散歩の歌をご紹介しましたが、今回は亀さんが遊んでもらえなくてひとりぼっち、という歌です。そろそろ、入試も終わったでしょうか。

悟り得ぬ身でありながら成仏をしたる死人に引導渡す:(三原市)岡田 独甫

やさしさをスケッチできず溜息をつけば地蔵さん微笑んでおり:(いわき市)馬目 弘平

 いかにもお地蔵さんという感じですね。私が名乗っている「かかし」にもそういう性格を付与したいと願っているのです。道端に立ち、人々の喜び悲しみに立ち会う地蔵・かかし。救うなどというたいそうなことはできませんが、せめて、立ち会うことができれば、と願うのです。

マンションの最上階で見る雪は落ちゆくものの表情をせり:(奈良市)森 秀人

 上見れば虫コ、中見れば綿コ、下見れば雪コ・・・。マンションの最上階ともなれば、虫コと、綿コしか見えないでしょうね。それは、地上で見る雪とは違う様を見せるのでしょう。

雑貨屋が取り壊されて馴染んでた松山容子の看板も消ゆ:(西海市)前田 一揆

 この歌を読んで、にやっとした方は、ある年齢以上の方だと想像いたします。知らない人は全く知らないでしょう。私が妻に読んで聞かせたら「アハハ、あの看板知ってるわ」と笑っておりました。団塊世代の同年齢夫婦であります。記憶では「ボンカレー」でしたよね、たしか。「菅公の学生服」という看板もあったけなぁ。

子の歯型眼鏡ケースにつきたるを眼鏡屋の問う犬ですか猫ですか:(奈良市)田上 淳子

 歯が生えてきた赤ちゃんは、歯茎がむずがゆいのですかね、なんでもかじりますよね。最初の歯、というのは本当にガラス細工のように透明で繊細なものでした。なつかしい。ところで、猫にも乳歯というのがあるのをご存知ですか?

両ひざに人工骨入る妻篤子筋金入りの篤婆(ばば)となる:(福井市)観 正一

ひたすらな念(おも)い美し受験生の鋭(と)く削られし鉛筆の芯:(上越市)三浦礼子

ほかほかとおからの山が湯気を吐き豆腐屋の爺は今朝も元気だ:(調布市)車 真木

 いかにも元気そうだ。いかにもおいしそうな豆腐だ。素人が豆腐を作ると、豆腐もおいしいのですが、おからがおいしいのですよ。プロのおからは出がらし。素人のおからは栄養たっぷり、です。食品化学と称して、いろいろ作りましたっけ。豆腐、パン、うどん、味噌、カッテージチーズ・・・。おいしかったなぁ。

渦巻きておのれ自ら飲み込めり鳴門うず潮かくも恐ろし:(川崎市)三浦 太圭志

 渦を見つめると「魅入られる」というのか、引きずりこまれそうになります。「自らを飲む」という言葉は「ウロボロス」を思い起こさせます。自らの尻尾を飲み込んでいく蛇がウロボロスです。どうなってしまうのでしょう?消滅する?(故中島らも氏は「輪になったウンコが残る」とのたまわれましたっけ。)

函館の煉瓦倉庫に売る各種ガリレオ温度計温度が揃う:(八王子市)相原 法則

 寒いのでしょ?函館ですから。ガリレオ温度計の中の球は全部浮いてしまっている、という形で「揃って」いるのかな?それとも倉庫の中は暖かくなっていて、全部の球が同じようにちゃんと温度を表示しているのかな?よくわかりませんでした。なお、ガリレオ温度計はガリレオが発明したものではないと思います。詳しくは私のホームページをお読みください。

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/freestdy/G_Thermo.htm

[朝日俳壇から]

静寂はラグビーボール立ててより:(静岡市)松村 史基

 私はほとんどのスポーツに関心がありませんが、ラグビーだけは大好きです。深い角度から慎重に蹴る瞬間の緊張感はいいですね。楕円球だという「へそ曲がり」が好き、ひたすら前へ進むのに、ボールを前へ投げてはいけないという「へそ曲がり」が好き。冬はラグビーに限ります。

