赤とんぼ
燃えたぎるやうに固まり赤とんぼ
(茨木市)瀬戸 順治
(朝日俳壇 2007年9月24日)
この句から私が受ける印象は
アキアカネが一匹、ぽつんと止まっている。燃えたぎるよう深紅がそのアキアカネに凝縮している
と、こんな感じなのですが。
金子兜太氏の「評」では、こうなのですね。
赤とんぼの固まってとぶ様子の捉え方としても独特だが、命の高揚まで受け取れるところが魅力。
と。
金子氏の評に異議を唱えるのは恐れ多いのですが、やっぱり「群れ飛ぶ」という「動」の雰囲気より、真っ赤な「静」のほうが、私にはいいなぁ。
群飛するトンボを上から見るのは難しいでしょ。たいていは下から見るので、真っ赤な集団には見えないような気もするのです。
« ランタナの花芽 | トップページ | (また)オシロイバナ、など »
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
コメント