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2007年8月 2日 (木)

(クロスジ)ギンヤンマ羽化

7/31付でギンヤンマのヤゴの抜け殻をご紹介しました。(あの抜け殻は体長3cm弱でした。)

8/1、庭の池の近くにある柘植の木の木陰で、妻がギンヤンマの羽化した後の抜け殻を発見しました。

P801kurosujiginyanma1 2mちょっと離れたところから池越しに撮った写真です。

柘植の葉で少し隠されています。夕方なので、角度の低い日差しが差し込んでいます。

P801kurosujiginyanma2 足場をなんとか確保して接近し、フラッシュをたいて撮影。

輝くような抜け殻です。

P801kurosujiginyanma3 P801kurosujiginyanma4            

 

 

 

 

ここまでは屋外での撮影。

                

P801kurosujiginyanma5

枝を切って室内に持ち込んで撮影。

P801kurosujiginyanma6

P801kurosujiginyanma7 P801kurosujiginyanma8            

 

 

 

 

 

この抜け殻は体長5cm弱です。とても迫力があります。背中の紋様も見えますね。前に池に浮いていた抜け殻の紋様と同じです。ですから、池に浮いていた抜け殻と、ここにある羽化した後の抜け殻の主は同じ種類だと考えていいと思います。

さて、では、この抜け殻から羽化したのは何なのでしょう?

妻が言うには、黒と黄色のようなまだらのトンボを見かけた、ということです。

でも、この抜け殻の形はオニヤンマではないと思います。

そうなると、ギンヤンマの仲間で、まだらな感じのがいるのでしょうか?

クロスジギンヤンマはまだらっぽい体色をしています。

http://biodb.i.hosei.ac.jp/nagaike/Nag004/74.html 

http://www3.pf-x.net/~tosakah/tombo/07yanma/kurosujigin03.html

などをご覧ください。

◆ギンヤンマとクロスジギンヤンマを抜け殻で識別する方法はないものでしょうか。

「トンボ入門」という本では、ギンヤンマは「下唇の先端にある鉤が急角度で曲がっていることで見分ける」。クロスジギンヤンマは「曲がり方がゆるやか」と記載しています。

 すでに知っている人にはこれでわかるのでしょうが、ちょっとこれだけではよくわかりません。

「トンボの住む街・江東区」(江東区トンボまつり公式マニュアル)というのを見つけました。

http://city.koto.lg.jp/upimg/17071_bokuraA4v4_01.pdf

をご覧ください。

Image011              Image012

左は、眼が大きく横にふくらんでいてギンヤンマの仲間だそうです。

右は、眼が小さく前に出ていて、他のヤンマの仲間だそうです。(オニヤンマなど)

これでいくと、ギンヤンマの仲間であることはやはり確かなようです。

  

   

Image014大分ぼけてしまいましたが、ヤゴの下唇の図です。

上の方(前の方)に出ているのが「側片」といいます。

この側片の様子で、ギンヤンマとクロスジギンヤンマが見分けられるのだそうです。 

 

 

 

 

 

 

この鉤状の先端が問題なのです。

  

 

Image016 Image017          

  

  

左は「側片の先が直角」でギンヤンマ、

右は「側片の先にまるみがある」のでクロスジギンヤンマとわかるのです。

こういうように図入りで説明してもらうと、「トンボ入門」の記述が理解できるようになりますね。 

  

◆さあ、参ったぞ。もう一回ヤゴの写真を見てみましょう。

                Pict727kurosujiginnyannma_kasin1 Pict727kurosujiginyanma_kasin4

左は7/27に撮った写真の下唇の部分。

右はそれをグレースケールに変換して輪郭がくっきりするように調整したものです。

いかがでしょう?

「まるみがある」ように思うのですが・・・。

    

    

別のアングルから。

P729kurosujiginyanma_kasin1

一応、私の結論は、側片の先にまるみがあって、この抜け殻はクロスジギンヤンマである、というものです。

ということで、

我が家の池でクロスジギンヤンマが羽化しました。

うれしいなぁ。わくわくします。この小さな池から、クロスジギンヤンマまで羽化したなんて!

