カラー
花の姿からして、サトイモの仲間だということは分かります。
カラー【calla】〔植〕(→)オランダカイウに同じ。
オランダ‐かいう【阿蘭陀海芋】サトイモ科の多年草。南アフリカ原産で観賞用。水湿地を好む。高さ1メートル内外。葉は大きく光沢がある。夏、長い花茎の頂部に、大きな白色の苞に包まれた肉穂花序がつく。温室で冬・春に開花させ、切花とする。普通、旧属名のカラーで呼ばれる。[広辞苑第五版]
コンニャクもサトイモ科です。コンニャクもサトイモも食べるのは地下の「茎」ですね。
コンニャクやサトイモの花というのはあまり見たことがありません。(ネットで検索すれば見られます。)
サトイモ科の花に特徴的なのが「仏焔苞」という構造です。要するにカラーの花の白いところがそうです。
【里芋】サトイモ科の一年生作物。熱帯では多年生。地下の根茎から長柄の葉を出す。葉は大きな長心形で水をはじく。花は仏焔苞(ぶつえんほう)に包まれた肉穂花序をなすが、普通日本では開花しない。原産地は熱帯アジアで、世界の温帯・熱帯で広く栽培される。日本にも古く渡来。雌雄同株。芋は塊茎、葉柄と共に食用とし、品種が多い。ツルノコイモ。ハタケイモ。[広辞苑第五版]
サトイモ科は意外なところにも多くあって、ザゼンソウもサトイモ科です。
世界一高い花といわれる「アモルフォファルス・ギガス」や、世界一臭い花といわれる「アモルフォファルス・ティタヌム」もサトイモ科です。
臭いにおいで、ハエなどを呼び寄せて授粉の助けをさせるのでしょう。
臭いことでは「ラフレシア」も臭くて、世界一大きな花とかいわれますが、これはサトイモ科ではありません。花の姿が全く違います。
ところで、幸いなことにカラーは臭くないのでよかったですね。
ところが、カラーを栽培していると、おもしろい昆虫に出会えるかもしれません。
カラーは、ビロードスズメ(ビロウドスズメ)というスズメガの仲間の幼虫の食草なんですね。
まるっきり「ミニ蛇」の擬態をしていますから、苦手な人は見る気にもならないでしょう。
我が家では去年カラーの葉にビロウドスズメの来訪を受け、幼虫から成虫へ飼育してみました。かわいいですよ。
◆「かかしさんの窓」は実は「案山子庵」というオンボロ庵に開いた窓なんですが、よかったらそこにビロードスズメの幼虫の写真がありますので見にいって下さい。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/
↑ここがトップページ。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/frends/frnds_24.htm
↑ここに、ビロウドスズメの幼虫の写真がありますが、嫌いな人は見ないほうがいいですよ。
« ヒルザキツキミソウ | トップページ | ミドリシジミ »
コメント