鯛の歯
スーパーでアラとして買ってきて、むしゃむしゃと食べてしまった「鯛の頭」から取り出した「歯」です。安いし、おいしいし、アラはお買い得です。
さて、目につくのは鋭い歯ですね。鯛が鋭い歯をもっていること自体は以前から知っていました。尾頭付きの鯛の焼物などでも口を見ればわかります。
今回驚いたのは、「奥歯」です。
見てください。奥のほうへ行くと、てっぺんがドーム型の丸い円柱状の歯が並んでいるのです。
まるで「臼歯」のようではないですか。
肉食動物はとがった歯、切り裂く歯、植物食動物はすり潰す歯、と大雑把にわけられます。猫や犬の歯と象の歯を思い浮かべてください。
ヒトは切歯という「切る歯」、犬歯という裂く歯、臼歯というすり潰す歯をもっています。
鯛はすり潰すタイプの歯も持っているのですね。知りませんでした。
もうひとつ、大きく長くなった歯の内側に、小さな粒粒状の歯があるように見えます。ひょっとしてスペアの歯でしょうか?よくわかりませんが多分そうなのではないかと想像します。
「スペアの歯」の話として、サメの歯の話を別に項を改めて書きます。
◆ヒトの「歯式」は「2・1・2・3」が基本です。順に「中切歯・側切歯・犬歯・第一小臼歯・第二小臼歯・第一大臼歯・第二大臼歯・第三大臼歯」です。
これが左右対称、上下対称で、8×2×2=32というのが、ヒトの成人の歯です。
でも、顎の骨が小さくなったためでしょう、第三大臼歯が出てこなくなりました。いわゆる「親知らず」です。私は下左の親知らずだけが出ましたので、全部で29本の歯があります。現代人は28本が主流になったのでしょう。
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