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2008年1月

2008年1月31日 (木)

電車の架線(続き)

0106kasen3 ここは、家の近くです。

東急多摩川線の架線を観察。

3段になっているのがおわかりでしょうか?

一番上は3本一組のようです。

その下に2本一組の線が走っていて

一番下は吊架線とトロリ線がセットになった、いわゆる電車の架線です。

0106kasen1 上の写真の電柱の一本右の電柱です。

上の写真で2本一組になっていた電線のうち、1本は奥の(多摩川駅行き方向)のトロリ線に、もう1本は手前の(蒲田駅行き方向)のトロリ線に、曲線を描いて降りてきて、接続されています。

(3本一組の電線はというと、電柱に沿って降りてきて、地中に潜り込んでいきます。多分、信号・通信関係ではないかと思うのですが、よくわかりません。)

0131kasen1

別のアングルから撮ったものです。あまりよくわかりませんが、線の行方をたどって見てください。

2本セットの線も3本セットの線もこの電柱のところで終わっていることがわかると思います。

電柱が左に倒れないよう、右斜め下に向かって線が張ってありますね。これで柱を支えているわけです。

◆というわけで、トロリ線に接続されている線を見つけました。私は「鉄ちゃん」ではないもので、想像の域を出ませんが、この線は1500Vのトロリ線と接続されているのですから、1500Vがかかっていることは間違いのない事実です。

電力を供給しているのか、それとも何か他に電力の調整に関与しているのか、その辺の詳細はわかりませんが、まあ、電力線の一種ではあるでしょう。

駅の壁では電力の供給はありませんでしたが、こんなところにひょっとして電力供給ポイントがあるのかもしれません。

詳しい方がもしこれをお読みで、間違っていたら訂正してください。

架線のはじっこ

電車の架線(正確にはトロリ線というらしいのですが)の端っこって見たことあります?

あれは「電線」ですよね。家庭で電気器具を使うときは、壁のコンセントにコードのプラグを差し込んで使いますが、電車の場合はどうなのでしょう?ターミナル駅の壁に電気を供給する「コンセント」みたいなものがあるのでしょうか?

P616kasen1 ここは東急多摩川線の蒲田駅。

多摩川線と池上線のターミナルです。

停車している電車のパンタグラフ。パンタグラフが接触しているのが、電力供給用のトロリ線です。

P616kasen2

左を見ると、建物の壁。

さあ、どうなっているでしょう?

上下2段になっているうち、下の線がトロリ線、上の線はトロリ線を吊下げている吊架線といいます。

P616kasen3 P616kasen4                 

おや?「コンセント」はないようです。

白い円板は絶縁用の碍子でしょう。

碍子の右側のトロリ線には電圧がかかっていると思います。

それを電気的に絶縁した上で、壁に固定してあります。壁のところには張力をかける装置はありません。もっと別のところで線を引っ張って張力をかけているのです。ですから、壁ではその張力に耐えて固定できればよいわけですね。

◆そもそも、家庭用の電気コードは2本組ですが、電車のトロリ線は1本です。このトロリ線には、地面に対する電圧1500Vの直流電圧がかかっています。

電車はこのトロリ線とレールの間で電流を流してモーターを回しているのです。

鳥が架線にとまっても、感電はしません。もし、金属製の梯子を地面と架線の間にかけてしまうと大電流が流れてしまいます。

◆というわけで、もし、電車の端っこの駅を利用するチャンスがあったら、ぜひ「架線の端っこ」というものも観察してみてください。

2008年1月30日 (水)

ドアを開けて待つ

◆2008年1月23日付朝日新聞朝刊の「ひととき」という欄に、暖かい話が載っていました。

朝のドア、笑顔の青年
 朝早く、前日の生ごみや空き缶、ペットボトルなどを出そうと、マンションの自宅を出た。朝刊からどさりと落ちたチラシ広告は数えてみると72枚もある。これもポリ袋に入れてぶら下げ、折りたたんだ段ボール箱を左脇に抱えた。エレベーターで降りてマンションの裏口へと向かう。
 廊下の先にあるドアを開けると、自転車置き場やごみ集積所の建物がある。このドアは内側からはすぐに開くけれど、外からマンション内に入るには暗証番号が必要だ。
 よたよた歩きながら、今日の体調は80点くらいかなあと自己採点をしていると、後ろからカツカツと元気のいい靴の音。すぐ左側に寄ると、だれかがあっという間に私を追い越した。何げなくドアの方を見ると、にこにこ顔の見知らぬ青年だ。ドアをいっぱいに開いて、手でドアの上部を押さえている。前を広くあけ、私が外に出るのを待っておられるのだと気がついた。
 「すみません、ありがとうございます」
 あわててお礼を言いながら足早に外に出た。
抱えていた段ボールも、どこにもぶつけず、すんなりと。もう一度お礼を言うと、ドアから手を離した青年は笑みを残したまま無言でうなずき、すぐに後ろ姿を見せて立ち去った。
 私はうれしさがこみ上げ、足取りも軽く、集積所のカギをあけたのだった。

◆このごろ、押して開くドアのところで、ベビーカーを押すお母さんや、年配者に、ドアを開けて待ってくれる光景が増えました。とても気持ちの良いことです。

 かくいう私も、そうやって開けていただくことが増えました。そりゃそうです。一見してわかる「外部障害者」がステッキついて歩いているのですから、そういう配慮を頂くことが多くあります。

 それはそれとして、とても心のあたたまることで、エレベーターでも、乗り降りに際してドアが閉まってしまわないように互いに配慮するなど、やさしい気持ちにさせてくれる良いマナーが普及してきたと嬉しく思います。

◆ところで、私はホームページ「案山子案雑記」の方で、こんなことを書いています。

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/essay/taisyoku.htm

・・・
今は嘱託員として都立広尾高校に勤務して、思いやり深い生徒に出会い感動する日々です。(2005年3月末をもって嘱託員も終了しました)。最近、ドアを開けたら後に続く人をちょっと待ってあげることが日常的になってきました。とても嬉しい心配りです。ある女子生徒が、そうやってドアを開けて待ってくれたのですが、礼を言いながら通り過ぎる私に彼女は「急がせてしまってすみません」と言ってくれたのです。これほどの深い思いやりに出会うとは、思いもかけぬ幸せでした。(授業を担当している生徒ではありませんでした。いつも私を見てくれていたのだと思います。さりげなく、相手に負担をかけないまなざしで見続ける、というのは、とてつもない優しさ、思いやりだと思います)。以来、私も、お年寄りやベビーカーのお母さんなどに対してドアを開けて待つときには「急がないでいいですよ、ゆっくりどうぞ」というようになりました。生徒に教えられる幸せをかみしめています。
・・・

 ドアを開けて待つことの先に、もう一段深い思いやりがあったとは、この生徒に教えられて初めて知りました。幸せ者です。教師冥利に尽きる、というのはこのことでしょう。

 家庭での日常生活がしのばれます。親の背中、生き方、意志、を映し出しているのだと思います。子は親の鏡ですから。

◆私の家の周りの道路は、実に細くて、軽ならすれ違えるけれど、3ナンバーのすれ違いはきつい、という道路です。

 このような道に車を出して、先の方にベビーカーのお母さんや、年配者などを見かけたとき、後ろから近づかないようにしています。気づけば譲ってくださったり、ちょっと急ぎ足にさせたりしてしまいますものね。

 車が来ていることなど気付かれないように、遠くから待って、道があいてから車を進めます。

◆ドアを開けて待つ。それはとてもよいことです。

 もしよかったら、その上に、自分のその善意が相手を急かしてしまっていないか、チェックしてみませんか?

