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2007年6月

2007年6月30日 (土)

水滴

P625rakkaseisuiteki 雨上がり。落花生の葉に水滴が乗っていました。

見事にまん丸くなっています。

睡蓮の葉や、里芋の葉などの上で、水玉が丸くなるのは有名ですが、落花生の葉も「超撥水性」があるようです。おそらく葉の表面に細かい毛が密生しているのでしょう。

風船蔓

P626husenkazura1 今度は、フウセンカズラです。

もっと蔓が伸びて成長してからの姿は知ってますが、こんな小さなうちに花をつけているなんて、気づきませんでした。

P626husenkazura2 かわいい花です。

実が面白い。そうして、種の「ハート・マーク」がまたかわいい。

楽しい花ですね。

ふうせん‐かずら【風船蔓】 カヅラ
ムクロジ科の多年生蔓草。熱帯アメリカ原産。世界の熱帯・亜熱帯に広く野生化。観賞用にも栽培。葉腋から長い花序を出し下部の花柄は巻きひげとなる。夏に小白花をつけ、3稜のある風船状の果実をつける。種子は黒い球形で、ハート形の白斑が目立つ。[広辞苑第五版]

◆別件:「ムクロジ」って実を羽根つきの羽の先端に使ったり、サポニンを含んでいるので泡立ちがよかったり、ということで知られていると思いますが、漢字で書けますか。

私は、ある出来事の結果、書けるようになりました。4,5年前のことです。(出来事は説明しませんが)。

むくろ‐じ【無患子】 ムクロジ科の落葉高木。高さ約10~15メートル。6月頃、淡緑色5弁の小花を大きな円錐花序につけ、球状の核果を結ぶ。種子は黒色で固く羽子(ハゴ)の球に用い、また果皮はサポニンを含むので石鹸の代用とした。西日本の山林に自生し庭園にも栽培。むく。つぶ。[広辞苑第五版]

凌霄花

タイトル、読めました?これです。

P626nouzenkazura1 これなら判りますよね。ノウゼンカズラです。

のうぜん‐かずら【凌霄花】 カヅラ:(ノウゼンは古名ノウセウ(陵 )の転) ノウゼンカズラ科の蔓性落葉樹。中国原産の観賞用植物。高さ約10メートル。幹は付着根によって他物によじ上る。夏、茎頂に橙赤色の大花を開く。[広辞苑第五版]

ノウゼンカズラ自体はずいぶん以前から知っていたのですが、遠くからしか見たことがありませんでした。今回は、近く寄ってじっくり見られる状況だったので接写してみました。

P626nouzenkazura2

正面から。

P626nouzenkazura3

横から。

    

  

雨上がりで、たくさんの花が落ちていました。2個拾って、家へ持ち帰り、水に浮かべてじっくり接写を試みました。(花の上下が入れ替わってしまいました、ごめんなさい。以下、写真の中での「上」は実際の花の「下」です。画像を反転させるとかえって変なのでそのまま載せます。)  

P626nouzenkazura4

閉じていた雄しべの先端が開いて中から花粉が出てくるようです。

左の写真で、左側が新しい花、右が少し古い花です。 

  

P626nouzenkazura5 P626nouzenkazura6

 

 

上の2枚も、左が新しい花の中、右が古い花の中、です。

雌しべは花弁にくっついたような感じですね。雄しべの花粉は左の写真ではまだいっぱい入っていますが、右ではほとんど空っぽになっているのがわかると思います。

アオスジアゲハ

P627aosuji1

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/94th/sci_94.htm

上の、私のホームページで紹介しました。死んで間もないアオスジアゲハです。大きめの写真でお目に掛けます。美しい姿ですね。

P628aosuji2 体が乾燥してきたら、自然と羽が閉じてきました。この後まもなく、羽は完全に閉じました。

2007年6月29日 (金)

シオカラトンボが羽化しました

P628siokara1

6月28日。今年初のシオカラトンボの羽化です。庭のミニ池から出てきて羽化したのだと思います。抜け殻は見つけていません。

 

 

P628siokara2

 P628siokara3

きれいですね。写真を撮ろうとすると警戒して飛び上がるのですが、またすぐ同じ棒の所やすぐそばの木の枝にとまります。

P629siokara4

翌29日、まだ同じところにいました。

これからトンボの季節。我が家の池からも相当な数が羽化してくると思います。

しおから‐とんぼ【塩辛蜻蛉】トンボの一種。雌はムギワラトンボとも呼ばれる。雄は上面灰青色。腹端の数節は黒色。雌は麦藁色で腹部の両側に黒斑点がある。晩春から夏にかけて現れる最も普通のトンボ。シオトンボ。[広辞苑第五版]

散瞳

031226hiraitahitomi ◆この写真、何を隠そう、かかしさんの左眼です。

よく見てください。瞳(瞳孔)が開ききっているのがわかるでしょう。(美人だなぁ、我ながら??)

2003年12月26日付です。

◆これをカラーでプリントアウトして、生物の授業で生徒に回覧しました。授業資料の一つです。

瞳孔は「黒眼」のことです。光はここを通過して網膜に達します。光量調節を行うのが「虹彩」です。明るくなると瞳孔は縮み小さくなり(縮瞳)、暗くなると瞳孔が開きます(散瞳)。

また、カメラで絞りを絞り込むと「焦点深度」が深くなりますが、同じように、瞳孔も小さいほうが焦点深度は深くなります。

虹彩には放射状の「瞳孔散大筋」と、輪状の「瞳孔括約筋」があって、大きさを調節しますが、意志のコントロール下にはなく、自律神経によってコントロールされています。

・散瞳:瞳孔散大筋が収縮:交感神経による
・縮瞳:瞳孔括約筋が収縮:副交感神経による

こんな話が授業では出てきます。

◆この2003年の冬の始めでしたでしょうか、ちょっと眼科へ通うことになりまして、その終わりごろです。眼底検査をしておきたい、ということで散瞳剤の点眼を受けて眼底検査をし受け、全部終わって帰宅して直ちに撮影したのが冒頭の写真です。

◆私が受けた散瞳剤が何だったのかはよく知りません。ただ、瞳を開いてしまう薬剤として有名なのはアトロピンでしょうか。

◆ベラドンナという植物からの抽出物がアトロピンなどのアルカロイドを含み、点眼すると、瞳孔が開いてしまい、女性が美しく見えるというので、使われたという話です。(夜、瞳が開いた猫は可愛いですね、あれのヒト版の話です。)

◆そのあたりをプリントした授業資料がありますので、お目にかけましょう。

ベラドンナ Belladonna:強い毒性をもつ。セイヨウハシリドコロともいう。ナス科の有毒植物。二年草または一年草で、大きな葉と鐘形の花がつく。暗紫色または赤紫色の花筒は先端が5つに裂けて尖り、5個の緑色の萼(がく)にかこまれている。果実は1個の液果で、熟すにつれて緑から紫、黒へと変化する。北アメリカでは庭で栽培されることがあるが、野生化することはほとんどない。葉と根にふくまれるアルカロイド成分の一つのアトロピンは、眼科の検査のときに瞳孔を拡大させたり、ぜんそくの治療で痙攣をとめたりするのにつかわれる。かつてイタリアの女性たちが、瞳を大きく美しくみせるためにベラドンナの抽出物をつかったため、イタリア語で「美しい女性」という意味のベラドンナという名でよばれるようになったという。
分類:ナス科ベラドンナ属。
ベラドンナの学名はAtropa belladonna。

◎ベラドンナは昔イタリアの婦人たちが瞳のパッチリとした美人になるために利用 したと言われる。 bella“美しい”donna“婦人”
成分 アルカロイドの一種。(コリン作用を遮断してしまう)l・d-ヒヨスシアミン。アトロピン。スコポラミン
◎ひとみ(瞳孔)を大きくする。
理由:瞳孔の大きさは、虹彩と呼ばれる部分にある[括約筋]と[散大筋]とい う2種類の筋肉で調節されている。
1)筋肉を縮める括約筋:アセチルコリンを伝達物質とする副交感神経に支配 されている。
2)神経の末端から放出されたアセチルコリンが括約筋を収縮させて縮まる。 アトロピンは、括約筋のアセチルコリン受容体に作用して、その働きを妨 害し瞳孔を大きくする。

チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)  ナス科
学名:Datura metel 別名:マンダラゲ(曼陀羅華),花期:夏
 干した葉は喘息の薬にするというが,種子と共に猛毒。華岡青州が外科手術の麻酔薬として使ったことで有名である。ヨウシュチョウセンアサガオ(洋種朝鮮朝顔)と似ているが,チョウセンアサガオのほうが草丈や花がやや大きく,葉の周辺にギザギザがない,果実は球形で種子は黄白色ということなどで区別できる。

・華岡青洲は、1760年(宝暦10年)10月23日 今の那賀町平山に生まれました。その後1782年に、京都での3年間の遊学の後、帰郷し父の後をついで開業しました。当時の外科治療には大きな問題がありました。麻酔がないために、患者は激しい痛みに耐えねばならず、そのために死に至ることも多かったのです。青洲は、患者の苦しみを和らげ、人の命を救いたいと考え麻酔薬の開発を始めました。研究に研究を重ね長い苦心の末に、青洲は曼陀羅華(まんだらげ)の花を主成分とした6種類の薬草に麻酔効果があることを発見しました。動物を使った実験を重ねることによって、麻酔薬の完成まであと一歩というところまでこぎつけましたが、最後の人体実験を目の前にして行き詰まっていた時、苦悩する青洲に母・於継と妻・加恵が自ら進んで実験台になることを申し出たのです。こうして数回にわたる人体実験の結果、加恵の失明という事態を招いたものの、ついに全身麻酔薬「通仙散」が完成しました。以後、青洲は、没するまでの約30年間に様々な手術を行い、当時不治の病といわれた乳がん手術だけでも153例にも及びました。
 また、乳がん手術の成功後、華岡青洲の名は全国に知れ渡り、患者や入門を希望する者が、平山に殺到しました。青洲は、門下生の育成にも力を注ぎ、医塾「春林軒(しゅんりんけん)」を設けて、千人以上の門下生を育てました。そして1835年(天保6年)10月2日、青洲は76年の生涯を閉じました。

◆こんなプリントを生徒に配布しました。

◆さて、散瞳剤の点眼を受けたことのある方はわかりますが、点眼後数時間はひどいことになります。

・明るい所へ出ても瞳が縮みませんので、まぶしいことまぶしいこと。仕方がないので、帰り道ではまぶたを細~くしてそろりそろりと歩くしかありません。「お天道さまのもとへは出られない、日蔭者になってしまう」のです。

・その上、焦点深度は浅い、角膜の凸凹による乱視がまともにでる、で、景色がぼんやりしてしまって、情けないったらありゃしません。

そんな自分の状態を「教材にしてしまえ」というのが理科教師の根性です。

さて、光によって瞳孔が動くのを観察する方法をお教えしましょう。

洗面所の鏡の前で、鏡に映った自分の瞳を見つめます。(左目を見つめるとしましょうか)。

瞳を見つめながら、右目を手のひらで完全に覆ってしまいます。すると、右目には光が来なくなるので、右目の瞳が開きます。それに連動して左目の瞳も開くのです。

そのようになったところで、右目を覆っていたてをパッとどけます。すると、右目に光が入って右目の瞳が縮み、連動して左目の瞳も縮みます。

自分でそうしようと、思ってもいないのに、勝手に瞳が動くのは、好奇心旺盛な人には面白いのですが、人によっては、気持ち悪いかもしれません。

やってみてください。

◆これ、人の死の判定に使ってますね。「対光反射」といいます。医者がペンライトを出して瞳に光を当てているのは、縮瞳するかどうか調べているのです。

そういう意味で言うと、散瞳剤を点眼された私は、瞳が開きっぱなしで光に反応しないのですから、対光反射の喪失した「ゾンビ」みたいですね。

★角膜反射

ついでに、角膜反射、というのもお話ししてしまいましょう。

ゴミなり、なんなり、目に入ると、思わずまぶたが閉じます。角膜に機械的な刺激が与えられると、意志とは無関係にまぶたが閉じて、目を保護するのです。

眼科で、「眼圧測定」を受けたことのある方もいらっしゃるでしょう。最近は、多少精度は低いけれど簡便な「空気噴射法」という方法で測定することが多いですね。

目を開いていると、突然プシュッと空気をふきつけられて思わず目を閉じてしまう、というやつです。

噴射された空気によって角膜は押されて平たくなるのですが、この平たくなるまでにかかる時間を測定しているのです。眼圧が高いと、角膜が平たくなるまでの時間が長くなります。

この検査で眼を閉じない人はいないでしょう。これが「角膜反射」です。生きている限り当たり前のことです。

精度の高い「圧平眼圧測定法」というのもあります。これは、圧力計についた棒の先端を角膜に押し当てて、押し、角膜を平らにするのに必要な圧力を測定するものです。

棒を角膜に当てるのですから当然角膜反射が起こってしまいます。そこで、しばらくの間角膜反射を停止させるために、麻酔薬を点眼し、角膜反射が消えたところで測定します。

私は、この測定も受けたことがありまして。麻酔薬を点眼されたあと、測定にかかると、目に棒が近づいてきて、目に触っているはずなのに、まぶたが閉じないんですね。これは変な感じがします。角膜に触れられているのに目が閉じないなんて「なんでだぁ」という気分。

