「かかしさんの窓」が満杯になりそう

この「かかしさんの窓」というブログなんですが、契約容量は10GBなんですね。
で、長く続けてきたら、今9.9Gを超えました。
画像が多いせいですね。残りは100MBを切りました。
で、この残り容量は、テキストだけの記事に利用して、画像をいれる記事はどこか別のブログ・サービスへ移動しようと企てまして。

なんだかよくわからないままなんですが、ライブドアにしようと思っています。
かかしさんの窓は、6月から不定期更新になります。
しばらくの間、混乱すると思いますが、ご容赦ください。

一応、登録して、記事を書いてみました↓
初めまして 2022年05月27日
キアゲハが羽化しました。 2022年05月28日

エディタの使い勝手はcocologと似ているようですので助かります。
しばらく試運転を続けます。
cocologの方で更新したら、livedoor側からリンクする気ですが、逆はちょっと面倒だな。
もしよろしかったら、livedoorの方をお気に入りにしていただくと嬉しいのですが。
URLの書き方がよくわかっていない初心者で
↓これでいいようですね。
https://kuebiko.blog.jp

2023年6月 6日 (火)

珍しい花の記事を書きました

livedoor の方で、下の2本の記事を書きました。
珍しい話ですのでご紹介します。よろしければどうぞ。

珍しい花1:ショクダイオオコンニャク
https://kuebiko.blog.jp/archives/19902445.html

珍しい花2:竹の花
https://kuebiko.blog.jp/archives/19902476.html

2023年6月 1日 (木)

「父」からの脱出

https://www.nhk.or.jp/aomori-blog2/3010/467341.html いえ、なんとなく頭に浮かんだものですから、書いておきます。
高村光太郎の「道程」という詩、多くの方がご存知と思います。
詩の冒頭で

どこかに通じてる大道を僕は歩いてゐるのぢやない
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出來る

こう出ます。かっこいいですよね、何物にも頼らない、自分の道は自分で切り開いていくのだ。と。

↓青空文庫です。かなり長い詩ですので、終わりの部分だけを引用します。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001168/files/59185_75168.html
道程
高村光太郎

・・・
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出來る
ああ、父よ
僕を一人立ちにさせた父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の氣魄を僕に充たせよ
この遠い道程の爲め

この部分を初めて知った時、私は失笑してしまった。
カッコいいこと言っていて、父親から脱却できてないのかよ、ナッサケネェーなぁ。
「とうちゃん、ボクを守ってね。とうちゃんの気力、パワーをちょうだいね。ひとりじゃ歩いていけそうにないから」

私の父は明治の最後の年の生まれで、家庭内で妻や子に君臨するのがごく当たり前の人でした。
今なら、言葉によるDVということになる状況の中で私は育ちました。
ですから、中学生くらいのころ以降、私の人格形成は「父を超え、父の力を撥ね退けて、『父を破壊する』」という形で進行したのです。「あんな男には絶対ならないぞ」とね。(『反面の手本』といえばそうですけど)

光太郎くん、まだまだ修行が足りないね。独り立ちしてないんじゃないの。

いやはや、こんな詩だったとは。でも正体が知れて、まあ、よかったとは言えますけどね。

★ところで、高村光太郎と戦争の関係、というのも忘れてはならないこと。
↓NHK
https://www.nhk.or.jp/aomori-blog2/3010/467341.html
"わが詩をよみて人死に就けり" 高村光太郎 ~「乙女の像」に込めた願い~

・・・
しかし、日本が先の大戦に突入すると、高村は戦争を後押しする詩を、次々に発表するようになります。
日本が真珠湾攻撃を行った昭和16年12月8日に執筆した詩では、国民が一丸となって戦うことを呼びかけています。
「われら自ら養いてひとたび起つ 老若男女みな兵なり 大敵非をさとるに至るまでわれらは戦う 世界の歴史を両断する 十二月八日を記憶せよ」(「十二月八日」)

国民の戦意高揚を図る歌謡曲も作詞しました。
・・・
真珠湾攻撃の翌年には、文学を通して国策を周知することなどを目的とした、『日本文学報国会』が政府主導のもと設立されます。
高村は詩の部会長に就き、戦争を賛美する作品を次々に世に出しました。
・・・
「特に学徒動員で戦地に行くことになった若い兵士達にとっては、高村光太郎に何か書いてもらうというのは、一つの守り神というようなトレンドがあった。多くの若者が高村のアトリエを訪れて、日章旗に一筆書いてもらった。その中には帰ってこられなかった、戦地で露と消えてしまった若者もいた」

軍部や政治家だけでなく、文化人も加担して行われた戦争。
その結果、日本人だけで310万もの命が失われたのです。
・・・
「その詩を戦地の同胞がよんだ 人はそれをよんで死に立ち向った」
(「わが詩をよみて人死に就けり」)