仮の世と言へど嬉しや猫の産:(長岡市)内山 秀隆

 赤ん坊というものは、昆虫から魚、鳥、哺乳類、みんなかわいいですね。なかでも哺乳類、とりわけ肉食性の哺乳類の赤ちゃんのかわいさは、たまりません。母親の強烈な闘争能力とは対照的に、身の安全などというものはすべて親任せにして、ひたすら好奇心に輝きますね。あれがいい。(好奇心を失ったら人間もおしまい、店仕舞いした方がいいですよ)。ころころ遊んでいたと思うと、パタっと所かまわず眠りこんだりして。頭でっかち、おなかでっかち。子犬子猫にころころされるともう、かなわないなぁ。

ダム湖ゆく鴨に歩幅を合はせけり:(東村山市)高橋 喜和

雪の夜のいのちを運ぶ救急車:(岡山市)光畑勝弘

 ご時勢としては、受け入れてくれる病院がありますように、と祈るほかありません。なんだか、窮屈な世の中だなぁ。音もせぬ雪の夜、救急車の音はせつないですね。

愛らしや小便小僧の氷柱とは:(大津市)高橋 素子

 そりゃたいへん。おしっこが凍っちまったのか。凍傷になりませんように。

ニトロ抱く妻を狙ひて豆打ちぬ:(洲本市)高田 菲路
 [金子兜太氏の評]敢えて「ニトロ抱く」と言う。病む妻を労わる諧謔。

 「ニトロ」ということは狭心症を患っておられるのでしょうか。ニトログリセリンですね。舌の下にはさんで血管に直接吸収させたり、皮膚に張って徐放させたり、ニトロ基が一酸化窒素に変化して、血管を緩める作用をします。おそらくは、胸の「鬼」が退散しますよう、という願いなのではないでしょうか。夫婦というものも切ないものです。

芹の芽

0212seri1 芹の芽です。

鍋料理で使った芹の根を水につけておくと、芽が出ます。

うちではよくやります。

0212seri2 もっと前に食べたのからは、こんなに立派な葉が。

また食べられますよ。

あとは、ミツバなども食べたあとの根を水に立てておくと、また伸びてきて、また食べられます。

お試しください。衛生的かどうかは、自分の眼と舌と腹で確かめてください。

まあ、たいがい、大丈夫です。

柳の芽

0212yanagi1 柳の芽です。

この柳、実は正月飾りの柳でして、金色に塗られて飾り付けに使われていたものです。

そこから芽が出てきましたので、水耕栽培中、なのです。メデタイ。

0212yanagi2 こんなに伸びたのもあります。

さて、どうなっていくのか?観察していきたいと思います。

しかしまあ、タフですねぇ。植物ってすごい。

2008年2月11日 (月)

鉄塔解体

0125tettou1 1月25日朝、近くの元送電線の鉄塔に人が何人か登って作業を始めました。

0125tettou2_2

これがその日の昼ごろの状態。

外見的に(素人目には)、大きな変化はありません。

何か、細かい作業を施したのでしょう。

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1月27日午後、気がついたら先端部が消えていました。

脇の腕のようなものも消えていました。  

   

   

   

   

   

0201tettou4 2月1日朝、本格的な作業が始まったようです。

残っていた部分の鋼材を1本ずつばらして下ろすのではなく、ブロックにして解体していきます。

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クレーンの先端からワイヤを伸ばして、四隅に結びつけます。そうして、最終的にブロックの最下段のボルトを緩めてしまうのでしょう。

0201tettou51

クレーンがブロックを吊るして地面へ降ろします。

0201tettou52

下へ降ろしたブロックは、立てたままでは分解しづらいらしく、横倒しにします。クレーンの先端からちょっと下のところについていたフックを伸ばしておろし、ブロックの下の部分に引っ掛け、先端から降りてきたワイヤと、このフックの引っ張りかげんをコントロールして、ブロックを斜めにし、人力も加えて周りに危険が及ばないようにゆっくり倒していました。ブロックが倒れると、それっと、何人かの人たちが取りついて、あっという間に鋼材にばらされてしまいます。

0201tettou6

1時頃、もうここまで解体されてしまいました。

0201tettou7

斜交する梁もなくなり、とうとう4本の太い根っこの柱だけになりました。

これが、13:40の写真です。

0201tettou8

14:30頃。

20年以上にわたって「鉄塔のある風景」を眺めて生活してきたのですが、とうとう「鉄塔の存在しない風景」に変わってしまったのでした。

さびしいような気もするし、でもその後、すぐ、その風景になじんでしまったことも事実です。

ねじれの解消

0124hayatouri これは、ハヤトウリをうっかり室内に置いておいたら蔓が伸びてきてしまったものです。

上にある電灯の傘に蔓の先端がくっついてその部分を固定しました。

そうして、下の部分を引き上げようとしているのです。

自然に屋外で育てれば、縦に伸びたメインの太い茎から、蔓が頭を振りながら横方向に周囲を探り、先端が接触したところで、先端部を固定し、それから蔓を巻き上げて、本体を引き寄せるという一連の成長過程ですが、それがちょっと向きが変わってしまったものです。

ところで、よくご覧ください。途中で巻き方が反転しています。右巻き・左巻きの定義はあいまいさを含むので言いませんが、とにかく、真中あたりを境にして上下で巻く向きが反転しています。なぜでしょう?