◆ゆっくり、ゆっくり。人生に急くべきことなど、ありはしません。回り道をし、道草を食い、その時々を味わいながらいきましょう。

 どうも、早々と目的を定めてまっしぐら、がもてはやされます。せわしなくっていけない。

 ゆっくり、ゆっくり、どうぞ。

亀の散歩

紐を持つ老人よりも先に行く散歩の亀は足高く上げ

                         浜松市・桑原元義    

                         2008年1月28日 朝日歌壇より

 なんとも、まあ、よい景色です。亀は意気軒昂。飼い主はのんびり。

冬眠には入らせなかったのでしょうね。厳冬の日溜まり。なんだか、とっても良い気分。

2008年1月29日 (火)

池の氷

0125koori 夏にはトンボが羽化する小さな池です。

1/25朝、薄~い氷が張っていました。地面の熱があるのでしょう、なかなか凍りません。

今のところ、庭の地面に霜柱も立っていないようです。

東京は2月が一番雪などに悩まされやすい月です。今年の2月はどうなるのでしょう?

雪は私の「天敵」です。不自由な左足には「滑る」というのは全く止め処もなく「お手上げ」。

もし積もったら・・・。雪の中の歩行って、「またぎ」ながら歩きますね。左脚は基本的に「棒」ですから、全くまたげません。完璧に立ち往生。

雪国の案山子でなかったことが救いです。

0127kumo 飛行機雲ではないのです。

まったくの青空に、すじ状の雲が3~4本。

上空の気流は、雲の長さ方向と同じ向きです。

写真で言うと右から左へ雲は移動しています。

どうして、広い空の、ある点で雲が発生するのだろう?なぜもう少し幅広く「刷毛で掃いたように」とか、全面的に薄雲に、とかならないのだろう?

眺めていると、不思議な感にうたれました。

八重咲きの水仙

0126yaesuisen1 0126yaesuisen2             

八重咲きの水仙を初めて見ました。

きれいなものですね。どれが花弁で、どれが萼なのかよくわからないのですが、こってりした感じがします。

0126hitoesuisen こちらが、普通に見かける水仙。

シンプルです。

黄色い「椀」状の部分はなに?花弁?

すい‐せん【水仙】ヒガンバナ科の多年草。地中海沿岸原産で、古くシルク‐ロードを通って東アジアに渡来。日本の暖地海岸にも自生化。地下に卵状球形の鱗茎を有する。葉は線状で叢生。冬から早春に花茎の先端に数花を開く。花被片は6枚で白色、内側に濃黄色の盃(サカズキ)状の副花冠がある。八重その他の園芸品種が多い。また広義にはヒガンバナ科スイセン属の植物の総称。スイセンをはじめ約30種あり、地中海沿岸から西アジアに分布。重要な園芸品種が多く、秋植の球根類として栽培。ラッパズイセン・キズイセン・クチベニズイセンなど。房咲水仙。[広辞苑第五版]

「副花冠」というのですか。調べてみるものですねぇ。花冠の一部が伸びたものだそうです。

6枚の花びらのうち、外側にある3枚は萼で「外花被」、内側の3枚が花弁で「内花被」とよぶのだそうです。

0126yaesuisen3 0126yaesuisen4             

クローズアップを2枚。

副花冠や雄しべなどが変化して内側の花になっているのだと思いますが、細部はわかりません。

参考サイト

http://yasousuki.exblog.jp/5214260/

http://www48.tok2.com/home/bulb/Narcissus/
これは「水仙花図鑑」です。いろいろ見られます。

2008年1月28日 (月)

よいことば

 「言玉」に文句をつけたときに私はこんなことを書きました。

よい言葉はよいことを招き、悪い言葉は悪いことを招く。言葉を口から出す時には、注意しなければならないよ、と私は受け止めております。

 私はことばがそれ自体で力を持つとは思っていませんが、言葉を出した者の心が言葉には映っているのですから、言葉を出す時は注意深く出したいと思っています。

 つい最近、とても「よい言葉」を聞きました。ご紹介します。

 [Doraのドラ猫]直訳難しくする お国柄 (2008/1/24)

 「我慢」ということについてのエッセイなのですが、その内容自体はここでは扱いません。最後にこんなことが書いてありました。

 「編集の協力者、○○さんに第2子が生まれました。大きな男の子です。この世界にようこそ!」 
 Dora TAUZIN(ドラ・トーザン) / フランス人国際ジャーナリスト 

 すべての赤ちゃんは祝福を受けるべきです。この世に、たった一つの命をもってやってきたあなた、世界はあなたを受け入れる、あなたを受け入れることは世界の喜びだ、とね。

 最近のご時勢はあまりに荒んでいませんか。折角生まれてきた命を、無残に終わらせてしまう親や大人たち。

 ゆとりもなく走り回り、急き、不寛容に充ち満ちた社会。息苦しくって。人間を促成栽培してもろくなことにはなりません。

 ゆっくり、ゆっくり。急がなければならないことなど世界に何一つないよ、ゆっくり、ゆっくり。と、私は言いたい。

 あなたは、愛も苦しみも、成功も失敗も、すべてを吸収して大きくなるがよい。それが、私たちの世界の望みだ、といってあげたいなぁ。

 よい言葉には力がありますね。言葉を発した人自身の心も、その言葉を聞いた人の心をも「善い」ものに変えますね。それが、きっと「言霊」ですね。

この世界にようこそ!

2008年1月24日 (木)

MA SOLITUDE

★これから書こうとしている一文は、実は正月に「年頭の辞」とでも題して書こうかな、とあたためていたものです。あたためすぎて、もう大寒。立春の卵が立つ前に、何とか書いてしまいましょう。

 Dora TAUZIN(ドラ・トーザン)さんという、フランス人国際ジャーナリストの女性が、朝日新聞の夕刊に「Doraのドラ猫」というコラムを書いていらっしゃいます。

 昨年の12月6日付「おひとりさまの精神 」というのを引用します。

(前略)
 私は一人暮らし推奨派。「おひとりさま」は人生で一度は経験すべきものだと思います。自分の思い通りに暮らす、自由でフレキシブルな生き方!
 完全な自由を満喫するには、経済的に自立し、精神的に強くあることが求められます。そして裏を返せば孤独であるとも。
 孤独は私にとって決してネガティブなものではなく、友だちのような感覚です。フランスで活躍する有名な歌手、ジョルジュ・ムスタキも言っています。「孤独と一緒だから、私はひとりぼっちではない」と。
 私は社交的な人間で、交友関係も広いのですが、一人の時間をとても大切にしています。頭ではなく心が喜ぶことをする時間と言えばいいかしら。
(中略)
 この「個人」を生きる精神、家族やパートナーと暮らす上でも、とっても大切なテーマです。
  「ひどい風邪をひいちゃった! みなさんも体に気を付けてね」 

 懐かしかったなぁ。ムスタキの「孤独と一緒」に接してしまった。ムスタキは1934年生まれですから、もう70歳をこしています。若いDoraさんが知っているということは、今も健在で活躍されているのでしょうね。

 20年も前でしょうか、ムスタキが来日して、昭和女子大学人見記念講堂で行ったコンサートの録画をテレビで見ました。録画して(VHSでなくベータで)繰り返し見ました。ギターを抱えた本人と、ウッドベースの男性と、打楽器を持って自在に歌に絡む女性と、たった3人で、大学の講堂で。でも、どんなに派手派手しく大音量のバンドよりも、心にまっすぐ刺し込んでくる「歌の刃」は鋭いものでした。驚き、感動、歓び・・・複雑な感情を掻き立てられました。いや、かえって淡々としているからこそ、その鋭さが冴えわたるのでしょう。

 なかでも、「私の孤独=MA SOLITUDE」には衝撃を受けましたっけ。「私はひとりぼっちではない。孤独と一緒だから」には参りました。以来、このフレーズは、いつも私の心の中で、絶えることなく繰り返されています。

 不思議なもので、年末にCDショップによったら、ムスタキのベストアルバムが「視野に飛び込んで」きました。本とかCDとかには、「出会う瞬間」というものがありますね。こちらの心の準備が整っていると、向こうから飛び込んでくるのです。(ついでにジャンゴ・ラインハルトまで手に入ってしまいました。衝撃的でしたね)。さっそく、買いこんで聞きました。懐かしい歌声でした。

Non, je ne suis jamais seul
Avec solitude
いや私は決してひとりぼっちじゃない
私の孤独と一緒だから

 これは、私の座右銘とでも呼ぶべきフレーズです。

 私は、長く教師をやってきましたが、「人間関係嫌いの人間好き」という男です。同窓会的なるものの一切を断ち切って生きてきました。「今」の人間関係を結ぶことが下手なわけではありません。でも、職場を異動するごとに、基本的にすべての人間関係を切り捨ててきました。