おそらく1年で成長しきるものではないでしょう。何年かこの池に住んで、やっと今年羽化したのだと思います。

いや~、やっぱりうれしいです。

オマケ:池に浮いていた抜け殻の写真をグレースケールにした全体像です。

P729kurosujiginyanma_kasin2

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コメント

かかしさん。こんばんは。写真のヤゴの抜け殻はヤブヤンマのような気がします。(あまり自身がないですが。)
とりあえず、その根拠として
(1)抜け殻の頭部を見ると、複眼が斜め上方に張り出すように出ていること。クロスジギンヤンマなどギンヤンマ属は頭部が流線型に近く、複眼は側面を覆うようについています。
(2)抜け殻が水からかなり離れたところにあるようですが・・。
(3)成虫は大型で胴がマダラ。幼虫(ヤゴ)もお話にある位で、ヤゴもクロスジギンヤンマと似た環境を住処とする。
などから推測しました。

そうそう、肝心なことを書き忘れました。木に付いていた抜け殻の肢の部分。はっきりとしたストライプが見えますね。これはヤブヤンマのヤゴの特徴です。
連続で失礼しました。

何度も投稿してすみません。
池に浮かんでいる方の脱皮殻は確かにクロスジギンヤンマです。こちらは肢の部分のストライプが木の上の殻ほどはっきりしていませんね。
あとクロギンは普通、羽化は5月頃で、遅くても6月には終わるはずなので、
この時期の羽化といい、黒と黄色のまだら模様の成虫といい・・ヤブヤンマとしか思えないんですが・・。
もしそうだとすると、かかしさんのお庭の池では春にクロスジギンヤンマが、夏にはヤブヤンマが羽化したことになりますね!

あっ、でもこのクロスジギンヤンマはちょうど(この時期の)家の子と同じ位ですね・・そうすると羽化はまだまだ来年のGWあたりですね。今の時期は終齢か亜終齢のはずです。来年の羽化までお互いがんばりましょう

いろいろ詳しく教えて頂いてありがとうございます。
私のトンボの基礎知識はかなり乏しいので、教えていただいて勉強になりました。
トンボにとても詳しくていらっしゃるのですね。
またたくさん教えてください。

いえいえ、そんな。ヤブヤンマのことは「ヤゴの世界」というサイトの掲示板で教えてもらったのです。
家のすぐ近くに木立でかこまれた薄暗く小さな水溜まりがあって、そこはクロスジギンヤンマの多産地なのですが、6月下旬位かな?クロギンの終齢ヤゴと同程度の大きさのよく似たヤンマのヤゴを発見しました。
よく似てはいるけど何となく雰囲気が違う。でもどこが違うのかはっきりと分からない・・ということで「ヤゴの世界」をあたり、そこの掲示板でヤブヤンマであることを教えていただいた次第です。
その掲示板に投稿している人には様々なエリアでトンボ・ヤゴの調査・採集されている方や各種のトンボを採卵から羽化・成熟まで飼育観察されている方など、いずれもエキスパート揃いで、ヤゴ・トンボには多少は明るいと思っていた私も実は何も知らないに等しいことを思い知らされました(笑)。

「ヤゴの世界」見てきました。スゴイですねぇ。感動しました。参考にします。

こんにちは、参考にしていただきありがとうございました。
今、本文を読んでいて気になった箇所がありました。
「他のヤンマの仲間(オニヤンマなど)という箇所です。
オニヤンマは「ヤンマ」という名が付いていながら、実は
ヤンマの仲間ではありません。他にもウチワヤンマとかコオニヤンマなどもそうですね。
大型のトンボに「ヤンマ」の名を付けることがあり、分類上とは必ずしも一致しないことがあるのでご注意を。
一番分かり易い見分け方は「科」のレベルでよいならば
幼虫(ヤゴ)の形です。生息環境の違いがはっきりと出るのですね。
ヤンマ科のヤゴは複眼が大きく、素早い動きが出来る
スマートな体型をしているのが共通しています。で、体の表面は「つるん」としています。

オニヤンマは「オニヤンマ科オニヤンマ属オニヤンマ」なのですね。で、ギンヤンマやクロスジギンヤンマは「ヤンマ科」。コオニヤンマやウチワヤンマは「サナエトンボ科」でしたか。
少々、甘かったですね。なるべく意識して書くように注意します。ご指摘ありがとうございました。

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