終戦から5年後に出版した詩集の序文には、戦争へと向かう雰囲気に流され、あおってしまったことへの後悔の念がつづられています。
(後略)

★こんな書籍をご紹介します。
危険な「美学」
  津上英輔 著、2019年10月12日 第一刷発行、集英社 インターナショナル新書044

きつい読書でした。高村光太郎についても詳しいですよ。

★話は飛びますが。
「陶酔感」とか「戦意高揚」とかいうとき、「歌」の力というものを考える必要がありますね。

「露営の歌」という軍歌があります。
「勝ってくるぞと勇ましく・・・手柄立てずに死なれよか・・・まぶたに浮かぶ旗の波」
私はこれが軍歌であると同時に、現代にも重なっていると感じるものです。オリンピックの選手団の結団式なんか見ると、この軍歌と同じじゃないですか。選手たちに「旗」を背負わせ、「旗」で送り出す。
気持ちが高揚します。感情が昂ぶります。
この軍歌の作曲は古関裕而さん。

そして
「長崎の鐘」
「こよなく晴れた青空を・・・」という歌い出しですね。
心揺さぶられますよね。
昭和24年、古関裕而さんの作曲なんです。

音楽って、恐ろしいですね。心を揺さぶってくる。
戦意高揚だったり、平和の祈りだったり。同じ作曲家の曲なんですが。

私は音楽に限らず、自分の心が揺さぶられている、と感じたときには、意図的にしらけようとします。
みんなが一方向を向いてしまってはまずい、危ない。必ず反対方向を見る奴がいなければならない。
そう思っています。

戦争を遂行するためには、権力者は国民の「戦意高揚」「陶酔感」「一体感」を「煽り」立ててくるのです。
警戒しなくっちゃなりません。

2023年2月20日 (月)

子供達に、1番に笑ってほしい!そしたら大人は頑張れるんだ!!

↓2016年4月14日に熊本地震がありましたね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%8A%E6%9C%AC%E5%9C%B0%E9%9C%87_(2016%E5%B9%B4)
熊本地震 (2016年)

熊本地震は、2016年(平成28年)4月14日21時26分以降に熊本県と大分県で相次いで発生した地震。

気象庁震度階級では最も大きい震度7を観測する地震が4月14日夜(前記時刻)および4月16日未明に発生したほか、最大震度が6強の地震が2回、6弱の地震が3回発生している[7]。日本国内の震度7の観測事例としては、4例目(九州地方では初)[9] および5例目[8] に当たり[注釈 1]、一連の地震活動において、現在の気象庁震度階級が制定されてから初めて震度7が2回観測された[11]。また、熊本県益城町で観測された揺れの大きさは計測震度6.7で、東北地方太平洋沖地震の時に宮城県栗原市で観測された揺れ(計測震度6.6)を上回り、国内観測史上最大となった。さらに、一連の地震回数(M3.5以上)は内陸型地震では1995年以降で最多となっている[12]。

この後、熊本出身の尾田栄一郎さんが発表したしたメッセージを新聞紙上で読み、心を打たれ、今もくっきり私共の心に銘記されております。

ワンピースのルフィ「必ず行くぞ」 作者が故郷にエール(朝日新聞デジタル 2016年4月20日 11時57分)

 人気漫画「ワンピース」の原作者で、熊本市出身の尾田栄一郎さん(41)も19日、公認サイトにメッセージを掲載した。くまモンの絵とともに、主人公ルフィが「フンバれよー!!」「必ず行くぞー!!」と呼びかけた。

 尾田さん自身、家族や友人らに安否を尋ねたという。「人間が気を張れる時間って限界があります。その糸が切れる前に何とか心が落ちつける状態になってほしい」「子供達に、1番に笑ってほしい!そしたら大人は頑張れるんだ!!」と思いやった。さらに「必ずや復興のお手伝いさせて頂きます。どうかフンバってください!!」とメッセージを送った。

そう、子どもたちの笑顔、声こそ、大人のエネルギー源なのです。大人の直接の未来ですからね、子どもたちって。
今の世界中の状況の中で、この言葉を多くの人に知ってもらえたらと願います。

2022年12月27日 (火)

来年は「猫年」ですね

朝日新聞に入ってくる「定年時代」という折り込み。その編集後記のようなところに「ベトナムでは、兎年ではなく猫年だ」というようなことが書いてありまして、ビックリ・面白かった。