1本の蔓の、根本も先端も固定されています。このよじれのない状態から、蔓の一部をらせんに巻くと、当然よじれてきます。よじれのなかった蔓に、ある向きのらせんを作ったら、それとは反対向きのらせんを等しい回数巻かなければ、よじれが解消されません。

見事ですよね。下に3回、上に3回、それぞれ反転したらせんが作られています。その境目のらせんの切り替え部も写っています。

蔓を成長させながら、途中にこういう反転するらせんをつくり、このらせんを縮めることで、引きよせる、という動作をおこなうのです。

植物の知恵です。感心します。ほかのつる植物でもよくこういうらせんを見かけますから、今年の春以降、ぜひ観察してみてください。感動します。

◆ところで、カセットテープをうっかり引き出してしまったら、まず復元は不可能ですね。よじれのなかったテープですから、丹念に納めれば大丈夫そうに思うんですが、まず無理です。

 DNAというやつは「二重らせん」ですから、じつは「よじれている」のですね。

 これを、ほどいて、そこから情報を読み出したり、あるいはそれぞれのコピーをつくってDNAの複製をつくったりするわけですが、よくまぁ、分子的な糸、しかも恐ろしく長くてよじれた糸を、いじくりまわして、ちゃんとこんがらからずにコントロールできるものだと思います。

 実は「DNAヘラカーゼ」という、この「よじれ問題」にかかわる酵素があって、DNAの複製過程で働いているのです。このことを知った時は、本当に感動しました。DNAらせんはねじれているのですから、何とかしなければならないのだ、ということはやはりあったのですね。

 らせんをほどくには、よじれを解消しなければならない、このことは、電話機のコードや、毛糸で編みものをすることから、DNAまで同じように通用することなのです。

 「つる植物のよじれ解消」をご覧になったら、自分の体の中で常に行われている「DNAのよじれ解消」にも思いを致してください。不思議な感動に包まれます。

2008年2月 9日 (土)

今の君たちは見事だよ

日曜日の朝日新聞に、安野モヨコさんの「オチビサン」という漫画が連載されています。

1月20日に掲載された作品がとても素敵でした。文章の一部を取り出してお目に掛けます。(白梅の写真を記事にして思いだしました。)

 「梅は咲いたか 桜はまだかいな」

 「初春や梅は咲いたか梅酒はまだかいな」

 「梅の実や早くなれなれ梅干しはまだかいな」
 
 「みんなして先のことばかり言って ごめん」

 「今の君たちは見事だよ、 梅くん」

そう、「今」を大切にしないで「将来」なんてあるわけがありませんね。

どうも最近の風潮は「今」を大切にしないで、先へ先へと急ぎたがります。さっさと夢をつかんで、夢を大切にして、夢のために役立つこと以外はしないで、無駄を避けて、役立たないことは無価値で・・・。

まだ未熟な人たちを、急きたて駆り立て、わき目も振らずに前だけ見て「精進」させて・・・。

そんなふうに、人間を促成栽培したら、倒れやすくて、失敗を持ちこたえられない、ひよわな人間しかできませんよ。

ゆっくり、ゆっくり。人生には「無駄」などというものは一切存在しませんから、今をたっぷり味わって、今のすべてを「肥料」にして、深く根を張ったしぶとい人間が育つことを願うものです。

今の社会は、どうみても急ぎすぎ。繰り返します。

   ゆっくり、ゆっくり。

   今の君たちは見事だよ。

白梅

0208siraume1 ここは、大田区東嶺町の白山神社。

白梅が咲いていました。

エンジュの実を食べているヒヨドリの写真を撮っていて、振り向いたら気づきました。鈍いことです。何枚かお楽しみください。

0208siraume2 0208siraume3 0208siraume4                       

2008年2月 8日 (金)

ササグモ

0208sasagumo1 これはササグモだと思うんですが。

色が白いのが気になります。

小型ですのでまだ成虫ではないという気もします。

でも、脚のトゲはササグモだなぁ、と思います。

日向ぼっこをしていました。

0208sasagumo2 影がすごいでしょ。トゲトゲまで映っています。

お尻の先端に糸が輝いています。

いつもどこかに糸をつけて安全を確保しているのでしょう。この写真を撮った後、気づかれまして、クモはぴょんと跳んだのですが、糸を引いて30cmほど下の位置に再度くっつき、歩き去っていきました。

ヒヨドリかな?

