ホテイアオイの花
花弁は6枚。いちばん上の花弁に「花の絵」が描いてあるようです。
ほてい‐あおい【布袋葵】 ミズアオイ科の多年生帰化植物。熱帯アメリカ原産。高さ30センチメートル。葉柄は中央が鶏卵大に膨れ浮袋となり、池・沼などの水面に浮く。夏、淡紫色6弁の花をつける。金魚鉢などに入れ観賞用とする。ホテイソウ。ウォーター‐ヒヤシンス。[広辞苑第五版]
昔からなじみ深い水草なのですが、私自身はこの花にはあまり気付いていませんでした。きれいですね。
例によって花の中心部へ近づいて見ました。白いのはメシベでしょう。
オシベには色のついた葯がありますね。
オシベに毛があって、先端に水玉のようなものが見えましたので、さらになんとかピントを合わせようと苦心して見ました。
細い透明な糸のような毛の先端に液滴がついているように見えます。
粘液のようにも見えますが、食虫植物ではあるまいし、やってきた昆虫がへばりついてしまっては花粉を媒介してもらうこともできますまい。
指先で触れてみたり、草の葉の先端で触れてみたりしましたが、粘りつく感じはありませんでした。粘液ではないのではないでしょうか。じゃあ、これはなんなのか?わかりません。
花の奥の方に何やら色の濃いものがある、と思って接写したら、なんだか、またもや短いオシベのようなものがありました。雄しべなんでしょうね、これ。花粉はできるのでしょうか?自家受粉用とかなんとか、そういう予備系統のオシベでしょうか?わかりません。花というのは見ただけではわからないことだらけですね。ふしぎのかたまりですね。
もう一回、眺めてください。
見るほどに不思議な花です。
この「花の絵」みたいな模様がとても気に入りました。
ウィキペディアから引用します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%86%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%AA%E3%82%A4
夏に花が咲く。花茎が葉の間から高く伸び、大きな花を数個~十数個つける。花は青紫で、花びらは六枚、上に向いた花びらが幅広く、真ん中に黄色の斑紋があり、周りを紫の模様が囲んでいる。花が咲き終わると花茎は曲がって先端を水中につっこむ形となり、果実は水中で成長する。
熟した果実は水中で裂開し、水中に種子をばら撒く。種子から発芽した実生は最初から浮き草状の生活型をとるのではなく、浅い水中や水辺の泥の上で土中に根を下ろして成長し、株が大きくなると葉柄に浮袋を生じて水面に生活の場を広げていく。
また、茎から水平に枝を伸ばし、その先端に芽が生じて新しい株を作る。これによって素早く数を増やし、大きな集団になる。集団がさらに大きくなり、水面を埋め尽くすようになると、互いにより掛かり合って背が高くなり、分厚い緑の絨毯を水面に作り上げる。花が美しい水草なので、日本には明治時代に観賞用に持ち込まれたものである。
なんだか落花生の水草版みたいですね、よく観察してみることにします。
« ヤゴの食事 | トップページ | モンクロシャチホコ »
「植物」カテゴリの記事
- 珍しい花の記事を書きました(2023.06.06)
- 奇数は対称性がいい(2022.07.11)
- てきちょく(2022.06.13)
- ガザニア(2022.05.30)
- ネギ坊主(2022.05.30)
« ヤゴの食事 | トップページ | モンクロシャチホコ »
コメント