医者も、測定後、「目にものが入ったり、棒のようなものが目に入っても、目が閉じないのでとても危険ですから注意してください」って言ってました。

実は、死亡の判定の方法に、この「角膜反射の喪失」というのもあるのです。

なんかなぁ、このときも私は「ゾンビ」だったなぁ、と思う次第です。

ダツラ・メテル

P622daturametel1 全体像。

これを見ると、ああ、チョウセンアサガオか、と思う方も多いでしょう。

この場合の「チョウセン」は「朝鮮半島が原産地」というような意味ではなく、「外来の」というような意味だそうですので、私は学名の「ダツラ・メテル(Datura metel)のほうをこの花の名前として使いたいと思います。

原産地は南アジアだそうです。

「アサガオ」が属する「ヒルガオ科」ではなく、「ナス科」です。

ナス目 Solanales:ナス科 Solanaceae:チョウセンアサガオ属 Datura:チョウセンアサガオ D. metel

です。

P622daturametel2

確かに朝顔に似ているとも言えますね。

 

 

P622daturametel3

花の正面の顔はこんな感じ。「かざぐるま」みたいな感じもしますね。

 

 

P622daturametel4 これはつぼみ。 

P622daturametel5 先端が緩んできました。ねじれています。 

P622daturametel6 開き始めです。 

P622daturametel7

たたんだ布がほどけていくような。

このあと、最初に紹介したような花に開いていきます。 

 

P622daturametel8 花が終わると、茶色くしぼんでしまうのですが、めしべの根元、子房が現れてきます。とげとげ坊主です。

P622daturametel9 すごいトゲトゲ。しかも硬いのです、しなしなではありません。つまむと痛いです。

P623daturametel10 いっぱい実がなっています。まだ青い実です。これが熟すとちょっと厄介です。

ちょうせん‐あさがお【朝鮮朝顔】ナス科の一年草。熱帯アジア原産。高さ約1メートル。秋、葉腋に淡紫色または白色の朝顔型の花を開き、果実はとげを密生した楕円形。種子は黒く、多数。全草、特に種子に猛毒があり、スコポラミン・アトロピンなどの原料となる。乾した葉は生薬の曼陀羅葉で、鎮痙薬・喘息煙草の原料とする。曼陀羅華(マンダラゲ)。[広辞苑第五版]

◆というわけで、有毒なのです。

ウィキペディアから引用します。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%82%AC%E3%82%AA

チョウセンアサガオ及びその仲間は、同じナス科のハシリドコロ、ヒヨス、ベラドンナと同様にスコポラミン、ヒヨスチアミンなどのアルカロイドを含む。ヒヨスチアミンは抽出するとラセミ化してアトロピンになる。アルカロイドは全草に含まれるが、特に種子の含有量が多い。これらのアルカロイドは抗コリン作用を有するため、分泌腺や平滑筋を抑制し、摂取すると口渇、散瞳、心悸亢進、尿閉、消化管運動の減少などが起こる。

スコポラミンには緩和な中枢抑制作用があり、1804年に華岡青洲がこの植物から麻酔薬を作り全身麻酔下で乳ガンの摘出手術をしたことで有名である。多量に摂取すると、意識喪失、呼吸停止を起こし死亡することもあるが、消化機能の抑制のため致死量を摂取するに至ることはまず無いといわれている。経口致死量は4~5gとされている。

というわけです。食中毒事件なども起こっているようですから、注意してください。

上の引用文の中で、「ベラドンナ」「散瞳」というところを赤い太字にしてあります。これについては、稿を改めてお話したいと思います。

◆「散瞳」という項目を立てますので、併せてお読みください。

2007年6月28日 (木)

サメの歯

628samenoha1 これ、サメの口です。

20年以上前なのでしょうか、上野の国立科学博物館へ子らと、カルカロドン・メガロドンの骨格化石の展示を見に行きました。

新生代第三紀中新世という時代に生きた巨大なサメです。ムカシホホシロザメともいうのかな。巨大な体に感動しました。体長14~15mもあるんですよ。話に聞く、歯の生え換わりの様子もはっきり見えて、感動のあまり、博物館の売店でとても小さいけれど「サメの歯」を買ったのです。

それが上の写真です。横幅にして10cmちょっとですから、小さなものですが、その歯のすごいこと、すごいこと、本当に感動です。

628samenoha2

628samenoha3

628samenoha4

いかがですか?いちばん外側に一列に「現役の歯」が並んでいます。その内側から、次の代の歯が一列になって立ち上がりつつあります。

さらにその内側には、その先2,3代先までの歯が寝た状態で準備されています。

すごいですねぇ。化石で見る歯と同じく、三角形で、縁にのこぎりの刃のようなギザギザがあって、スケールは小さいものの、サメの歯のすごさを深く実感したものです。

鯛の歯

P623tainoha1 この写真だけを見て、これが何だかお分かりになるでしょうか?

スーパーでアラとして買ってきて、むしゃむしゃと食べてしまった「鯛の頭」から取り出した「歯」です。安いし、おいしいし、アラはお買い得です。

さて、目につくのは鋭い歯ですね。鯛が鋭い歯をもっていること自体は以前から知っていました。尾頭付きの鯛の焼物などでも口を見ればわかります。

今回驚いたのは、「奥歯」です。

P623tainoha2

P623tainoha3

見てください。奥のほうへ行くと、てっぺんがドーム型の丸い円柱状の歯が並んでいるのです。

まるで「臼歯」のようではないですか。

肉食動物はとがった歯、切り裂く歯、植物食動物はすり潰す歯、と大雑把にわけられます。猫や犬の歯と象の歯を思い浮かべてください。

ヒトは切歯という「切る歯」、犬歯という裂く歯、臼歯というすり潰す歯をもっています。

鯛はすり潰すタイプの歯も持っているのですね。知りませんでした。

もうひとつ、大きく長くなった歯の内側に、小さな粒粒状の歯があるように見えます。ひょっとしてスペアの歯でしょうか?よくわかりませんが多分そうなのではないかと想像します。

「スペアの歯」の話として、サメの歯の話を別に項を改めて書きます。

◆ヒトの「歯式」は「2・1・2・3」が基本です。順に「中切歯・側切歯・犬歯・第一小臼歯・第二小臼歯・第一大臼歯・第二大臼歯・第三大臼歯」です。

これが左右対称、上下対称で、8×2×2=32というのが、ヒトの成人の歯です。

でも、顎の骨が小さくなったためでしょう、第三大臼歯が出てこなくなりました。いわゆる「親知らず」です。私は下左の親知らずだけが出ましたので、全部で29本の歯があります。現代人は28本が主流になったのでしょう。

2007年6月27日 (水)

ネジバナが咲き始めました

P620nejibana1 ネジバナが咲き始めました。

ねじ‐ばな【捩花】ラン科の多年草。原野・芝生などに自生。高さ10~30センチメートル。根茎は白く肉質。夏に淡紅ないし紅色の小花を多数総状につけ、花序がゆるい螺旋ラセン状を呈するのでこの名がある。モジズリ。綬草。[広辞苑第五版]

そう、この花、ランの仲間なのですよね。

 

 

 

 P620nejibana2

ランらしいでしょうか?

広辞苑第五版から

もじ‐ずり【捩摺】「しのぶずり(忍摺)」に同じ。〔植〕ネジバナの異称。

しのぶ‐ずり【忍摺・信夫摺】摺込染の一種。昔、陸奥国信夫(シノブ)郡から産出した忍草の茎・葉などの色素で捩モジれたように文様を布帛に摺りつけたもの。捩摺モジズリともいい、その文様が捩れからまっているからとも、捩れ乱れた文様のある石(もじずりいし)に布をあてて摺ったからともいう。しのぶもじずり。草の捩摺。しのぶ。伊勢物語
「この男―の狩衣をなむ着たりける」

もじずり‐ごろも【捩摺衣】しのぶずりをした衣。

◆「もじずり」といえば、百人一首の歌ですよね。

  陸奥のしのぶもぢずりたれゆゑに 乱れそめにしわれならなくに 

                            河原左大臣 源融

 私が百人一首を覚えたのは小学校一年生くらいだったでしょうか。5歳年上の兄が学校で教わってきて、母が結構上手で、家族4人で、乱取りだ、源平だ、とかいって遊びました。

 弟として兄への対抗上一所懸命に覚えたのですが、いかんせん、意味なんかまるっきりわかりもしませんでした。で、とんでもない誤解が私の中に大量に生まれたわけです。

「うらめしき」  お化けでも出るのかな?

「ももしきの」  ももひきの一種か?

・・・。で、上の歌ですが

「われならなくに」って「我なら泣くに」だと思ってました。「自分なら泣いちゃうな」なんだろうなぁ、と。

いやお恥ずかしい。

2007年6月26日 (火)

我が家のイチゴ

P620itigo おいしそうでしょ。

季節をずらすなどという余分なエネルギーはかけていませんから、今が食べごろなのです。(とっても小さいのですが。)

アガパンサス

P620agapanthus1

アガパンサスです。

  

  

 

P620agapanthus2 薄紫がきれいです。

 

 

http://www.hana300.com/agapan.html
によりますと

別名:紫君子蘭、African lily、 Lily-of-the-Nile だそうです。

・百合(ゆり)科。                        
・学名  Agapanthus : アガパンサス属      
  Agapanthus(アガパンサス)はギリシャ語の「agapa(愛らしい)+ anthos(花)」の組み合わせことば。花名も同様。
・開花時期は、  6/20頃~  7/  末頃。
・南アフリカ原産。明治時代中期に渡来。   
・梅雨の頃、紫色の小花をたくさん咲かせる。
・葉は君子蘭に似ている。                  
・根は太く強いので、斜面や土手などの土の 
  流出を防ぐのに役立つらしい。            


 

コスモス

P617cosmos1

これ、咲いたばかりのコスモスの花なのですが、花弁が管状になっているのですね。コスモスなんてよく知っているつもりでしたが、知らないことばかり多くて、恥ずかしくも面白いことが多いです。

P622cosmos2 花が熟成すると、こんな具合です。

いつものコスモスになりました。

ナンテンの花

P620nantenhana1 ナンテンの花が咲きました。

なん‐てん【南天】メギ科の常緑低木。中国大陸原産。高さ約2~3メートルに達する。葉は羽状複葉。初夏、白色の小六弁花を総状につける。晩秋から冬、球形で赤色の果実をつける。暖地に自生し、また観賞用に植栽。漢名、南天竹・南天燭。[広辞苑第五版]

P620nantenhana2 P620nantenhana3

花を接写してみました。

変わった花ですね。ブログを始めるまでは、こんなに近づいて花を見たことはありませんでした。

みんなそれぞれ、すごい工夫をしているのですね。

ピンクのタマスダレ

P617pinktamasudare1 これが、ピンクのタマスダレの開花前の姿。

 

 

 

P619pinktamasudare2 咲きました。

普通、白が多いと思いますが、ピンクもきれいですね。

めしべの先端が割れています。

P619pinktamasudare3 どうもこの頃、花弁、ガク、苞がわからなくて、つい花の裏側も見たくなります。

ビヨウヤナギ

P616biyouyanagi2P617biyouyanagi1 ビヨウヤナギの花が終わりかかるとめしべの根元の子房が出てきます。

見事に、子房、という形ですので紹介します。でも実がなって種ができるという感じはあまりしないのですけれどね。

  

P616biyouyanagi3 花弁が落ちて、ガクが残り、そのガクが子房を包み込むようにみえます。

  

  

P616biyouyanagi4

これで実はならないのかなぁ?

もう少し追跡して見ていくことにします。

P617biyouyanagi2 花を裏から見てみました。このごろ、ガクなのか花弁なのか、花によっていろいろ異なるのでわからなくなっています。

ビヨウヤナギの黄色いのはやはり花弁ですよね。

緑のガクが5枚裏から支えているようにみえます。

アオスジアゲハ羽化

P625aosujiuka 今年最初のアオスジアゲハの羽化です。(6/25)

いつ見てもスマートでかっこいいいのです。大好きです。

体を乾燥させてから、外へ放してやりました。

羽がぼろぼろになるまで飛んで飛んで、繁殖してほしいと、いつも祈ります。

P626aosujiuka2 6/26にも羽化しました。

玄関で休んで、体を乾かして、飛び立っていきました。

  

上の個体が出た後の蛹の殻です。 6/21付で蛹の姿を紹介した、あの個体です。P626aosujiuka3

きれいな抜け殻ですね。

アオスジアゲハの前蛹

P625aosujizenyou アオスジアゲハの幼虫が場所を決め、前蛹になりました。

糸を吐いて足場をつくり、下のほうに糸の山をつくって腹の先端を固定します。

胸の周りに糸を吐いて「帯糸」というものをつくり、体を固定します。

頭をギュッと前に丸めているのがわかるでしょうか。

このあと、脱皮するのですが、ここで「難問」。

つま先を床につけたまま靴下を脱いでみてください。うまく脱ぎきれますか?