 2月2日に「ムクドリかな?」というのを書きました。今日、ディマージュZ3を持って環8へ行き、ズームしてみました。(前回はオリンパスFE190)。

0208hiyodori1 0208hiyodori2 0208hiyodori3                                          

いかがでしょう?胸の模様など、どうもヒヨドリですか?

鳥はだめだぁ。勉強しなくっちゃぁ。

エンジュの実をおいしそうに食べていました。

懸垂曲線(カテナリー)について

2月6日の「まだ、架線」という話に「懸垂曲線」「カテナリー」という言葉が出てきました。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_1ccd.html

ブログ上では、式やグラフをうまく扱えないものですから、私のホームページ「案山子庵雑記」の中の「理科おじさんの部屋」に、ちょっぴり数式も入れて、グラフを多用して解説して見ました。

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/freestdy/Catenary.htm

ここです。

よろしかったら、のぞいてみてください。わかりやすいかどうかは、あまり自信がありませんが・・・。

2008年2月 6日 (水)

チョウチョ?

0206pansy1 まるでチョウチョでしょ。

パンジーなんですけどネ。

いくら眺めても、やっぱり、チョウチョだなぁ。

下の花びらの下端に紫の模様が入って、まるで蝶の後翅2枚みたいに見えるところがミソですね。しかも、前翅のように見える花びらの模様がまた心憎いような「蝶模様」。

0206pansy2 ちゃんとクロースアップして見ました。

見てあげてください。

この花の株の隣は、黄色一色の花が咲く株です。

0206pansy3

冬の間もきれいな花を楽しませてくれるパンジーに感謝。

今日は寒い日でした。

また小雪

今年の東京は、昨年などに比べて、雪が舞うことが多いようです。今日も朝からちらほらと、雪が舞っています。積もることはなさそうです。

0206yuki1

たまたま車で外出する必要があったのですが、車のフロントガラスにくっついた雪の結晶を撮ってみました。

貼りついた途端にスッと溶けてしまいますので、なかなかうまく撮れませんでしたが、結晶っぽいものが何とか写っています。

運転している身としては、いくらでも目に見えているのですけれどね。こういう「結晶」が貼りつくと「アッ降り始めたな」とすぐわかるパターンです。雪の中での運転は、雪が向こうからこちらへ吹き寄せてくるような感じになって、雨の中の運転とはずいぶん感じが違いますね。緊張します。

0206yuki2

舞う雪。

かかしさんにとっては、きれいだけれど、難敵の雪です。

積もらないでくださいね。

鉄分が濃い

架線の話や、東急多摩川線の新型車両の話などを、結構いっぱい登場させています。こんなコラムを読みました。

[鉄子の鉄学]魅入られる「車窓から流氷」(朝日新聞 2008/01/31)

 鉄道好きの間では、その好きな気持ちを「テツ」という言葉で表すことがあります。鉄道への情熱あふれる方を「鉄分の濃い人」と称すこともあります。
 そしてたとえば、乗ることが好きな「乗りテツ」、撮影が趣味の「撮りテツ」、走行音など音にこだわる「音テツ」、車窓を愛する「車窓派」「模型派」「新幹線派」などなど……。
 ・・・

さしづめ、私は「観テツ」というところでしょうか。別にそれほど自分が「鉄分の濃い人」だとは思っていないのですが、何せ沿線住民で、物好きで、ひたすら好奇心一筋で生きているような人なものですから、こうなります。

0206snow

今日も今日とて、小雪舞う中を走る新型車両。

駅を出て間もなくの電車がこのくらいにぶれて写るくらいの速さでシャッターを切って見ました。

まだ 架線

◆電車に電気を送ることを「饋電(きでん)」といいます。「饋」という字は「おくる」という意味です。面倒なので「き電」と書くことにします。
 東急多摩川線の場合(他もほとんどそうなんですが)直流1500Vの「直流き電」です。その電気を車両に送り込む電線が「トロリ線」です。トロリ線からパンタグラフを通して、車内に取り込まれた電流は、VVVFというようなインバータ制御でモーターを回します。