 そして、職を退いた今も、引きずっている人間関係はほとんどありません。日本の湿っぽい人間関係なんて一切願い下げです。乾燥しきった孤独こそがわが安らぎの部屋です。

 へそまがりですね。それが「かかしのかかしたる所以」です。独り、立ち、独り、朽ちていく所存です。

 いや、カッコイイ!見栄切ってるぞ。正月だから許してくださいね。

★ここまでカッコつけましたからね、もういっちょ、大見栄を切ってしまいましょう。

 昔から、生徒への授業通信などでも年頭にあたっての言葉として提示してきたものです。「折々の歌」からの引用です。

少数にて常に少数にてありしかばひとつ心を保ち来にけり
                                   土屋文明
 『山下水』(昭23)所収。明治23年生まれの現代歌人の最長老。昭和時代の短歌全体を通じ、時代に対する批評眼の鋭さにおいて抜群の歌人である。この歌は敗戦直後、群馬の疎開地での述懐。背景には当時の人心の動揺、自信喪失、右往左往の現実があった。「ひとつ心」を自分が保ってこられたのは、数をたのんで押し渡るごとき生き方と、常に絶縁して生きてきたからだという。静かで強い意志の姿がある。

 私は常に少数派です。みんなが右を向くときは敢えて一人左を向き、みんなが左を向くときは敢えて一人右を向きます。

 みんなの足並みが揃うことはとても危険なことだと思います。誰かが足並みを踏み外し、足並みを乱すことこそが健全なことだと思います。

 歌は心を揺さぶり、心の向きをそろえがちです。感動しそうになったら、そっぽを向きましょう。

 人の情愛は心を揺さぶります。そのようにして「不寛容」な気分が世の中を満たす時、敢えて、人情を切り捨てましょう。

 少数派がいなくなったら、その社会は病んでいます。

利のやつこ位のやつこ多き世に我は我身のあるじなりけり
                                      佐佐木信綱
 『おもひ草』(明36)所収。国文学者佐佐木信綱の業績は天下周知のところだが、歌人信綱も直文・鉄幹・子規の和歌革新に呼応。「こころの花」を創刊して、伝統派・革新派を包み込んだ清新な改革運動を盛り上げた。彼は他者の立場に身をおいて歌を作る試みを時々やった。これは富士の中腹で独り室守りをする男になり代わって世相を批判する歌。空想の人物に仮託することで、かえって歌の思想が強く羽ばたくこともある。「やつこ」は奴、奴僕。

 利も位も求めず、自らを律して生きる、って、それ仏教の真髄そのものですね。人生が身軽で明るくなりますよ。

★以上、遅きに失した、かかしさんの年頭所感でした。

2008年1月23日 (水)

上 見れば 虫こ

★大田区の久が原の台地の端っこで、二階の八畳一間に親子4人で間借りして暮らしていた、幼いころ。雪が降ると縁側に寝そべって、落ちてくる雪を眺めているのが好きでした。灰色の空から、白いはずの雪が黒く見えながら、ふわふわと舞い落ちてくるのが、なぜか好きでした。あんまり長時間眺めていると、母親に「寒いから中へ入んなさい」と叱られたものです。

★高校生の頃でしたか、ラジオでいろんな地方のわらべうたを流していたのを聞きました。秋田のわらべ唄として、「上見れば虫コ、中見れば綿コ、下見れば雪コ」という歌が紹介されました。母も父も秋田生まれでしたので、興味深く聞き、一回で覚えてしまいました。

★2006年、朝日新聞の「天声新語」という企画に、秋田県出身の女性が応募して掲載された文章をご紹介します。(太字、筆者)

天声新語(2006/2/20)
 昭和26(1951)年1月、父を乗せたべんがら塗りの箱橇(はこぞり)が、吹雪の中を見えつ隠れつして遠ざかっていった。
▼太い帯をたすきがけにした前方の引き手と、後方から押す2人がかりの蛇腹のほろ付きの大きな橇で、父は町の病院へ入院した。
▼あのころは、来る年も来る年も、大雪が降った。さえ切るもののない平野に鳥海山が浮かんで見える。日本海に近い故郷である。
▼二重廻(まわ)しを着た父が、毛布にくるまれ、母に支えられながら箱橇に乗り込む姿が、父を見た最後となった。子煩悩な父が、茅葺(かやぶ)きの大屋根から下ろした雪で、かまくら遊びをしていた私たち姉妹に、声もかけずに行ってしまったのか。あの後、遊びの続きをしたのだろうか。逆巻く吹雪に消えていった箱橇の光景が鮮明に残っている。父49歳。私は10歳の冬であった。
▼母方の祖母が迎えによこした若衆の、ほろを下ろした薄暗い箱橇の中で、吹きだまりを越えるたびに、のけぞり、前に倒れそうになるのを、姉と抱き合ってこらえた。「めんこい子たち残してのう」が口癖のばばさまに抱かれて私は眠った。
▼茅の束で家を囲み、石垣の上にも風よけの雪囲いができたころ、低く垂れ込めた空から風花が舞い始める。そしてぼたん雪が絶え間なく降り続き、いつしか根雪になる。
▼いつの頃からか、正月にも雪が積もらなくなった古里は、母もいない古里となり、帰省も年々、間遠になっていたが、今年は度々届く雪便りにそっと歌ってみる。「上、見れば虫っこ。中、見れば綿っこ。下、見れば雪っこ

主婦 ○○○○(65)

 今年は、特に雪国の皆さんには、いつになく厳しい冬となりました。その中で、つらい雪やうれしい雪の物語が寄せられました。病の父を乗せたそりが雪原に消えてゆく。悲しい雪の思い出が、切々とつづられています。
(論説委員・「天声人語」担当)

★今日、2008年1月23日、雪の写真を撮っていて、上のような想いがフト脳裏をよぎりました。そんなつもりで写真を撮ってみました(たいした写真じゃないですけれど。)

0123musiko 0123watako 0123yukiko                        

   

   

   

   

★楽譜を書くのは面倒くさいので、音名だけ書き添えます。わらべ唄風に歌ってみてください。

うえみ~れば むしこ
ラララ~ ソソ   ラララ

なかみ~れば わたこ
ミソミ~  ミミ   ラララ

したみ~れば ゆきこ
ラララ~ シラ  ソソソ

東京の雪

0123snow1 0123snow2                 

前回、南岸を低気圧が通過した時は少し南寄りで、東京は予報が外れて雪が降りませんでした。

それから2日、また南岸を低気圧が走っていきます。これは冬型が緩んだため。東京の雪は、春の兆しです。

とはいえ、寒い。今が年間の気温の谷底ですから。心配したほどには降らず、現在1時過ぎ、もう雪まじりの雨です。道路には積もっていません。写真は今朝8時頃のものです。

0123snow3 ベランダの鉢やプランターの土の上には白く積もっていました。

雪の降るときの写真は、望遠にして、狭い角度範囲で、遠くから手前までの雪を映し込むと「大雪」風になります。

0123snow4 この1月から走り始めた多摩川線の新型車両にとっては、初の「雪中走行」でしょう。

雄姿を拝見いたしました。

・雪に関してはまだ書きたいことがありますが、今は「速報」で、ここまで。後でまた書きます。

2008年1月22日 (火)

ま、いいですけどね・・・

 新聞の本の広告欄に「●●●●の言玉」という書籍の広告がありました。私は一切、占いやら何やらにはかかわりのない人間ですので、読む気もないし、この本について何かを言う気は全くありません。

ただね、「言玉」というのがね、ちょっとなぁ。カンベンしてほしい。

こと‐だま【言霊】言葉に宿っている不思議な霊威。古代、その力が働いて言葉通りの事象がもたらされると信じられた。万葉集13「―のたすくる国ぞ」[広辞苑第五版]

ことだま‐の‐さきはう‐くに【言霊の幸ふ国】言霊の霊妙な働きによって幸福をもたらす国。わが国のことを指す。万葉集5「―と語りつぎ言ひつがひけり」[広辞苑第五版]

