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2007年8月 1日 (水)

ミズヒキ

P801mizuhiki_tade ミズヒキと(多分)イヌタデが写っています。

イヌタデも赤いんじゃないかと思いますが、今のところこんな色。

今、赤いのがミズヒキです。

みず‐ひき【水引】
①麻などを水に浸して皮を剥ぐこと。転じて、麻糸。後撰和歌集旅「―の白糸はへて織る機ハタは」
②仏前・神輿ミコシなどに張り渡す金襴キンランなどの幕。
③進物用の包紙などを結ぶのに用いる紙糸。細い紙縒コヨリに水糊を引いて乾し固めたもの。多くは数条を合せて、中央から染分けにしたもので、普通、祝事・進物用には紅白・金銀・金赤などを用い、凶事には白・藍白・黒白などを用いる。
④タデ科の多年草。山野の陰地に自生し、茎は高さ約60センチメートル。通常、葉の表面に暗紅色の斑がある。夏秋の頃、赤色の小花をまばらに穂状につけ、それを③に見たてた。白い花のものを「銀水引」、紅白まじりのものを「御所水引」ともいう。ミズヒキグサ。漢名、毛蓼。[広辞苑第五版]

広辞苑の中の「紅白まじり」というのは、オシロイバナで話が出てきたトランスポゾンがらみの「源平咲き」というやつではないでしょうか。

「雑草のはなし」によると「この花は、上から見ると赤色であり、下から見ると白っぽく見える。その印象が、お祝いののし袋にかける紅白の水引に重ねられた。」とありました。

では、どうぞ。

Pict801mizuhiki1 Pict801mizuhiki2            

とても屋外で撮れる写真ではないので、花茎を1本摘んで室内でじっくり撮らせてもらいました。

左が、「上から」の写真。

右が、「下から」の写真です。

確かに方向によって眺めが全然違うのですね。

 

Pict801mizuhiki3 花を横から見るとこうです。

上下の面で色が異なっているのがわかるでしょう。

先端から2本出ているのは何でしょう?

http://homepage3.nifty.com/mushikusa/top/top_page_04.htm
によりますと

 虫の目になってまた花を見る。まず、花序に付く赤い種(そう果)。花被片に包まれ、先に長めの釣り針のようなものが2本伸びている。これは花柱の名残で、獣などの毛に貼り付く工夫である。そして、小さな花。花弁に見えるのは4枚の花被片で、花弁とも萼とも区別が付かない花の構造である。その上の3枚は赤く、下の1枚だけ白い。赤一色の中で、その白い色こそ昆虫たちに花の所在をアピールするはずだ。  

な~るほど。やっぱり詳しい人は詳しいんだ。感服いたしました。

Pict801mizuhiki4 Pict801mizuhiki5             

  

  

裏表です。見るほどに、不思議な花なのですね。いやはや。

Pict801mizuhiki6

こんな風に開いたのもありましたよ。

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