必ず最後につま先を浮かせなければ靴下は脱げませんよね。

前蛹の脱皮も同じ。脱ぎ捨てるべき皮の中に、蛹の体があります。前蛹の背面が割れて、幼虫の皮を脱ぎ棄てます。さて、最後はどうするのでしょう?

論理的に言って、やはり一瞬、尾端を浮かせて、自分の皮をまたがなければなりませんよね。この瞬間を見たことは1回しかありません。しかもあまりの速さに肉眼で確認したとは言い切れませんでした。

平賀壮太さんの「蝶・サナギの謎」(トンボ出版)には、この微妙な瞬間の写真があります。尾端を抜き出して、幼虫の皮をまたぎ、糸の山に再度尾端を押しつけて、固定するのです。

いやー、感動しました。すごい人はやっぱりすごいや。

アオスジアゲハの幼虫

P622aosuji1 アオスジアゲハの終齢幼虫が歩いています。蛹になる場所を探しているのでしょう。

アオスジアゲハの幼虫は、アゲハの幼虫と比べると、動作がきびきびしています。歩く速さも早い。枝の先端などにくると、アゲハの幼虫は、行き止まりであることに諦めをつけて引き返すまでにすごく長い時間かかります。アオスジアゲハの幼虫は、2,3回、ここは先端かな?と試すと、さっさと向きを変えてしまいます。決断が早い。

P622aosuji2 うまくとれたかな、と確認なんかしている間に、さっさと行ってしまいました。

2007年6月25日 (月)

オニタビラコ

P619onitabirako 小さな花ですが、接写すると魅力的です。

老眼の私にはスーパーマクロの助けがないと、かわいい動植物たちが見えなくなってしまいました。

おに‐たびらこ【鬼田平子】キク科の越年草。各地の路傍や庭に普通の雑草。タンポポに似た根出葉があり、茎は20~80センチメートル。
茎、葉とも紫褐色を帯び、毛が多い。春、黄色で小形の頭状花がつぎつぎに咲く。[広辞苑第五版]

葉が田んぼに放射状に平らにはびこるので「田平子」なのだそうです。

一つ一つの花は「舌状花」ですね。

スミレの綿毛?

P617sumireniwatage いえ、冗談です。

舗装の狭いすき間に一緒に暮らすスミレとタンポポです。

2007年6月23日 (土)

泰山木

P623taisannboku もう一回ご紹介していますが、花の中のほうが結構写し込めましたので追加します。接写できるくらいまで近づいてみたいものですが叶いません。

ドウガネブイブイ

P623douganebuibui1 ドウガネブイブイが死んでいました。本当は生きている姿を紹介したいのですが、あまりにも美しくて、ご紹介したくなりました。陽射しのもとでは、銅というより、金色のようでした。まるで「黄金虫(おうごんちゅう)」みたいでしたよ。

かな‐ぶん【金 ★】コガネムシ科の甲虫。体はやや扁平、青銅色で光沢に富み、体長約2.5センチメートル。クヌギなどの樹液に集まる。また、俗にコガネムシ類をいう。かなぶんぶん。[広辞苑第五版]{★は「文」の下に「虫」という字。以後は「蚊」で代用します。}

「金属光沢をもっていて、ブンブン羽音を立てて飛んでくる虫」=「カナブン」なのでしょうね。その類推からするとドウガネブイブイはおそらく「銅金蚊蚊」であって、「銅のような金属光沢をもっていて、ブンブン羽音を立てて飛んでくる虫」なのではないでしょうか。

P623douganebuibui2 P623douganebuibui3                 

 

 

 

アングルを追加します。細かい毛がいっぱいなのですが見て取れるでしょうか。

木漏れ日

P623komorebi 木漏れ日の写真です。

【木洩れ日】枝葉(エダハ)の間から洩れてくる日光。[広辞苑第五版]

何の変哲もない話ですが・・・。

枝葉のすき間がいつも丸いわけではなく、角張っていたりするのに、なぜ木漏れ日は丸いのでしょう?

答:木漏れ日は太陽の像だからです。

地面に映っているのは「枝葉の影」ではなく、枝葉のすき間を「ピンホール」として、ピンホールカメラ(針穴写真機)の原理で地面に映し出された「太陽の像」なのです。

ですから、日食の日に木漏れ日を見ると、地面には欠けた太陽がいっぱい映ることになります。面白いですから、日食に出会うチャンスがあったらぜひ観察してください。その場に木漏れ日をつくるような木がなかったら、両手の指を直角に重ねて四角いすき間をつくって地面や紙に映してみてください。目を傷める心配もないし、面白いですよ。

2007年6月22日 (金)

ツバメが抱卵しています

P620tubamehouran ご近所のそば屋さんの駐車場の一角で、ツバメが抱卵しています。

毅然としていますね。

ヒトだけかなぁ、へらへらしてたり、下劣だったりし得るのは。情けないことです。

夏至です

「image001.gif」をダウンロード

今日(2007年)6月22日は、夏至です。夏至といえば「一年で一番昼間の時間が長い日」ということだと思うのですが・・・。

夏至の日が、最も日の出の早い日ではなく、また、最も日の入りの遅い日でもないことは知っていたのです。で、そのことをお知らせしようかな、と思って、今年の理科年表のデータをエクセルで表にしてみたのです。それが、「image001.gif」というファイルなのです。

なんと、気分の悪いことに、一年で一番昼の時間が長い日になっていなかったのです。

なんたること。おそらく、日の出、日の入り時刻の定義からこうなってしまったのだと思います。

「日の出入りの時刻は太陽の上辺が旧東京天文台の地平線に一致する時刻である」となっていました。

夏至という天文現象自体は「自然」のカテゴリーかなとも思いますが、人間の暦の問題だし、定義が絡むとなると、これは「人事」ですね。

ちなみに広辞苑では下のようになっていました。

げ‐し【夏至】二十四節気の一。太陽の黄経が九〇度に達する時で、北半球の昼が最も長く、夜が最も短い。太陽暦では6月22日頃。[広辞苑第五版]

2007年6月21日 (木)

アオスジアゲハの蛹

070621aosujisanagi1

枝に葉っぱのようなものがくっついているように見えませんか?

これは、アオスジアゲハの蛹です。クスノキの葉についています。

葉柄、葉脈があるように見えません?

070621aosujisanagi2   

真後ろから撮るとこんな感じ。

070621aosujisanagi3 ほぼ真横から撮るとこんな感じ。

 

  

  

  

 

私はこの蛹、クスノキの葉に擬態しているのだと思うのですが。いかがでしょうか?

蛹の背に体を固定している糸がかかっているのが見えるでしょうか?

紙魚(しみ)ってご存知ですか?

070616simi1 これが「紙魚」です。私自身何年ぶりにお目にかかることか、最近では実に珍しい昆虫です。

しみ【衣魚・紙魚・蠧魚】(体形が魚に似ているので「魚」の字を用いる) シミ目シミ科の原始的な昆虫の総称。体は細長く無翅。一面に銀色の鱗におおわれ、よく走る。衣服・紙類などの糊気あるものを食害。ヤマトシミ・セイヨウシミなど。しみむし。きららむし。[広辞苑第五版]

今回現われたのは、ヤマトシミだと思います。

070616simi2 子供のころは結構よく見かけたのですが。つまむと柔らかくて、すぐつぶれてしまいます。で、指先に銀色の粉が付きます。

070616simi3 前から見たところ。

すこしピンボケですみません。

特徴に気付かれたでしょうか?この昆虫、もう成虫なのに羽がないのです。

頭部ははっきりしていますが、胸部がかちっとひとつにまとまっていないみたいですね。脚が3対あるのは昆虫の特徴ですが、脚のある体節3つが完全に硬くくっついていないような感じなのです。

070616simi4_1 横から見たところ。

体は扁平です。

070616simi5 070616simi6           

  

  

  

  

腹側からも撮影させてもらいました。毛だらけですね。脚の構造がやはり特徴的。

実はこのシミという昆虫は、昆虫としてはかなり原始的な形を残したまま現在にいたっている昆虫なのです。

ムカデはたくさんの体節から体ができています。各々の体節に1対の脚があります。体節の「個性」はあまり強くありません。

昆虫は先節から第4節までを「頭部」としてまとめました。昆虫の口にある顎(口器)は「付属肢」からできたものです。昆虫が食べるときは、顎が左右からエサをはさむように動きますね。もとが脚だったことを考えれば、納得できると思います。

第5節~第7節をまとめて「胸部」としました。そこで、脚は3対です。羽は中胸と後胸の背側に生じました。

腹部は普通11節あります。付属肢はほとんど退化して、後端に近いところで交尾器や産卵管、尾角などになっていることがあります。

◆石川良輔 著「昆虫の誕生 一千万種への進化と分化」中公新書、1327、1996.10発行からシミについて引用します。

体は鱗片に覆われていて、頭部と前胸部の間にコムシ目のようなくびれはなく、体は幅広い胸部から後方に向かって狭まっている。脚の付節は2-4節に分かれている。腹部は10節で、腹板に付属肢の痕跡と考えられる8対の腹刺と腹胞があるほか、腹端に3本の長い糸状付属物がある。このうち、中央の1本は第11節が変化したもので、両端の2本は尾角である。シミは体が脊腹方向に扁平で眼が小さく、単眼もない・・・。

シミは乾燥した室内などに棲み、重ねた古い紙や板の隙間などに隠れている。書物の害虫として有名な虫で、昼間でも現れてすばやく走る。体全体が白い鱗片に覆われているので目立つ。・・・。

◆「書物の害虫」とありますね。「本の虫食いの跡」というのを見たことがあるでしょうか?

 糊気のある和紙の本なんかが、よく被害にあったようです。

そこで、和算の本が、一部虫に食われて一部分読めなくなったが、全体の計算を復元して行うことができるか?というのが「虫食い算」なのです。

虫食い算という言葉はよく知られていると思いますが、その「虫」というのがここでご紹介した「シミ(紙魚)」なのです。

◆あまり深入りはしませんが、昆虫が体節構造をもつことは知られているとして、ヒトも体節構造があるのです。背骨を考えてください。あれ、体節を示しています。腹筋を見てください。節に別れていますね。

発生初期、ヒトも体節構造を基本にして、それぞれの体節に特徴づけがなされていく形で体が形成されていきます。

ハエもヒトも、体節を作る基本の遺伝子グループはよく似ています。

ハエもヒトもまあ、よく似た基本設計からの発展形なのです。

2007年6月20日 (水)

白いホタルブクロ

P616sirohotarubukuro 珍しいですね。白いホタルブクロです。ランタナの植えられている小さな空き地の逆サイドに植えられていました。

我が家には紫のホタルブクロはあるのですが、白は初めてです。

実は、ここでは、ハナバチが仕事をしていましたが、ハナバチはこの下向きの花の中に潜り込んでいって蜜を吸っているようです。

  

  

P616sirohotarubukuro2 写真の真ん中に写っていた花ですので、おそらくハナバチが潜り込んでいくところを撮ろうとしてシャッターを押したのに間に合わなかった写真だと思います。花の中にハナバチがいるはずです。

  

ランタナ(の木)

P616rantana1 ご近所のランタナです。見上げるように大きく育っていて、これはもう立派な「木」ですね。  

  

  

 

 

 

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%8A

↑ウィキペディアのページです。

目: シソ目 Lamiales
科: クマツヅラ科 Verbenaceae
属: ランタナ属 Lantana
種: camara 学名
Lantana camara
和名
ランタナ、シチヘンゲ
英名
Lantana
ランタナ(Lantana、学名Lantana camara)は中南米原産のクマツヅラ科の常緑小低木で観賞用に栽培される。赤、橙、黄、白など鮮やかな色の花をつけ、また花の色が次第に変化することが多いので、和名をシチヘンゲ(七変化)ともいう。

多数の小花からなる散形花序をつける。開花後、時間がたつと次第に花色が変わるため、同一花序でも外側と内側では花色が異なる(内側が新しい)。

果実は黒い液果で有毒といわれるが、鳥が食べ種子を散布する(種子を噛み砕く可能性の強い哺乳類には有毒だが鳥類には無毒という液果をもつ植物は多い)。茎は断面が四角で細かいとげが密生する。葉は対生し表面がざらついている。暖地では戸外でもよく育ち高さ1.5mほどになる。

和名があるくらいに結構歴史のある植物らしいです。江戸時代の末にはもう渡来していたようです。身長172cmの私が見上げるほどの木ですから、2mは優に越しています.