ことだま【言霊】ことばにあると信じられた神秘的な力。[学研パーソナル現代国語辞典]

ことだま  【言霊】 言葉にあると信じられた呪力。[大辞林 第二版より ]

 声にして、口から出たた言葉が、現実に対して影響を与える力があると信じられていたわけですよね。よい言葉はよいことを招き、悪い言葉は悪いことを招く。言葉を口から出す時には、注意しなければならないよ、と私は受け止めております。

 私はことばがそれ自体で力を持つとは思っていませんが、言葉を出した者の心が言葉には映っているのですから、言葉を出す時は注意深く出したいと思っています。

1月12日の朝日新聞のbeという特集版の、日野原重明さんのエッセイに「心に響く詩の言葉」という文章がありました。その中で紹介されていた詩を、孫引きでご紹介します。

 なかのひろ さんの詩集「とうさんのラブレター」(銀の鈴社)
 

 えんぴつで かいた字は
 けしゴムで きえる
 こくばんに かいた絵も
 こくばんふきで けせる
 口からでてしまった ことば
 けす けしゴムないんだね
 とりだせないんだね
 きみの耳にささった
 ぼくのことば
 わすれられないよ
 ぼくのむねにささった
 きみの目
 ことばをけす
 けしゴム あったらなあ

優しくて、鋭敏で、素直な心があふれ出していますね。

 さてと、「言玉」という表題を持った本には、どうも、こういう繊細さが感じられませんね。

口からコロコロ言葉が転がりだすのでしょうか?それとも「珠玉」の言葉なのでしょうか?

 なんだか、私は一人、恥ずかしい思いをしました。

大寒小寒・・・

朝日新聞の昨日の夕刊の「素粒子」というコラムに、こんな文章がありました。

[素粒子](1/21)
 ・・・
 今日は大寒。列島の冷え込み厳し。子供のころ「大寒小寒、山から小僧が飛んできた」と歌いながら寒風の中、遊んだものだった。

私の記憶ではこうです。

大寒(おおさむ) 小寒(こさむ)
山から小僧が飛んできた
なんと言って飛んできた
寒いと言って 飛んできた

ですから、素粒子さんと同じタイプの記憶ですね。多分「わらべうた」としてはこちらの方が古いのではないでしょうか。

グーグルで検索したら、

おおさむこさむ
山から小僧(こぞう)が
泣いてきた
なんといって泣いてきた
なんといって泣いてきた
寒いといって泣いてきた

こういうのが初めの方でヒットしました。これは「童謡」かな?知りませんでした。

ここで大胆に、現代風替え歌をご紹介します。

おおさむ こさむ
山から小僧が飛んで来ない
なんと言って飛んで来ない
寒いと言って飛んで来ない

かかし作です。きっと山の中の家で、ゲームでもして閉じこもっているのでしょう。

環天頂アーク:資料編

http://www.asahi-net.or.jp/~CG1Y-AYTK/ao/circum.html
「天空博物館」の環天頂アークの項目です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%92%B0%E5%A4%A9%E9%A0%82%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AF
環天頂アークに関するウィキペディアです。

http://www.sci-museum.jp/news/text/e030131.html
大阪市立科学館のページです。

2003年1月31日朝、太陽からずっと上の方、頭の上近くに、虹が逆さまになったようなものが大阪付近で見られました。これは「環天頂アーク」と呼ばれる現象で、俗に「逆さ虹」と呼ばれることもあります。

http://www.sci-museum.kita.osaka.jp/~nozo/memorandum/mr0008.html

2007年3月16日16時半頃から17時過ぎにかけて、大阪市立科学館周辺で、太陽の上に逆さまの虹のようなものが見られました。おそらく大阪一円でこの現象は見られたのではないかと思います。

http://cumulus.web.infoseek.co.jp/kumo/hikari/tena-ku2.htm

http://homepage1.nifty.com/albedo-kobayashi/cloud-kantentyou-arc-2.htm

◆こんなところでいかがでしょうか。きれいな写真もあります。お楽しみください。

環天頂アークを見ました

0120arc0 「環天頂アーク」 というものを初めて見ました。

写真右下に「看板」がかかっています。(スーパーの東急ストアの看板です)。その看板の垂直な線を見てください。

「真上に虹がかかって」いますね。「真上」つまり「天頂」をかこむ「アーク=弧」なのです。

写真の下方が明るいのがお分かりでしょう。こちらに太陽があります。太陽との位置関係を把握できるように、2枚の写真をつないでご覧にいれます。

0120arc_1   

下の写真を横切っているのは、道路標識用の腕です。

この腕の下で、雲の向こうの明るいところが太陽の位置です。

1月20日(日)午後2時頃です。

普通の虹は、太陽を背にして、比較的低い空に「立つ」ように出ますね。

これは、高い天頂をかこんで、水平です。また、太陽に向かって凸の弧になっています。弧の外側が赤です。

こんなところが、特徴ですね。

●私がこういう光学現象に関しては「バイブル」のように大事にしている本があります。

太陽からの贈りもの  Rainbows, Halos, and Glories」 Robert Greenler 著、小口高・渡邉堯 共訳、平成4年7月31日 発行、丸善株式会社

という本です。この本の第2章「氷晶による屈折効果‐‐ハロ、アーク、光点」という章に「環天頂アーク」の説明がありました。

それによると、六角形の氷の結晶の板が水平に漂っているところに入射した光が強く屈折されてできるものだそうです。

「このアークの著しい特徴は、しばしば虹のように明るく、鮮やかに色がついていることである。」

「このアークは天頂を取り巻いて、円周の3分の1より少し狭い角度の範囲に現れる。環天頂アークは、太陽高度角が・・・水平線から32度までの間だけである。」

こんな記載とともに写真も掲載されていました。

●車をとめて、東急ストアで買いものをして、さぁ帰ろうと車のドアを開けに行ったときです。通過する他の車をやり過ごすためにちょっと脇にどいて、通過する車を何気なく見ていたら、フロントガラスに「虹色」が見えました。車のフロントガラスというものは、強化ガラスで、内部に歪がたまっているために、時々虹色が見えることがあります。ですから、そんなことなのかな、と思ったら、次の車のフロントガラスの同じ角度の位置にもまた「虹色」が見えました。

「あれぇ、空に虹が出ているのかなぁ」と、空を見上げたら、「虹状の現象」を見てしまったわけです。弧の向き、弧の高度、などが虹とは全然違うので、戸惑いと違和感を感じましたが、さっそくデジカメを取り出して撮影に及んだというわけです。

同行していた妻に、「虹!」と呼びかけたら、妻も太陽の反対側を見て、「何もない」と怪訝そうな顔。天頂を指差し、「上!」と叫んで、やっと見てもらえました。ちょっと、常識外の現れ方なので、気づきにくい現象です。

●もう一回、地上の対照物のない、「環天頂アーク」のアップをお目にかけます。

0120arc1

カメラはオリンパスのコンパクトデジカメ、FE-190です。

どうもくっきりしないので、私がブログ用に写真の切り取り、縮小などに使っている IrfanView というソフトの自動色彩調整をかけてみました。いかがでしょう?