◆さて、パンタグラフと直接接触するトロリ線が、直接支点から吊るされていたらどうなるでしょう?
 重さのある針金を吊るのですから、どんなに強く引っ張っても、垂れ下がりますよね。それでは困ります。昔のトロリーバスみたいにゆっくり走るのであればまだしも、東急多摩川線でも80km/hくらいは出します。これは電車としてはゆっくりな方です。トロリ線がたるんでいたら、パンタグラフは滑らかな接触が保てず、付いたり離れたり、バウンドしたり、火花が飛んだりととんでもないことになるでしょう。では、実際にはどのようになっているでしょうか?

◆伸びない糸の両端を支えて垂らした時にできる曲線を「懸垂曲線」「懸垂線」「カテナリー」といいます。電線でもほぼ懸垂線を描くと考えられます。

 下の図の、ABCDEFGという曲線が懸垂線(カテナリー)です。電車ではこの線を「吊架線」といいます。
Catenary

ここから、下へ、AA’、BB’、・・・、GG’と「ハンガ」というぶら下げ用の道具を下げます。このハンガの長さはあらかじめ、カテナリーからぶら下げたときに下端が水平線上に並ぶように作ってあるのです。(老婆心まで。「A’」は「エイ プライム」と読んでください。「エイ ダッシュ」は間違いです。)

 そうして、A’B’・・・G’に、トロリ線を吊るします。厳密にいえば、またその間もカテナリーになるのですが、上下のずれが十分小さいとして扱えますので、まっすぐに吊るされたといってよいでしょう。新幹線のように猛スピードで走る場合は、もう一段ハンガで吊るして凸凹をもっと少なくします。

◆さて、疑問。ハンガはトロリ線をどのように吊るしているのでしょうか?ハンガの先が輪になっていて、そこをトロリ線がくぐるというのが一番単純ですが、それだと、トロリ線にハンガの線の太さの凸凹が生じてしまいますよね。折角、水平にまっすぐ張ったのに、線自体に凸凹があったのではどうしようもありません。

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この写真、いろんな情報が詰まっています。

まず、吊架線自体が線路に直角な腕木から吊るされているのが見えます。

その吊架線から、A,B,C,Dと4種類の「道具」が下がっていて、それぞれトロリ線と「つながって」います。

このうち、ハンガはAとDです。Bは何かよくわかりませんが、吊架線とトロリ線の間で張力をかけているのではないでしょうか。Cは電力を供給する線だと思います。ハンガAは以前からある古いタイプのハンガで、Dは新しいタイプだと思います。

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これがハンガAの全体像。「エイッ」と手でひねったような曲がり具合が私は好きです。「技」を感じますよね。

では、ハンガが吊架線をどう支えているか、ご覧ください。

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左がハンガA、右がハンガDです。

よく見ると、トロリ線自体に線が走っていますね。これ、溝です。そうして、ハンガは、その溝のところでトロリ線にかみついているのです。(あるいは、はさみつけているのです。)

トロリ線の断面のイメージ図を描いてみました。サイズなどは正確ではありません。私の「スケッチ」だと思ってください。

Danmen

こんな感じなのです。電線なのに断面が円ではないのですね。

切れ込みが入っていて、ここをハンガがくわえて(かみついて)吊下げるのです。ですから、トロリ線の断面の下端はフリーですので、ここをパンタグラフがすっていっても、まったく凸凹がないのです。初めてこれを知った時は感動しましたね。理系の私には原理はよくわかりますが、実際の「技術の発想力」というものにはいつも驚かされます。いやぁ、感動です。

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左がB、右はCです。

どちらも、トロリ線に強く接触するものですから、ハンガと同様、トロリ線の溝にかみついていますね。

このようにして、無事、トロリ線は水平に張られ、凹凸もなく、パンタグラフとなめらかに接して電力を送ることができるのです。めでたし、メデタシ。

[オマケ]上に紹介したのは「シンプル架線(シンプル・カテナリ)」という方式です。

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近くを、新幹線や横須賀線も走っていますので、見上げたら、こんな方式も見えました。これは「ツインシンプル架線(ツインシンプル・カテナリ)」という方式です。シンプル・カテナリを二つ並べたものです。2本のトロリ線が並んでいますから大電流を供給することができます。たぶんこれは横須賀線でしょう。輸送量が多くて、急加速が必要でしょうから、大電流が流せるようにしているのではないでしょうか。

