大晦日の感想
左側の木は山茶花です。
ということは、11月10日付で「ハラビロカマキリ」という題名で書いた、あのハラビロカマキリの卵ではないでしょうか?
あのハラビロカマキリさんが産んでくれた卵なら、こんなうれしいことはありません。
ブロック塀に産みつけられ、今、年を越そうとしています。
中で発生は進んでいるのでしょうか?
がんばろうね!
少し卵の形がいびつなのですが、生きているといいな。
命がつながるといいね!ずっとずっとつながるといいね!
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12月29日付朝日新聞の声欄にこんな投稿がありました。
「罰当たり」は 始まっている
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私は物心ついた頃、祖父から「あらゆる道具は、出来る限り使え。殺生するな。一粒のご飯でも捨てると、いつか必ず罰が当たる」と教えられた。
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古来、日本の美徳は「むさぼることは醜いこと」とされ、名家の必ず「神仏を敬い、質素倹約を旨とする」という項目があったものだ。偽物は私たちの意識の「過剰なまでに満たされたい」との欲望が生んだ現象。祖父が教えてくれた「罰当たり」は、もう始まっていることに気付こう。
12月31日付朝日新聞の天声人語はこう語っています。
[天声人語]
狩猟の場である氷を温暖化で失い、一頭の北極グマが海に流される。泳ぎ疲れ、飢えてたどり着いた陸地で最後の力を振り絞り、セイウチの大群に突撃する姿は胸を打つ。1月に公開される記録映画「アース」(英独合作)だ。
厳しい環境下で生きる動物を最新技術で追った。モンゴルからインドへと、ヒマラヤ上空を渡るツルの群れがいる。乱気流に逆らいながら、命がけで挑む8千メートルの壁。砂嵐の中を何週間も歩いたアフリカゾウたちは、ようやく見つけた湿地と戯れる。
ゴア氏の「不都合な真実」が人類への警告なら、こちらは地球賛歌だ。この惑星はまだ生きている、いま行動を起こせば間に合うという気にさせる。強いが押しつけない、間接話法の妙である。
46億歳の地球が養う動植物の中のただ一種が、ここ100年ほどの好き勝手で招いた自然破壊、温暖化。このまま気温が上がれば、野生の北極グマは2030年までに絶滅の恐れがあるという。死をもって急を告げる炭坑のカナリアを思う。
地球の住み心地は、ガラス細工のような生態系の均衡の上に保たれている。他生物を思いやることが我が身を守ることにもなるのだが、人の世の災厄に追われて心はそこまで広がりにくい。
ゆく年も暴力と不正に満ちていた。「悪」への処方として品格や国柄を説くのもいいが、残り1日ぐらいは別のスケールで考えたい。乾杯とごちそうをしばし我慢し、発想の起点を「私」から地球にかえてみる。この上ない星に生まれた幸運と、その星の不運が見えてくる。
命がつながるといいね!ずっとずっとつながるといいね!