アサガオの花いろいろ
「光が湧き出す」ような感じが神秘的ともいえる雰囲気で好きです。
見慣れたアサガオの花のちょっと違った見方ではないでしょうか。
斑入りのアサガオもあります。オシロイバナの項目をもう一回立てて、トランスポゾンの話を少し詳しくしたいと思っていますが、動く遺伝子トランスポゾンというものがあります。色素をつくる酵素の遺伝子にトランスポゾンが割り込んで、その酵素を作れなくしてしまうと、色素ができないので花は白くなる、というのが、このパターンの斑入りアサガオのできる原因でしょう。
また中心部をアップして見ました。
この湧き出す光の中で、アリまでもがなんだか神々しく見えてくるような気がします。
斑の入り方にも別なパターンがあります。もし、この花にとっての本来の色が少し赤みがかった紫だったとしましょう。その赤紫の色素をつくる酵素の遺伝子にトランスポゾンが入り込んだのでしょう。ただ、この場合は、酵素が作れなくなるということにはならずに、酵素が作る色素分子の形が少し変わってしまうというように影響が出たのではないでしょうか。そのために、光の吸収波長が変化して右上のような、少し青みがかった紫の色素をつくる部分ができてしまったのではないでしょうか。これはあくまでも、私の推測にすぎませんので、ここを、「正しい理論」のように引用はしないでください。こんな推測もできるという話です。
アサガオの花も毎朝、丹念に見ていると、飽きないものですね。見るたびに新しいことに気付きます。
最後に
芽です。
かかしさんは、幼い命、それは植物であれ動物であれ、幼い命が自力で懸命に生き、成長していく姿を愛でることが好きなのです。
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