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トロリ線の材質は、主成分は銅です。スズ、銀などを加えて硬度を増すとか、銅やアルミの中心部に鋼を入れたものとかもあるようです。

雲の多い空を背景にして、ちょうど日ざしが反射して、銅の色に輝いているところを撮りました。

 新幹線が走るところを上から見られる場所などもありますが、夜にそんなところで新幹線の走行を見ていると、パンタグラフから青緑色の閃光を発していることがあります。実に美しいものです。(本当は電力が無駄になったり、トロリ線やパンタグラフが傷むので、あまりよい現象ではないのですが・・・。)

これは、銅の炎色反応です。きれいですよ~。

2008年2月 5日 (火)

アブチロン

0201abutilon 2月に入っても、アブチロンが咲き続けています。

きれいです。でも、アブチロンにとってこれが普通の状態なのかどうか?私はあまり詳しくありません。

このまま、春へと咲き続けるのでしょうか?

月に届いたメッセージ

 5年連用の日記をつけています。1日分は3~4行で、書くことに負担がないのと、去年の今頃はこんなだったか~、と思い出されて楽しいので10年以上続いています。

 1年前。JAXAがキャンペーンを行っていました。今「かぐや」という名前で月の周りを周回しながら観測を続けている衛星「セレーネ」に搭載するメッセージを募集していました。夫婦連名で応募したことは覚えていたのですが、どんなメッセージを送ったのか、記録がパソコン上になくて、忘れてしまった、といういい加減なかかしさんです。それを、日記に見つけましたのでご紹介します。

   2007年1月28日(日)JAXAのセレーネ・キャンペーンに応募。

   「すべての人の心が和(な)ぎ穏やかになりますように

私たち夫婦のこのメッセージも、今、かぐやに乗って月の周りを周回しています。

月から地球へ。すべての人へ。私たちのメッセージです。

2008年2月 4日 (月)

立春

 今日は立春。昨日の雪の間は気温も上がらず、今朝の東京はこの冬初めての氷点下でした。以前は水道が凍結することもあるくらい寒い日があったのですが、最近は氷点下の日はひと冬に一回あるかないかです。

 以前にも書きましたが、立春を過ぎると、平年気温は緩やかに上昇し始めます。「立春。暦の上では春ですが、まだまだ寒い日も続きます」という常套句の中の「暦」という言葉を「旧暦」の意味だと思っていませんか?「立春」は太陽の暦です。去年の春分のときの太陽の位置から315度回った位置に、いま太陽がいます。この位置につけられた名前が「立春」なのです。あと45度まわると、いよいよ春分点に太陽がさしかかります。こういう太陽の位置を示す言葉が「二十四節気」なのです。

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気温も上がってきた昼ごろ、家の周りを一回り。生き物たちの姿を撮影してきました。

まずは、スズメさん。日向ぼっこ。草の実などを探しています。カラスがごみ集積場をひっくり返そうとするときは、うまくひっくり返すことに成功したらさっそくおこぼれにあずかろう、と近くで待機していますね。

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つぎはビヨウヤナギの芽です。

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雪の下で頑張っているユキノシタ。雪の端っこから顔を出していますが、大部分はこの雪の下に埋もれています。   

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同様に、雪の中で頑張っているカタバミ。

   

    

ヒメシャラの枝の先。葉芽が春を待っています。

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細かい毛が生えていますね。

ユキヤナギの芽の毛も好きですが、みんなそれぞれ工夫して冬を忍んでいるのです。

脱線:「忍冬」と書いてスイカズラですね。因幡晃さんの歌に「忍ぶという字は難しい、心に刃をのせるのね、時々心がいたむのは刃があばれるせいなのね・・・いとしい花なら忍冬・・・♪」という歌にもスイカズラが登場していましたっけ。

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椿のつぼみです。

さて、啓蟄はあと1カ月先の3月5日ですが、越冬中の虫さんに出会いました。

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詳しくはわかりません。

アブかハエの仲間でしょう。キョウチクトウの葉の上で日光浴をしていました。

下のはオオクロバエかな?サザンカの葉の上で日向ぼっこです。ハエというと嫌いな方も多いでしょうね。

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でもこんな季節に、ひっそり日を浴びて、体を温めている姿を見ると、私なんかは、とても愛おしい感じがします。

