ミズヒキとイヌタデ
以前にも扱いましたミズヒキです。前回は姿形の不思議さに惹かれましたが、今回は色の対照。
上の面は春のときにもまして濃い赤です。
下の面は白。
紅白の水引に見立てるなど、洒落ていますね。
http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/polygonaceae/mizuhiki/mizuhiki.htm
ミズヒキ Antenoron filiforme (タデ科 ミズヒキ属)
ミズヒキは日本全国、朝鮮・中国・インドシナ・ヒマラヤなどに分布する多年草。半日陰の林下や路傍などに生育する。茎の断面は白色の髄が詰まっている。葉は幅広い楕円形でやわらかく、黒い斑紋があることが多い。両面に毛があり、茎や花茎にも毛がある。茎の先端から数本の長い花茎を出し、まばらに花をつける。花弁に見えるものは萼であり、長い期間、花が咲いているように見える。花期は8月から11月。和名の由来は細くて長い花穂を祝儀封筒や進物にかける水引にたとえたものと言われる。
庭には水引と並んでイヌタデも生えています。タデ科ということで、一緒に載せておきましょう。
http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/polygonaceae/inutade/inutade.htm
イヌタデ Persicaria longiseta (De Bruyn) Kitag. (タデ科 イヌタデ属)
イヌタデは北海道から琉球にまで普通に見られる一年草。千島・樺太・朝鮮・中国・ヒマラヤなどにも広く分布する。やや湿った半日陰などに多く、道端や原野・耕作放棄地などに生育する。花期は6月~11月と長く、いつも咲いている印象がある。花が枯れて茶色になったものがあるわけで無し、種子が稔って落ちている様子も無い。花穂を見ると、いつも開花しているものがあるように思える。花弁のように見えるものは、実は顎であり花弁はない。顎が紅色であり、つぼみの時も花が咲き終わった状態でも紅色に見えるわけである。果実が稔るとほとんど茶色にならずに落下するが、次々と新しい花が形成されるので、花序の形そのものは保たれている。
アカマンマと呼ぶ地方も多く、この花をむしりとって器に盛り、赤飯に見立ててままごとに使っていた。
あぁそうなのかぁ、でした。私の頭の中に「あかまんま」という名前はあるんです。でも、イヌタデをままごとで使ったからなんですね。知らなかった。
オシロイバナの実の白粉とか、ホウセンカの花でマニキュアとか、雑草を束ねて「箒」とか、「あかまんま」とか・・・。
「女の子」というものは、ませてますねぇ。
私は昔、虫ばっかり見ていた「男の子」でした。
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