ところで、見上げながら写真を撮っていたら、オオスカシバが仕事をしていました。ホバリングしながら一生懸命蜜を吸っていました。一生懸命に生きる姿って美しいですね。

P616rantana_oosukasiba

2007年6月19日 (火)

ミスジハエトリのメス

P615misujihaetori_mesu 我が家のガレージのタイルは「昆虫たちの大通り」らしくて、いろんな昆虫と出会います。6/15に出会ったミスジハエトリ(だろうと思います)です。

単に「ハエトリグモの仲間だ」と言ってしまえば簡単なのですが、せっかく「日本のクモ」という本も買ったので、何とか種まで同定しようとしています。

それがなかなか難しくって・・・。

ヒメクチナシ

◆ちょっと更新が止まっていました。パソコンが不調で、1日3度もブルー・スクリーンが出て落ちるようになってしまい、買い換えました。いろいろセットアップして、使い勝手を今まで通りにしようと、今も調整中です。Windows Vistaなんですが、さほどいい調子ともいえません。癖がつかめずちょっと手を焼いています。もう少し慣れなければなりません。

◆6/13にヒメクチナシの花の咲き始めのところをご紹介しましたが、「盛り」の状態も載せることにします。

P615himekutinasi この状態が真っ盛り。これを過ぎると、花びらの色が純白から少し黄ばんだ感じになって、終わりに向かいます。

きれいです。よい香りです。

デジカメで白い花を撮るのは難しいですね。

2007年6月15日 (金)

テントウムシ=Lady Bird

◆ナミテントウが無事羽化しましたので、落ち着いてこれが書けます。本当はナナホシテントウがらみで書きたかったのですが、まあいいでしょう。

◆テントウムシという虫は、どこの国でも好かれる虫のようですね。有名なところで、「マザーグース」にも登場します。私の蔵書に「The ANNOTED Mother Goose」(「注釈つきマザーグース」というのかな)がありまして、そこから引用します。

The ANNOTED Mother Goose

With an Introduction and Notes by

WILLIAM S.BARING-GOULD and CEIL BARING-GOULD

A MERIDIAN BOOK   NEW AMERICAN LIBRARY

Lady Bird は467番にあります。

467
Lady Bird, Lady Bird,
Fly away home,
Your house is on fire,
Your children will burn.

というものです。訳しません。「注釈」も引用さて頂きます。

In Norfolk, England, the lady-bird is known as the "burny bee," and people there once sang:
Burnie bee, burnie bee,
Tell me when your wedding be?
If it be to-morrow day,
Take your wings and fly away.

Later versions of "Lady Bird," the first rhyme in the earliest known nursery rhyme book, often add the lines:
All except one
And that's little Ann
And she has crept under the warming pan.

Or, in Yprkshire, Englend, where the lady-bird was known as the "lady-cow," the added lines went:
All but one that lig under a stone,
Fly thee home, lady-cow, ere it be gone.

When a lady-bird -a ladybug in America- lights upon you, you are supposed to recite this rhyme to drive it away unharmed, for it is very unlucky to kill or injure the creature.
If spoken to politely enough, the ladybug, it is said, will even fly to one's sweetheart:
Lady-bird, lady-bird, fly from my hand,
Tell me where my true love stands,
Up-hill or down-hill or by the sea sand,
Lady-bird, lady-bird, fly from my hand,
Fly, lady-bird, fly!
   North, south, east or west;
Fly to the pretty girl
   That I love best.

The little insect, for some reason burried in the veils of antiquity, is regarded with awe almost everywhere in the world, and in many places it semms to have some religious connection. This is reflected in its very name in English, which means "Our Lady's bird."

◆1960年代のフォークグループ「ピーター、ポール、&マリー」が来日公演をしたときのライブレコードというのを持っていたのですが、ここで、PPMは「雨降りの日の退屈な少女」の歌(題名を忘れました)を歌っていまして

Rain rain, Go away, Come again some other day.

だったかなぁ、こんな歌詞があったように記憶しています。(古い記憶であいまいです)。

で、この歌の中に「Lady bird Lady bird ・・・・」という歌を挿入していました。私自身は口ずさめますが、これが本来の童謡なのか、PPMの作曲なのかは知りません。

高校生の頃、テントウムシがLady bird というのだということをこうして知ったわけですが、これがマザーグースの歌だということを知ったのは、もっと後のことでした。

◆「"Lady bird" Mother Goose」  でGoogle検索したら、下のサイトがヒットして、版画付きで歌が掲載されていました。ご覧下さい。

http://www.kellscraft.com/mothergoose/mothergoosec.html#6031

このサイトのトップは下のURLです。

http://www.kellscraft.com/mothergoose/mothergoosecontent.html
The True Mother Goose - Songs for the Nursery, Or, Mother Goose's Melodies for Children.  Notes and Pictures by Blanche McManus.  Published by Lamson, Wolffe and Co., Boston. 1895.

マザーグース全部が読めます。利用価値の高いサイトです。

ヒメシャラが咲き始めました

070615natutubaki ヒメシャラの花が、木のてっぺんの辺りに咲き始めました。二階から望遠で撮っていますのでちょっと物足りない写真になりました。

 ひめ‐しゃら【姫娑羅】ツバキ科の落葉高木。暖地の山地に自生。葉は楕円形。樹皮は滑らかで赤黄色。夏、ツバキに似てやや小さな白色五弁花を開く。材は堅く細工用。サルナメリ。サルスベリ。アカラギ。[広辞苑第五版]

070615natutubaki2 どうも、ヒメシャラとナツツバキの区別がよくついていませんで、初め、この記事は「ナツツバキが咲き始めました」という題で書きました。検索したりいろいろ調べているうちに、どうも我が家のは「ヒメシャラ」だろうということになりまして、訂正して書き直しました。

P615himesyara1 P615himesyara2

なんとか花の横にカメラを差し出して接写してみました。

花弁の形、花弁の縁の「フリル」がない、などの特徴から、やはりこれはヒメシャラですね。

なつつばき【夏椿】ツバキ科の落葉高木。山地に自生。高さ約10メートル。幹の肌は滑らかな黄褐色で、サルスベリに似る。葉は楕円形で、裏面に絹毛を生ずる。6月頃、葉腋に大きな白花を1個ずつ開くが、開花後間もなく散る。庭木とされる。娑羅樹(しやらのき)。[広辞苑第五版] 

牧野によりますと「ナツツバキ」は

おとぎりそう目 Guttiferales:つばき科 Theaceae:ナツツバキ属

別名:シャラノキ

 新潟県以南,四国,九州の山中にはえ,また寺院の庭に栽植する落葉高木。高さ15m位。枝は平滑で,赤褐色,幹は表面がはげ落ちまだらとなる。葉は厚く互生し,長さ10cm位。裏に白毛がある。花は初夏,径5cm位,花弁は縁にきょ歯がある。和名は夏にツバキのような花を開くためにいう。材は器具などに用いる。別名はインドの娑羅樹(しゃらのき)と間違ったことに基づく。

「ヒメシャラ」は

おとぎりそう目 Guttiferales:つばき科 Theaceae:ナツツバキ属

 関東地方以西,四国,九州の山林中にはえ,また庭木として栽植する落葉高木。樹皮はつるつるしているので一名サルスベリ,また赤黄色なのでアカラギの名もある。花は初夏から夏,径2cm位,花の下に包葉2枚があり,花弁5枚は下部で合着する。雄しべは合着しない。和名はナツツバキを誤って娑羅(しゃら)と呼びその小形種の意味。

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「沙羅双樹」と誤解されることも多いようです。

「沙羅の花」愛でて、はかなさ味わう 京都・東林院で
朝日新聞 2007年06月13日14時02分

 沙羅(さら)双樹の庭で知られる妙心寺塔頭(たっちゅう)の東林院(京都市右京区)で12日、恒例の「沙羅の花を愛(め)でる会」が始まった。30日まで。

庭園に広がった沙羅双樹の花=12日午前、京都市右京区の妙心寺東林院で

 苔(こけ)に覆われた本堂前庭では、若木十数本が直径5センチほどの白いツバキのような花をちらほら咲かせている。朝に咲いて夕方に散るはかなさから、無常の象徴として「平家物語」でもうたわれている。

「庭園に広がった沙羅双樹の花」というキャプションで落ちた花の写真が掲載されています。でも、これをみるに、どうやらこの花は「ナツツバキ」のように見えます。

http://www9.plala.or.jp/vintage/sarasoujyu.html から引用

沙羅双樹はインド原産の常緑樹で熱帯樹の為、日本では育たないようです。平家物語に登場する沙羅双樹は、ツバキ科落葉樹の「ナツツバキ」のことです。
今回初めて見たわけですが、「さらそうじゅ」が木だとは知らなかった人はいませんか。漢字を見ると樹と書いてあるので気がつくところでしょうけど・・・。
この白い花、朝咲いて夕べには散ります。その散りかたは、花びらを散らさず、花が地面にポトンと落ちると言う、いさぎよい散り方をします。そこで平家物語では世の無常を象徴する花として登場したんですね。

http://www.hana300.com/natutu.html から引用

  よく「沙羅双樹」と呼ばれるが、釈迦(しゃか)が亡くなったときに近くに生えていたことで有名な「沙羅双樹」は、全く別の熱帯樹のこと。「沙羅双樹」は日本の風土では育たない。では、なぜ夏椿がこの「沙羅双樹」に間違われたのか・・・。
  昔、ある僧侶が、仏教にゆかりのある沙羅双樹の樹は日本にもきっとあるはず、と山に入っていろいろ探したところ、夏椿の木を見て「これが沙羅双樹だ!」と思い込み、それを広めたため、との説がある。(ちなみに、釈迦が悟りを開いたことで有名な木は「インド菩提樹(インドぼだいじゅ)」)

http://www.hana300.com/saraso.html  

ここに、新宿御苑の温室の「本物の沙羅双樹」写真があります。ご覧下さい。

2007年6月14日 (木)

セマダラコガネ

P613semadarakogane ガレージのタイルの上を甲虫が歩いていました。

調べてみたらセマダラコガネというのだそうです。

 

http://www.insects.jp/kon-koganesemadara.htm
によりますと

セマダラコガネ
甲虫目 カブトムシ亜目 コガネムシ科 スジコガネ亜科
Blitopertha orientalis大きさ 8-13.5mm
時 期 6-8月
分 布 北海道・本州・四国・九州

薄茶色と黒色のまだら模様の小さなコガネムシ。体色には変異があって、全身が黒色のものもいる。くしのついた触覚は体のわりにはやや大きめで、この触覚をアンテナのように広げていることが多い。
雑木林周辺の葉上でよく見られる普通種。広葉樹をはじめ、いろいろな植物の葉を食べる。公園や校庭など、町なかでもたまに見つかる。

 とありました。

http://www.insects.jp/index.htm
甲虫を調べるならこのサイトが便利ですよ。

で、この写真を撮った直後、玄関脇のオオヒメグモの巣を見たら、なんと、オオヒメグモがセマダラコガネを捕えていました。

P613semadarakogane_oohimegumo1 おそらく今我が家の庭ではこのセマダラコガネがいっぱい歩き回っているのでしょうね。

ヒラタアブの羽化

P613abu1 6/13:テントウムシの餌としてとってきたアブラムシと一緒にやってきたヒラタアブの幼虫。あまり意識せずにいたものですからサナギの状態も何も見逃してしまいました。何か、べとっとした感じの丸っこいようなものがくっついているのは見ていました。死んじゃったのかな、と思っていたのがサナギだったのでしょう。

ナミテントウを庭へ放してやろうと飼育ケースにかけてあったガーゼをはずしたところ、アブが一匹。ヒラタアブですね。

P613abu2

こちらは、腹側です。

どちらも、ケース越しなので、すこしぼやけた感じの写真になりました。

羽化して間もなくだったのかもしれません、庭の木に放してやったら、じっとして、しばらく飛び立ちませんでした。おかげで、下のような写真が取れましたのでご紹介します。 

P613abu3 P613abu4

 

このヒラタアブは、ハナアブの仲間ですから、幼虫はアブラムシを食べる肉食性ですが、成虫は花にとまって、蜜や花粉を食べます。人を刺したりしませんから安心して下さい。人を刺すことがあるのはウシアブの仲間だったと思います。

2007年6月13日 (水)

ヒメクチナシが咲きました

6/13(水)ヒメクチナシが一輪咲きました。

P613himekutinasi1

八重咲きです。

 

P613himekutinasi2 P613himekutinasi3            

  

  

 

ぎっしり巻いていますね。これからこの辺りに芳香が立ち込めるのでしょう。

と同時に、オオスカシバのお母さんも産卵にやってくるのでしょう。

どっちも楽しいけれど、複雑な気分です。

2007年6月12日 (火)