よく生きのびたね、もう少しの辛抱で春がくるよ、と励ましてあげたくなります。

一茶の句に「やれ打つな蝿が手をする足をする」というのがありますが、右の写真では、ハエが手をすっています。脚先のごみを取っているのでしょうけれど、よく観察していますよね。

アングルを変えていろいろ写真を撮っていたら、二月の蝿なのに「五月蝿い(うるさい)なぁ」といって飛び去っていきました。

一茶はハエが特に嫌いというわけではなかったでしょうが、昔の人って、好きではないものに対しても、大声あげて逃げ回ったり追い回して殺したりはせず、距離を置いて付き合う、という生き方を心得ていたように思うのですが。どうも、近年は、不寛容でいけない。同じ生き物同士、ほどほどにつきあっていけるといいのになぁ、と思います。

不寛容な「エコ」やら「地球にやさしい」って、けっきょくウソっぽいなぁ。と思うかかしさんでした。

雪の翌朝

0204rissyun1 2月4日、雪の翌朝、立春の朝です。

昨日は私はこのポジションまで歩いて出てくることができませんでした。滑るのが怖くて怖くて。

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門柱の上に残った雪。何だかケーキ状で、おいしそうですね、夏なら。

シャーベットみたい。

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これは何でしょう?ドーナッツ?

いえ、雪見灯籠です。ガレージの脇に、植木屋さんが持ってきて据え付けていったものです。なんとも・・・。風流すぎて、私には似つかわしくないのですが・・・。

0204rissyun4 屋根に雪を残した新型車両です。

おそらく夜中は屋根のない操車場にいたのでしょう。

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こちらも屋根に雪を載せて走っています。

ところが0204rissyun6

こちらは屋根に雪がない。

おそらく蒲田か多摩川か、どちらかのターミナルで待機していた車両でしょう。

◆今朝、4時30分過ぎ。眠りの浅かった私は電車の走行音を聞きました。多摩川から蒲田方向へと、逆の蒲田から多摩川方向へ、の2回聞きましたが、その後はまた眠ってしまったので、その後も走ったかどうかはわかりません。

始発電車は5時過ぎですので、まだ営業運転ではないはずでした。

雪が降り続く夜は、終夜運転をして線路に積もる雪を排除する運転を、これまでにも耳で聞いたことはあります。

でも昨夜はもう雪はほぼ止んでいましたから、そういう意味での終夜運転は必要ないはずなのになぁ、と朦朧と考えていました。

今朝、アサヒ・コムでこんな記事を見ました。

成田線が遅れ 架線凍結で
2008年02月04日08時17分

 4日朝、JR成田線は成田―佐原駅間で架線が凍結したため、始発から同区間の上下線で一時運転を見合わせたが、同8時4分に再開し、遅れが出ている。

あっ、これか!と思いました。線路ではなく、架線の凍結チェック、あるいは、架線に凍結した氷の削り落し、で走っていたのかもしれませんね。

そうすると、駅で待機していた車両もこういう目的で待機していたのかな、とも思います。

屋根に雪のない列車と、雪のある列車を見て、新聞記事を読んで、そう思いました。

もうひとつ、すぐ近くを横須賀線・新幹線も走っているのですが、おそらく横須賀線だと思います、近くを通過するときに、バキッというものすごい轟音を発するとともに、スパークの光がきらめきました。6時半近く、まだ結構暗いときです。きっと、架線についた氷をはね飛ばしながら走行していたのではないだろうか、と思います。

節分・東京の大雪

0203yuki1 2月3日、節分の日、東京はご存知のように「大雪」でした。(雪国の方から見たら、笑えるでしょうけれど。)

望遠にして、シャッター速度を1/30秒に固定して、撮って見ました。雪がいろいろな方向に舞っているのが写りました。

0203yuki2 「吹雪」風に撮って見ました。これも1/30秒です。

実はちょっぴりこだわりがあって、敢えてスローシャッターで撮ったのです。

朝日新聞の土曜beにこんな記事があったのです。↓

[デジカメのキモ]雪の落下速度は見た目より速い(2/2)
 寒い日が続きますね。「雪シリーズ」第3弾です。
 積もっている雪を撮るのも難しいですが、降っている雪を撮るのはもっと難しいことです。普通に撮ると、落ちてくる雪片は写っていないはず。これはシャッター速度が遅いからです。雪の落下速度は、見た目よりもずっと速いのですね。
 この写真は「シャッター速度優先」モードにして、1000分の1秒でシャッターを切りました。普通のデジカメでは、「オート」で撮ると、もっと遅いシャッター速度になり、雪片は写りません。速いシャッターを切るには「明るいレンズ」が必要です。これはソニーのDSC―F707という古いデジカメで撮りましたが、F2.0の明るいレンズが威力を発揮しました。
写真・文:たくき よしみつ