0120arc2

これでもいいのかなぁ。普段私は明るさとコントラストを調整することはあっても、色彩調整をしたことはありません。

この場合は、この方が見やすいですね。

◆ときどき、太陽の両脇とか、反対側の空とか、真上の空などを見てください。

「太陽からの贈りもの」が見えるかもしれませんよ、

2008年1月21日 (月)

鉄塔解体

0118tower0 前に送電線が無くなってしまった、という話を書きましたが、今度は、鉄塔の解体が始まりました。(1/18)

気づいたら、鉄塔の先端がない!のです。人が貼りついています。

0118tower1 その日のうちに、こうなってしまいました。

↓翌1/19。

0119tower2 どんどん解体が進みます。

5人くらいでしょうか。寒いでしょうねぇ。ここは多摩川の河原近く。吹きっさらしです。

しかもこの高い所。よほどの防寒具を着ていないと、風でどんどん体温を奪われますよ。きつい仕事だ。

特にクレーンなども見えません。解体は手仕事のようです。

0119tower3

1/19の夕方。空と鉄塔。

なんとなくわびしい感じがします。

この鉄塔のこの先の変化や、もう一本ある鉄塔の変化など、またそのうちお知らせします。

霜柱

0119shimobashira1 これはベランダの鉢にできた霜柱です。(1/20)

いままで、地面での霜柱は見ましたが、鉢では初めてです。

子らが小学生の頃は、冬の朝、庭へ飛び出していって、バケツの氷を割ったり、庭の霜柱をザクザク踏みつぶして遊んでいましたが、最近は霜柱もあまりできなくなりました。

土の表面で出来た氷に、土の粒子の透き間から毛管現象で水が供給されて、伸び立ち上がっていくのです。ですから、多孔質の霜柱のできやすい土というものがあるのです。

0119shimobashira2 これを見てください。先端に小さな土の粒が乗っていて、下へ行くと太くなっていますね。おそらく、地面の小さな土の粒に初め氷ができたのですが、下からの水の供給を受けて成長していく時に、柱が太くなり、こんなことになったのでしょう。

0119shimobashira3 珍しくなってしまった霜柱。

鉢の中ですから踏むわけにもいかず、自然に溶けていきました。

昔は、霜柱で線路が持ち上げられた、とか、家が持ち上げられた、というような話もあったのですが、いまはどうなのでしょう?

我が家の初氷

0119ice 2階のベランダのバットに氷が張りました。

薄くて完全に持ち上げられません。端っこを水面から離したところを撮影しました。

2008年01月20日(日)付 の朝日新聞・天声人語にこんな記述がありました。

 東京郊外にある我が家のスイレン鉢に、きのうの朝、うっすらと氷が張っていた。持ち上げれば、ぱりんと割れそうだ。こんな氷を、透明なセミの羽に似ていることから「蝉氷(せみごおり)」と呼ぶ。はかなげな名のとおり、日が高くなるころには解けてしまった。

 あすが大寒と知ってか、大陸から盛んに寒気が流れ込んでいる。蝉氷ぐらいで震えていては北国の人にしかられそうだが、各地でこの冬一番の寒さらしい。南岸を低気圧が通るため、太平洋側でも雪の大寒になるかもしれない。
(後略)

「薄ら氷(うすらひ)」という言葉は知っていたのですが、これは春の季語だそうです。

「蝉氷」は晩冬というのか、今の時期の季語だそうです。

(個人的には、あまりも細分化された季語は好きではありません。その季語に頼る表現も好きではありません。)

透明な翅のセミというと、ツクツクホウシ、ミンミンゼミ、クマゼミあたりがポピュラーでしょうか。でもね、セミの翅って、結構丈夫でね、氷よりずっとしっかりしています。何せ翅脈が走っていて、構造を強化していますからね。

氷はその点、割れやすい。セミの翅よりずっと、はかないものです。

今日が大寒。このあたりから、立春にかけてが、気温の平年値の年間の「谷底」です。ここを、こらえれば、まもなく春がきますよ。ウソじゃありません。こらえてください。

東京は昨日の予報より低気圧が南側にずれて通りましたので、雪は降りませんでした。

これからの季節、南岸を低気圧が足早に走っていく時が、東京の雪のパターン。圧倒的な冬の気圧配置に、少しだけ緩みがきて、低気圧が走れるようになったということなのです。

これは「春の兆し」です。

2008年1月17日 (木)

南極の気温の平年値

1/18記:ごめんなさい。下の文章で「南極」とあるのは「昭和基地」のことです。ちゃんと書くのを忘れました。

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気象庁のホームページから気象データを取り込んでいて、「都道府県支庁の選択」という画面の中に「南極」があることに気付いてしまいました。

気になります。

で、1年間の各日の最高・最低気温の平年値をグラフにしてみました。

Southpole これです。国内のデータをグラフ化すると単調に増減するのですが、南極のデータは途中で波打ってますね。

南極は南半球にあるのですから、当然グラフのてっぺん・たにぞこは日本国内とは反転します。今、1月は南極の夏ですね。1月中は最高気温はプラスなのですね。

2か月ちょっとのプラスの気温=夏です。残りの10か月弱は「冷凍庫」状態です。

わぁ、寒そう。寒いのは苦手だ。

国内で寒そうな地点として、旭川のデータを重ねて見ました。いかがでしょう?

Southpoleasahikawa 今の時期の旭川は、最高・最低気温ともに(夏の)南極より寒いんですね。

いや~、グラフを観察しているだけで寒くなりそうです。

下肢障害者の私にとっては、「雪」は最大の難敵です。私自身に関しては東京に住んでいてよかったぁ、で済むのですが、北国にも障害者の方はいらっしゃるでしょう。おそらく、冬の間は家に閉じ込められたままになってしまうのではないでしょうか。

お元気で。春の陽射しを楽しみに待ちましょう。

気づいてました?

0111syoukasen 0116syoukasen               

消火栓に広告がついていることをご存知でしたか?

私はつい最近まで、全く意識していませんでした。

正月に車を走らせていて、ふと道路わきの消火栓標識に「ここに広告を出してみませんか」みたいな「広告」を見かけ、「消火栓標識株式会社」という社名をみて以来、気になってしまって・・・。

「株式会社」がやっているのか、へぇ、なんだかピンとこないなぁ、と思ってしまったのです。

見れば、上左、広告が出てますね(電話番号は消しました)。広告主がいない場合、上右のように「枠だけ」がぶら下がっています。そうなんだなぁ、と今更ながらに気付いてしまったのでした。

消火栓標識株式会社というのは調べて見ると、昭和30年に設立された会社でした。歴史があるんだぁ!

消火栓標識とは
・日本で最初の民活方式(1955年発足)
日本の消火栓は国土が狭いので、殆どが道路の地下に設置されています(地下式)。そこで、消防自動車が消火栓の位置を早く見つけるため、また、消火栓の近くに駐車されたり、物を置かれたりするのを防止するために標識が建てられています。
この標識を建てて維持管理をするための費用は、すべて標識に付属する広告料でまかなわれています。
・公道上に掲出する事ができる数少ない広告
公道上に掲出するには各種許可が必要ですが、消火栓広告は道路占用、道路使用及び屋外広告物等のすべての許可を得た正規の広告です。

こう書かれておりました。いや実際、この年になるまで、消火栓標識の広告を意識したことはなかったです。

というわけで、うっかりかかしのご報告でした。

日の出と日の入り

昨日は、平年気温の年間の谷底が、ほぼ「大寒と立春の間」にあることをお話ししました。

今日は、日の出、日の入りの話です。(以降の話の時刻は、東京でのものです。データは2007年と2008年の理科年表から引用しています。)

1月も中旬になって、「この頃、日脚が伸びてきたなぁ」と思いませんか?夕方が長くなってきましたよね。

冬至前の、11月29日~12月13日の間が、年間で一番日の入り時刻が早くて、16:28でした。

今日1月17日の日の入りは16:52です。

4時半には暗くなってきたのに、今は5時近くまで明るくなってきました。差を感じますよね。

一方、冬至を過ぎて、1月2日~1月14日の間が、年間でいちばん日の出時刻が遅くて、6:51だったのです。

今日1月17日で6:50です。

Sunrise これが、そのあたりをグラフ化したものです。

なんだか、冬至というと、日の出が一番遅くて日の入りが一番早い日、みたいな気がしませんか?実は、そのどちらでもないんですね。

昨日お話ししたように、これからの半月くらいで、気温の年間の谷底を通過していきます。その間、日の出も少しずつ早くなっていき、立春2月4日には6:39に日の出となります。

朝起きると、何だか以前より明るくなった、という気がするようになります。

東京は2月が一番寒い感じで、雪が降るのも2月が多いのですが、気温は谷底を通り抜け、朝の光は輝かしくなり、やはり立春は「春が立つ」のですね。

今日、朝方、東京は初雪でした。これからまだまだ寒いのですが、春はもうすぐです。

グラフを描くのに使ったデータをgifファイルで載せます。数値にも興味がある方はどうぞ。

Sun

2008年1月16日 (水)

メンデル?