で、調べてみました↓
https://www.eto12.com/junishi03.html
世界の十二支

世界の十二支 十二支の動物
日本の干支:    鼠 牛 虎 兎 龍 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 猪
中国の干支:    鼠 牛 虎 兎 龍 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 猪
台湾の干支:    鼠 牛 虎 兎 龍 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 猪
韓国の干支:    鼠 牛 虎 兎 龍 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 猪
チベットの干支: 鼠 牛 虎 猫 龍 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 豚
タイの干支:    鼠 牛 虎 猫 龍 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 豚
ベトナムの干支: 鼠 水牛虎 猫 龍 蛇 馬 山羊猿 鶏 犬 豚
ロシアの干支: 鼠 牛 虎 兎 龍 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 猪
モンゴルの干支:鼠 牛 虎 兎 龍 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 猪
                      鼠 牛 豹 兎 龍 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 猪
ベラルーシの干支: 鼠 牛 虎 兎 龍 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 豚
                          鼠 牛 虎 猫 龍 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 豚

猫の入った十二支
チベットやタイ、ベトナムでは、なんと十二支に猫が入っています!いずれも兎に代わる形で並んでいますね。
猫大好きな人たちには、うらやましい干支かも。これらの国でも、縁起物として猫の干支グッズが飾られることがあるようなので、ちょうど猫年に旅行してみると、おもしろいお土産物が見つかるかもしれません。

中国では「猪」という字は、「豚」のことだそうです。十二支ができたころにはすでにイノシシを家畜化してブタとして飼っていたのでしょう。日本に十二支が入ってきた時代には、日本ではまだイノシシの家畜化はされていなくて、今のようになったらしいですよ。
水牛、山羊、豹など、それぞれの国でなじみの深い動物なのだと思います。

↓いろんな国の十二支の表です。
https://scottishfold.for-one.jp/wp-content/uploads/2018/01/suko_380.png
上にリンクした表を含むページです。読みごたえがあります。
https://scottishfold.for-one.jp/no_cats_in_the_zodiac/

 

****************************
さて、年末年始。
歳もとったし以前のようにいろんなことはしませんが、それでもまぁ、なにかといろいろあるでしょうし。
しばらくブログをお休みします。
再開はいつかな。それもまぁ、適当に。

では皆様、よいお年をお迎えくださいますように。ご祈念申し上げます。

2022年12月25日 (日)

クリスマスの足袋

クリスマスは如何でしたか。
先週の土曜日(12/17)の朝日新聞別刷り「土曜be」に面白い記事が出ていました。
有料記事なので、一部分だけ引用します。

(はじまりを歩く)クリスマス 山口市、福井市 伝来の降誕祭、市を挙げ祝う(2022年12月17日)

・・・
 次に向かったのは福井市である。明治時代初めの1871年12月25日に、福井藩藩校の明新館で理科を教えていたお雇い外国人のウィリアム・E・グリフィス(1843~1928)が、教え子の子供たちと日本初のクリスマスパーティーを開いた記録がある、と聞いたからだ。
 グリフィスが故郷・アメリカの家族にあてた手紙によると、12月24日、彼が当時、同居していた生徒たちに母国のクリスマスのことを話したところ、強い興味を示したため、グリフィスは靴下の代わりとして、足袋(たび)をつるしておくよう指示したらしい。
 生徒たちは「松と栂(つが)を切り、みかん、張り子のおもちゃ、いろんな食べ物、つがいの雉(きじ)、各自の新しい足袋、紐(ひも)などを持ってきて、食堂の壁や暖炉をいろんな色の装飾品、緑の枝」で飾った。グリフィスは、生徒や家の使用人とその家族がつり下げた9足の足袋に、角砂糖、ドロップ、干しぶどう、筆記用紙、鉛筆、写真、ペン、ジャムの小びん、小銭などを入れて贈る。翌朝、足袋の中を見た生徒たちは大いに喜んだという。
・・・

「靴下の代わりとして、足袋(たび)をつるしておくよう指示したらしい。」
なるほど。その時代、「靴下」というものはあまり普及していなかったんでしょうね。
面白い話だ、と思っていたら。

このごろ朝日新聞では、(朝日新聞写真館 since1904)という、古い写真を紹介する記事が土曜日の夕刊に載ります。その特集の12/14(土)で、古い白黒写真のキャプションにまた「足袋」が出てきました。写真は著作権があるでしょうから借りてきません。

(朝日新聞写真館 since1904)クリスマス この日、家族を思う、平和を願う(2022年12月24日)

・<1952(昭和27年)> 70年前のクリスマスイブ。東京・日本橋に近い運河で水上生活を送っていた一家は船の中を飾り付け、「サンタクロース」を迎える支度をした。長靴の代わりに天井からつるされているのは足袋。プレゼントはカルタだったらしい

現在日本では「靴下」を吊るすことになっていますが、「クリスマス・ブーツ」といって、「長靴」をつるす習慣もあったようですね。

1952年だそうで。ワタクシ4歳の12月ですね。クリスマスなんて記憶にありません。
なんかやったのかなぁ。二階の八畳一間で一家4人が生活していたころです。
戦後すぐなんだなぁ、という感じですね。
その頃の水上生活者のクリスマス。思ってみてください。

