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2007年5月16日 (水)

アジサイ

512ajisai2  「墨田の花火」という品種のアジサイの葉芽です。

横から見るとこんな形。

これを上からのぞいてみたら面白い姿が見えました。

512ajisai1_1 互いに相手を巻き込むような形なんですね。

どう形容したらいいのか、「巴」のようなでいいでしょうか。

デジカメであちこち接写すると面白いものに出会います。

あじさい【紫陽花】ユキノシタ科の観賞用落葉低木。ガクアジサイの改良種とされる。幹は叢生、高さ約1.5メートル。葉は広卵形で対生。初夏、球状の集散花序に4枚の萼片だけが発達した装飾花を多数つける。色は青から赤紫へ変化するところから「七変化」ともいう。花は解熱薬、葉は瘧おこりの治療薬用。広くはサワアジサイ・ガクアジサイなどの総称で、ヨーロッパでの改良品種をセイヨウアジサイ・ハイドランジアなどと呼ぶ。あずさい。四片よひら。万葉集20「―の八重咲く如く」[広辞苑第五版]

◆朝日新聞2004年6月7日付。陳舜臣さんの「六甲随筆」というエッセーに「紫陽花 名付け親は白居易」というお話が載っています。

アジサイは神戸市の花だそうです。原産は日本です。

<引用>

中国であじさいが発見されたのは杭州あたりであった。もともと中国にない花なので、名前もなかった。詩人の白居易(772-846)が杭州刺史(長官)に任命され西湖の西の招賢寺でこの花を見た。誰に聞いてもその名を知らない。「では、この私が名をつけてあげましょう。どうですか、紫陽花というのは?」と白居易が名づけ親になった。
  招賢寺に山花一樹あり、人の名を知るなし。色は紫にして気は香る。芳麗愛すべし。頗る仙物に類す。

  何れの年か仙壇において植わり、

  早晩(いつしか)、移し栽(う)えて梵家(てら)に到る。

  人間(じんかん)に在りと雖も人識らず

  君に名を与えて紫陽花と作(な)さん

</引用>

原詩はこうです。

「紫陽花詩」

何年植向仙壇上
早晩移栽到梵家
雖在人間人不識
与君名作紫陽花

◆「紫陽花 白居易」で検索してみて下さい。いろいろと、語源の話などがヒットします。

◆牧野によると以下のようです。

ばら目 Rosales:ゆきのした科 Saxifragaceae:アジサイ属:アジサイ

観賞用として広く栽植する落葉低木。ガクアジサイを母種とした園芸種で茎や葉は同じ。花は初夏,全部が装飾花のがく片で,花弁,雄しべ,雌しべは退化し結実しない。花の色は青,紅紫,白などで,咲くにつれて色が変化する。和名のアジはアツで集まること,サは真,イは藍の約されたもので青い花が群れて咲くからだという。漢名紫陽花。

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