0116menderu 環状8号線外回り、蒲田側から中原街道を越えた、すぐのところに最近できたラーメン屋さん。

生物教師をしていたこともあるかかしさんとしてはアレッという気分。

きっとこの店では「麺でるの法則」が支配しているのでしょう。

3:1とか9:3:3:1とかね。味の比率かな?

それとも、「めんでる」の「中」だから、店の中では「メンデルスゾーン」の曲が流れているとか?

ごめんなさい。寒いギャグでした。

気温の谷底

1月も半ばを過ぎました。1年で一番寒い時期を迎えようとしています。ご覧ください。Kion1

この表は、日本の北から南まで幾つかの地点での「毎日の平年気温の谷底」がどこにあるかを示しています。(データは気象庁のホームページから取得しました。)

期間は1月~2月についてを調べました。

各地の、最高気温の平年値と、最低気温の平年値をエクセルで表にし、谷底になるセルに色をつけて見ました。最高気温の平年値の谷底のセルは「赤」で、最低気温の平年値の谷底のセルは「青」で色をつけてあります。(具体的な数値データは、この表には入っていませんが、後で提示します。)

見ていただくとわかるように、稚内から那覇まで、どこもおおよそ、大寒から立春までの間に、谷底を迎えます。(1月下旬から2月の初めにかけてですね。)

大寒ってホントに寒いんですね。

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「大寒」や「立春」というのは「二十四節気」の季節区分です。

にじゅうし‐せっき【二十四節気】太陽年を太陽の黄経に従って24等分して、季節を示すのに用いる語。中国伝来の語で、その等分点を立春・雨水などと名づける。二十四節。二十四気。節気。[広辞苑第五版]

二十四節気などというと、古い暦の言葉であって、古い暦はすなわち大陰暦なのだから、「月遅れ」で考えるとちょうどよいのだろう、と考えてしまいませんか?

実は「二十四節気は太陽暦」なのです。大陰暦は月の運行をもとにしていますが、月は季節とは関係がありません。季節をうむのは太陽です。

月の暦はちゃんと調整しないと、どんどんずれていき、季節と合わなくなります。ですから、1月がちゃんと冬であり続けるためには、太陽の運行と合うように調整しなければなりません。それが二十四節気です。

さしあたって、天動説的に話を進めますが、話は相対的ですから、当然地動説でもまったく同じ話になります。

太陽が黄道上の春分点を通過する日を「春分」と定めます。

しゅんぶん‐てん【春分点】黄道と赤道との交点のうち、太陽が南から北に向かって赤道を通過する点。赤経・赤緯および黄経・黄緯の原点。[広辞苑第五版]

ぶん‐てん【分点】〔天〕(equinoctial point) 黄道と赤道との交点。太陽が赤道を通過する点で、その南から北に通る点を春分点、北から南に通る点を秋分点という。[広辞苑第五版]

せき‐どう【赤道】 (equator)①地球の南北両極から90度を隔てた大圏。赤道上では、春分・秋分の頃、太陽は真上から照らす。また、緯度は赤道を基準として南北に測る。② 天球上の想像線で、地球の赤道面と天球との交わりをなす大圏。

春分点から春分点までの360度を24等分してそれぞれの位置に名前をつけたのが「二十四節気」なのですね。

名前自体は中国でつけられた名前ですが、その位置は歴史に束縛されるものではありません。

「大寒」は見事に「一番寒い時期」を示していますね。

そうして「立春」。まさに、谷底を脱して、少しずつ少しずつ、春へと向かい始める時なのです。気温はまだまだ寒いですけれど、「平年気温」という「30年間という長さの重みのある平均」でみると、もう上り坂にさしかかります。

やっぱり、うれしいですね。

気温データ入りの表を載せます。サイズが大きいので、全体を見るにはダウンロードしてみないといけないかもしれません。よろしく。

Kion2

2008年1月15日 (火)

東急多摩川線新型車両

7000series1 ちょっとだけレアな写真をお目にかけます。

屋根が見えるアングルは駅のホームからは無理でしょう。

屋根の上の「エアコン装置」でしょうか。ひとつにまとまって、高さも比較的低くなりました。

7000series2 Oldtype           

旧型車両の屋根と比べてください。スマートになりました。

7000series3 パンタグラフはこういう形をしています。

まだ、乗車したことはありません。そのうち運転席の写真でも撮ってきます。

沈丁花

0114jintyouge 沈丁花のつぼみがふくらんできています。

これは白い花の沈丁花。初め、短い枝を挿し木したのですが、今は立派な株になりました。

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じん‐こう【沈香】ジンチョウゲ科の常緑高木。また、それから採取した天然香料。熱帯アジアに産し、高さ約10メートル。木質堅く、水に沈むので沈という。花は白色。土中に埋め、または自然に腐敗させて香料を得、光沢ある黒色の優良品を伽羅キヤラという。材は高級調度品にも用いる。沈水香。沈。[広辞苑第五版]

ちょう‐じ【丁子・丁字】 (clove) フトモモ科の熱帯常緑高木。原産はモルッカ諸島。18世紀以後、アフリカ・西インドなどで栽培。高さ数メートル、枝は三叉状、葉は対生で革質。花は白・淡紅色で筒状、集散花序をなし、香が高い。花後、長楕円状の液果を結ぶ。蕾ツボミを乾燥した丁香チヨウコウ(クローブ)は古来有名な生薬・香辛料。果実からも油をとる。黄色の染料としても使われた。[広辞苑第五版]

ちょうじ‐こう【丁子香】丁子のつぼみから作った香料。[広辞苑第五版]

というわけで、よい香りの花です。ところで、ちょいと失敬。こんな言葉もあるんですよ。

沈香も焚タかず屁ヘもひらず:特によいところもなければ悪いところもなく、平々凡々であることにいう。[広辞苑第五版]

私の人生を形容するよい言葉に出会いました。

ジャノメエリカ

0115janomeerika2 ジャノメエリカの花が咲き始めました。

1月14日に気付いて15日に撮った写真です。

可憐ですね。

0115janomeerika1  

実は、最初、花には気づかず、つぼみに気づいたのでした。

いつもは花が咲いてから気づくのですが、先日散歩の帰りに何気なく立ち止まってよく見たら、つぼみがついていたのでした。

0114janokeerika3 0114janomeerika4             

小さなつぼみです。

いっぱい「準備中」

盛りになったらまた載せましょう。

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昔話:1963年に西田佐知子さんの「エリカの花散るとき」という歌が出ました。

中学2年生で聞いたのではないでしょうか。

1960年ごろ、ラジオで「電話リクエスト」方式の音楽番組がスタートしたのでした。(スポンサーの「アンネ」のCMソングが流れたりして、純朴な少年「かかし」は、ドキドキしてしまったものでしたっけ。「アンネ、アンネ、アンネ、ジャンピング、ダンシング、ウィズ・ユー♪」というものです。)

 で、ラジオから流れる、西田さんの「エリカ」も、短調の切ないメロディーで、「エリカ エリカの花の咲く村に、行けばもいちど逢えるかと」「エリカ エリカの花が散るときは、恋にわたしが 死ぬときよ」などと・・・。まだ「恋」も知らずに、「恋」という言葉に憧れて、純情「かかし」は、よくこの歌を口ずさんだものでした。

フルイです。

冬のイチョウ並木

0111denenchofuityonamiki

今年に入って初めて田園調布駅前を走りました。

さすがに完全に葉は落ちて、冬のたたずまいでした。

これで、一連のイチョウ並木シリーズは終わりです。

2008年1月10日 (木)

還暦

◆昭和23年(1948年)の干支は「戊子(つちのえね)」でした。

今年、平成20年(2008年)の干支も、やはり「戊子(つちのえね)」です。

干支が一回りしましたので「暦が還る=還暦」です。

◆干の十二はよく知られているでしょう。

じゅうに‐し【十二支】暦法で、子(ネ)・丑(ウシ)・寅(トラ)・卯(ウ)・辰(タツ)・巳(ミ)・午(ウマ)・未(ヒツジ)・申(サル)・酉(トリ)・戌(イヌ)・亥(イ)の称。中国で十二宮のおのおのに獣をあてたのに基づくという。すなわち、子は鼠、丑は牛、寅は虎、卯は兎、辰は竜、巳は蛇、午は馬、未は羊、申は猿、酉は鶏、戌は犬、亥は猪。そのおのおのを時刻および方角の名とする。[広辞苑第五版]

