アカメガシワの雄花
6/16、馬込のPCデポへパソコンを買いに行った時のことです。
駐車場に隣接する空き地に、私にとっては見慣れぬ木に花が咲いていました。
まずは全体像をご覧ください。
この配置が、なんだか家紋を思い起こさせました。
でも、ネットで検索しても、桐ではありませんでした。花の姿が全然違いました。
そこで、嘱託時代にお世話になった友人の生物の先生にメールで問い合わせたところ、いろいろ調べてくださって、お手を煩わせた結果、アカメガシワであるということを教えていただきました。
あかめ‐がしわ【赤芽柏】 (若葉が鮮紅色だからいう) トウダイグサ科の落葉高木。日本・中国大陸に自生、日本では二次林に多
い。高さ10メートルに達する。雌雄異株。夏、白色の花を穂状につける。材は軟らかく、床柱・下駄・薪炭などに用いる。果実の毛を集めて駆虫剤(主にサナダムシ)とする。[広辞苑第五版]
雌雄異株なのだそうです。私が見たのは雄株の雄花でした。
これが雄花のアップです。
右の写真をよく見ていただくと、丸いのがつぼみで、それが開いて放射状の花が出てきたということがわかります。
まるで打ち上げ花火ですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%82%AC%E3%82%B7%E3%83%AF
などをご覧ください。詳しい解説があります。
http://had0.big.ous.ac.jp/thema/nectary/nectary.htm
葉にある蜜腺は何の役割? にこんな記述があります。
葉に蜜腺が存在することの意味は何であろうか? 主にアリさんにパトロールして欲しいからであると考えられている。アリが葉をパトロールする際には,ついでにガなどの卵や孵化したばかりの毛虫などを餌として持ち帰る。植物はアリを親衛隊として雇っているわけである。
アリが葉をパトロールしてくれるためには,甘い蜜が魅力的であるが,たくさんの蜜を分泌することは得策ではないかもしれない。アリさんが蜜だけで満足してはガの卵を持って帰ってくれないかもしれないからである。また、ガが産卵のために飛来するのは夜間であり,昼間よりも夜に分泌するほうが,より効率的であるはずである。実際、夜にたくさんのアリが蜜腺を来訪している。葉が成長して十分硬くなると、毛虫などによる食害は少なくなる。したがって,蜜の分泌は新芽を出してから葉が成熟して硬くなる間が主である。
なるほどなぁ、と思うのですが、実は、私の見たアカメガシワの葉は虫食いだらけでして
こんなふうに、ざっくり切られた葉だらけでした。
一体誰が、アリのパトロールをものともせず、こんな風にざっくりと切り落としたものか、わかりません。
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