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2007年11月 6日 (火)

ブドウの果皮の色とトランスポゾン

トランスポゾンがらみで、こんな新聞記事を切り抜いてあったことに気付きました。

ブドウの色「動く遺伝子」が演出(2004/05/19 朝日新聞 夕刊)
 外から飛び込み 色素に作用
 白や赤のブドウの色の違いは、外部から「動く遺伝子」が色素合成関係遺伝子の隣に飛び込んで機能を抑えたり、抜け出して色が復活したりしたことが原因とわかった。農水省系の果樹研究所の小林省蔵・上席研究官らが、米科学誌サイエンスの最新号に発表した。
 ヤマブドウなど野生種の実の色は黒(濃紫色)。紀元前6千~5千年ごろに栽培が始まり、白(黄緑)や、赤(赤紫)の品種ができた。小林さんらは、白、赤それぞれ20種類以上の品種で、色素合成関連遺伝子を比べた。
 その結果、白の品種はどれも、2個1組のこの遺伝子の隣に、「レトロトランスポゾン」があった。これはDNAの断片で、ウイルスのように生物間を飛び移る「動く遺伝子」の一種。
 一方、赤は、やはり全品種で、色素合成関連遺伝子のうち1個の隣から、動く遺伝子がほぼ完全に抜け出し、色素合成が回復していた。
 栽培品種でも巨峰は黒いが、これは動く遺伝子が飛び込む以前の色素合成関連遺伝子を引き継いでいるという。

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この図は記事についていた図です。

濃紫色の野生ブドウに、トランスポゾンが飛び込んだ、という話です。

今は秋、もしブドウを食べるときには、こんなことも思い出してみてください。

http://fruit.naro.affrc.go.jp/seika/2004/fruit04011.html
http://brain.naro.affrc.go.jp/tokyo/kikaku/No105.html#sou

↑参考にどうぞ。

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ところで

トランスポゾン入りのブドウを食べても、ヒトの遺伝子にまで飛び込んでくる可能性は全くありませんからご安心を。

健康食品だか何だかで「DNAを食べる」と称してサケの白子を販売しているのがありますが、あれは完全な嘘っぱちですので、引っかからないように。栄養学の基本に反しているじゃありませんか。肉にも野菜にもみんなDNAは含まれています。DNAを糖・リン酸・塩基に分解して吸収するのです。DNAを吸収するわけじゃありません。

遺伝子はすべて自分で作るものです。年取って遺伝子合成能力が落ちたから遺伝子食べたらいいなんて、無意味の極み。サケの白子を食べたら、サケになってしまいそうですね。

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