支の十はご存知ない方も多いかもしれません。

じっ‐かん【十干】甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の総称。これを五行(ゴギヨウ)に配し、おのおの陽すなわち兄(エ)と、陰すなわち弟(ト)をあてて甲(キノエ)・乙(キノト)・丙(ヒノエ)・丁(ヒノト)などと訓ずる。普通、十干と十二支とは組合せて用いられ、干支(カンシ)を「えと」と称するに至った。[広辞苑第五版]

「こう・おつ・へい・てい・ぼ・き・こう・しん・じん・き」と覚えてしまってください。

◆さらに「五行」というのがきます。

ご‐ぎょう【五行】中国古来の哲理にいう、天地の間に循環流行して停息しない木・火・土・金・水の五つの元気。万物組成の元素とする。木から火を、火から土を、土から金を、金から水を、水から木を生ずるを相生(ソウシヨウ)という。また、木は土に、土は水に、水は火に、火は金に、金は木に剋(カ)つを相剋(ソウコク)という。これらを男女の性に配し、相生のもの相合すれば和合して幸福あり、相剋のもの相対すれば不和で災難が来るという。[広辞苑第五版]

「もっかどごんすい」と覚えてしまいます。

で、それぞれに「え」と「と」をつければよいのです。

「きの・え」「きの・と」「ひの・え」「ひの・と」「つちの・え」「つちの・と」「かねの・え」「かねの・と」「みずの・え」「みずの・と」です。

◆これで準備が整いました。

初めは「きのえ」「ね」=甲子 から始まります。

甲子園球場は1924年「きのえね」の年に建設されたのですね。

「きのと・うし」「ひのえ・とら」「ひのと・う」・・・と続きます。

◆12=2×2×3 ですし、 10=2×5 ですから

 12と10の最小公倍数は、2×2×3×5 でいいですね。これは60です。

 というわけで、60年で干支が一回りします。ですから、61年目に同じ干支に出会います。

「満60歳」というのは「生まれてから60年が経過しました」という年齢表示法です。(61年目を生きています)

「数え60歳」というのは「現在60年目を生きています」という年齢表示法です。(59年が経過しました)

ですから、還暦は、満で60歳、数えで61歳の年になるわけです。

◆普通、「数え年」というと正月でカウントアップしますので、なんだか違和感を感じるのですが、他方「ゼロ歳」というのも年齢としては違和感がないわけでもありません。

そこで、私は個人的には「誕生日を起点とする数え年」というのが好きです。

生まれたばかりの赤ちゃんは「今、生まれて1年目を生きています」というのが自然な感じがします。

最初の誕生日を過ぎると「1年過ぎました。これからは2年目に入ります」というのがよくはありませんか?

◆今年、私も誕生日がくると「満60歳」になるのですが、それよりも「生まれて60年生きてきました。これから61年目の人生に入ります」というのが、私としては好ましいと思っています。ですから今度の誕生日は「誕生日を起点とした数え61」の誕生日になります。

◆その日は、冬ではありませんので、赤いベストでも着ましょうか。

戊≠茂

1月5日付の朝日新聞に、某製薬会社のこんな広告がありました。(太字 筆者)

 「今年は戊子。」
 新年、あけましておめでとうございます。
 今年、2008年は子年です。
 もっと正確に暦に従えば、戊子(つちのえね)です。
 うす毛や抜け毛に悩んでいるみなさんにとって、こんないい年はありません。
 「戊」は茂るという意味で、大地に草木が繁盛している様子を、
 また、「子」は増えるという意味で、
 新しい生命が芽生える様子を表わしているのだそうです。
 ・・・(後略)

読んだ瞬間に、なんだか私の漢字感覚にザラつきを覚えました。(うす毛感覚を逆なでしたとか言うのではありません。私の頭が「滅びゆく大草原」で、「頭部戦線撤退中」という事実は、観察の対象ではあれ、悩みのもとではありませんので。)

●そこで、漢和辞典を引いて見ました。

小柳司気太 著 「新修漢和大字典」 博友社、昭和36年2月10日 第15版

[戊]ボウ・ボ。ツチノエ。十干の第五位。五行説では土に属して、中央に位す。時刻では午前四時頃。
[子]十二支の第一位

「戊」に「しげる」という意味は書いてありませんでした。

(ちなみに、この辞書、私が中学に入学した時に「漢文」という授業があって、それで買ってもらったものです。古い話です。)

もう一冊、調べて見ました。

藤堂明保 編 「漢和大事典」 学習研究社、1990年3月10日、初版第2刷

[戊]ム・ボウ・ボ。①つちのえ 十干の五番め。②ほこ
[子]①こ。・・・。⑫ね 十二支の一番め。・・・。⑭<動>ふえる。また、繁殖する。滋に当てた用法。
 解字
  ・小さいこどもを描いた象形文字
  ・こどもの頭髪がどんどん伸びるさまを示し、おもに十二支の子(シ)の場合に用いた。
   のちに両方は混同。
[茂]しげる。
 解字:「艸+音符戊(ボウ)」の形成文字で、葉がおおいかぶさること。戊(ボウ)(ほこ)とは直接の関係はない。

やっぱり「戊」に「しげる」という意味はないようですね。

「子」という字には、異なる字体があったようなのです。その一方が「素晴らしい!」。まさに増毛剤向きの字ではありませんか!

念のために「茂」という字も引いてみましたら、まともに「戊とは直接の関係はない」と書かれておりました。

●「戊」と「茂」は似ているから、というので広告文を考えたのでしょうが、ちょっと漢和辞典を調べてみるべきでしたね。

間違ったことを書いてはいけません。かかしさんならこう書くでしょう。

「今年は戊子」。「戊」は「茂」に似ています。「子」には「増える、滋(しげ)る」という意味があります。今年は抜け毛などにお悩みの方には特に明るい年のようです。・・・

こんな具合でどうですかぁ?!

大きな広告なのに、ちょっとお恥ずかしいことでした。以上。

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また、昔話。大学闘争に明け暮れていたころのような気がしますが、アン真理子さんの歌で「悲しみは駆け足でやってくる」というのがありました。くらい歌でね

「明日という字は明るい日と書くのね」

「若いという字は苦しい字に似てるわ」

という歌詞がありました。字が似ているというので思い出したのです。

「戊という字は茂ににてるわ」でしょうか。

今の私は、

「若々しいということは、ばかばかしいということと、ほぼ同義だ」

といえるようになりました。

2008年1月 9日 (水)

艪(ろ)は「撓(しな)る」か?

◆昨日、新年のご挨拶を書いている中で「今年六十のおじいさん♪」という引用をしました。

「船頭さん」という歌ですね。武内俊子さんという方の作詞です。

 村の渡しの 船頭さんは
 今年六十の おじいさん
 年はとっても お船をこぐときは
 元気いっぱい 櫓がしなる
 それ ぎっちら ぎっちら ぎっちらこ

◆子どものころ「六十」というのは確かに「おじいさん」だと思っていました。

 大人になってからは、「六十」で「おじいさん」というのは、ちょっと若すぎないか?と思っていました。

 今、「今年、六十の」時にいたって、いや~実際六十は「おじいさん」なんだなぁ、とつくづく思います。

立ち上がってから歩きはじめるまでに、一呼吸二呼吸の間を置かないとなりません。

ひざを痛めましたから、そろりそろりとつまずかないように地面を見ながら歩きます。

まったくのおじいさんになりました。

社会的役割としての「おじいちゃん」を引き受けるという気持ちはもう大分前からありまして、ベビーカーの子供に微笑みかけたりして楽しんでいます。

子育て世代の父親母親がかいがいしく見えます。夫婦して「社会的役割としてのおじいちゃん・おばあちゃん」をすることを楽しんでおります。

しかしまぁ、実際、肉体的にもおじいさんになったなぁ、というのが近頃の感想です。

艪は漕げませんが、船なら漕げます。(船を漕ぐ=居眠りをする、という意味です。為念。)

