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2007年11月30日 (金)

多摩川アートラインプロジェクト(鵜の木駅)

1127unokieki1 ここは東急多摩川線鵜の木駅の多摩川方面乗り場入口です。

駅表示の周りに、黒地に白の絵が描かれていますね。

これが、多摩川アートラインプロジェクトの一つです。

前回は、下丸子駅の羊を紹介しましたが、ネットで検索したら、近くの鵜の木駅の作品も紹介されていましたので、車でひとっ走り、写真を撮りに行ってきました。

1127unokieki2 こちらは、蒲田方面乗り場の入口です。

同じように絵が描かれています。

1127unokieki3 私の趣味で一部を拡大してご覧にいれます。

ミジンコですね。

背中側に多分卵をもっているのでしょう。部分的にリアルです。

1127unokieki4 バッタ。

多摩川の河原にはいろんな種類のバッタがいます。

以前、六郷用水の取水口の近くへいった時、たくさんのトノサマバッタに出くわしたのは感動でした。

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蝶です。何という蝶なのかな?

この絵からでは私にはわかりません。

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キツネでしょうね。これはさすがに現在はいません。写真左端はチドリでしょうか。池上線には「千鳥町」という駅があります。多摩川の河原のチドリから由来する名前でしょうか。ちなみに50年ちょっと前、私は千鳥町駅の近くに住んでおりました。

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カエルがいて、トンボがいて、チョウがいて。

1127unokieki8 柱にも絵がありました。

おかげで、近寄ってじっくり観察できました。

絵の表面は凸凹しています。

どういうふうに作られたものかな、とよく見るとこれは「印刷」です。

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大きな面に印刷したものを、巻いて貼ったものです。

柱の裏に回ったら、合わせ目がありましたので確実です。

それにしても、表面のテクスチャなど石のような感じで、印刷技術が必要ですね。

ネットで調べたところ、鵜の木にある「金羊社」という印刷会社が製作したものだそうです。

                                   

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最後に、鵜の絵を2種類ご紹介。なにせここは「鵜」の木ですから。

多分、多摩川の河原やその近くに、鵜の集まる木や森があったのでしょうね。

この土地には、江戸時代のはじまる前に、江戸氏の一族の「うのき氏」一族が住んでいたそうです。当然、その名前も多摩川の鵜に由来するのでしょう。多摩川はアユがいっぱい住んでいましたし。

近くにある「光明寺」が うのき氏の菩提寺だったようです。

うのき氏は、当時の政争がらみで、この地を逃れ、東北方面に移動した一族と、九州の方へ移動した一族があったそうです。その関係で、あちこちに「鵜の木」の名や地名を残しました。

鵜の木町では、7月に「全国うのき祭り」というのをやっていますが、そういう歴史があってのことでしょう。

◆鳥としての鵜はちょっと変わっています。鵜の羽には油が少ないのです。ですから、水をはじかず潜水して川魚を追うには都合よくなっています。ですが、水から上がったとき、羽が濡れていますので、飛ぶ前に羽を乾かさなければなりません。羽が濡れているときの鵜は比較的捕まえやすい鳥らしいです。

「鵜の目鷹の目」という言葉がありますが、鵜の目は、水陸両用です。人が水に潜ると、裸眼では角膜の表面と水との間の屈折がほとんどなくなって、強い遠視状態になり、水中のものがはっきり見えなくなります。ゴーグルをすると、ゴーグル内の空気と角膜のさかいでの屈折が復活し、正視に戻ります。

ところが、鵜は水晶体の厚さを変えて屈折力を変える能力が高いので、裸眼で潜っても水中の魚がよく見えるのです。(鵜にはゴーグルは不要です。)

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