ご近所で見かけた蘭

608ran 蘭は美しい花ではあるのですが、よくみると、なんだか大きく開いた口のようでもあり、飲み込まれそうな気もしてきます。

名前はよく分かりません。

ストケシア ランタナ

612sutokesia 遠目にはそう派手さもない花ですが、近寄ってよくみると面白い構造をしています。

オシベの先端が割れているようですね。

花の中心に「光」を抱え込んでいて、輝き出ようとしているかのようにも見えます。

611rantana1 こちらはランタナのつぼみ。

611rantana2 外側から咲き始めました。

611rantana3 全部開いたところ。

これからしばらく楽しめそうです。

ツマグロオオヨコバイの幼虫

611tumaguroooyokobai1 611tumaguroooyokobai2            

6月8日に書いた「外で見かけたナミテントウの成虫」の話で、隣に半透明の幼虫が写っていました。

6月11日、カマキリの幼虫などに餌をやっていたら、上の写真の幼虫がくっついてやってきました。

妻曰く「ヨコバイの幼虫だわ」

そうだったのか!と了解しました。庭で見かけるのはツマグロオオヨコバイが多いので、その幼虫でしょう。眼のせいか、何だかひょうきんな顔つきに見えます。

半透明で、かわいいですよ。

6月10日の落花生

610rakkasei1 水耕栽培の落花生です。持ち上げてみました。

根がすごいですね。普段地上部しか見ていませんが、根の存在を意識したいですね。

 

 

 

610rakkasei5 根の部分を拡大してみました。太い根から、直角に近い角度で細い根が出ています。その出ているところは、滑らかではなく、丸いかたどりがあるようです。

 

610rakkasei2 下のほうでつまんで見やすくしているのが「主根」です。

 

 

 

 

 

 

610rakkasei3 水耕栽培までせず、ぬれたガーゼにおいてあるだけの種の様子。

可食部が緑色になって双葉として開いていて、中央から根と芽が出ています。

 

610rakkasei4 中央部をクローズアップしてみました。すごいものですね。

6月7日の落花生

0607rakkasei1 プランターの土に植えた方の落花生。たくましい葉が広く開いて日光を受けています。

0607rakkasei2 なんというか、姿がかわいいですね。

 

0607rakkasei3 こちらは水耕栽培の方です。

葉が立っています。日光をほしがっているのでしょうか。

少し「もやし」状態なのかもしれません。

 

 

0607rakkasei4 食べるところが「子葉」。

その間から下へ「根」、上へ「芽」が出る様子が見えると思います。

もうしばらく、生長の様子を追跡します。

ナミテントウの羽化

609tentouuka5 6月9日、テントウムシが羽化しました。やはり思ったとおりナミテントウのようです。

一塊の卵塊から孵化したグループですから、ほぼ一斉に羽化に至りました。

  

609tentouuka3

2匹が出会ったりしてます。餌を求めて、活発に動き回ります。

さすが「大人」です。いや「大虫(おとな)」か。

 

609tentouuka4 頭の方から撮るとこんな感じ。

609tentouuka2 腹のほうはこんな色。

 

 

609tentouuka6 この時点でまだ羽の乾いていないものもいました。

生きた餌を食べる昆虫の飼育は大変です。

2007年6月 9日 (土)

マツバギク

608matubagiku マツバギクの花を再度見に行ってきました。

多分、これが花芽だと思います。

 

608matubagiku2 これは、つぼみ。

 

 

 

608matubagiku3 花の裏側を見せてもらいました。

緑色の「ヒトデ」みたいなのが「萼(がく)」でしょう、多分。

そうすると、目立つ紫色の細い「花弁のようなもの」が実際「花弁」なのでしょう。

すると、その花弁の上に、もっと細い輝きを与えているものがあるのですが、あれは何か?「葯」を持っていないように見えるので、おしべではないような・・・。

花の中央付近に束になっているのがオシベでしょう。

ふ~む、よく分からない花の構造です。

608matubagiku4 これは、花が終わったところです。

アオスジアゲハの終齢幼虫

P609aosuji アオスジアゲハの幼虫が終齢になりました。

どういうわけか、アオスジアゲハの幼虫は並んでいることがよくあります。

かわいいでしょ。

私はどういうわけか、アオスジアゲハの幼虫や、アゲハの幼虫が「怒った」ときに出す「独特の臭気」が、芳香に感じられるという人です。

2007年6月 8日 (金)

泰山木

608taisannboku タイサンボクの花が咲いています。大柄な花です。しかも高いところに咲いているので、地面に立っている私からは、花の中は見えません。

 

たいさん‐ぼく【泰山木・大山木】モクレン科の常緑高木。高さ約10メートル。北アメリカ南東部の原産。暖地で観賞用に栽培。葉は大形、革質で長楕円形、表面は光沢があり、裏面には茶褐色の毛が多い。初夏、白色で芳香のある6~12弁の大輪花を開く。果実は卵形。種子は赤色。漢名、洋玉蘭。[広辞苑第五版]

608taisanboku2 この木と道路をはさんで向かい側にマンションがあるので、そこの外階段にでものぼらせてもらえば、上からのショットが可能になりますが、そこまですることもないでしょう。

牧野によれば

もくれん目 Magnoliales:もくれん科 Magnoliaceae:ホオノキ属

 北アメリカ原産。明治初年に日本へ渡来し,庭園に栽植する常緑高木。高さ20m位。葉は互生し長さ10~20cmで革質,光沢があり裏面は鉄さび色の密毛があり,裏側に少し反る。花は初夏,径12~20cm,強い香りを出す。和名大盞木(たいさんぼく),大山木,泰山木は花や葉が大きいので賞賛した名。白蓮木(はくれんぼく)は花形がハスの花のように見えることからついた。

608taisanboku3

 

(多分)オオヒメグモ

606himegumo 玄関脇のコーナー部分に不規則網を張っています。多分オオヒメグモなんだろうとは思うのですが、なんだかよく訳の分からないことになっていました。(6/6)

(6/8)

608himegumo 今日見ると、スッキリした姿です。

上の写真は、脱皮中でしたかね?

外で見かけたナミテントウ成虫

606tentouseityu アジサイの葉にナミテントウの成虫を見かけたので、写真を撮りました。

そのとき私の意識はテントウの方にだけ向いていました。

パソコン上で見たら、左に、半透明の白い何かの幼虫が写っているではありませんか。

お前は誰だ、と訊いても詮無く、もう一回見に行ったけれど、もう居ませんでした。

一期一会だなぁ。

カメムシの仲間の、樹液を吸うタイプの幼虫ではないかと思うのですが、不明です。

テントウムシがサナギになりました

0606tentousanagi1 卵から飼育開始したテントウムシが、サナギになりました。

2日間で全部サナギになりました。

さすがに、一つの卵塊から一斉に孵化した連中だけのことはあります。

0606tentousanagi2 0606tentousanagi3             

いろんな角度から撮ってみましたので、ご覧下さい。

次は一斉に羽化するのでしょうね。

楽しみです。

白色LED信号

0607densyasingou1 駅から出る電車用のLED信号をご紹介しました。

完全には腑に落ちないので、もう一回ちゃんと写真を撮って見ました。

これ、ピンボケでもないし、手ブレもありません。でもいろんな色が写っています。

0607densyasingou2 何回かシャッターを切っているうちに、こんな写真も撮れました。

RGB3色のLEDを並べてあるようです。

「白色LED」だって内部にRGBを持っていて、肉眼には白色に見えるようにしているのですけれど。

白色LEDを多数並べて、信号を構成したのではなく、RGB3色のLEDを並べて、遠くから見ると肉眼には「白く見える」という構成の仕方をしてあるのですね。

写真を撮ってみるまで、気づきませんでした。

2007年6月 7日 (木)

青のない信号

P602aonasisingou ちょっと珍しいと思うのですが。

一番上が赤、真中と下は黄色の信号です。

堂々と、青だから進行してよし、とはいえない場所に立って居ります。

じゃんけんぽん

2007.5.28付 朝日歌壇より

ジャンケンは蝶に勝てない葱坊主「グー」の頭を「パー」の羽根舞う

(名古屋市)藤田 恭

このジャンケンに、チョキはないんでしょうかね?

葱坊主が悔しがっているようですね。

棚田

2007.5.28付 朝日歌壇より

最上の棚田一枚残しきてここだけ苗は渦巻きに刺す

(福島市)澤正宏

そういう風習があるのかどうかは知りません。でも、今度、棚田を見たら、あの棚田のてっぺんは渦巻きに苗が植わっているかもしれない、と想像してみて下さい。

なんだか、秘密に触れたような、チョッピリ楽しい気がしませんか?あのてっぺんには、つむじがあるぞ、ってね。

「星の王子さま」的な感慨でしょうかね。

蛇屋

2007.5.28付 朝日俳壇より

黒日傘たたみ蛇屋に入りけり

(武蔵野市)水野李村

句の風情とかいう鑑賞ではありませんで・・・。

いえ、古い記憶です。東京の渋谷駅そばに昔、蛇屋がありましたっけ、という思い出がふとよみがえってしまいました。それだけです。

渋谷駅を北側にハチ公のほうへ出て、道を渡って東に進む。すると交差点の手前に、確か「蛇屋」があって、ガラスのショーウインドウの中に、生きた蛇が入っていました。

動物園に行ったわけでもないのに、ゆっくりと目の前で生きた蛇を眺めていられるのは、子どものころの私には楽しかったですねぇ。

母方の秋田県に住んでいた祖父が、時々「マムシ酒」を送ってよこしたものです。なんでも、祖父の特技で、蛇を握ってビンに入れると、スルスルっと逆らいもせずに蛇が入ってしまうのだそうです。他の人ではああはいかない、と聞かされていました。

マムシ入りのマムシ酒を、ウイスキーの小瓶に小分けして、歯が痛いときに、マムシ酒をしませた脱脂綿をくわえさせられた、という思い出もよみがえってしまいました。

蜥蜴

2007.5.28付 朝日歌壇から

いささかの光と湿りを頂きてヤブソテツは蜥蜴の卵を守りいる

(岐阜県)棚橋久子

我が家の庭でもトカゲは走ってはいるのです。素早くて、すぐ隠れてしまいます。あのスマートな姿を写真に収めたいと思うのですが未だなし得ていません。

トカゲの卵というものを、実は見たことがありません。かわいいのでしょうね?ワニの卵やヘビの卵から想像するに、あれのミニ版なのでしょうから。うらやましいことです。

生まれたての赤ちゃんトカゲというものも見たことがありません。見てみたいなぁ。

ヤモリなら、卵や幼生を見たことはあります。赤ちゃんはかわいいですよ~。

一人前の体つきで、手のひらに乗せると「クワッ」っと口を開いて威嚇します。恐れ入ってしまって、すぐに放してあげますが。

606yamoritamago これが、ヤモリの幼生が孵化してでていった後の卵の殻です。

 

 

 

動物って?

朝日歌壇 2007.5.28 より

「動物を飼ったことはありますか」の問いに「牛は入りますか」と問う牛飼いの子は(稚内市)藤林正則

牛はもちろん動物です。食べてウンチして生きていく。「動物みんなウンチ」です。

昆虫も、猫も、ヒトも、魚も・・・みんなウンチです。

もうちょっと汚い言い方をすれば、「人間みんなクソッタレ」です。これは私の悟りです。

私のブログのカテゴリー分けは少し変わっているかもしれません。

生物の介入しない「自然」。無生物的自然というものは、決して生物に対してフレンドリーではありません。生物はその厳しい自然の中でいかにして自分の生存圏を広げるか、という闘いを生命発生以来続けてきたのでしょう。

それに対して、生物的な自然を「植物」と「動物」とに分けてみました。本当は植物にも動物にも属さない生物のほうが多いのかもしれませんが、そこまではちょっと、脇においておくことにして。

「人事」は、会社の人事異動という人事ではありません。「人間に関する事柄。人間社会に現れる事件」「人のなし得る事柄。人間わざ」という意味です。 広辞苑第五版を参照した言い回しです。

さて、現在、「自然」という言葉はあふれかえるほどに使われますが、おそらくそれはもっと限定的な「牧場的自然」でしょう。人間が存在することを許した生物達のみが存在する「優しい自然」、人に牙を剥かない自然、でしょうね。それは本当は自然の名に値しないものだと私は思っています。

その行き着く果てがおそらく「ディズニーランド」なのだと思います。

2007.5.6付 朝日歌壇から

鴨のみはまことの姿で浮かびたるディズニーランドの作られし池

(名古屋市)犬飼忠夫

一切の危険の無い「冒険」などというものは、自己矛盾をきたしていませんか?

池は浅いのに、緑色の色素で染めて、あたかも深さがあるように見せかけ、船は池の底のレールの上を走る。おそらく、蚊を含めて一切の昆虫が生活したりしないように殺虫剤をまかれ、藻も生えない池。

これって「池」ですか?