とまぁ、古い話ですみません。
「クリスマスの足袋」というのが面白かったのでご紹介しました。
そもそも、なんで「靴下」なのか、については「クリスマス 靴下」で検索してみてください。いくつかのお話がヒットしますよ。

2022年11月21日 (月)

日食月食

朝日新聞の連載コラムなのですが↓興味深い話でした。
(山本みなみの鎌倉からの史)月食から守られた将軍(2022年11月17日)

 11月8日、442年ぶりの「皆既月食と惑星食」のため、多くの方が夜空を見上げたことだろう。
 メディアでは織田信長も見たかと話題になっていたが、中世の日食・月食に対する考え方は現在とは大きく異なる。
 日食や月食の光は、自然秩序の変異を示す穢(けが)れと認識されていた。11世紀末頃の院政期より幕末に至るまで、天皇は日食・月食の妖光から保護されなければならず、そのため御所を筵(むしろ)でつつむ行為が行われるようになる。天皇は聖なる存在であり、その身体を守ることが、国の安泰を維持するために必要であると考えられたのである。
 順徳天皇(後鳥羽院の皇子)が宮中の儀式や作法をまとめた『禁秘抄』には、「日蝕(にっしょく)・月蝕の際、御所を席(むしろ)で裹(つつ)み、決して光に当たらぬようにし、御持僧(ごじそう)(天皇加護の祈祷〈きとう〉を行う僧)が修法を奉仕する」とある。
 ・・・元久元(1204)年9月、将軍実朝が北条義時邸から帰宅する際、月食であったため逗留(とうりゅう)することにしたという話が『吾妻鏡(あずまかがみ)』にみえる。月食の光が、将軍の身体を穢すという認識を持っていたことを窺(うかが)わせる。
 将軍は、武家政権の首長として、国の安穏を体現する存在でもあったといえよう。(中世史研究者)

そうなのか。「天皇は日食・月食の妖光から保護されなければならず」なんですね。知らなかった。
現在は「日食 月食」と書きますが、もともとは「日蝕 月蝕」と「むしばまれる」できごとですものね。

↓参考
https://www.kcg.ac.jp/kcg/sakka/oldchina/tenpen/nisshoku.htm
日蝕故事

  古代中国では天変は政治の上で非常に大切でした。真偽はともあれこんな伝承があります。
夏の第4代仲康のとき天文官だった羲氏と和氏が酒色に溺れ、職務である天文観測をさぼり,日蝕の予報を出さず,暦を乱したのでクビ(罷免ではなく死罪)になったそうです。天文官たるもの職務には命をかけねばならず,星空を楽しむ余裕はなかったようです。その日付は詳しすぎてかえってアヤシイですが『書経』では季秋月朔と,また『竹書紀年』では帝仲康五年秋九月庚戌朔となっているそうです,もしホントなら世界最古の日食記録です。そこで紀元前19世紀,20世紀に洛陽で見える皆既日食を探すと・・・BC2004年2月27日、BC1961年10月26日,BC1945年7月3日,BC1903年9月15日が見つかり,どれも皆既食です。それらの日の干支はそれぞれ癸丑、庚子,己巳,癸亥で,記載とは合いません。
 ・・・

暦というものが民に対する権力者の権力の源泉のひとつであったようですね。

「暦はエレガントな科学」 石原幸男 著、PHP研究所、2012年1月10日第1版第1刷 発行

p.46「つまり暦の整備は『新秩序の形成』だったのです。爾来、中国ではこのことが重視され、暦は皇帝が『天意を知る者』として制定し、人民に授けるものとされました。」

p.63「じつは中国歴では日食月食の予測が重要だったからです。暦は皇帝が『天意を知る者』として人民に授けました。天意を知るといったって、口先だけで信用するほど中国人はお人好しではなかった。実証する必要があった。それが日食月食の予報だったのです。これが当たっているうちは皇帝は信頼された。しかしひとたび外れると、へたをすれば革命も起こりかねない。そんな緊張感のなかだ、天文学者たちは暦をつくりつづけたのです。」

いろいろ日食関係など読み歩いていたら、朝日新聞の「論座」というところで面白い記事を見つけました。
有料会員でなくても読めるようです。記事は長いので、終わり近くの一部を引用します。

↓論座
https://webronza.asahi.com/culture/articles/2022111500001.html?iref=com_rnavi_chumo_n
皆既月食や日食に盛りあがる日本人の心に潜んでいるもの

・・・
古来、月は直接見るのは不吉とされ、水に映して楽しんだ

 さて、この目でみたい! とあれだけ盛り上がった月食観測の話に戻ろう。日本の文化歴史に詳しい、成願義夫氏(伝統デザイン研究家)によると、かつては月食はもとより月自体も直接は見てはいけないものだったらしい。特に女性が月を見るのは良しとされていなかったという(「女性が月を見てはいけないと言われる理由。ただの迷信じゃなかった!」女性の美学)。

