百日紅(サルスベリ)の花
「ワァきれいだ。なんだろう?」
花が高いところにあるので、落ちた花を観察しました。
不思議な構造の花ですねぇ。柄の先にピンクのフリルのようなものがついているのが多分、花弁だと思います。萼の先端が閉じるように集まっていて、その間から花弁の柄が出ているようです。中央部から右へ弓なりに伸びているのが雌しべだと思います。ゼンマイのようにくるくる巻いているのが多分雄しべです。あちこちに、黄色い粒が落ちていますが、これはたぶん雄しべの先端にあった葯でしょう。
そこへ妻がやってきて、花をつまんでくれたので、正面からアップ。
「何の花だろう?」とたずねると、いとも簡単に「サルスベリよ」とのご託宣。
なんということだ。「木を見て森を見ず」ではなく「花を見て木を見ず」だったのです。
これはまごうかたなくサルスベリ。マイッタ。赤い花が咲くことは知っていましたし、そういう姿を遠くから見たことは何度もあったのですが、「花を見た」のは初めてでした。
さる‐すべり【猿滑り・百日紅・紫薇花】①(幹の皮が滑らかなので猿もすべるの意) ミソハギ科の落葉高木。中国南部の原産。幹は高さ数メートル。平滑でこぶが多く、淡褐色。葉は楕円形で四稜のある枝に対生。夏から秋に紅色または白色の小花が群がり咲く。日本で庭木として古くから栽培。材は緻密で細工用。ヒャクジツコウ。サルナメリ。 夏 。毛吹草6「山王の山の紅葉や―」(道寿) ②ヒメシャラの別称。[広辞苑第五版]
[ 昔話 ]床の間の柱に使ったサルスベリの木の端というのを大工さんにもらったことがあります。これを2、3枚に切り分けて、細工ものでも作ろうかと思ったのですね。直径10cmちょっとの材を、ノコギリで挽くこと2時間。切れましたけど、ノコギリの刃も完全にダメになってしまったのでした。「すごい木」です(実感)。
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