◆大昔、子どもの頃の私は、語彙の少ないこととて、とんでもない勘違いをしていました。

多分「ろがす」という動作があって、六十のおじいさんがその動作をなさるのだから、尊敬語を使っているのではないか。「食べる」が「お食べになる」みたいに。

で、「ろがす」の尊敬表現が「ろがしなる」なのだろう、ところで、その「ろがす」ってどういう動作なのかわからないな、と。

 「艪が撓る」だと気づいたのはずいぶん成長してからのことでした。

◆ところで、艪というものは「剛直なもの」です。堅い樫の木などでつくるのではなかったでしょうか。

ろ【艪・櫓】船を漕ぐ用具の一。腕(人が握って押す部分)と脚または羽(水中にあって水をかく部分)とから成り、脚の上部に設けた艪臍(ロベソ)を船の艪床にある艪杭(ログイ)にはめ、腕には舷に結びつけた早緒ハヤオをかけ、これを操って船を前進させる。枕草子306「―といふもの押して」。「―を漕ぐ」[広辞苑第五版]

これが「撓って」しまっては推進力が生まれません。困りました。

◆「撓って」もいいのは、「棹」ではないでしょうか。艪を使う船でも、岸から離れる時や、接岸するときには、竹の棹で船をコントロールすることがありますね。

さお【竿・棹】船を進めるのに用いる長い棒。水棹(ミサオ)。万葉集18「船に乗り川の瀬ごとに―さしのぼれ」[広辞苑第五版から一部引用]

これは「撓り」ます。体重を乗せて撓らせて、その反発力を使って船を押し出していきます。

「船頭さん」という歌は昭和16年だそうですので、和船については私などよりずっと身近な時代だったと思うのですが・・・。

「艪が撓る」のは不自然な気がします。「撓るのは棹」だろう、というのが私の見解です。

◆この歌、戦時色の強い歌で、2番3番は戦意高揚の内容です。戦後に今の歌詞に変えられたようですね。

ところで、艪は船の軸に対して(=船の進行方向に対して)直角の方向に漕ぎますね。ボートの場合は、オールは船の軸と平行な方向に漕ぎますね。

艪はどうして、進行方向と直角に動かすのに推進力が得られるのでしょうか?

Image002

青で描いたのが艪の断面と考えてください。これを、黒の矢印方向に動かすと、赤の矢印方向に飛行機の翼の揚力と同じ力が推進力として生まれるのです。

オールと艪、どちらも船の推進力を生み出す道具ですが、原理が違うんですね。

◆水泳で「スカーリング(sculling)」という技術があります。手を体の軸と垂直方向に動かす時に、手のひらを上の図のように傾けて体軸方向の推進力を得る技術です。

私は、クロールでのスカーリングを習得して長距離を効率よく泳げるようになりました。

平泳ぎやバタフライでも、手が体軸から離れたり近づいたりするときにスカーリングを意識すると効率が良いようですよ。

◆年を取ると愚痴が多い、なぁ。

多摩川線の新車両

0109newtrain1 1月9日、朝から多摩川線の新車両が営業運転しています。

昨日、一昨日はちょっと気づいていませんでした。今日からでしょうか?

「池上線 多摩川線 7000系 デビュー」と書いてあります。

音が静かなので、これまでの車両と耳だけで区別できます。

沼部駅を出てくるところを撮影しました。蒲田行きです。

0109newtrain2 0109newtrain21 0109newtrain22 0109newtrain3_2

                 

多分マニアの方が、あちこちの駅でカメラを構えていることでしょう。

私は線路際に立って、連続撮影機能を使って撮影して見ました。

延命地蔵尊

0108enmeijizou 10月1日付で、この「延命地蔵尊」について書きました。

昨日、中原街道を走ったのですが、幟が新しくなっておりました。

新年を迎えるということで新調したのでしょう。

前回、「地域に生きているお地蔵様」と書きましたが、やはりこのあたりの方々が心遣いをなさっているようですね。

達筆、ではありませんが、心のこもった「味わいのある」書体です。

(人の字のことを云々できるようなワタクシではございません、スミマセン。)

トビ

0106tonbi1 ふと空を見上げたら、トビが飛んでいました。

猛禽類の飛翔はわくわくしますね。

幅のある羽、みごとな風切り羽、みごとなソアリングです。

0106tonbi2 尾羽をきゅっとひねって方向を変えました。

加藤登紀子さんの歌で「この空を飛べたら」というのがありますね。

  

「あぁ人は 昔々 鳥だったのかもしれないね
 こんなにも こんなにも 空が恋しい」

もし、空が飛べるのなら、猛禽類かアホウドリがいいな。

アホウドリの細く長い翼によるソアリング。飛翔というものの完成形ではないか、と私は思っています。

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ペンギンは「水中を飛ぶ鳥」です。水中で羽を羽ばたいて泳ぎます。方向を転換するときは脚を、上のトビの尾羽のようにひねって、きゅっと向きを変えます。

チャンスがあったらペンギンの水中飛翔も鑑賞してください。

一緒に生きる

0103chibi 気の強そうな、いい顔でしょ。

チビといいます。

「勝てなくったって、負けはしないわ」といっております。数々の困難を乗り切ってきた猫です。

0103ranta1 ラン太くん。

チビの弟。

気は優しくて甘えん坊。

いろいろな事情のなせるわざで、この2匹は完全室内飼い。一緒に生活し、一緒に時を重ねてきました。

0103chako 前回も登場した、チャコちゃん。

どういう事情か、ほとんど声が出ません。体に触られることも極度に嫌います。

でも、お腹がすくと網戸をゆすって「来たよ」と告げます。

代々、我が家の周辺にくる猫たちは、色で呼ばれることが多いですね。上のチビとラン太はシロちゃんの子。シロちゃんの兄弟はクロ。

ミケ、チャー、チャオなど。多摩川 沼吉という名前をもらった猫もいました。

タヌキと呼ばれて、歓迎されなかったやつもいます。

電車の線路沿いなので、猫、とくに子猫には危険な場所です。何匹も轢死しました。つらいことでした。

これからも、猫がらみの生活が続くでしょう。

2008年1月 8日 (火)

あけまして・・・

Q (新年はもうとっくに、松の内ももう)あけまして

おめで(たくもない様子もありますが)とう

ございます。

本年も、かかしのたわごと、何卒、宜敷、おつきあいのほどを。

(上の「ネズミ」はアルファベットの「Q」と「O」でつくりました。)

まつ‐の‐うち【松の内】正月の松飾りのある間の称。昔は元日から15日まで、現在は普通7日までをいう。標(シメ)の内。[広辞苑第五版]

0108kagamimoti こちらは、スーパーに居た、ミニ鏡餅のネズミ。

なかなかにかわいらしいですね。

実は、かかしさんは「子年」生まれ、「今年、六十のおじいさん♪」です。

0107sinnen

中央にネズミ、招き猫やらカエルやら、いろいろつき従っております。

    

0107shinnen1 この中央のネズミは、障害者の授産施設の作品です。

毎年、干支の置物を買ってきて、玄関に飾っています。

この作品では、親ネズミのしっぽが難しそうです。

「おかあさん、おっぱいちょうだい」ではないか、と見ています。

0107shinnen2 ちょっと配置を変えてみました。

後ろに立っているのは、ワインの瓶です。

招き猫は「人や金」を招くといいますが、「寿」と「福」の対です。

以前住んでいたところに近く、目黒に「寿福寺」というお寺がありましたっけ。

猫さんとカエルさんがお話ししている置物はかわいいでしょ。置き方でいろいろ「物語」ができます。

左の座布団の上もカエルさん。

さて、よい年が始まりますように。本物の猫ちゃんのごあいさつ。

0105chako 我が家をテリトリーの中央にして生活している雌猫、名付けて「ちゃこちゃん」

かかしさんの自動車の埃を純毛で部分的に拭いてくれます。

ありがたいことです。

では今年もよろしく

「おんねがい、たてまつります」。

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