その昔、月は直接見てはいけないものでした。
まして、月蝕はなおのこと、不吉とされていたのです。
それでも月を観たい人々が、見る方法はただ一つでした。
それは、手鏡か水鏡に写した月を間接的に観ることでした。
月を観たいのは、庶民だけではありませんでした。
最も位の高い日本人、そう天皇も月を観たかったのです。
しかし、天皇はご自分が最も上に座する人。
何かを見上げてはいけないのです。
さらに不吉な月を見上げるなんてとんでも無いことでした。
月を間接的に見下ろして、ご覧になる方法はただ一つ。
そこで、
嵯峨天皇は月を観るためだけに、池を造らせました。
その池が嵯峨にある広沢池です。
水鏡に映る月を見る『観月の宴』を船で楽しまれたそうです。
出典:成願義夫氏のフェイスブック(2022年11月9日)

 成願氏によれば、京都の桂離宮は池の水に月を映して見るために計算しつくされて設計されているという。「日本人にとって、満月が特別だったのはなぜか!?」(weathernews)という記事ではその計算された方位が示されている。
 ・・・
 満月を直接見ずに、鏡のような水面、まさに文字通り明鏡止水に映し出された月を真珠の粒として味わい、歌に詠む。これはこれでなんと風流なことだろう。
 月食にしても日食にしても、時々、全国で盛り上がる天体ショーはそういう古人が当たり前に行っていた行事を懐かしむ何かが私たちの中に潜んでいるからかもしれない。次の満月、部屋の明かりを全部消して、月明かりだけで一時を過ごし、歌でも詠んで平安時代の貴族の気分を味わってみてはいかがだろうか。

広沢池にそんな話があるとは全く知りませんでした。
今度、月見をするときには、手鏡を持って鏡に映る月を愛でてみませんか。
「私は見上げたりはしないのだ」と見得でも切りながら。

↓素性の確かなサイトにリンクします。
https://weathernews.jp/s/topics/201801/260095/
【中世日本の月食観】月食が怖かった!?

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9138/
ナショナル ジオグラフィック(NATIONAL GEOGRAPHIC) 日本版サイト
月食にまつわる各地の神話 2014.04.17

●追記
ここまでは土曜日にテキスト・エディタに下書きを書いておいて、あとはアップロードするだけだと思っていたのですが、日曜日の朝刊に思いがけない記事が載りましたので追記します。

↓朝日新聞デジタル
QuizKnockの朝日新聞クイズ(2022年11月20日)

・・・
 月食とは、太陽の光を受けてできた地球の影に月が入ることで、月が欠けたように見える現象のことです。したがって、三つの天体が太陽、地球、月の順で一直線に並んだときに起こります。これは満月になる条件と同じですが、地球が太陽を回る軌道面に対して、月が地球を回る軌道面が微妙に傾いているため、満月のたびに月食が起こるわけではありません。古代ギリシャの天文学者アリスタルコスは、月食の時に月に映る地球の影の大きさから、月の直径が地球の約3分の1だと推定しました。彼は太陽の大きさも求め、地動説の先駆者とされています。
・・・
 ■Q3 北欧神話では、月食が起きるのはどんな動物のしわざだと考えられていた?
・・・
 北欧神話では、ハティというオオカミが月を捕まえることによって月食が起こると考えられていました。北欧神話には他にも、日食の原因だと考えられていたスコルや、世界の終末に主神オーディンをのみ込むフェンリル、オーディンに仕えるゲリとフレキなどのオオカミが登場します。
・・・

アリスタルコスの推定は知りませんでした。
↓早速wikiを見たら
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%82%B9
月の大きさ
アリスタルコスの『太陽と月の距離と大きさについて』の写本(10世紀頃)

アリスタルコスは月食の際に月が地球の影の中を通過する様子を観測した。彼はこの観測から、地球の直径は月の直径の約3倍であると見積もった。地球の外周を252,000スタディア(一説では約42,000km)であると求めたエラトステネスは、このことから月の外周を約14,000kmであると結論した。実際の月の外周は約10,916kmである。

そうだったのか。
理科年表によると

    赤道半径[km]
地球:   6378.1
月   :  1737.4

こうですので、6378/1737=3.67
です。
ごく大雑把な推定としては、いい線いってる、というべきでしょうね。
すごい人もいるもんです。

月蝕や日蝕は、オオカミが「蝕む」のだ、という神話を考えると、これらの現象はやはり「不吉」なものだったのでしょうね。

朝日川柳欄から

朝日川柳 山丘春朗選(2022年11月16日)

サピエンスなればこの惑星(ほし)救う知恵(福島県 柴崎茂)
{選者コメント。三句、G20とCOP27}

投稿者はもちろん「サピエンス」の意味をご存じで、だからこそこの川柳のひねりが効くわけですが。
読者はどのくらい御存知なのかな、と余計なことを考えて、注釈をつけます。