植物が芽生え生長し、花を咲かせて結実する、などという「生きる姿」は「不潔」なんでしょうね。いろいろな昆虫が住み着いたり、それを狙う鳥がやってきたり。

時々に、花の咲いたポッドを並べて飾り立てる。花は植物の生きる姿なのに、それさえ許さず、単なる飾りに堕している。造花でいいじゃないですか。そのほうが清潔だ。

かつて、一回だけ引率でディズニーランドに言ったことがありますが、吐き気がするほどのおぞましさに、打ちのめされました。二度と行く気はありません。

人が許すもののみが存在する場を「自然」などと錯覚していたら、地球温暖化防止なんて金輪際できませんよ。そろそろ、人間は、自らを「ヒト」という動物として生きることに目覚めないとならないところに追いつめられてきたようですね。

LED表示

6/1付けで「LED信号機」というお話をしました。自動車用のLED信号機でした。

私の生活する地域で他にもLEDを使った表示を見かけますので、追加でご紹介しましょう。

Diode531_1 これは近くの東急線の踏み切りです。

赤い丸い信号が点滅し、接近する電車がどちらから来るのか、赤い矢印で表示します。どちらも赤の発光ダイオード=LEDが使われています。

 

 

 

Diode531_2 こちらは赤の矢印の下の「ふみきり」表示。

オレンジ色のLEDが使われています。

オレンジ色は赤と違って「警告」の意味が薄くて、しかも多分値段的に安いのではないでしょうか。商店の看板にもあります。

Diode602_1 Diode602_2                     

      

 

左の写真は薬局の看板、右は飲食店の看板です。

 

 

  

605diode  これは駅から発車して出てくる電車のための信号機。

左(奥)の方は、昔からある電球式の「赤青黄」の三色の信号。「青」の時は、この先の踏み切りの遮断機が下りているので、「進行可」を示しているのだと思います。

で、手前に後から作られたLED信号の意味が解読できずにいます。

意味は別として、肉眼には青白い色の白色LEDを並べたものだろう、と思っていたのですが、写真にとってみると、ひょっとして、RGBのLEDを並べて遠くから見た肉眼に対して白色を呈するようにしてあるのかもしれません。色が分離して写っていました。

さて、このLED信号ですが、電球式が青のときに、白色で点滅をしています。まわりに4つの赤い信号がありますが、これが点灯しているのを見たことはありません。

ひょっとして、遮断機が下りたかどうかの信号とは別に、踏切内にも侵入者が検知されていない、というような信号なのでしょうか?

私は「鉄っちゃん」ではないので、よくわかりません。

2007年6月 6日 (水)

神仏習合

602omaturi地元の神社のお祭ポスターなのですが・・・。

「お神酒所(おみきどころ)」が「お寺の境内」なんですよ。

仏閣でお神酒が頂けます。いくらなんでもなぁ、と思うのは「変」ですか?

一時、この神社の氏子総代がお寺の住職さんだったこともあるのですが。今どうなっているかはよく知りませんが・・・。

なんだか腑に落ちない感覚が残るのでした。

成長中

603tentou テントウムシの幼虫です。ずいぶん大きくなりました。

毎日いっぱいアブラムシを食べますので、世話が大変です。

サナギまでもう一息ですが。

603aosuji こちらはアオスジアゲハ。

こちらもずいぶん大きくなりました。足元に糸を張って足場にしているのが分かると思います。カマキリなどを飼う飼育ケースは、まずチョウの飼育をしておくとよいのです。チョウの幼虫が壁にも糸で足場を張って歩きますので、後に、カマキリを飼うときに、カマキリにとってもよい足場になり滑らずにすむのです。

チョウを飼ったケースを洗わずに再利用すると、いいですよ。

ところで、アゲハにはアゲハヒメバチという寄生バチがいます。親バチがチョウの幼虫の体内に産卵して、チョウの幼虫の体内で成長し、チョウがサナギになってから、ハチも最終的にチョウを殺して自らサナギになり、羽化して出てきます。

ところが、アオスジアゲハにはヤドリバエが寄生します。アオスジアゲハの幼虫の食草であるクスノキの葉に、ヤドリバエも卵を産みます。大きくなったアオスジアゲハの幼虫はムシャムシャ葉っぱを食べますが、その時に噛まずに飲み込まれたハエの卵がチョウの幼虫の体内で孵化して育ち、チョウがサナギになってから穴を開けてハエの幼虫が出てくるのです。

アオスジアゲハの寄生者がハエであることは私たち家族は知っていました。実際、アオスジアゲハのサナギから出てきた幼虫をビンに入れておくとサナギになり、ハエが羽化したのを観察したからです。

でも、この寄生方法は知りませんでした。

今年3月に出版された超「名著」で初めて知った次第です。

蝶・サナギの謎」平賀壮太 著、2007年3月20日初版発行、トンボ出版

という本です。この本の帯から引用します。

「新発見の保護色決定のしくみ!! 驚いたことに、アゲハチョウとアオスジアゲハの幼虫は、『周りの色』を見てサナギの色を決めていたのではなかったのです!!」

何せ、30年来、アゲハとアオスジアゲハの飼育にいそしんできた夫婦としては、この本は読まずにはいられませんでした。そして、期待通りのスゴイ名著だったのです。感動しました。

関心のある方はぜひお読み下さい。絶対オススメです。

マツバギク

529namaesiraz1_1 この花、いったん、名前知らずとしてアップしたのですが、「細い花弁 紫の花」で検索したら、「マツバギク」でヒットしましたので、改めて独立させました。

きれいな花ですね、輝くような感じがします。

実際、花弁につやもありますが、オシベでしょうか、小さなきらめきを加えているので、なおさら輝いて見えます。

そのオシベの状態が見えるでしょうか。ひょっとして輝いて見える、私が「オシベ」といったのが花弁ということもありえますね。いや、わかりません。 

529namaesiraz2_1 

まつば‐ぎく【松葉菊】ツルナ科の常緑多年草。南アフリカ原産の観賞用植物。茎の下部は木質で地に這う。高さ約30センチメートル。葉は線形で多肉。夏、長い花茎の頂に紅紫色・桃色などの大花を開く。キクに酷似するが、単一の花で、キク科のような頭花ではない。園芸品種が多い。サボテンギク。[広辞苑第五版]

学名は「Lampranthus spectabilis」、別名「サボテンギク(仙人掌菊)」ともいうそうです。

多肉植物なんですね、ベンケイソウなんかと同じ。

独特の葉だなぁとは思っていました。

オオヒメグモ

529oohimegumo2「クモのつがいがいる」という妻の声。土いじりを始めようとしたら、袋の外側に、クモのペアがいたのです。

この写真は、オオヒメグモのメスです。 

529oohimegumo3  腹部の模様で、まず間違いありません。

 

529oohimegumo1_1 問題はこちら。一緒にいたクモなのですが、一緒にいたのだから多分オオヒメグモのオスでいいのではないかとも思いますが、如何せん、頼りにしている「日本のクモ」に、オオヒメグモのオスの写真がないのですね。

困ったな。クモはオスとメスで姿がずいぶん違うしなぁ、確定できません。

http://spider.fun.cx/okinawa/Oohimegumo.htm

ここに、オオヒメグモの雌雄の写真があるのですが、これまた、真横からの写真で、よく分からないのでした。

でも、おそらく間違ってはいないと思います。

ヒルザキツキミソウ

531hiruzakitukimisoubatake ヒルザキツキミソウって、ずいぶん強い花なんですね。

線路脇にどんどん広がっています。線路の中に入っていったものは、鉄道会社に刈られてしまうのですが、線路沿いのは刈られませんからこんなに群生してしまいました。

ダンゴムシ

531dangomusikoubi オカダンゴムシが交尾していました。

本当は、母虫の腹部に子どもがくっついているところでも撮れればすごくかわいいのですけれど。なかなか、そういうシャッターチャンスには恵まれません。

「ダンゴムシみつけたよ」皆越ようせい 著、ポプラ社 という本が素晴らしい写真が載っていて、ステキですよ。

アリグモ(かな?)

530arigumo アリグモかな?とも思うのです。卵を抱えたメスではないか、と。

でもよくわかりません。かなり腹が重たそうに歩いていました。

名前が分かりません

529namawsirazu  ご近所の鉢植えです。柱頭が4つに分かれているようです。これはマツヨイグサ属の特長だと聞いたことがありますが・・・。

  

 

531namaesirazu1 これは六郷用水跡の散策路に植えられていたものです。 

花の姿が、珍しいですね。 

  

531namaesirazu2 同じ形の花の、色違い。

(多分)アダンソンハエトリ

530haetorigumo ハエトリグモ科であることは間違いありませんが、よく分からないのです。

「日本のクモ」という本で眺めていると、アダンソンハエトリというのが一番似ているような気がしました。

529haetorigumo1 529haetorigumo2

右の写真では、8個ある個眼のうち、前1対の大きな個眼がよく見えると思います。

オオスカシバ

528oosukasiba1 サツキの花の蜜を吸いにオオスカシバが来ていました。コンパクトデジカメでは、シャッターボタンを押した時点と、実際にシャッターが作動するタイミングがずれてしまって、思うようにコントロールできません(機械式の一眼レフはその点はよかったなぁ。)

たくさん撮ったうちの何枚かをご紹介します。

528oosukasiba2 528oosukasiba3 528oosukasiba4                      

   

   

 

いかがでしょうか。羽はほとんど写りません。一生懸命に吸蜜しています。

ハチドリと間違う人もいらっしゃるようですが、これは、一応「蛾」です。

羽が透明なので、ハチと間違う人もいますが、それも違います。

「蛾」と「蝶」は基本的に区別できないのですが、一応、日本的な常識では「スズメガ」という蛾の仲間になります。

チョウ目スズメガ科ホウジャク亜科のオオスカシバということになります。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_f556.html

私のブログです。羽化時の写真が見られます。どうぞ。

ヒメクチナシ

524himekutinasi ヒメクチナシの花芽です。ねじれたような形がかわいい。

よい香りの花です。それはそうとして、我が家では、どうもオオスカシバの食草としての役割の方が大きいようです。

くち‐なし【梔子・巵子・山梔子】(果実が熟しても口を開かないからいう) アカネ科の常緑低木。暖地に自生するが多くの園芸品種があり、庭木として植栽。高さ1~3メートル。葉は対生し革質で光沢があり、夏、白色の六弁花を開き、芳香が強い。果実は熟すと紅黄色となり、これから採った黄色色素は古くから染料。乾した果実は生薬の山梔子さんししで、吐血・利尿剤。ガーデニア。
くちなし‐いろ【梔子色】①クチナシの果実で染めた、紅みを帯びた濃い黄色。②襲かさねの色目。表裏とも黄。(桃華蘂葉)
くちなし‐めし【梔子飯】クチナシの実を煎じた汁で炊いた鮮黄色の飯。重詰などに用いた。黄飯。[広辞苑第五版]

クチナシの色素には、実は青系もあります。色素分子と糖分子の関係でしょう。

クロマルハナバチ

527hnabati1 サツキの花を撮っていたら、マルハナバチが仕事をしていました。

多分、クロマルハナバチだと思います。

527hanabati2 体の脇に「花粉団子」を抱えているのが分かるでしょうか?

イチゴ

523itigo1 我が家のプランター苺。

  

523itigo2 小さな実がなります。5~6月がイチゴの「旬」ですよね。時々つまんで食べています。

いちご【苺・莓】バラ科の小低木または多年草で、黄・紅色の液果をつけるものの総称。オランダイチゴ・キイチゴ・ヘビイチゴなど。また、一般にはオランダイチゴを指す。春に5弁の白花をつけ、実は夏に赤熟。温室栽培では年末出荷が主。ストロベリー。[広辞苑第五版]

クリスマスケーキにイチゴ、から始まったのかなぁ、今じゃ、イチゴは冬の果物みたいになってしまいました。もう、それって、やめませんか?温室栽培の前に、冷蔵庫に入れたり、山の上へ運んだりして、いったん冬状態を経験させてから温室栽培するのでしょ。余分なエネルギーがかかります。温室だって単なる「日光の温室」じゃないでしょう。ヒーターをたくのではないかな。

こんなことに余分なエネルギーを使うのはもうやめた方がいいと私は思います。

自然のエネルギーで、自然に実ったものを、自然のリズムに合わせて楽しめばいいじゃないですか。

ところで、イチゴの実の、緑のところは「がく」です。食べるところは「花托(かたく)」という部分です。実についている黒い「ぷちぷち」が「果実」です。あのプチプチは薄い「果皮」で包まれていて、ほとんど「種」です。

植物の生殖の基本は「種」ですから、ぜひ、イチゴの種まきを試みて下さい。

普通、イチゴは「ランナー(走出枝)」で増やしますね。すると、元の株と遺伝的に同じものが増えますので、甘いイチゴからは甘いイチゴがとれます。

ところが、生物の生殖の基本は、遺伝子を混ぜ、多様性を生み出していくところにあります。ですから、甘いイチゴの種を蒔いても、甘いイチゴがなるかどうかは保証できません。人間にとってはおいしくなくなるかもしれませんが、多様性が増す、ということは人間の味覚とは独立のことですから、当たり前ですね。

イチゴの表面の粒々を取って、なるべく余分な肉がついていないようにして下さい。(カビ防止のため)。

ぬらしたガーゼか、脱脂綿にのせて観察して下さい。やがて、発芽して、かわいい双葉が出ます。しばらくしたら、水はけの良い土か砂に移植して育てて見て下さい。「多様性を増した我が家味」のイチゴが取れることでしょう。