◆いや、そんな明るいレンズじゃなくったって、雪は写るし、楽しめるのです。

 さしあたって上の写真はDiMAGE Z3というカメラで、シャッター速度優先のモードがあるので、敢えて1/30秒に固定してみたのです。絞りは、上が5.6、下は6.3です。ISOはどちらも100です。

 雪の粒々を固定的に撮るなら、シャッター速度は速い方がいいでしょう。でも、流れる線もまたいいのではないでしょうか。スローシンクロのフラッシュ、あるいは夜景ポートレート・モードを試してみるのもいいと思います。スローシャッターで、流れる線を写し、最後にフラッシュで雪の粒を光らせることもできるかもしれません。

いろいろ試してください。

0203yuki5

こちらは、いわゆるコンパクトでデジカメのオリンパスFE190での撮影です。手ぶれ軽減モードで、露出はオートです。

絞り4.9、1/250秒露光になりました。ISOが自動的に402にあがっていました。コンパクトデジカメでも十分雪は写ります。

どちらにしても、望遠側にしてください。狭い画角の中に、たくさんの雪が入ることになりますので、大雪風になります。

0203yuki3 これは、庭の「ヤゴ池」です。多分無事だと思いますが・・・。

◆最後に、「上見れば虫コ♪」をご覧ください。

0203yuki4 意外と雪の中、真上を見上げて、空を眺めることって少ないのではないでしょうか?

次のチャンスではぜひ、空から舞い降りてくる雪を眺めてください。なかなかに、おもしろくて、首が痛くなるまで見続けたくなりますよ。

2008年2月 2日 (土)

プードル

0201poodle1 とある交差点での信号待ち。

前のVWに「I Love My Poodle」と、こういうステッカーが張ってあったのですね。ふーん、犬好きの方が運転しているのだな、と思っていたら、後部座席右に「人影」が。

おやっと思ったら、

0201poodle2 「ご本人」が乗ってらっしゃいましたよ。

犬種には詳しくないのですが、トイ・プードルではありません。スタンダード・プードルというのですか?大型のプードル。後ろ姿はてっきり人が乗っているのだと思いました。

何か用かな?という顔でこちらを見ていました。カメラのフラッシュが光ってしまったので、気になったのかも知れません。

おとなしく、おだやかな表情でした。

後部座席右、だもんなぁ。運転手に運転させてお出かけのLadyという雰囲気でしたね。

(運転していらしたのが本当は飼い主さんなのでしょう、こんなこと言ってごめんなさいネ。)

ムクドリかな?(ヒヨドリかも)

0201mukudori_2 環状八号線沿いのエンジュの並木です。

以前に書きましたように、マメ科ですので、いっぱい豆がなっています。

この冬の季節、これは鳥にとっては、豪勢なごちそうでしょう。

停車した車の中からワンチャンスで撮影したものです。コンパクトデジカメだとこのくらいのズームが精一杯でした。

ムクドリではないかと思いますが・・・。私は鳥さんとはあまり親しくなくって・・・。間違ってたら訂正してください。

冬は厳しい季節です。春が来る前に何回か雪も降るかもしれません。

元気でね!

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どうも ヒヨドリ のような気がします。2月8日記。

環天頂アーク

2月2日朝、横浜で環天頂アークを見た、というコメントを、さんらぁたんさんから頂きました。

今朝は、快晴ではなく、高い空に薄い雲がかかっていたと思います。上空に寒気が入っているようですから、雲は水滴ではなく、氷の結晶でできていたのでしょう。

加えて、「朝」ということですので、太陽が低い位置にあったのだと思います。

こういう条件下で、環天頂アークが見られるのだと思います。

太陽の上下左右や太陽を背にした空や、ついでに天頂付近と、さっと眺める癖をつけてください。意外な贈り物に遭遇するかもしれません。

「環天頂アーク」はラッキー・アイテムということにしませんか?

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