↓wikiから引用

ホモ・サピエンス(Homo sapiens、ラテン語で「賢い人間」の意味)は、現生人類が属する種の学名である[2]。ヒト属で現存する唯一の種。

↓辞書から

homo
►n (pl ~s) [OH-] ヒト,人間《ヒト科ヒト属 (H-) に属する動物の総称;現生人類 (H. sapiens),H. erectus などの化石人類が含まれる》.
[L homin- homo man]
リーダーズ英和辞典第3版より引用

sápience, -cy n 《文》 知恵 (wisdom);知ったかぶり,物知り顔.
[OF or L (pres p)〈sapio to be wise]
リーダーズ英和辞典第3版より引用

ホモ‐サピエンス【Homo sapiens ラテン】
(知性人・叡知人の意)現生人類の学名。新人。
広辞苑第六版より引用

というわけで、「賢い人間」が集まって会議をするのだから、当然「この惑星(ほし)救う知恵」が湧くだろう。
もし湧かなければ、「サピエンス」という名を返上しなくちゃいかんでしょ、ということですよね。

余分なことでした。失礼しました。

2022年11月 7日 (月)

今日は暦の上では「立冬」です

↓今朝のウェザーニュース
立冬の朝は今季一番の冷え込み 大阪や名古屋でも最低気温更新(11/7(月) 7:07配信)

今日7日(月)は二十四節気「立冬」で、暦の上では冬が始まる頃です。
暦にあわせたかのように、今朝は冷え込みが強まり、大阪や名古屋では今季の最も低い気温を観測しました。
・・・

NHKの気象情報でも「暦の上」と言っていたし、ウェザーニュースまで「暦の上」ですか。
ため息が出るな。
こういう表現をするとき、「暦」というのは旧暦をイメージしてますよね。
「立冬ったって、まだ秋でしょ。古い暦はこれだから困るよな」という感覚が漂ってませんか?
「二至二分」についてはその名前はほとんど異存はないでしょ。「四立」は?
秋分と冬至の中間点に名前を付けるとしたら何がいいでしょう?
「秋終わる」とか「冬始まる」でしょうね、どう考えたって。
で「冬始まる」という名前がついたんじゃないのかな。⇒で「立冬」
今日は、太陽の位置が春分の時から「225度」回った位置なんです。
天文学的な話なんですよ二至二分四立というのは。
名前を付けると、人はその名前に引きずられる。
「立冬か今日から冬なんだ」とね。
「今はまだ秋ですが、これから冬に向かいますよ」と理解してください。
他の「立」もね。
「今はまだ寒さの底ですが、これから春に向かいますよ」
「今はまだ蒸し暑くもないけど、これから夏に向かいますよ」
「今はまだ暑さのピークですが、これから秋に向かいますよ」
などなど・・・。

私は毎年のようにこの問題で騒いでるんですけどね。
月の暦は季節を表さない。季節を生み出す原動力は太陽ですからね。
月の暦の中に埋め込まれた太陽の暦が二十四節気なのです。
農事歴も月の暦では農業のガイドには適さないので、二十四節気をもとにして、農業ガイドをしているんですね。
「八十八夜」は立春から88日。365日で360度回るのですから、88日はほぼ90度。ほら立夏の直前になるでしょ。
「夏も近づく八十八夜」ですよ。
「二百十日」とか「二百二十日」というのは、立春から勘定した日数ですから、太陽暦の9月になりますね。
ホラ、台風シーズンだ。
こうやって生活の中に季節を書き込んであるのです。

↓過去記事です。どうぞお読みください
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/post-c386.html
かかしさんの窓
2017年1月13日 (金) 二十四節気

・・・
なにせ二十四節気は太陽の位置を示したものですから、太陽暦なんですね。{約15日刻みの太陽暦です}
ここを間違えないように。太陰暦ではないのです。
太陰暦は月の暦。月の暦では季節が表せない。季節を生み出すのは太陽ですからね。
そこで太陰暦の中に太陽の位置を書き込んで季節の進行をわかりやすくしたのが二十四節気なのです。
・・・

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-c386.html
かかしさんの窓
2010年1月 4日 (月) 二十四節気

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-d079.html
かかしさんの窓
2011年11月 8日 (火) 立冬

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-8217d8.html
かかしさんの窓
2019年8月 5日 (月) 立秋

2022年10月26日 (水)

化学の日

10月23日は「化学の日」だったそうですね。一応まぁ私は化学が専門の立場ですから、新聞の題字の下の小さな広告を見て、一瞬で「あ~そうか」でしたけど。わかります?化学が苦手になる一つの「躓きの石」かもしれないんですけど。

アボガドロ定数 6.02×10^23[mol^−1]