ビヨウヤナギ

527biyouyanagi1 今(6月6日)ビヨウヤナギが満開です。

これは、咲き始めのころに撮った写真。

  

527biyouyanagi2

オシベが「煙るよう」ですね。

 

 

527biyouyanagi3 びよう‐やなぎ【未央柳】オトギリソウ科の小低木。中国の原産。高さ約1メートル。葉は対生し長楕円形で、一見ヤナギの葉に似る。夏、茎頂に大形5弁、深黄色の数花を開き、多数の雄しべが刷毛はけのように立ち並ぶ。庭園に栽培。美女柳。美容柳。漢名、金糸桃。[広辞苑第五版]

牧野では「ビョウヤナギ」となっていまして

おとぎりそう目 Guttiferales:おとぎりそう科 Guttiferae:オトギリソウ属

 中国原産,庭に栽植する常緑小低木。基部から多く分枝し高さ1m位。葉は薄く,明るい油点があり,柄はなく,長さ4~7cm。花は夏,径4~5cm,5数性で雄しべは花弁より長く5束に分かれる。花柱も5裂。和名は未央柳か美容柳で花が美しいことと,葉の細いことをヤナギにたとえた名。園芸界ではビジョヤナギと誤称することが多い。元禄7年(1694年)貝原益軒は「花譜」にのせている。

だそうですが、「オトギリソウ」って確か「弟切草」ですよね。

牧野から

オトギリソウ

 日本各地,およびサハリン,朝鮮半島に分布し,山や野原にはえる変異の多い多年草。茎は直立し高さ20~90cm。葉は黒色の油点が散在し長さ2~6cm。花は夏,1~1.5cm。茎や葉を民間薬とする。和名弟切草(おとぎりそう)は鷹匠の兄が秘密にしていたタカの傷薬をその弟がもらしたために,兄が弟を切り殺したという伝説に由来する。

おとぎり‐そう【弟切草】オトギリソウ科の多年草。山地に広く自生。高さ約50センチメートル。葉に細かい油点がある。夏秋、黄色・5弁の花を開き、蒴果(さくか)を結ぶ。全草を乾燥して止血薬・含嗽剤とする。その薬効をもらした弟を切り殺した鷹匠の伝説がある。茎葉からオトギニンを製し、神経痛・リウマチ・関節炎などに使用。コオトギリなど近似種の総称ともする。漢名、小連翹。[広辞苑第五版]

やっぱりね。弟も辛いですね。

センリョウの花芽

527senryohaname2

センリョウの花芽です。 

せん‐りょう【千両】〔植〕センリョウ科の常緑小低木。関東以南の暖地の林下に生じ、高さ約50センチメートル。茎にふくれた節がある。葉は対生し卵状楕円形。夏、黄緑色の細かい花を短い穂状につける。核果は球形、冬に赤く熟す。実の黄色い品種もある。鉢植や切花とし、多く正月用。クササンゴ。仙蓼。[広辞苑第五版]        

526senryohaname1     

牧野によりますと

こしょう目 Piperales:せんりょう科 Chloranthaceae:センリョウ属

 中部地方以西から琉球列島,および朝鮮半島南部,台湾,中国,インド,マレー半島の暖帯から熱帯に分布。山林の樹林下にはえ,また観賞用に栽植する常緑小低木。高さ50~80cmで群生する。葉は革質でつやがあり長さ8~18cm。花は夏。核果は冬に赤色,まれに黄色に熟す。和名はヤブコウジ科の万両に対して千両の意。漢名接骨木。

なのだそうです。ところで、私、恥ずかしながら、センリョウとマンリョウの区別をちゃんとできていません。

まん‐りょう【万両】ヤブコウジ科の常緑小低木。高さ約1メートル。葉は長楕円形で厚く、光沢がある。夏、葉腋に白い小花を下向きにつけ、果実は球形、赤熟して冬から春まで保ち、観賞用。別科のセンリョウに似るが大形。[広辞苑第五版]

牧野では

さくらそう目 Primulales:やぶこうじ科 Myrsinaceae:ヤブコウジ属

 関東地方以西の西日本と琉球列島および朝鮮半島,台湾,中国,インドなどの暖帯から亜熱帯に分布し,山野の林下にはえ,観賞用として栽植される常緑低木。高さ30~60cmになる。上部で枝を分ける。葉は互生し,長さ7~12cm,厚い革質で光沢がある。花は夏,横枝の先に花序をつける。果実は赤熟し翌春まで残る。園芸品には黄色や白い実がある。万両の名で縁起を祝う植物。

です。

高望みせず、私は百両でいいや、などと思いつつ検索してみたら、百両、十両というのもあるのですねぇ。いやはや、一両でイイや。

http://www.hana300.com/manryo.html
をご覧下さい。

2007年6月 5日 (火)

フサスグリ

531husasuguri チロリアンランプを頂いてきたとき、妻は一緒に、フサスグリの実も頂いてきました。

なつかしい気分です。

す‐ぐり【酸塊】①ユキノシタ科スグリ属の落葉低木の総称。スグリ類・フサスグリ類(カランツ)に大別。いずれも高さ1~2メートル。有柄の葉は3~5裂。茎・葉に毛や腺毛をもつものが多い。夏、葉腋に花をつけ、果実は球形の液果で半透明、甘酸っぱく、食用。日本の山地に数種が自生。ヨーロッパ・北米原産種を栽培。
②1の一種。長野県の山地にだけ自生。果実はやや細長く、赤褐色。
③「グーズベリー」参照。[広辞苑第五版]

グーズベリー【gooseberry】ユキノシタ科スグリ属の落葉果樹数種の総称。セイヨウスグリ・アメリカスグリなどがある。幹は叢生、高さ約1メートル、多くの刺とげがある。葉はほぼ円形で、掌状に分裂。春、白色5弁の小花を下垂。球状の液果は生食またはジャムとして食用。マルスグリ。[広辞苑第五版]

P531sugurika こちらがスグリではないでしょうか?

昔、伯母がスグリを焼酎につけて、きれいな色の果実酒を作っていましたっけ。

フクシア

529fukusia アブチロンのところで紹介したサイトに「似ている花へのリンク」というのがありましたので、クリックしたところ、またビックリ。

道路脇の鉢植えで、きれいな花だな、印象はチロリアンランプに似ているな、と写真を撮ってきた花が、フクシアというのだそうです。

これです。萼があって、花びらがあって、まっすぐ伸びているのはメシベ、少し短めのがオシベでしょう。花のつくりがチロリアンランプと似た感じを与えるのですね。

http://www.hana300.com/fukusi.html

フクシア(ホクシャ、釣浮草(つりうきそう)) (Fuchsia)

・赤花(あかばな)科。                     
・学名  Fuchsia hybrida                     
          Fuchsia : フクシア属             
          hybrida : 雑種の                  
  Fuchsia(フクシア)は、16世紀のドイツの医師&植物学者、「Fuchs さん」の名前にちなむ。            
・夏から秋にかけて開花。
・熱帯アメリカ原産。                        
・花は下向きに咲く。色はみごとな赤。紫の着物を着ているようです。 ”着物”の部分は白いものもあります。
・別名  「ホクシャ」(読み方のちがい)。   
        「釣浮草(つりうきそう)」釣りの浮き袋に見立てた。       
        「レディー・イヤドロップス」 ”女性のイヤリング”            

アブチロン(チロリアンランプ)

アブチロンで検索したら、いろいろなことが分かりました。

http://www.hana300.com/abuchi.html
このサイトを見てビックリ。

チロリアンランプとして名前を覚えたばかりの花のほかに、「幅広の傘タイプの花」として、見かけ上全然違う花が、アブチロンの一種として写真が載っています。

それを見て「そうだったのかぁ」と、びっくり。実は、最初に車で通りかかって写真を撮らせてもらったとき、チロリアンランプと一緒に白い花があったのです。「これなんだろうなぁ」とは思いましたが、分かりませんでした。

526abutiron これです。まさかこれがチロリアンランプと仲間だとは。

上に引用したサイトから引用します

・葵(あおい)科。                                 
・学名  Abutilon megapotamicum(赤いランプ型の花) 
        Abutilon x hybridum   (幅広の傘タイプの花)
          Abutilon      : アブチロン属             
          megapotamicum : ブラジルのリオグランデ川の
          hybridum      : 雑種の                   
  Abutilon(アブチロン)は、                        
  ”家畜の下痢止めに効果がある”ということばに由来。

・ブラジル原産。                                    
・6月から10月頃にかけていろんな色の花が咲く。   
・釣りの浮き輪に似ている。花が幅広、傘状のタイプもある。両者、花の形がだいぶ違いますが同じ仲間だそうです。
・昔はこの木の繊維を使って布や繊維を作った。
・別名  「浮釣木(うきつりぼく)」 「チロリアンランプ」                        
  赤い細長の花の方の別名です。 うまく名づけたもんですね。                   

というわけでした。上に載せた白い花も、アオイ科ということなら納得ですね。

さて、そうなると、写真は撮ったものの、名前が分からなかった花がもう一つ、解決しました。

522abtilonka これです。5月22日の撮影。

色は赤いのですが、花の中の様子(オシベの束とメシベ)が上の白い花とおんなじ。

これもアブチロンでしょう。

いろんなことが、つながってわかってきました。こういうのって、おもしろいですね。

チロリアンランプ は続く

頂いてきたチロリアンランプを花瓶にさしておいたところ、一番成熟した花が一つ、落ちました。6月1日のことです。

で、好奇心の塊の私としては、花の中を見てみたくなりました。

Tirolian601

萼を見て下さい。縁取り模様があるのですね。しかも、その切れ目のあたり、しゃれた文様のようになっていました。

 

 

Tirolian601_2

そっと開いてみると、こんな具合です。萼が花弁をとりまいている様子がよく分かります。オシベの束もねじれているというか、縄のようによじれています。

Tirolian601_3 花弁5枚です。内側の下のほうには模様がありました。

Tirolian601_4 よりあわさったオシベの先端部です。

結局、雌しべを発見することはできませんでした。どこに隠れているのでしょう?

チロリアンランプ

 たまたま、見かけて車窓から撮った写真を「名前知らず」として出したところから、話が始まって、発展しています。

 Tirolian531 チロリアンランプという名前が分かって、喜んでいたら、今度は妻が、勤め先の学校から、チロリアンランプを少し切って頂いてきました。嬉しそうに持ち帰ってきました。5月31日のことです。

これです。

確かにチロリアンランプ。じっくりと接写できました。

赤いのは萼(がく)、黄色いのが花弁だそうです。  

 

Tirolian531_2_1

Tirolian531_3

Tirolian531_4   

  

 

 

赤いつぼみ、まだ緑のつぼみ、顔を出したてのつぼみまでありました。

531tirokian_1 531tirolian_3

完全には開ききっていない花をよくみると、5枚の花びらが、ねじれるように巻いていました。

さて、このあとまた尾を引くことになるのですが、妻はこれをいただくときに「アブチロン」という名前で頂いてきたのです。

混乱が始まりました。続きは別ページで。

オニグルミ

605onigurumiオニグルミの実が熟してきました。

大きさとしては、もうこれ以上あまり大きくはなりません。

後は成熟ですね。成熟までに、これから、台風などで、いっぱい落っこちてしまいますが、今年はどのくらい採れるのでしょうか?