というやつです。{「^」はべき乗を表す記号として使っています。右肩の上に乗るやつですね}

↓当事者の日本化学会
https://www.chemistry.or.jp/kagakunohi/2014/09/1023.html
10月23日は「化学の日」

日本化学会,化学工学会,日本化学工業協会(日化協),新化学技術推進協会(JACI)の4団体が,毎年10月23日を「化学の日」,その日を含む月曜日から日曜日までの1週間を「化学週間」として制定しました。アボガドロ定数 6.02×10^23 mol^−1 にちなんだものです。各種イベントに使う缶バッジのデザインもできました。この産学官一体となった化学の普及活動が国民的イベントとなるよう,会員の皆さんこぞっての参加を呼びかけたいと思います。化学の市民権向上に向けて。

{イラスト}
chemiちゃん calちゃん
 も応援中です!!

よくやる話では。
12個のまとまりを「1ダース」といいますね。
原子分子の世界はスケールがものすごく小さいので、質量が人間の測定できるスケールになるまで集めると、ものすごい数になります。それがアボガドロ数なんですね。
これ以上は深入りしません。

ところで、「10の23乗」などというのは、私たちの日常生活には無縁な数なのでしょうか。
パソコンを扱っていると、「メガ」「ギガ」などの用語には日常的に接しますね。最近は「テラ」くらいまでスケールが上がってきた。
テラってどのくらい?
  10の12乗
なのです。
10の12乗 × 10の12乗 =10の24乗
ですから、アボガドロ数のスケールに来ましたね。
なんとなくスケール感がつかめるでしょうか。

「センチ」「キロ」・・・「メガ」「ギガ」・・・
こういうのを「SI(国際単位系)接頭語」といいます。
これが、まもなく拡張の予定だそうです。
これまでは、10の24乗を表す「ヨタ」が一番大きかったのですが。
窮屈になったんでしょうかね、拡張されるんですって。

https://unit.aist.go.jp/nmij/info/SI_prefixes/index.html
計量標準総合センター : National Metrology Insutitute of Japan (NMIJ)

SI接頭語の範囲拡張について
 大きな量あるいは小さな量を端的に記述するために、10のべき乗を表し、SI単位と共に用いられるものをSI接頭語と呼びます。これまでは、1024から10-24の範囲のものが認められていましたが、昨今のデジタル情報量の急激な増加など、科学技術の発展に伴いSI接頭語の範囲拡張が議論されてきました。2022年11月に開催予定の第27回国際度量衡総会において、1030、1027、10-27、10-30のSI接頭語の名称と記号が新たに提案される予定です。承認されれば1991年以来のSI接頭語の範囲拡張となります。 詳細は下記のファイルをご参照ください。ファイル内容の転載は自由ですので、SI単位に関する教育や広報にぜひご活用ください。

— SI接頭語の名称と記号 —
10^30 クエタ quetta Q
10^27 ロナ ronna R
10^24 ヨタ yotta Y
10^21 ゼタ zetta Z
10^18 エクサ exa E
10^15 ペタ peta P
10^12 テラ tera T
10^9 ギガ giga G
10^6 メガ mega M
10^3 キロ kilo k
10^2 ヘクト hecto h
10^1 デカ deca da

10^-30 クエクト quecto q
10^-27 ロント ronto r
10^-24 ヨクト yocto y
10^-21 ゼプト zepto z
10^-18 アト atto a
10^-15 フェムト femto f
10^-12 ピコ pico p
10^-9 ナノ nano n
10^-6 マイクロ micro μ
10^-3 ミリ milli m
10^-2 センチ centi c
10^-1 デシ deci d

↓「下記のファイル」とある文書です。
https://unit.aist.go.jp/nmij/info/SI_prefixes/pdf/SIprefixes.pdf
2022 年 4 月 13 日 計量標準総合センター
SI 接頭語の範囲拡張

↓朝日新聞の記事から部分引用
ギガよりゼロが21個多い 宇宙の果てより遠くも表せる大型ルーキー(2022年7月31日)

・・・
 いま接頭語で表せる最も大きな桁は10の24乗の「ヨタ」、小さな桁は10のマイナス24乗の「ヨクト」だ。そこに10の30乗を表す「クエタ」と27乗を表す「ロナ」、10のマイナス27乗を表す「ロント」とマイナス30乗を表す「クエクト」が加わる見込みとなった。
・・・
 計60桁を接頭語がカバーするようになる意義を、長さの単位「メートル」で考えてみよう。
 人間の身長はスケールで言えば、ざっくり「1メートル」だ。それに対し、地球から観測できる宇宙の果てまでの距離(約138億光年)は、10の26乗メートルのスケールで、「約0・1ロナメートル」と言いかえられる。
 「プランク長(ちょう)」と呼ばれる現代の物理学で扱える最小の長さは、10のマイナス35乗メートルのスケールで「約0・00001クエクトメートル」と言える。
 つまり、四つの「ルーキー」の登場で、人類が現時点で認識しうる世界の全スケールを接頭語でスカッと簡潔に表せるようになるのだ。
・・・