キョウチクトウ

528kyoutikutohaname 5月28日に花芽を見つけました。

きょうちく‐とう【夾竹桃】キョウチクトウ科の常緑大低木。インド原産。高さ約3メートル。葉は細く革質、3葉ずつ輪生。乳液を含み有毒。夏、桃色の花を開く。白花・八重咲などの園芸品種もある。庭木とし、葉は強心・利尿に有効という。[広辞苑第五版]

605kyoutikutou 6月5日、花が咲きました。

キョウチクトウには、テントウムシやカマキリの餌のアブラムシの供給源としてとてもお世話になっています。

牧野によりますと

りんどう目 Gentianales:きょうちくとう科 Apocynaceae:キョウチクトウ属:キョウチクトウ

 観賞用として庭に栽植されるインド原産の常緑小高木。中国へは明時代,日本へは徳川時代に渡来した。高さ2~3m。葉は3枚輪生,長さ7~15cm。花は夏に咲き,紅色だが白,黄,八重,四季咲きなどあり,香りがある。切ると白い乳液を出し,薬用にするが有毒。和名は狭い葉で,モモの花に似ているという意の漢名夾竹桃に基づく。

オシベは花柱と合着するそうです。

ツユクサ

605tuyukusa ムラサキツユクサではなく、ツユクサが咲きました。

つゆ‐くさ【露草】ツユクサ科の一年草。畑地・路傍などに普通。全体軟質で高さ30センチメートル余、地に臥す傾向がある。葉柄は鞘さや状。夏から初秋、藍色で左右相称の花をつける。古来この花で布を摺り染める。若葉は食用、また、乾燥して利尿剤。帽子花。アイバナ。アオバナ。カマツカ。ホタルグサ。鴨跖草(つきくさ)。[広辞苑第五版]

605tuyukusa2

牧野によりますと

つゆくさ目 Commelinales:つゆくさ科 Commelinaceae:ツユクサ属:ツユクサ

別名:アオバナ,ボウシバナ,カマヅカ

 日本各地および朝鮮半島,中国,サハリンの温帯から暖帯に分布,道ばたや荒れ地にはえる1年草。茎は地を横にはい斜上し,多く分枝。葉は2列で互生し長さ5~7cm。花は夏,苞の外に出て1花ずつ開き,ときに白花または淡藍紫色。和名の露草は露を帯びた草のようであることからいう。古名ツキクサ。漢名鴨跖草。

長く伸びだしているのが、雌しべではないかと思うのですが。

散ってきたクモの子

604kogumo 「クモの子を散らすような」という言葉がありますが、視野の片隅に何か小さなものが動いたので、よくみたら「散ってきたクモの子」でした。

地とあまりよく区別が付かないと思いますが、ご勘弁を。

おそらく卵から孵化して本当に間もない子グモだと思います。体が半透明でした。

ハエトリグモの子でしょうが、種まではまるっきり分かりません。

生き残れるかどうか、分かりませんが、がんばって生きてほしいですね。

オオカマキリの脱け殻

604kamakirinukegara オオカマキリの幼虫が脱皮しました。

その脱け殻です。実際には柔らかい体を引き抜いて、ぶら下がって体を硬くしますので、逆さまになって脱皮します。

脱け殻を発見してそっとはずしたら、うまいこと正立になってくれましたので、こういう写真にしました。カマの刃や、触角もきれいに写っていますね。

604kamakirinukegara2 大きさはというと、左のように1円玉と比べて下さい。

1円玉の直径はちょうど2cmです。

落花生 第3報

Rakkasei60416h_1 これは、6月4日夕方の状態です。

葉が姿を表しました。

  

Rakkasei6058h_1 Rakkasei6058h2_1

これは、翌、6月5日の朝の状態です。葉は4枚一組のようです。それが二組出てきました。もう一組くらい出てきそうです。

動かないようでいて、植物の成長の力と速さに驚かされます。

「生きものが成長し、生きていく姿を愛でる」のが好きなんです、私は。

2007年6月 4日 (月)

ビオラ

ご近所に鉢植えのミニパンジーが咲いていました。いわゆるパンジーとは似ているけれど違うので、何かなぁ、と思っておりましたところ、そのお家の方と話すチャンスがあって、ビオラですよ、と伺ってきました。

522viola1 いっぱい咲いていますでしょ。きれいなのです。

花の「顔つき」はやはりパンジーの仲間ですね。

  

522viola2 「ビオラ」を検索してみました。

「ビオラ」は本来スミレ属(Viola)全般を表す名称ですが、一般的にはパンジーの中の小輪で多花性の系統を区別して「ビオラ」と呼んでいます。しかし、最近は品種改良が進み、パンジーの小輪品種やビオラの大輪品種が出現し、パンジー、ビオラのどちらとも区別がつかない品種も多くなりました。

http://www.agri.pref.kanagawa.jp/NOSOKEN/seisan/Kongetu-Hana/200012/Hana200012.htm から引用。

確かに「多花性」ですね。便宜上、、花の直径が5,6cm以上のものを一般的にパンジー、と呼び、3,4cm以下のものをビオラと呼ぶことが多いそうです。

でも、近縁なので、交配可能で、境界はあいまいなのだそうです。

落花生 第2報

Rakkasei602 前回、水に漬けた生落花生の一部をこのようにプラスチックの格子にのせて、下に水を張り、黒い紙で覆ってみました。残りは、プランターの土に植えました。

さて、根はやはりちゃんと下向きに格子のすき間へもぐりこんでいきました。そうして、根を支えにして、立ち上がってきました。

上の写真は6/2の状態です。

下は6/4です。604rakkaseisitunai

完全に立ち上がり、薄緑の双葉がチョッピリのぞき始めました。

  

604rakkaseijiware 604rakkaseihatuga            

      

            

プランターに植えたほうもご覧下さい。左、地割れしてきました。土の下から立ち上がって来ているのです。

右、土の粒の間から、緑色の葉が顔を出そうとしています。

すごい力ですね。この間の栄養は、豆に貯えられた油分を主とする栄養ですね。葉が開けば光合成も始まるでしょう。

2007年6月 2日 (土)

★2007年5月31日夕方5時過ぎ、ものすごい雷雨がやってきました。降り始めの時間帯に、「雹」が降りました。

531hyou1  これです。指の幅から雹の大きさを推定して下さい。直径約1cm程度でしょう。これが、バラバラと南西の風に乗って吹き付けてきたのです。

 雨戸が騒音を立てました。「雹だ!」というわけで、拾ってきて写真に収めたわけです。

当たると痛いです。

531hyou2 テラスにいっぱい雹が落ちています。

  

  

531hyou3 真っ暗な空にカメラを向けて、フラッシュをたいたところ、白く点々と雹が写りました。

このあと、雹は収まって、雨になり、雷鳴がとどろき、2時間以上でしょうか、降り続きました。

電車の設備がそばにあるので、我が家に落雷することもないだろうと、夜の光のショーを楽しみました。稲妻が見えている間は、ちゃんと生きています。稲妻が見えなくなったとしたら、死んじゃったのですからあきらめて下さい。生きてる間は楽しみましょう。

とはいえ、この雷雨で、落雷を受けてしまった人がいらっしゃいますので、あまり冗談は言っていられません。ご無事でよかったですね。

「ひょう」も降った 関東、夕方から大荒れ
      朝日新聞 2007年05月31日22時55分
 東北から関東地方は31日夕方から、大気の状態が不安定となり、荒れた天気になった。
 ひょうが積もり、白くなった道路=31日午後5時44分、川崎市中原区小杉町で。
 川崎市では午後5時からの1時間に約90ミリの猛烈な雨が降った。同市中原区内では一時、ひょうやあられも降った。前橋市でも夕方、ひょうが観測された。この雨で、JR東海道新幹線が午後5時45分ごろから約45分間、品川―新横浜間で運転を見合わせた。約7万5000人に影響が出た。
 東京都府中市では午後5時半ごろ、自転車の男性会社員(41)が落雷を受け、顔などにやけどを負った。

頭に落雷、男性がけが 自転車で帰宅途中
      朝日新聞 2007年06月01日14時34分
 東京都府中市日吉町の歩道で31日午後5時半ごろ、自転車に乗って帰宅途中だった男性会社員(41)が落雷に遭った。顔や右腕にやけどなどで約2週間のけがを負ったが、命に別条はなかった。
 警視庁府中署の調べによると、落雷は男性の右側頭部から右腕を通って地面に抜けたとみられる。
 現場は東京競馬場の東門前で、男性は傘を差しておらず、眼鏡を掛けていたが、眼鏡に落雷の痕跡はなかった。
 男性は落雷の衝撃で自転車ごと転倒し、目撃した通行人が119番した。(時事)

我が家は東京都なのですが、多摩川をはさんで川崎市中原区とは、直線的にはとても近いので、やはり、猛烈な雷雨に見舞われたのでした。

★ところで、雹の写真を撮ってから、屋内に戻り、テレビをつけて、フト「そうだ、衛星放送にも雨が降っているだろう」と、BSにしてみたら、案の定でした。

531hyou4
「降雨による減衰」という現象です。

BSはおよそ12GHzという周波数の電波を使っています。

波長=光速/周波数 という式で計算してみますと

 波長は2.5cmくらいです。雨粒よりは波長の方が大きいので、「電波の波長が雨粒程度になって」という解説はちょっと苦しそう。

 豪雨のときは、電波が通り抜けてくる空間に、波長程度のすき間しかなくなってくるのです。電波の速度に対して、雨粒の落下速度は無視できるほど小さいですから、電波側から見ると、電波散乱物体が波長程度の間隔で並んでいる、そのすき間を進行してくるわけです。

 そのため、画像を載せた電波の一部が、雨粒に反射されて、反射されて、結局、届かなくなってしまうことがあるのですね。

 で、それが、画面上の乱れ=画像情報の欠落として見えるわけです。

2007年6月 1日 (金)

LED信号機

★理科おじさんの部屋で、LEDの勉強をしました。詳しくは下のページをご覧下さい。

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/91st/sci_91.htm

 その時に、信号機の話も出てきました。我が家のそばでは、昔ながらの「電球式」の信号機と、「LED式」の信号機が見られます。電球式がどんどん減っていくので、写真を撮っておかなくちゃな、と思っていたところですので、ちょうどいいチャンスなので、ひとまわり散歩してきました。

531denkyusikiaka これは電球式の赤信号。暗いですね。太陽光の直射を浴びると、どの色が点灯しているのかほとんど分からなくなるという怖い位置に立てられています。

冬の朝の出勤時には、この信号を通るのが怖くて、別の道に通勤路を変えたりしたものです。

531denkyusikihokosyaaka_1 531denkyusikihokosyaao 

歩行者用の電球式信号です。これはまあ、いつでも分かります。LED式の歩行者信号では、地と図の色が反転しているようなのですが、写真に撮れるチャンスが今のところありません。

   

531ledaka1 これは、LED信号機です。真っ暗ですね。別に故障しているわけではないのです。赤信号のときにデジカメのシャッターを押したら、こんなものが写りました。仕方がないので、続けてシャッターを切ったところ、次のような写真も撮れました。

531ledaka2 ちゃんと赤く光っているでしょ。

発光ダイオードは、ダイオードですから順方向と逆方向がありまして、普通にダイオードを使うときは整流して直流に変え、順方向に電圧をかけて光らせます。ところが、交通信号機では、交流をそのまま使っているらしいのですね。

ですから、上の写真は電圧が逆方向のとき、下の写真は順方向のときなのです。

肉眼ではこの点滅が見えません。ところが、デジカメのファインダーを通してLED信号機を見て下さい。点滅が見えるはずです。デジカメはおそらく短い時間間隔で画像をリフレッシュしていつシャッターが押されてもよいように準備状態にあるのでしょう。その周期と、LED信号機の点滅の周期とが重なって、目に見えるような点滅になっているのだと思います。

この点滅は、デジカメの動画に撮影できるのだろうか?とトライしてみた結果が次の動画です。ご覧下さい。

「P5310047.MOV」をダウンロード

いかがでしょうか。意外な感じがしませんか?ご自分のデジカメなどでお試し下さい。

★ところで、私の個人的な新聞記事データベースを検索してみたところ、次のような記事がヒットしました。参考までにご紹介します。

LED信号機:ドライブレコーダーに同調 新鋭機器に盲点

 交通事故の瞬間を映像で記録する「ドライブレコーダー(ドラレコ)」で発光ダイオード(LED)式信号機を撮影すると、信号の光が写らない場合のあることが、日本自動車研究所(茨城県つくば市)の調査で分かった。LEDは目に見えない速さで点滅しており、ドラレコの撮影間隔と点滅間隔が同調すると、「滅」ばかり連続して写るためだ。導入が進む新技術に意外な盲点があった形で、同研究所は「事故原因の究明などに支障が出る」と訴えている。

 ドラレコは、フロントガラスに付けたカメラで前方を撮影し、急ブレーキなどの衝撃があると前後15~30秒間の映像を記録する。国土交通省によると、全国のタクシー約27万台の1割以上が搭載済みだ。タクシー業界を対象にした同省の調査では、事故原因でもめるケースが減り、事故処理費用も減ったという。

 同研究所がドラレコの映像数万件を分析した結果、LED信号機が消灯しているように写った映像が相次いで見つかった。信号機は電流のプラスとマイナスが入れ替わる交流で光るが、入れ替わりに合わせて点滅するLEDとカメラの撮影間隔が同調したと分かった。

 従来の電球式の光は高速点滅せず、こうした問題はなかった。

 ドラレコの撮影間隔は一般用ビデオと同じ毎秒約30コマ(29・97コマ)のことが多い。西日本の交流の周波数はほぼ2倍の60ヘルツで、特に同調しやすい。50ヘルツの東日本でも、カメラの撮影間隔と周波数の組み合わせによって、数秒間の消灯状態が起き得るという。

 LED信号機は電球式より見やすく、省エネ効果も高い。警察庁によると、05年度末で全国の信号機の約7%(約13万灯)がLEDになった。

 問題の解決には、LEDの電源を直流化するか、ドラレコの撮影間隔を変える必要がある。

 しかし、ドラレコ導入を呼び掛けてきた国交省は「汎用カメラが使えず、ドラレコの価格が上がる」として、撮影間隔の変更をメーカーに要請することには及び腰だ。信号機を所管する警察庁も「ドラレコのために信号機があるわけではない。電源の変更は考えていない」と言う。

 これに対し、同研究所安全研究部の久保登研究員は「ドラレコ、LED信号機の普及が進んでからでは手遅れになる」と、行政の対応を求めている。【山田大輔】

毎日新聞 2006年8月20日 3時00分

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