 今年11月の会議で1991年以来、31年ぶりに四つの接頭語が加わる背景には、情報科学の発展によるデジタルデータ量の爆発的な増加がある。
 米国の調査会社IDCによると、2010年に世界に存在したデジタルデータ量は約1ゼタ(10の21乗)バイトだった。しかし、20年には新型コロナウイルス対策によるビデオ会議や映像配信の増加で約59ゼタバイトに到達。25年には約175ゼタバイトになると予測されている。
 このデータ量を現在の米国のインターネット平均接続速度で1人でダウンロードしようとすると、18億年かかるという。
・・・(後略)

なんだかなぁ。ものすごいことになってきましたね。
テラ バイト級のハードディスクでも買おうかなぁ。時代遅れになりそうだ。

↓過去記事です
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-6b91.html
2014年10月27日 (月) 化学の日

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-84c2.html
2018年10月23日 (火) 10月23日は「化学の日」

2022年10月25日 (火)

無重力と無重量

東京新聞の10/18の記事で

無重力アート制作に成功 「世界初」と京大チーム
2022年10月18日 19時46分 (共同通信)

こういう記事を見かけました。

・・・
チームは、芸術家が微小重力の環境下でアート作品の制作に成功したのは「世界初」としている。
チームによると、飛行機で急上昇した後にエンジンを切って急降下させることで微小重力の状態を作り、薄いゴムの膜に乗せた絵の具に下から音で振動を加え、絵の具を数十センチ跳び上がらせた。昨年8月に16作品を制作した。
・・・

微小重力下でのアート作品ということでは「世界初」なんでしょうが、原理的には何も新しいものはないのです。

「宇宙に行くと無重力。地球上では無重力にはならない。」と思ってませんか?
上の引用中にあるように、ジェット機を急上昇させ、エンジンをごく細く絞って(空気抵抗に勝てるくらい)、落下すると、落下中、機内はほぼ「無重量」状態になるのです。
今はどうやっているかは知りませんが、宇宙飛行士の訓練として、このジェット機の急降下による何十秒かの無重量体験が行われました。
逆に、ロケット発射時の強い重力に耐える訓練は、遠心力を利用して壁に押し付けられる力で体験したはずです。

実は、宇宙全体を見渡すと、重力が満ちているのです。「宇宙は無重力」なんてのはウソっぱち。
太陽系は重力でまとまってますよね。
恒星たちが重力でまとまっているのが銀河。
銀河が重力で集団をつくると、銀河団やら銀河群を構成する。
銀河団や銀河群が重力で、1億光年を超える程度の構造を構成すると、超銀河団。
すごいでしょ。宇宙には重力が満ち満ちているのですよ。

重力はあるんだけど、重力に従う自由な運動体の中では重さを感じません。それが「無重量」です。
重さは感じていないけど、質量はあるんです。体重の小さな人と大きな人が綱引きをすれば、体重の大きな人が小さな人を引き寄せる感じになります。力が加わった時の動きやすさの尺度=質量ですからね。
F=Mα
α=F/M
質量が大きいと、加速度が小さい=動きにくい
なのです。

で、地球上で無重量状態に近い状況を作るには、ジェット機を使う手もありますが。
地下深くへの廃坑を利用して、自由落下せる手もあるのです。

↓このあたりのことは、去年の「かかしさんの窓」で詳しく書きましたので、そこへリンクします。
自由落下中に起きる、ほぼ無重量の話は、3番目が詳しい。ぜひどうぞご覧ください。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-0da80d.html
2021年8月10日 (火) 宇宙=無重力 ?

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-dfcac2.html
2021年8月10日 (火) 無重力

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-e82dea.html
2021年8月10日 (火) 大気圏内での無重量・地下での無重量

↓参考
https://astro-dic.jp/supercluster-of-galaxies/
天文学辞典 > 宇宙の進化 > 大規模構造 > 超銀河団
超銀河団

銀河の集団である銀河団や銀河群が、複数個以上連なった大構造のこと。およそ1億光年程度以上の大きさを持つ。フィラメントと呼ばれるブリッジ構造を介して連なっている。大規模な銀河の赤方偏移サーベイなどによってその存在が明らかになっている。数値シミュレーションによっても、重力によるダークマターの構造進化の結果、このような宇宙の大規模構造が再現されている。近傍宇宙ではわれわれの天の川銀河(銀河系)が属する局所超銀河団や、ピセス-ペルセウス超銀河団などが知られている。宇宙には逆に銀河がほとんど存在しないボイドと呼ばれる場所があり、対照的である。近年の研究で、局所超銀河団はその約100倍大きなラニアケア超銀河団の一部であることが分かった。

 

«北前船

2023年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